「なんでよ!?貴方大人でしょ!?私達を守るのは当然じゃない!!」
「くどい!!私はお前達の相手をしている暇など無いのだ!!」
「ねえ二人とも、喧嘩はやめようよ~」
「くどい!!私はお前達の相手をしている暇など無いのだ!!」
「ねえ二人とも、喧嘩はやめようよ~」
殺し合いの場には不釣り合いと思えるような学校内にて
二人の響き渡るような言い争いが起きていた。
事の発端はこうである。
二人の響き渡るような言い争いが起きていた。
事の発端はこうである。
殺し合いが始まると三人の参加者がこの学校内に転送された。
三人は程なくして合流し、自己紹介や情報交換等もスムーズに行われた、かと見えた。
参加者の一人である小学生の前田ひろみが参加者の一人であるロード・ジブリールにある事を頼んだのが始まりだった。
三人は程なくして合流し、自己紹介や情報交換等もスムーズに行われた、かと見えた。
参加者の一人である小学生の前田ひろみが参加者の一人であるロード・ジブリールにある事を頼んだのが始まりだった。
「ねえジブリールさん、この状況を何とかしてよ」
「そんな事、急に私に言われても困る!私も現状を全く把握していないのだからな!」
「何よ。大人の癖に頼りないわね。とりあえず私達の事守ってよね」
「ふざけた事を言うな!なぜ私がお前達を保護しなくてはならないのだ!」
「そんな事、急に私に言われても困る!私も現状を全く把握していないのだからな!」
「何よ。大人の癖に頼りないわね。とりあえず私達の事守ってよね」
「ふざけた事を言うな!なぜ私がお前達を保護しなくてはならないのだ!」
それから二人の言い争いは始まった。
「二人ともガルガルしないで仲良くしようよ!」
その二人を仲裁しようとするもう一人の参加者は犬飼こむぎ。中学生の女の子である。
「犬飼さんは私の味方よね!?」
「お前も私の邪魔をしようと言うのか?」
「あうあう……こむぎは、こむぎはぁ~」
「お前も私の邪魔をしようと言うのか?」
「あうあう……こむぎは、こむぎはぁ~」
急に二人に振られたこむぎはしどろもどろになり返事が出来ずにいた。
「ちょっと、はっきり言ってよ犬飼さん!私が間違っていると言うの?ねえ!」
「そ、そんなことないよ前田ちゃん」
「そ、そんなことないよ前田ちゃん」
前田に圧を掛けられて流されるように同意してしまうこむぎ。
「ほら、犬飼さんもこう言ってるじゃない。間違ってるのはジブリールさんの方よ」
「くだらん!付き合ってられるか!」
「くだらん!付き合ってられるか!」
殺し合いの場で大人が小学生や中学生を保護するべきと訴える前田に
自分以外の命はどうでもいいと考えているジブリールでは
一向に意見が噛み合うはずもなく、これ以上は時間の無駄と考えて二人を放置して行こうとするジブリール。
自分以外の命はどうでもいいと考えているジブリールでは
一向に意見が噛み合うはずもなく、これ以上は時間の無駄と考えて二人を放置して行こうとするジブリール。
「待ちなさいよ!なに逃げようとしてるのさ!」
すばやく教室の入口に回り込み通せんぼをする前田。
相手が小学生と言えどもここまでのワガママな振る舞いにジブリールの我慢も限界に近づく。
相手が小学生と言えどもここまでのワガママな振る舞いにジブリールの我慢も限界に近づく。
「無理に引き止めるのはやめよう前田ちゃん、ジブリールさんも困ってるよ」
「駄目よ!ジブリールさんは大人の男なのに、女の子達を置いていくなんてあまりにも卑怯よ!藤木と同じぐらいの卑怯者よ!」
(私が卑怯者だと……言わせておけばこのガキ……)
「駄目よ!ジブリールさんは大人の男なのに、女の子達を置いていくなんてあまりにも卑怯よ!藤木と同じぐらいの卑怯者よ!」
(私が卑怯者だと……言わせておけばこのガキ……)
こむぎが宥めようとするも二人の怒りのボルテージは上昇していく。
「いい加減にしろ!私はお前達の保護者でも先生でも無いのだ!お前達を助ける義務など無い!」
「他の参加者にあったら言うわよ?ジブリールさんは私達を置いて見捨てたって!」
「他の参加者にあったら言うわよ?ジブリールさんは私達を置いて見捨てたって!」
他者から保護を求めるのにここまで上から目線な態度を取る人間は今までいただろうか?
前田の傲慢な性格についにジブリールも怒りの限界を迎えた。
前田の傲慢な性格についにジブリールも怒りの限界を迎えた。
「貴様ぁぁ!!この私を脅すつもりかぁ!!ガキが調子に乗るなぁぁぁ!!!!」
バチィンッ!
