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死人二人 ◆BogC9Jz4YQ




「――訳が分からねえ」

黄は死んだ。

それは間違いない。爆弾を起爆させ、自ら命を断った自分自身が、それを一番よく分かっている。
だが、これは一体どういうことなのだろうか。
死んだと思えば、数名の人間と見覚えのある黒猫一匹の首が飛び、死んだ筈の黄はここに飛ばされた。

「これが、あの世って奴か?」

辺り一面を見渡してみる。
殺し合いの会場という事を除けば、一見普通の場所だが、よく見れば所々可笑しな場所が複数存在する。
それはまるで、ゲームのステージの背景のようだった。

「まるでゲームだな」

そう呟き黄は、試しに異空間から適当な物を取り出してみる。

「本当に、出やがった……」

アイテムの出し入れが自由に可能とは、ルールブックで知っていたが、実際に目にすると驚きを隠せない。
いよいよもって、ここはゲームの世界なんじゃないだろうかと思えてきた。

「おい、あんた」

黄の耳に響く若い男の声。
恐らくこの殺し合い、いやゲームの参加プレイヤーだろう。
振り返れば、染めたのか地毛なのか分からないが、赤い髪の青年が立っていた。

「――もしかして、死んだ覚えはないか?」

別に他プレイヤーから話しかけられる事に驚きはない。
だがいきなり、少なくとも黄が今抱いている、最大の疑問の確信に迫るかもしれない質問をされれば話は別だ。

「その言いようだと、お前もか?」
「って事はあんたも?」

なるほど、どうやらこの場に居る両者は互いに、一度死というものを経験しているらしい。

「俺は臙条巴」
「黄、だ。本名じゃねえが、名簿にはこの名があったんでな」

高ぶる感情を抑え、臙条は名を名乗る。それに返す形で黄も名を名乗った。

「取り合えずだ。お前さんが死んだっていう時の事を、詳しく教えて貰えねえか?」
「ああ、それはいいけど…。信用して貰えるか、どうか」
「こんな状況だ。今更、何が来ても驚かねえよ」
「――分かった」

臙条の話した内容は、やはり普通ではなかった。

“契約者”という異能力者達に関わってきた黄だが、この話に出てきた“魔術師”等の単語にはピンと来ない。
いや臙条自身、あまりそれらの単語を理解している訳ではなさそうだ。
どちらかと言えば、何も知らずに巻き込まれ、命を落としたのだろう。

「そうか。確かに、普段なら信用出来ない話だ」
「あんたは? あんたは、どんな死に方をしたんだ」
「……」

僅かながら返答に困った。
もはや組織に裏切られた身。契約者の事も話したところで大した事はない。
しかし、先の事件と今回の事を除けば、臙条は一般人。そんな一般人に契約者の事を話してもいいのか。

「――爆発に巻き込まれてな……。奇跡的に生きていたとしても、五体満足なのはおかしいって訳だ」

過程を省き、結果のみを伝える。
それを聞き臙条は僅かながら、怪訝そうな顔をするが、詳しくは聞いてはこなかった。
深く聞いてくるのであれば、契約者について話すつもりだったが、この様子ならその必要もなさそうだ。

「にしても臙条。お前の言ってることが、本当だとすればだ。
 今、ここに居る俺達はその生前の記憶を入れられた、人形かもしれない訳か?」
「ああ。俺も魔術なんてのは、名前を知ってるくらいだが、そうかも知れない。なにせ、俺がその実体験した一人だからな」

少し間を置き臙条は会話を再開した。

「知り合いの名前はあったか? 俺は、一人居た」
「数人な」
「そいつらが、ここに来る前に死んでいる可能性は?」
「――ない、とは言いきれねえな」

両儀式。
臙条巴が自らの名前を除いて、この場で唯一知っている名前。


もし、ここが死人が集められている場所なのだとしたら。


あの黒衣の魔術師に両儀式は――。


会話はここで打ち切られた。
これ以上は話しても、推測だけで何の進展も無いからだろう。

「俺はもう行くぜ」

黄はそう言い背を向けた。

「待ってくれ。暫く一緒に行動しないか?
 一度死んだとはいえ、簡単に死ぬ気はないだろ? なら一人よか二人のほうが、都合の良い事も多い筈だ」

「来たきゃ、来いよ。ただ俺は、そのお前の知り合いを探す気はねえからな?」

黄が僅かに足を止め、そう言い放ち再び歩を進める。
その後を臙条が追いかけて行く。

その際、

『おい、なんだこのキャラ。全然戦わねえぞ?』
『またバグか!?」

黄はどこからともなく、そんな声が聞こえた気がした。

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     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
                        ↑
                    このへんにかみ
「なんだありゃ?」

が、すぐに忘れた。

【G-2/一日目 深夜】

【黄@DARKER THAN BLACK‐黒の契約者‐】
[状態]:体力ゲージ満タン
[装備]:なし
[道具]:不明
[思考・状況]基本:一応、黒や銀を探す。
※死亡後からの参戦です
※臙条巴から、矛盾螺旋での事件を臙条視点から聞きました。

【臙条巴@空の境界】
[状態]:体力ゲージ満タン
[装備]:なし
[道具]:不明
[思考・状況]基本:両儀を探す。
※死亡後からの参戦です


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最終更新:2013年01月21日 06:17