日本
・東京都
- 新木場四丁目
- 《デリシオッソ》
- "新木場四丁目の珈琲店『デリシオッソ』で姿はあえてマンデリンを注文した。二、三度入ったことのある狭い店。店主はほとんど素人と言っていい。そんなレベルの味だ。店名のデリシオッソとはスペイン語で<甘美>を意味するが、コーヒーの味は甘美とはほど遠い。外観も内装も、野暮ったい喫茶店以外の何物でもない。それでも足を運ぶのは、庁舎に近く便がいいからでしかない。客も少なく、特に警察官はほとんどいない。それが一番ありがたい。"(『完全』p.256)
- "店名はスペイン語で<甘美>の意味だが、店主の挽き方と淹れ方が未熟で豆の持ち味を殺している。カップとソーサーの趣味もよくない。だが庁舎に近く、待機時間の合間に抜け出して一息つくには最も手頃な場所だった"(『自爆』p.236)
- 登場:『無印』『自爆』
- 麹町署管轄内
- 城木家の邸宅
- 登場:『未亡』
- "番町は由緒ある屋敷町で、両隣をはじめ周囲には豪壮な邸宅が並んでいる"(『未亡』p.51)
- 武蔵野市吉祥寺北町
- 高級マンション『エンポリオス吉祥寺』
- 登場:『化生』
- 新小岩
- 新小岩駅に近いマンションの一室にあるバー
- 登場:『化生』
- 中央合同庁舎第2号館二階
- 『ダーリントンホール総務省店』
- 軽食喫茶
- 登場:『狼眼』
- ハイグランド渋谷
- "渋谷一帯では今も大規模な再開発が継続中である。インバウンド需要増加に伴い、渋谷の宿泊施設に関する規制が大幅に緩和された。その流れに乗る形で、警察共済組合と国内大手ホテル資本が定型して建設したのがハイグランド渋谷であった。一つには、退職した警察官の再就職先、つまりは天下り先を作るという意図もあるのだが、さらにもう一つ、公表されていない大きな目的がある。繁華街治安対策及び渋谷署近辺の留置施設における過剰収容対策のため、ホテルの一部が密かに留置施設として活用されるのだ。"(『狼眼』p.390)
- 豊島区北大塚のタワーマンション『コンステラシオン・タワー』二九〇七号室
神奈川県
- ネオモール小島町
- "地下化された京急大師線を小島新田の先から羽田まで延長し、再開発する計画。三年前の忘れられた事業である。住宅地区予定区域の中心に建設され、一足先に開業した大型ショッピング・モール『ネオモール小島町』。当時華々しく喧伝されたその目玉が、地下二階、地上四階に及ぶ吹き抜けのアトリウムに設置された特注のパイプオルガンだった――"(『完全』p.236)
千葉県
- 袖ヶ浦市南袖
- ミウネ貿易の倉庫
- "袖ヶ浦市南袖。東京湾に面した埋立地が幾何学的な線を織り成す人工の海岸である。その一角に、鉤爪の形に突き出して、さながら線状の孤島の如き様相を呈している土地がある。雑草が疎らに生い茂る荒地の端には、取り壊しを免れた工業施設が地にしがみつくように建っている。放棄された再開発計画の荒涼たる名残りとも言うべきか。その中心部に位置する、段ボールをそのまま伏せただけのような素っ気ない三階建ての建造物。それが監視対象の倉庫であった"(『完全』pp.269-270)
- 大原橋
- 第二大原橋
- "すぐに緑が倉庫北方の地図をディスプレイに呼び出し、拡大する。北側には何もない更地が対岸と平行して線状に細長く広がっているだけで、その先は海で行き止まりとなっている。だが五〇〇メートルの距離を空けて二本の橋が架かっており、新しいマンションの建ち並ぶ住宅街へと通じている"(『完全』p.311)
宮城県
新潟県
栃木県
山口県
下関
アジア
イギリス
ロシア
- ツァリツィノ公園
- ルガンスカヤ通り
- ザモスクヴァーレツカヤ線アリェーハヴァ駅
チェチェン
南米
- サン・リベルラ
- 登場:『済度』
- "ベネズエラ、スリア州。ベネズエラ湾を臨むサン・リベルラの宿屋"
- サン・クリストバル
- 登場:『済度』
- "サン・クリストバルはメリダ山脈の西方に位置する都市だ"
- マラカイポ
- "そのときライザはスリア州の州都マラカイポに潜伏中で"(『火宅』p.88)
- 登場:『済度』
最終更新:2017年11月19日 10:52