『ゆっくらいだーディケイネ』
これまでのゆっくらいだーディケイネは!
<けっこう話も進んできたので登場人物紹介>
○四季映姫・ヤマザナドゥ - 楽園の最高裁判長
かわいいは正義。
映姫さまはかわいい。
だから、映姫さまは正義。当たり前の事だよね。
なお、本編には特に関係が無い。登場もしていない。
○床次 紅里(とこつぐ あかり) - ゆっくらいだーディケイネ
ある日突然、世界を巡る旅に(ふるさと小包に釣られて)出ることになった少女。ぶっきらぼうな口調では
あるが、なんだかんだ言って異変解決に出向くあたり悪いヤツではない。ふるさと小包には異常なまでの
こだわりを見せる。理由は知らん。
髪型はポニーテールで、普段着は作務衣。実は眼鏡をかけているのだが今までにそんな描写は無い。ごめん書き忘れてた。
※ゆっくらいだーディケイネ
紅里が『ディケイネックレス』についているロケットにメダルを挿し込む事で変身するゆっくらいだー。
メダルを使う事で以下のような能力を使う事が出来る。
ユックライド:他のゆっくりに変身する
スペルライド:現在変身しているゆっくりの特性を使った弾幕を展開する
スキルライド:現在変身しているゆっくりの特殊能力を使う事が出来る(本編未登場)
ファイナルフォームライド:共闘しているゆっくりを変形させて新しい力を発揮する事が出来る
ラストスペルライド:ファイナルフォームライド状態のゆっくりとともに放つ最終弾幕。ディケイネ単体でも使用可能。
○森定 伝子(もりさだ つたこ) - ゆっくらいだーディエイキ
ゆっくりが好きで好きでたまらない少女。一応ライバルっぽく登場してはみたもののその後の抜けている
&HENTAIな行動のおかげで台無しになった感は否めない。
ウケるかなと思って出したら想像以上の人気ぶりだった。でもみんな多分でんこって読んでると思う。
※ゆっくらいだーディエイキ
伝子が『ディエイキーホルダー』についているロケットにメダルを差し込む事で変身するゆっくらいだー。
ユックライドが変身ではなく召喚(あるいは生成)になっている以外は概ねディケイネと同じ。
○ゆっくりれいむ
Q「あなたにとってゆっくりとは何ですか?」
れ「その質問は、ほんと、読者がゆっくりできる質問?」
Q「そうです」
れ「そうなんだ。実を言うとれいむもよくわかってないよ。
それでもゆっくりしていってね!!!」
Q「尊敬している人は誰ですか?」
れ「神主」(この答えはウソ。 れいむは、自分以上にゆっくりさせられる者などいないと思っている。
誰であろうとゆっくりさせている)
Q「この世でもっともゆっくりさせたい人は誰ですか?」
れ「まりさとおねえさん」
(これもウソ。 れいむにとってゆっくりさせる優先順位などはない。
ゆっくりさせるなら誰が相手でも一向に構わないし、自分がゆっくりできないとしても辛いと感じたことはないのだ)
●ファンレター
- れいむのゆっくりは最高です。 ますますゆっくりしていってください。(山の巫女)
- ゆっくりさせられたらやめられない。 サインください。(猫又)
- 気持ち悪いよ、あんたのニヤケ顔!(吸血鬼)
- 毎週10回はゆっくりします。(冬のお姉さん)
- 見るだけで眠くなってくる顔。(死神)
- これはゆっくりの手紙だ、明日までに105通出せ。いややっぱりいい。(不明)
- ゆっくりしてんじゃねーぞ、ボケ!(不明)
- 愛してます。結婚してください。(T・M)
○ゆっくりまりさ
紅里と同居しているゆっくりの一人。もとユックリンド王国の王位継承者。
建国以来最高の美しさと言われるまでの端麗な容姿、20ヶ国語を自在に操る語学力をはじめとした
溢れる知性、どんなスポーツも超一流アスリート並にこなす身体能力を兼ね備え将来を有望視されていた
存在だったが、軍事クーデターとその後起こったクーデター派対王族派の内戦により国は崩壊。
次々と倒れていく家臣たちの骸を涙を飲んで乗り越え国を脱出、諸国を放浪した後に
現在の相棒であるれいむとの出会いを果たし、ともに紅里のもとに身を隠している。
やさしい眼差しの奥に祖国再建の情熱を燃やし続けている誇り高きゆっくり。
「…なんか一部おかしくない?」
「なに一つとしておかしくないよ!」
「しいて言えば、ゆっくりできるアレンジを加えてみただけなんだぜ」
「捏造って言うのよこういうのは…」
第6話 歪月
少女は走っていた。人間が妖怪に襲われている、その場所へ。
(今日もまた…?原因は、やはり…)
空を見上げる。そこに浮かぶは歪な月。
月の光の影響を受けやすい妖怪にとって、月の異常は自身の異常へと直結するのだろう。
今まで滅多に人間を襲わなかった妖怪たちが、ここのところ連日で人間を襲っている…。
(とにかく早く助けなくては!)