「ああっ!前田ちゃん!」
ジブリールの平手打ちによって顔面を引っ叩かれる前田。
倒れた前田を心配するようにこむぎは寄り添う。
倒れた前田を心配するようにこむぎは寄り添う。
「前田ちゃんを叩くなんて酷いよジブリールさん!!」
「はぁはぁ……こいつが悪いのだ。ガキの分際で大人を舐めた態度を取るから」
「はぁはぁ……こいつが悪いのだ。ガキの分際で大人を舐めた態度を取るから」
ジブリールは一見紳士的に見えるが、実はヒステリックで激昂しやすい性格の持ち主であり
気に入らないことがあれば物に当たることもあるほどだ。
それを踏まえれば、むしろよくここまで怒りを我慢してきたと言えるだろう。
気に入らないことがあれば物に当たることもあるほどだ。
それを踏まえれば、むしろよくここまで怒りを我慢してきたと言えるだろう。
「ううっ」
むくりと前田が起き上がった。
「前田ちゃん大丈夫?」
「ううっ、ううっ」
「ううっ、ううっ」
前田の身を安全するこむぎだったが前田は全身がプルプルと震えており、とても大丈夫ではない。
彼女には困ったことが二つある。
一つは自己中心的でよく威張り散らすこと。
彼女には困ったことが二つある。
一つは自己中心的でよく威張り散らすこと。
もう一つは……
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!!!!!」
人に注意されるとすぐにものすごい大きい声でワーワー泣きわめく厄介な性格の持ち主なのだ。
「私、何も間違ったこと言ってないのにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!おおおおおわああああああああああああああああっっ!!!!!!」
「前田ちゃん泣かないでぇ……」
「ぶつなんて酷いわぁぁぁぁああああぁああ!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおっっおおおっっおおおおう~~~!!!!」
「前田ちゃん泣かないでぇ……」
「ぶつなんて酷いわぁぁぁぁああああぁああ!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおっっおおおっっおおおおう~~~!!!!」
前田はいくら他人に迷惑をかけても、絶対に自分の行動が正しいと思い込む人間なので
正しいことをしているのに周囲に否定されていると考え、自分は理不尽な目に遭わされていると思い込むのだ。
正しいことをしているのに周囲に否定されていると考え、自分は理不尽な目に遭わされていると思い込むのだ。
「前田ちゃんがそんなに泣いてるとこむぎも……あおーん!!あおーん!!あおーん!!」
ついにはこむぎも前田に釣られて涙を流してしまう。
泣き続ける女子達に参ったジブリールはすっかり萎縮し、怒りが消え失せていた。
泣き続ける女子達に参ったジブリールはすっかり萎縮し、怒りが消え失せていた。
「ええい!!とりあえずお前ら泣くのを辞め」
ジブリールが二人を宥めようとした所で彼は気付いた。
前田がものすごい変顔で号泣していることに
まるでクリスマスの歌で登場するトナカイのように真っ赤な鼻をしながら
涙と鼻水を垂れ流しにして泣く、その顔はジブリールを笑いへ誘うのに十分だった。
前田がものすごい変顔で号泣していることに
まるでクリスマスの歌で登場するトナカイのように真っ赤な鼻をしながら
涙と鼻水を垂れ流しにして泣く、その顔はジブリールを笑いへ誘うのに十分だった。
(い、いかん!流石にこの状況でコイツの泣き顔を笑っては他の参加者達への悪印象が大きくなる。ここは抑えねば)
口元を抑えて笑いを耐えるジブリール。
だが、ここで終わりじゃなかった。
だが、ここで終わりじゃなかった。
「なんで叩くんですがぁあああ!?ジブリールざぁぁぁんんんんんんん!!!!」
(よせ!顔を近づけるな!)
(よせ!顔を近づけるな!)
