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燃料生成施設

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rilyuuguu

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私たちのNWに    クリーンなエネルギーを       限りある化石燃料に          頼らないエネルギーを                          ──詩歌藩国



★燃料生成施設概要

燃料生成施設とは従来の限りある燃料資源に代わって、入手が容易な素材から燃料を抽出するための施設である。
バイオエタノール*1、バイオディーゼル*2などのバイオマス*3由来燃料、メタノールなどの代替化石資源によるものなどに分けられる。
ここでは詩歌藩国に存在するバイオエタノールの生成施設、バイオエタノールプラントについて説明する。

L:燃料生成施設 = {
 t:名称 = 燃料生成施設(施設)
 t:要点 = プラント、植物、大型トレーラー
 t:周辺環境=埋め立て地
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *燃料生成施設の施設カテゴリ = 建築物として扱う。
  *燃料生成施設の位置づけ = 国家施設として扱う。
  *燃料生成施設の特殊1 = 保有燃料が毎ターン+10%される。
  *燃料生成施設の特殊2 = 食料が毎ターン10万t減る。
 }
 t:→次のアイドレス = 副産物は肥料(技術),生物資源を燃料に(技術),第2燃料生成施設(施設),海藻の利用(技術)


★所在地

バイオエタノールプラントは、産業都市シュラシート*4西南部の埋め立て地に存在する。
王都近郊の農業地で基礎研究が行われ、実用に伴い移設、拡張された。
先の戦いでは国内の疲弊も少なくなかったため、より藩国の玄関口に近い位置を選び、労働人口の流入と藩国の活発化を計ったという事情もある。
また、平時であれば必要電力は地熱発電で賄えるため、エネルギーの輸出、原料の輸入にも対応した立地といえる。


★成立まで

詩歌藩国。この国はテラ藩国群でも最北端に存在する。
ゆえに、寒い。
その北国で燃料需要が限られていたのは二つの理由による。

一つはこの寒冷地で暮らしてきた彼らにとって、火を焚いて暖を取るのは贅沢なことであったから。
元々寒さに強いこともあり、他国人には非常識なほどの寒さであっても暖を取らずに生活することが出来た。
森の動物達と共存するため、貴重な森林を保護してきた事も大きい。
暖かな環境で暮らす高位北国人が現れるのは、他国との交流が進んだ後の話となる。

もう一つは地熱の高さである。
豊富に湧き出る温水と古来の地熱発電で国内の暖房が賄えたため、他の発電施設や燃料を必要とする暖房器具の必要性が薄かった。

このため、I=Dや車両に使う燃料は交易と国際市場からの入手に頼らざるを得ず、しかしそれで事足りていた。
転機となったのはビール工場の設置と、国内に破壊の爪痕を残した“不死者動乱”“海賊による藩国占領”であった。

この国では古くからアルコールの製法は伝わっていたものの、その製法は未熟なものでアルコール度数も高いものではなかった。
ビール工場の設置に伴う“アルコール・フィーバー”*5こそが職人達の切磋琢磨を導き、優れた酒類を生み出す事となる。
熱中しすぎて蛇神様に怒られたのは余談である。

醸造した酒を蒸留し、アルコール度数を高めたものを精霊にあやかってスピリッツと云う。
特にアルコール度数の高い酒は飲めば全身火がついたように温まる、実際吐く息に火をつけたら燃えたという代物で、フレイムスピリッツ(火の精霊の蒸留酒)と呼ばれる。

それを作ったのは一人の職人。
彼は最初とあるビール工房で働いていたが、独立してビールに限らず様々なアルコールを生み出した。
共和国に酒で動く人型戦車があると聞き、アルコールで走る車を作った男だ。
彼によってジャガイモから作られた蒸留酒はアクアヴィット(命の水)と呼ばれ、一般に出回っている。

彼はやがて“不死者動乱”*6を経験する。
温水のパイプも寸断され、家を破壊された人々が凍死していく光景に、彼は何を想っただろう。
新領民となって数年の住民達にとってこの国の寒さは過酷だった。

