出陣だ ◆VxAX.uhVsM
にゃああああはっはっは!
にゃあああああああはっはっはっは!
にゃああああああああああっはっはっはっはっは!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「ああ、いい気分だにゃ」
彼女、ブラック羽川は豪華客船の中にいた。
その傍には、大男が倒れていた。
その男は、ピクリとも動いてはいなかった。
「そうだにゃ……この際ここでご主人のストレスを一気に消そうかにゃ」
羽川翼、いやブラック羽川は歩き出す。
しかし、そこでブラック羽川にとってあり得ない事態が起こる。
「おいおい、酷いじゃないか。いきなり人を襲うなんて」
「!!」
そう、普通からしたらあり得ない。
起き上がってきたのだ。
かつて自分の親を一撃で気絶させた時、その時よりも強く吸収したはずだったのだ。
彼、日之影空洞は決して死んでなどいなかった。
ミスター・アンノウン
『知られざる英雄』と呼ばれる彼は、能力だけではなく単純に強いのだ。
普通の一般人と同じに考えてはいけないのである。
そう、それが怪異という存在であっても。
同じに考えてはいけないのである。
「くっ!ふざけるにゃ!こんな事くらいで、勝ったと思うにゃよ!」
しかし、もう次の瞬間に彼は消えていた。
ブラック羽川は、周りを見回した。
しかし、彼はどこにもいない。
「どこに、どこにいるんだにゃ!」
すぐに、どこにいるか分かった。
後ろから攻撃を食らい、羽川がブッ飛ばされた。
「にゃあああああああああああああああああああ!!」
しかし、すぐに受け身を取る。
そして、その直後に日之影に襲いかかる。
すぐに日之影も姿を消す。
普通に考えればこの時点で日之影空洞の勝ちは決まっていた。
そう、それが普通の人間に対してであればの話だが。
(安心しろ、一撃で終わらせてやるよ猫!)
日之影空洞がブラック羽川に飛びこんだ。
(これで終わりだと思うにゃよ!)
ブラック羽川は確かに日之影空洞をめがけて、手を伸ばしていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ここで一つ豆知識代わりに。
猫の嗅覚は人間よりも圧倒的に強いのだ。
だから、相手から襲いかかってくるのを待てば、確実に倒せる。
というのがブラック羽川の考えであった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
攻撃、力がこもった拳骨が、ブラック羽川に炸裂した。
ブラック羽川の手が日之影空洞に触れるよりも早く、ブラック羽川を殴った。
ただそれだけのことである。
「にゃあああああああああああああああああああ!!!?」
ブッ飛ばされ、壁に激突してブラック羽川は動かなくなった。
「……動かなくなったけど、怖いな」
しかし、元は女の子?っぽいのでこのまま放っておくわけにもいかない。
日之影は、最後の気遣いという事で客室まで毛布を取りに行って、それをかけてやった。
「……さーてどうしたものかねぇ」
不知火理事長がなんかやるって言ってるしな。
なーんかめんどくさそうだし。
「俺は普通にいつも通りでいいか」
彼は、生徒会長時代もそうだった。
誰にも認められずとも、決してあきらめずに戦ってきた。
それが巨大な敵であろうともだ。
「さあ、元生徒会長の出陣だ」
彼は急いで豪華客船を飛び出た。
彼がもし、今の
黒神めだかとあったらどうなるのだろうか。
殺すのか、元に戻すように仕向けるのか、それはまだ分からない。
会わないのかもしれないし、出会いがしらに殺されるかもしれない。
それでも彼自身は知ることはない。
それは、これから起こるかもしれないものだから。
彼自身がどうなるかを知ることはできない。
【1日目/深夜/G-2豪華客船看板】
【日之影空洞@めだかボックス】
[状態]エナジードレインによる疲労(中)
[装備]なし
[道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3)
[思考]
基本:いつも通り悪物をブッ飛ばす。
1:この場にいるのなら、黒神と接触したい。
2:さっきの女、どんな能力を…?
[備考]
※生徒会戦挙庶務戦前からの参戦です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ああ、油断したにゃ。
人間がこんにゃ能力を持っていたにゃんて。
ああ、今は体が動かにゃいから休むにゃ。
でも、覚えていろよ人間。
絶対にお前をぶち殺してやるにゃ。
そして、ブラック羽川の意識は闇に落ちて行った。
【1日目/深夜/G-2豪華客船内ホール】
【羽川翼@物語シリーズ】
[状態]体に軽度の打撲、顔に殴られた痕、気絶中
[装備]なし
[道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3)
[思考]
基本:???
1:???
以下はブラック羽川の思考
?:絶対にあの男は殺す。
[備考]
※化物語本編のつばさキャット内のどこかからの参戦です。
※次起きた時にどうなっているかは次の書き手にお任せします。
最終更新:2012年10月02日 08:03