どうも猫です。
注意:自分設定の塊
:物理的に無理のある持論が展開されます。
:
ゆっくりエンジェル3の続編で今回で完結です。
:今回もフルボッコにされてた友人視点のお話。
-------本編--------
天使れいむとノーマルれいむが同じ群れに所属してから数ヶ月ほど過ぎ、いよいよゆっくりにとっての最大の難関が立ちふさがる季節となった。
冬である。そもそもゆっくりは冬眠というより雪などを入れないようにして篭城するというほうが正しい表現だろうか。
秋の間でもAと私は何度も(Aはベースキャンプを森に設置しているから24時間に近いが)観察を続けているがどうも天使とノーマルれいむの溝は深いようだ・・・。
「天使の巣をわざわざ迂回したり、会話は「ゆっくりしていってねっ!!」って言うだけで天使が会話しようとするとそそくさと行ってしまう・・・これでは溝も生まれるか・・・。」私はキャンプ内のAのテントでコーヒーを飲みながら今後の観察方法を話し合っていた。
「でもノーマルの気持ちも分かるな・・・。だってゆっくりは基本自分に誇りを持って生きていくわけだし、そこで現れた天使れいむに自分の誇りもプライドもズタズタにされてしまったわけなんだから」Aもコーヒーを飲みながら返答した。
確かその通りだろう、あのれいむの動きを見るからにゆっくりの中でもかなりの実力者なはずだ。
きっとノーマルれいむの頭の中では「新しい群れでみんなが自分を頼って一緒にゆっくりできる」という幻想を抱いていたんだろうな・・・。
私は一瞬「この研究が間違いだったのか?」と疑問を感じてしまったがサイは投げられた。このまま研究を続け、最後まで見届けるのがゆっくり研究者の務めであり、義務であると心に誓いモヤモヤを消し去った。
そして私たちは春になったらこの調査を打ち切ることを決定した。冬さえ乗り切ればもう安心だしあの頭脳だ、下手な真似はしないだろう。
話し合いが終わる頃には森から「むーしゃ!むーしゃ!」やら「ゆっくりしていってねっ!!」という声が響いていた。もうAM7:00か・・・徹夜で討論してしまったな。
私は眠い目をこすり観察へ乗り出した。
もう秋の終わり頃・・・みんな食料探しに奮闘している。一部のゆっくりは既に食料集めを終了し、巣の補強作業を行っているようだ。
もちろん口出しはしない・・・それが自然というものなのだから。
天使れいむもまた風が吹き荒れるだろうと予測しカラスの巣ではなく地面に大きな穴を掘りそこを根城とした。賢明な判断だな。
しかしこれが予想外の出来事を生む・・・なぜなら天使たちのほとんどがあのノーマルれいむの巣のすぐそばに巣を作ったのだ。
おそらくこの冬眠をきっかけに仲良くなろうと考えているんだろうか?。色々と考えているところにあのれいむがやってきた、抗議をするつもりだろう。
「ゆゆ!どうしてここにすなんてつくったの!?」ノーマルれいむはジャンプを繰り返し怒っていることをアピールしている。
普段ゆっくりはおうちというのだが別の生物の巣はそのまま巣と言っている・・・。
つまり天使をゆっくりではない別の存在と感じることで自分のプライドを守ろうとしているんだろう。
「巣じゃなくておうちだよ!地上の生活は良く分からないかられいむにゆっくり教えて欲しいんだよ!」天使も嘘は言ってない。
ずっと空中を飛び回っていたために元々地上にいた感覚がなくなってしまったのだ。
「そういうことならしょうがないね!れいむがゆっくりおしえてあげる」頼られていい気分になっていたのだろうか、あっさり承認した。
それがきっかけとなり、天使とノーマルれいむは仲良くなった。もちろんつがいとなったれみりゃやきめぇ丸、それにノーマルのつがいのまりさも一緒だ。
残念ながら巣の中は調査していないがノーマルの巣から天使が出てきたりしていることも見ているため、中で繋がっていると予想とした。
そして冬・・・今年も寒波が山を襲う。
ベースキャンプも雪に覆われ、天使たちの巣や他の群れの巣も雪に埋もれている。
天使といえども元は饅頭から出来たゆっくり・・・雪が降っているこの状態での活動は巣の中だけで行われているに違いない。
私とAはベースキャンプで天使たちをどうするか考えていた。
「・・・このまま残しておいても生態系にはなんら問題はないが・・・」私は言葉を詰まらせた。
「普通のれいむの嫉妬を買って争いが起きる可能性がある」Aは私の詰まらせたことを代弁した。
「かといって既に群れに溶け込んでいる天使たちを捕獲するわけにもいかない」私は対策を色々打ち出している。
「駆除は論外だな・・・それそこ人間に嫌悪感を持ち登山客を襲うかもしれない」Aもその対策を打ち出したときに起こる未来予想図を具体化してる。
そして出した結論は・・・森の周辺にバリケードを張り天使れいむの行き来を封じることにした。森は自然も豊富で行き来が出来なくても不自由はないしなにより広い。
今回はその報告をゆっくり学会へ提出し、そのバリケード作りに必要な人材と資源の提供を依頼した。
そしていよいよ調査打ち切りの春を迎えた。雪は少し解け始めているがまだ沢山の雪が残った美しい風景。
いたるところに巣の周りの雪を口を使って雪かきをしているゆっくりたちの姿が見受けられた。
天使れいむの巣も例外ではなく見事に巣の周辺の雪はかきだされていた。
どうやらこのノーマルれいむとならとてもゆっくりできそうだ。よかったな天使。
私はそれを見届けると冬の間に出来たこの山の一部の隔てるバリケードについている扉を閉めこの山から去った。
後から聞いた話だがその区間は「天使の棲む森」と呼ばれ観光用に開放されており今も天使たちは訪れる人々をゆっくりさせているらしい。
-----あとがき------
かなりの間書いてなかったのですがなんとか完結させることができました。
この天使れいむは他の作者さんが自由に使ってもOKです(虐待スレはNG)
最終更新:2009年05月23日 10:56