もう一つの顔が素顔とは限らない。

前回の『もう一人のお兄さんのもう一つの顔』のすぐ後になります。


「うぐ…やっぱ…なれない…」

だって俺、やってるやつ見てたら早とちりで<ついやっちゃうんだ☆>しそうだもんな…
そんで助けたゆっくり達とキャッキャウフフなゆっくりタイムを…

でへへへ…ハッ!いかん、それはゆっくり達の為にならない!

でもこれでここら辺のゆっくりはみんな移れたかな。ひとまずよかっ…
「お巡りさん、あの人です!ゆっくりを虐待してた人!」

…え?
「君、ちょっといいかな?」

OH、ポリスさん。

そうか…アレを見過ごさない人がちゃんといたんだなぁ…
「ちょっと話を聴きた「って、人を呼ぶ暇があったら自分で助けんかぁぁぁっ!!」


―…完全に逆ギレだな
「やり遂げた後でテンションが不安定だったんだよ…」
―いつもの事じゃないか。しかし他にやり方なかったのか?
「前に優しく教えた時は余計ゆっくりしちゃって、説得に時間がかかったんだよ。
もう子供が生まれた家族だと、勝手に家を動かすわけにもいかないし」
―…普段と逆方向で空回りしてんな。
「子供がいたらなるべく人間を警戒して欲しいんだけどね。
でも本当はさ…ふわふわゆっくり、ぽかぽかゆっくり、しあわせゆっくり…

一 緒 に ゆ っ く り し た い よ!!」

お前はなんで人間なの?
 ・
ぽぃんぽぃん
「ゅっ!ゅ!しゅ~りしゅ~り♪おにーしゃん!ゆっきゅりしちぇにぇ!」

あ…フラグだ
「れいむはとってもゆっくりさんだなぁぁぁぁぁあ!!」
「ゅぅぅぅっ!!おにーしゃんにょしゅりしゅりはやっぴゃりゆっきゅりできにゃいよぉぉっ!!」
いわんこっちゃない

「れいむをゆっくりはなしてあげて!」
「だいじょうぶなんだよー!こわいけどこわくないんだよー!」
―ほら怯えてんぞ。
「なぜだぁぁぁぁぁぁあ!!」

 ・
 ‥
 …ぽぃんぽぃん
「ゅぅん…ゅゅゅ…」
「だいじょうぶなんだよーほら、すーりすーり♪らんしゃまも!」
「わかったよちぇん!すーりすーり♪」
「ゅゅ!しゅーりしゅーり…ゆっきゅり♪」

「あぁ…良いなぁ…」

―…てゆうか、なんでちぇんとらんがいるんだよ
「助けてもらった」

………はい?
―助けてもらった?ちぇん達にか?
「さっきの話した部分の続きでな…」


 ・
 ・
 ・
…しまった、つい暴発した。

「なに?責任転嫁するつもり?!」
「あ、いや違います!違うんです!決して思ってるような事はなくて…」
あ!やばい、お巡りさんが無線を使い始めた。

あぁ道行く方々…違う、違うんです。誤解なんです。
そこのお母さま、お子さんの視線を反らす必要はないんです…
そんな虚ろな目で見ないで!

あー、みんな…
れいむ、
まりさ、
赤ちゃん達…だれか助けて…

「ちょっと署まで来てもらえま…「「いぎあり!!なんだよー!!」」

「へ?」「え?」
「な…」
な、何故この町にちぇんが!あ、頭にタンポポついてる可愛い。

「おにいさんはわるいことしてないんだよー!ちぇんはみてたんだよー!!」
「みんなゆっくりしたよ!わかってね!!」
えー!らんしゃままで!!


「それからふたりが説明してくれて。ゆっくり自身が言うんだから大丈夫だろう、って…」

―お早い再会だったな
「だよー」
話的にも頭のタンポポがまるで弁護士バッヂだな。

「あれ?知ってるの?」
「おにいさんはおんじんさんなんだよー」
「そうなの?!」

―ただキャベツから出してやっただけだ、あとは放置と変わらん
 ・
 ・
「そっかー…ふたりはキャベツ畑から授かったんだn「に゙ゃ゙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

Σビックゥ!
「ゅゅ?!?」
「ふぉう?!ど、どうした、らんしゃま!!」

こ、この状態は…

「わかるよらんしゃまー!おもいだしちゃってとらうますいっちがはいっちゃったんだねー!ゆっくりするんだよー!」

―ま、まだ残ってたのか、びっくりした…。まぁそりゃ…寝起きに刃物持った人間が立ってたらトラウマにもなるか。
「なに冷静な分析してんだ!ああ…らんしゃまぁぁぁあ!!」

カツカツカツ…ガチャ…カツカツカツ…

―おい
「いやぁぁぁぁぁあ!!!」
カパッ…
―おいなりさん食うか?残り物だが
「いただくね!!むーしゃむーしゃ!しあわせぇぇぇ!!」

おぉ、早い早い

「とらうまぶれいくせいこうだよー!むーしゃむーしゃ♪しあわせぇー♪」
「ゅ!れぃむみょ!」
―ほれ
「むーちゃむーちゃ♪ちゃぁわちぇー♪」

「むーしゃむーしゃ!幸せー!」
お前も食うのかよ。

もぐもぐ…うん、いける

『しあわせぇー♪♪』
 ・
 ・
 ・
それからちぇんとらんはあいつの家でれいむの家族達と暮らす事となった

「ちぇぇぇぇぇん!!」「らんしゃまぁぁぁぁ!」
「らんしゃまぁぁぁあ!!」
「に゙ゃ゙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!
ぢぇぇぇぇぇぇぇん!!」
「…何故だ」

ぴょんぴょん
「だいじょうぶだよらんしゃまー!す~りす~りおにいさんにもす~りす~り、みんなでゆっくりするんだよー♪」

あのちぇんは、なんと俺でも引くあいつのテンションも気にしないらしい…
初めて見た時も落ち着いてたから色んなのになれてんだろう。

まぁ、あいつもようやく報われてきたのかね。

「ちぇん……ちぇぇぇぇぇえええん!!
俺は猛烈に感動…いや、ゆっくりしてるぞ!!ちぇぇぇぇぇん!!」
「よかったんだよー♪」
「ちぇぇぇぇぇん!ちぇぇぇぇぇん!!」

「ゅぅ!おにぇーちゃんしゅごきゅゆっきゅりしちぇりゅにぇ!」
「おにーしゃんみょゆっきゅりぢぇきちぇよきゃっちゃにぇ!」

「「ちぇん!らん!これからもいっしょにゆっくりしようね!!」」

「わかるよー!みんなでゆっくりするんだよー♪」「「ちぇぇぇぇぇん!!」」



どんどはれ、っと
あ、手品のタネ聞き忘れた。


おしまい。

あとがき

と、溺愛お兄さんにも怯まないゆっくりを見つけてあげたかった話でした。

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最終更新:2009年09月20日 00:44