球磨川禊のパーフェクトマイナス教室 ◆VxAX.uhVsM
なぜだろう…意識が遠くなっていく。
ああ、そうだ思い出した。
僕は、この目の前の男に、
殺されそうなんだ。
☆ ☆ ☆
「『うーん、君ではやっぱり駄目だね』」
ここはB-1の一戸建ての中。
ここにいるのは、一人の男と魂のない肉塊になる寸前になる男の二人しかいなかった。
「『この程度の≪過負荷≫じゃ足りないな』」
彼の名前は
球磨川禊、最高の≪過負荷≫にして、最悪の≪過負荷≫。
それが彼、球磨川禊なのである。
「お……い」
「『ん?ああ、ごめんごめん忘れてた』」
「どうして…だ」
「『え?何が?』」
「危害を加えるつもりはないよって、言ったそばから攻撃ってのもおかしいけど、どうしてそんなことをする…?」
「『言ってなかったね、言っておくけど僕は』」
「『嘘憑きなんだよ』」
「は…?あんた…何、言ってんだ?」
「『まあ、命は助かるからそれだけでも、ね☆』」
「助か、る?」
この状況のどこで助かるというんだよ。
ていうか意識がなくなってきてるし。
もうこの状況は『詰み』と言えるだろう。
「『じゃあ最後に』」
彼は弔子のバッグの中から大螺子を取り出す。
「『いい夢見ろよな』」
大螺子を心臓に突き刺した。
彼、球磨川禊は自分の≪過負荷≫である『大嘘憑き』を使った。
「『うーん、いい≪過負荷≫がいないなー』」
小屋をそそくさと出て、そのそばを歩いている。
「『やっぱりマイナス13組みたいな良いメンバーはいないのかなー?』」
球磨川の思惑はこうだ。
疑似マイナス13組を集めて、不知火理事長を抹殺する。
それが考えだった。
最高の考えであり、最悪の考えである。
「『さーて、じゃあ行きますか』」
【一日目/深夜/B-1】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]『健康だよ』
[装備]『彼からパクッた僕の大螺子が2個だよ』
[道具]『支給品一式とランダム支給品が3個入ってるね』
[思考]
基本:『疑似マイナス13組を作って、理事長抹殺するよ』
1:『うーん、まずはいいメンバーを探そう』
[備考]
※『会計戦が終わったころからだね』
※『大嘘憑き』に規制があります。
自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:2回まで、完全回復はしない。
他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:4回まで、完全回復はしない。
存在、能力をなかった事には出来ない。
自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り2回。
他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り3回。
☆ ☆ ☆
彼は気絶していた。
家の壁に寄り添い、気絶をしていた。
彼が目を覚ますのはいつか、分からない。
【一日目/深夜/B-1一戸建て内】
【串中弔士@世界シリーズ】
[状態]腹部に貫通痕、多少の出血(止血しています)(両方命に別条なし)
[装備]なし
[道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2)
[思考]
基本:…
1:…
[備考]
※不気味で素朴な囲われた世界終了後からの参戦です。
最終更新:2012年10月02日 07:53