機甲兵装
概要
"テロや民族紛争の際限なき増加による戦術の変化に応じた大規模破壊兵器の衰退、索敵技術とその対抗技術の発達に伴い、市街地でCQB(クロース・クォーター・バトル=近接戦闘)を主眼として台頭した兵器体系――それが機甲兵装と総称される軍用有人兵器群である。第一種は最初期コンセプトモデルを受け継ぐベーシックな機体、第二種は第一種の発展型第二世代機。そして第三種は第一種、第二種の規格から逸脱する機体全般を指す。ワンオフで製造された大型機、及び極端な改造機などがこれに当たる"(『完全』pp.51-52)
"機甲兵装とは、テロや民族紛争の際限ない増加に伴い、市街戦や局地戦における近接戦闘に特化して発達した歩行型軍用有人兵器の総称である"(『焼相』p.35)
"キモノとは機甲兵装を指す警察独特の隠語であり、元は着物、すなわち<着用する得物>に由来するという"(『焼相』p.40)
"もともと市街戦や局地戦を想定して発達した近接戦闘兵器であるから、見通しの利く平坦な場所等での運用には向かないのだが、個人で運用できるため、ゲリラやテロリストには欠かせない装備となってしまった"(『済度』p.91)
"機甲兵装に搭乗して抵抗する者を無傷で確保することは不可能に近い。機甲兵装を攻撃によって無力化した場合、構造上搭乗者は致命傷に近いダメージを受けることとなる。その場合の死亡率は八〇パーセントを超えると言われている"(『完全』p.279)
"機甲兵装は本来市街戦を想定して発達した特殊装備だ。特に第二種の屋内戦闘モードは体表面積を大幅に縮小するが、それでも無理らしい"(『完全』p.35)
"アンテナ類を収納し、脚部を縮める屋内戦闘モードにシフトチェンジ"(『完全』p.126)
"機甲兵装にケルトの古い妖精の名がつけられることが慣例的に多いのは、ケルト人の戦い方に由来するという説もムハーディラで初めて聞いた。古代の歴史家の記述によると、ケルト人は戦闘の際に二輪戦車を用いていたらしい。彼らは小アジアで戦車の扱い方を学び、それをヨーロッパに伝えたのだという"(『自爆』p.273)
ICU
"ICU(Integrated Control Unit)とは機甲兵装の操縦操作に介在して実際の駆動を制御する電子部品のことである。動力系統はもとより、駆動機構から安全装置、吸排気系、燃料系統、油圧系、電装系、コクピットの環境系に至るまであらゆる機構と連携し、その動作を調整、制御。各部センサーからの情報を受け取り、状況に応じた最適な動作に置き換える。機甲兵装という複雑な装置が、人間の手足による粗雑な操縦でスムーズに動き回れるのはひとえにこのICUの賜物である。これがなければ、如何なる機甲兵装も立つことはおろか始動することもままならない。当然どんな機種にも搭載されており、メーカーによって名称も様々である。しかし規格はほぼ統一されており、高い互換性が確保されている。このICUの性能如何で機体のパフォーマンスが大きく左右されるため、その設計やチューニングを専門とする業者も少なくない"(『暗黒』p.28)
装備
特殊閃光弾
磁力弾登場:『無印』『未亡』
"特殊閃光弾は機甲兵装自体に影響はないが、搭乗者を攪乱する効果が期待できる。磁力弾は機甲兵装のセンサーに一時的なダメージを与えるために開発されたもので、SASやGSG-9の対テロ作戦においてその効果が実証されている"(『完全』p.52)
油圧装置登場:『雪娘』
"長さ約七〇センチ、幅約四〇センチ、厚さ約八センチ、重量約七〇キロ。短い方の側面の中央に開いたこの穴に注目して下さい。直径は約三センチ、被害者の胸を貫いていた鉄棒とほぼ同じサイズです。この平たい板の内部には油圧ポンプ、シリンダー、モーター、それに圧力、流量、方向制御装置などが入っています"(『雪娘』p.119)
"この装置は機甲兵装の腕部に取り付けるものと推測されます。腕のアクチュエーターからバイパスして作動させる仕組みです。腕部装甲に溶接した鉄棒と見せかけ、相手の不意を衝いて発射する。格闘戦用の隠しオプションですね。その試作品ですよ"(『雪娘』p.120)
対機甲兵装地雷登場:『無印』
"灰色に塗装されたゴルフボールほどの大きさの三角錐が一面に散らばっている。対機甲兵装地雷だ"(『完全』p.311)
・未分類機甲兵装
龍機兵 ( ドラグーン )
装備
最終更新:2015年05月07日 09:35