妖怪に襲われている人間を助ける。
普通の少女では到底無理な事だ。妖怪に獲物を提供してしまうようなものだろう。
しかし、少女の手には『それ』があった。木の枝のような形状をした『それ』を掲げて少女は力強く叫ぶ。
「変身!」
蓬莱の玉の枝とも呼ばれる『それ』が発する光に少女の体が包まれる。
光が止んだ後から出てきたのは…
長く美しい黒髪を揺らし…
五つの宝の力を振るうゆっくり…
名を、ゆっくらいだーグウヤ!
変身の光に気づいた妖怪と人間がグウヤの方を向く。
「早く逃げてください!」
「あ、ああ…わかった!」
グウヤが人間に逃げるよう促し、人間はそれに従って逃げていった。
妖怪は追わない。それよりも、もっと面白そうなのが目の前にいるから。
「あんた、何者?見たところゆっくりみたいだけど…光るヤツなんて初めて見たわね」
「人間の味方ですよ…あなたが人間を襲っていた理由は、あの月ですか?」
問うと、妖怪は少し驚いたような顔で「へえ」と言った。
「人間はだーれも気づいてないようだったけど、ゆっくりは気づいてたのね…妖怪に近いのかしら?」
「人間を襲ったところで月が元に戻るとは考えにくいです。無意味な事はやめてもらえませんか?」
妖怪はくすりと笑った。
「いいわよ………あなたが遊んでくれるならね!」
同時に弾幕を展開する。夜の闇の中、輝く弾丸がグウヤめがけて襲い掛かった。
「やめてください!こんな事をしても…」
「へえ、結構やるじゃない」
グウヤはそれを回避しながら説得を続けるが、妖怪の方は聞く耳を持たない。どんどん弾幕の密度とスピードを上げていく。
「仕方ありませんね…!」
その場で回避し続けるだけだったグウヤの動きが変化した。弾の間を抜け、妖怪の方に接近していく。
「くっ!」
「はああああっ!」
目の前まで接近し、跳びあがって妖怪の顔面目掛けて弾を撃つ…が、咄嗟に後ろへ身を倒して回避されてしまった。
「危ないわね…でも、これで終わりよ!」
倒れこむ姿勢から弾を撃つ。この距離、この角度、そして飛び上がった体勢のグウヤ。回避は不可能だ。
だからグウヤも、回避はしなかった。
「仏の御石の鉢!」
声とともに、グウヤと弾の間に石で出来た鉢が現れ弾を防いだ。
「ちっ!」
「龍の頸の玉!」
勝利を確信していた妖怪は舌打ちし、すばやく後方へとジャンプした。
顔を上げたときはもう、遅かった。
「なっ!?」
妖怪の視界は目の前一寸まで迫った五色の弾を捉えた直後、暗転した。
「ふう…」
妖怪が気絶したのを確認し、ほっと一息つく。変身を解除しようとしたとき、後ろに何者かの気配を感じて振り返った。
「しまった!」
いつのまにか二人目が背後から襲いかかろうとしていた。回避は不可能、タイミング的に考えて防御も不可能…
直撃をくらってしまう、そう思ったとき…
「わっしょい!」
後ろの妖怪は、当たり判定が出るあたりの所にキックをくらって吹っ飛んでいった。
蹴ったのは、侍のような髪型をした…どうやら人間のようだった。それに気づき、慌てて声をかける。
「危険です!妖怪相手ではただの人間に勝ち目はありません!早く逃げてください!」
「助けられといてなに言ってんの。それに…」
その人間―髪型と服装で一瞬男かと思ったが、顔を見ると女性のようだ―は、袋から銭のようなものを取り出し
それを首飾りの先についているものへと挿し込んだ。
『ユックライドゥ!』
「ただの人間、とはちょっと違うのよね…変身!」
『ディケイネ!』
首飾りから発せられた声とともに…その女性も、水色っぽい髪のゆっくりへと『変身』した。
「あなたは、一体…」
「『そういう話は後でしましょう?』」
誰かの真似でもしたのか、その女性はふふっと笑ってまた新しい銭を取り出す。
「夜といったら、吸血鬼のステージよね」
『ユックライドゥ!れみりあ!』
「また変身した…!?」
こうもりの羽を生やしたゆっくりへと変身した彼女は、いつのまにか上空へと移動していたさっきの妖怪目掛けて飛んでいった。
「こいつ…!ゆっくりのクセに!」
「ゆっくりを笑うものはゆっくりに泣くわよ?ん?ゆっくり泣くのかしら」
展開される弾幕を次々とかわして距離を詰めていく。その動きは俊敏だ。
「ばあ」
「く…!このっ!」
彼女はからかうように、妖怪の眼前に飛び出した。カッとなった妖怪が打ってきた拳をひょいとかわし、やや斜め下方に移動する。
「尺とりすぎだからそろそろシメるわよ」
『スペルライドゥ!夜符「デーモンキングクレイドル」!』