前田の号泣顔がドアップでジブリールへ迫ってくる。
さらに鼻水を垂らしながら鼻息を荒くしていたことで
前田の鼻からは巨大な鼻ちょうちんがぷくーっと膨らんだ。
さらに鼻水を垂らしながら鼻息を荒くしていたことで
前田の鼻からは巨大な鼻ちょうちんがぷくーっと膨らんだ。
「ぷっ、くくくく……あっ」
ジブリールの我慢は前田の鼻ちょうちんによって限界を迎え、ついに笑ってしまう。
自分が笑われたことに気付いた前田の顔は更に歪む。
自分が笑われたことに気付いた前田の顔は更に歪む。
「私がこんなに悲しんでるのにぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいい何がおかしいのよぉぉぉおおおおおおお!!!!!」
「なんで笑うのジブリールさん?前田ちゃんが可哀想だよぉ!」
「い、いや……それはだな……」
「なんで笑うのジブリールさん?前田ちゃんが可哀想だよぉ!」
「い、いや……それはだな……」
前田の顔があまりにも可笑しかったとは、到底言えるはずもなく返答に困るジブリールだった。
「どうせ皆、私のことなんて死ねばいいと思ってるんでしょおおおおおおおお!!!!うわああああああああああああああああんんんっっ!!!!」
大泣きで叫びながら教室から飛び出していく前田。
「前田ちゃん!!待って!!」
「……追いかけてやれ」
「う、うん!」
「……追いかけてやれ」
「う、うん!」
ジブリールの指示を受けて前田を追いかけるこむぎ。
「みんな、みんなだいっきらいよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!」
依然として泣き叫びながら学校を飛び出していく前田。
殺し合いの場で大声を出すリスクなど彼女に考える余裕なんてない。
ただただ怒りと悲しみの感情に身を任せて泣き叫ぶことしか出来ないのであった。
殺し合いの場で大声を出すリスクなど彼女に考える余裕なんてない。
ただただ怒りと悲しみの感情に身を任せて泣き叫ぶことしか出来ないのであった。
【前田ひろみ@ちびまる子ちゃん】
状態:健康、深い悲しみ
服装:普段の服装
装備:無し
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:誰かに助けてもらう
01:ジブリールさん酷いわぁぁ!!
参戦時期:後続の書き手にお任せします
備考
状態:健康、深い悲しみ
服装:普段の服装
装備:無し
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:誰かに助けてもらう
01:ジブリールさん酷いわぁぁ!!
参戦時期:後続の書き手にお任せします
備考
【犬飼こむぎ@わんだふるぷりきゅあ】
状態:健康
服装:普段の格好
装備:無し
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:皆と仲良くしたいわん!
01:前田ちゃんをおいかけるわん!
02:ガルガルなんてしたら嫌だよぉ
参戦時期:後続の書き手にお任せします
備考
キュアワンダフルに変身可能かどうかは後続の書き手にお任せします
状態:健康
服装:普段の格好
装備:無し
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:皆と仲良くしたいわん!
01:前田ちゃんをおいかけるわん!
02:ガルガルなんてしたら嫌だよぉ
参戦時期:後続の書き手にお任せします
備考
キュアワンダフルに変身可能かどうかは後続の書き手にお任せします
◇
「全くとんでもない目に遭った……」
もっとも生き残らなければならないのは私なのだ。
私でなくてはデュランダルを討つことは出来ない。
そのために私は再び、この世に生を受けたのだ。
ガキ共のお守りなどしている暇は私には無いのだ。
私でなくてはデュランダルを討つことは出来ない。
そのために私は再び、この世に生を受けたのだ。
ガキ共のお守りなどしている暇は私には無いのだ。
(しかし、生き残るためとはいえ、私自身が戦うのは流石にな……)
ジブリールは保身欲が強く、自分の不利を知るとすぐさま協力者を見捨て
自分だけ安全な場所へと逃亡する行為を繰り返していた。
良く言えばリスクマネジメントに長けた性格、悪く言えばビビりのヘタレである。
自分だけ安全な場所へと逃亡する行為を繰り返していた。
良く言えばリスクマネジメントに長けた性格、悪く言えばビビりのヘタレである。
そんな彼が一人で積極的に殺し合おうとする度胸などあるはずもなく
結局は前田と同様に他者への庇護を考えていた。
これではせっかくの支給武器である『ガンダムシュピーゲルの起動鍵』も宝の持ち腐れだ。
結局は前田と同様に他者への庇護を考えていた。
これではせっかくの支給武器である『ガンダムシュピーゲルの起動鍵』も宝の持ち腐れだ。
【ロード・ジブリール@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
状態:健康
服装:スーツ姿
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ガンダムシュピーゲルの起動鍵@機動武闘伝Gガンダム、ホットライン
思考
基本:私さえ生き残れればそれでいい
01:自分を庇護してくれる人物を探す。
02:あのガキ共とはもう会いたくない。
参戦時期:死亡後から
備考
状態:健康
服装:スーツ姿
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ガンダムシュピーゲルの起動鍵@機動武闘伝Gガンダム、ホットライン
思考
基本:私さえ生き残れればそれでいい
01:自分を庇護してくれる人物を探す。
02:あのガキ共とはもう会いたくない。
参戦時期:死亡後から
備考
ガンダムシュピーゲルの起動鍵@機動武闘伝Gガンダム
ロード・ジブリールに支給。
シュバルツ・ブルーダーが搭乗するネオドイツ代表のMF(モビルファイター)である。
モビルファイター以外でも扱えるようになっているが
優れた格闘家以外では性能を最大限には引き出せない。
ロード・ジブリールに支給。
シュバルツ・ブルーダーが搭乗するネオドイツ代表のMF(モビルファイター)である。
モビルファイター以外でも扱えるようになっているが
優れた格闘家以外では性能を最大限には引き出せない。