足りない。
温かな家庭を取り返すまでに暖を取ることの出来る灯油も。
街を護り、敵を打ち倒す守備隊の活動に必要な燃料も。

この数年後、海賊による詩歌藩国の占拠事件が起きる。
研究者となっていたこの職人は、藩国の復興のために自らの研究を提出。
燃料施設の運営に長い蓄積を持つ宰相府藩国の助けもあり、ついに燃料生成施設が稼動する──。



★原料

理論上はあらゆるものからエネルギーを抽出することが可能だが、安定して入手できる事と変換効率、環境への影響の関係で農産物を原料とする事が多い。
また、工場を稼動・増設する際には使用する原料について藩国の許可を取る必要があり、不定期に立ち入り検査も行われる。

詩歌藩国では、主要農産物となる麦*7やジャガイモ*8、甜菜*9を素にしたエタノール*10である、“バイオエタノール”が主流となる。
バイオエタノールの原料として効率がいいのは糖質やデンプン質を多く含む植物資源であり、気候が温暖な国ではトウキビやトウモロコシを原料にすることが多いが、この国では生産量が少ないため現実的ではないとされる。
燃料生成施設では、食用に適さない麦や籾殻、稲藁などが原料として優先的に使用される。









★原料の輸送

原料の輸送には大型のバルクトレーラー*11を使って食糧倉庫のサイロから直接積み込み、プラントへの運搬後は圧縮空気によりタンクに移しかえられる。
バルクトレーラーは原料ごとに専用のコンテナを使い、複数種類の原料が混入しないように工夫されている。

他国から海路を輸送される場合にはコンテナ部分のみ船に積み込み、港で車体に接続する。
土場藩国主導の経済グループには豊富な農業生産を誇る国が多く含まれるため、食料の新たな消費先として期待が集まっているようだ。


★製造工程

1.植物由来の原料をアルコール発酵させて低濃度のエタノール溶液を精製。
2.低濃度溶液を濃縮・蒸留して95%程度の濃度にする。
3.分子篩*12などを使い、精製。純粋なエタノールが誕生。

使用する原料によって工程は異なるため、一つの施設では同じ原料を使用して製造する。
これは燃料生成の効率化だけでなく、廃物利用の点でも有効である。
この他、燃料用アルコールの場合、飲料用アルコールに使えないように化石燃料を混ぜて出荷するなど、様々な加工をするケースがある。


★プラント全景

【管理棟】24時間体制で人が詰め、プラントの制御・監視を行う所です。
【倉庫】バイオエタノールの原料や一時加工物を保管しておきます。
【液化槽】【糖化槽】【発酵槽】製造工程1で使用。発酵の段階を踏むごとに移します
【もろみ塔】ひときわ高い塔。ここでは発酵によって得られたエタノールの濃度を高めます。
【蒸留塔】もろみ塔で処理した後、ここで蒸留してさらに濃度をアップ。
【脱水装置】蒸留塔の後はここで無水エタノールに脱水。
【製品タンク】製品状態になったエタノールを保存します。
【発酵残渣タンク】エタノール生成中に出来た残留物の保管タンクです。


★廃物利用

バイオエタノール生成の過程では、副産物として飼料や熱源として利用可能な廃棄物が生成される。
これらは廃棄すれば無駄になるだけでなく、ものによっては環境に悪影響を与えることも考えられるため有効利用の為の研究が進められている。
熱源としての利用はそのまま暖炉にくべたり、廃油ストーブに。飼料としては羊やカリブーの餌に混ぜて栄養補助とする事が有力視されているが、効能の裏づけが取れるまでは研究段階に留まる。
また、土壌改良剤としても活用が可能である、とされる。


★環境への影響

バイオエタノールの利用は従来の化石燃料と比べて大気汚染を抑える効果があり、環境保護の観点からも有用である。一方で食用品の燃料への転用が及ぼす影響、従来の化石燃料では発生しない化学物質については無視することが出来ない。
この点に留意して研究・改善を続けていく事が必要になるだろう。
とはいえ現在帝國の食料は過供給気味であり、需要と供給のバランスを取ることが大切。

日々消費され、暮らしに欠かせないエネルギー。
私達は上手く付き合えているだろうか?



文:九音・詩歌
絵:九音・詩歌、星月典子、竜宮司、花陵、経