紅い弾丸と化した彼女の体当たりをまともにくらい、妖怪は夜空の向こうへと吹っ飛ばされていった。
「ばいばいきー……………ん」
そう叫びながら。
彼女の方は降下してきて着地する寸前に変身を解き、着地した。グウヤも変身を解除する。
「とりあえず…」
彼女がそう言いかけた時、何かが近づいてくる気配がした。新手かと警戒したが…
「まりさ参上、略してまりさんじょう!」
「ゆっ!?まりさかっこいい!」
「ゆっへん!」
現れたのは、スィーに乗ったゆっくりだった。
「もう終わったわよ」
「「ゆっ!?」」
ゆっくり達はそれを聞くと慌てた顔できょろきょろと辺りを見回し…気絶している妖怪を発見すると、その傍らに移動した。
「手ごわい相手だったぜ…」
「でもれいむとまりさの力をあわせれば、勝てない相手なんていないよ!」
「…とりあえず、どこか落ち着ける所へ行きましょうか」
やってもいない戦闘の余韻に浸る二人を尻目に、グウヤに変身した少女と
ディケイネに変身した彼女…紅里はその場を後にした。
「まずは自己紹介でもしましょうか。私は…」
「江戸川コナン!」
「床次紅里」
「探偵だぜ!」
「探偵違う。あんたらちょっと黙ってなさい」
グウヤに変身した少女を連れ、私は自分の部屋に戻ってきた。距離的に彼女の家よりこっちの方が近かったから
そうしたのだが…彼女にとってはこの部屋がよっぽど珍しいのか、しきりにきょろきょろしている。
「ノックしてもしもぉーし」
「あっ、すみません。外の世界の物がこんなにあるなんて珍しくって、つい…」
そういえば、旅に出てからこの部屋に誰かを招いた事は無かったか。彼女の服装から判断するにここはおそらく
幻想郷のような所に近い世界…ならば、何の変哲も無い(と、少なくとも自分では思っている)この部屋を珍しがるのも当然か。
「んじゃ改めて。名前は床次紅里。変身についてはえーっと…冒頭にある紹介読んで」
「手抜きだぜ」
「効率化よ」
「私は緋茅(ひかや) めぐといいます。見てたかもしれませんが、これを使ってグウヤに変身します」
少女…めぐはそう言ってあの派手な枝を取り出した。状況から考えて、蓬莱の玉の枝とかいうやつだろう。
「ごくり」
隣で唾を飲み込む音が聞こえた。れいむ、間違っても食うなよ。
改めてめぐを見る。随分と若い…というより、幼いと言った方が正しいような気がする。中学~高校くらいの年齢だろうか。
「それで、さっそく本題だけど…あの妖怪たちが人間を襲ってたのって…」
「…あの、歪んでしまった月が原因のようです。以前は人間が襲われる事などは滅多に無かったのですが、
月に異変が起こったのと同時期にその件数は増していき…今や毎日のように襲われる人が出ています…私の友人も…」
めぐの顔が暗くなる。
『妖怪に襲われた』…それがどういう意味なのか考えると、それも理解でき…
「妖怪に襲われて、額に『肉』などと書かれて…」
…うおぉい。なんだそりゃ。
「え…襲われたって…」
「ええ…妖怪に襲われて気絶させられ、その間に額に『肉』と書かれたのです…。
最初のころは『お前の母ちゃんデーベソ』などと言ってくるだけだったのですが、最近はそういった直接的な
行動をするようになって…このままでは彼らの行為が下着泥棒相当まで発展するのは時間の問題です!」
一気に力が抜けていくのを感じた。ここの妖怪たちかわいいな。
逆にめぐの方は緊迫した面持ちだ。ごめん、笑える。
「だいたい分かったわ。このへんに竹林ってある?」
「ありますけど…それが何か?」
「決まってるじゃない」
そう、決まっている。
歪んだ月、荒れる(?)妖怪、襲われる人間…ここも多分、前と同じような感じ…『だいたい原作どおり』なのだろう。
「行くのよ。迷惑な妖怪退治に」
-つづく-
書いた人:えーきさまはヤマカワイイ
この作品はフィクションです。ゆえに実在する人物だのなんだのとは一切関係ないんじゃないかと思います。
- 前半戦で笑わせてもらい、後半戦で一気に熱くなるってイメージだったけど、今回も
最初と最後で大笑いしたし、楽しかった
来週に期待―――だけど、変身できる面々がこのまま増えてくのかな?
ライダー知って、ゆっくり知ってだと却って予測つかないので面白いです -- 名無しさん (2009-06-28 22:04:43)
- いつもながられいまりとお姉さんの漫才みたいな会話が好きだw
れいまりって本当にムードメーカーでムードブレイカーだなw -- 名無しさん (2009-06-28 22:41:54)
最終更新:2009年08月10日 22:11