グループ学習
学習指導の形態は、基本的に次の三つが考えられる
一斉学習(1集団40人前後)、
グループ学習(1集団20人前後)、
個別学習(1人)である。
このうち、ある学習集団をさらにいくつかのグループに分けて進める学習形態をグループ学習という。ここでいうグループには、同質グループ、異質グループの2種類がある。
①同質グループ:能力や興味・関心などが同じ児童生徒で構成されるグループ
②異質グループ:能力や興味・関心などが異なる児童生徒で構成されるグループ
のことを指す。
次に、「グループ学習指導者育成研修会」がまとめたグループ学習の有効点・長所を引用する。
[長所]
①ある一つのテーマに対して学生が自由な発想で意見を出し合い、意見交換を行うこと。
②当事者意識をもって問題解決に取り組むため、学生の自立性が向上すること。
③問題解決の課程における検証やフィードバックにて
無意識のうちに刷り込み行動や振り返り行動を行うこととなり、知識の定着に極めて有効であること。
以上から分かるとおり、少人数での学習は、自らの役割も明確になることから主体的に学習に参加するようになるため、児童生徒一人ひとりが学習活動に参加しやすくなる機能をもつ。それのため、考えを率直に出し合い深めていくことが多くなる形態だといえる。
その反面、人間関係の問題や目標からの脱線などの問題点もある。例えば、グループの構成の仕方によっては、一部の生徒に加重負担が生じることもある。また、学級全体の目標を絶えず明確にしておかないと、グループでの学習が単なる興味や関心だけに流され、学習の成立が妨げられる場合もあるのだ。
また、
バズ・セッションはグループ学習のひとつに数えられる。
最終更新:2007年03月22日 15:38