自我(ego)


S.フロイトによれば、自我とは現実適応のための心的装置であり、現実原則に基づき、イドの本能的衝動と、超自我の道徳的欲求を、外界の現実的制約にあわせて調整し、現実への適応を図るものである。


また、この調整を行う際に生じる葛藤を処理するために防衛機制?が用いられるが、イドや超自我が強すぎた場合、自我による調整困難が生じて、より高度な心理的状態からそれ以前の状態に戻る「退行」が起こり、不適切な防衛機制が用いられる場合がある。この状態が頻繁に生じると、それが問題行動や症状として顕在化する。


●予備知識●

ユング,C.Gの分析心理学における自我とは、
自分の存在についての認識と、記憶データからなる意識の複合体のことであり、
意識統合の中心として定義されている。



saya
最終更新:2008年07月01日 02:55