「うぉおおおおおおおお!」
「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!」
その頃、中央櫓前で繰り広げられるゆっくり戦車&ミニ中華娘対公安⑨課の戦いは激化していた。
現在、戦況はほぼ互角。
しかし、疲れが見え始めている公安⑨課に対し、疲れというものを知らないゆっくり戦車(とミニ中華娘)。
徐々に公安⑨課のほうが押されていった。
「…げ!ゆっくり戦車がいつの間にかあんな所に居るぞ!」
その時、ゆうぎが上の方を見て大声で叫ぶ。
空中に浮かぶゆっくり戦車を目撃したからだ。
「…クッ!私たちがこいつらを相手にしている間に本命は獲物に一直線というわけね…。」
「まずい…このままでは大統領が危ない!」
ゆうぎは大統領を助けに向かわんと、中央櫓の方へ向かう。
「ホァタァアアアアアッ!」
しかし、そんなゆうぎに対してミニ中華娘が顔面にとび蹴りを繰り出してくる!
「食らうかッ!」
ゆうぎはすぐさま後ろに飛んでぎりぎりでかわした…と思いきや!
バキイッ!
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: l l :
↓ : l l :
<二二二\ : l l :
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「…。」
ゆうぎは無言で地面に落ちた角を見つめていた。
そして。
∧
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∠〃 {ノノ_ハ_V レ'、_i_l>\__>
/'レ小o゚((●) (●))゚o 从 \
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`ー'ォ
「つ、角がぁあああああああああ!」
大絶叫が、辺りに響き渡った。
「所長!角が折れたくらいでそんな大声上げないで下さい!」
「イヤだって、角は鬼の象徴で…えぇ!?」
「とにかく落ち着いて、後でクーリングオフすれば良いんですよ!」
「いや、クーリングオフって!お前意味解って言ってるのか!?」
そんなやり取りを繰り広げるレティとゆうぎ。
「所長!隊長!そんな事いってる場合じゃ無いんだぜ!」
隊員の一人がそんな二人に向かってそう突っ込みを入れる。
ゆっくり戦車とミニ中華娘は凄い勢いで公安⑨課を押しているのだ。
「クッ…!このままじゃあやられる…。」
ドンドン追い詰められていく状況に、レティは思わず愚痴をもらす。
しかし、その時だった。
ドガアアアアアンッ!
「ゆゆっ!?」
「キャア~ッ!?」
突然、爆発音がしたかと思うと、ゆっくり戦車と中華娘が吹き飛んだ!
いや、吹き飛んだだけじゃ無い。
氷付けにされているゆっくり戦車の姿まである。
「な、何だ!?何が起こった!?」
「隊長!あそこを見て!」
公安⑨課の一人がある地点を指差した。
く \{ i } _. -――‐- 、 /}
,ゝ、_ヽ∠::::::::_:::::::::, -v⌒iヽY⌒ゝ
∠/::::-:::= ―-- _::(_{__{ /ヽiノ
(´::::::/: : : : : : : : :`: ー‐`ーく::::::::ヽ
丶./: : : : :/:/: : :、ヽ:ヽ : i:ヽ: :V:::::::ノ
{: :〃 :{ゝ、-{ : }/ハ:、|: l: : 「 ̄
∨ { '.rr=-,:::::::::r=;ァ/: l: : |
/^\ .┌r────┴' ────┐ ヽハ、" ̄  ̄"}:l :/i: : :
/ >''´ ̄ ̄| | .‐|- , _|_ | //_,-、ヽ 'ー=ョ ノ{:l { :l : : ヽ
| /´ _ | | ,-|ー/、. ! -‐ァ | | | /´,イ { { つ` ーr ´∠ヾ:ヾ; : : : :\
〉 / /´ / , | | ヽ|/_ノ / 、_ レ | | , : ´: : : {、ヽゝ'´  ̄ ̄ ̄ } iノハ : : : : : 丶
/ i イ レ\ ハ |_|__________| /: イ:/: : /`T{ {、{ {7ーr――' l : : :}: : : : :`丶\
└rイ レイ (ヒ_]:::::::::::::ヒ_ン)ハヘ|.! .| | {: / /: :{: :i {: : ,ゞ 「`!7|::::::| /: : :iハ: : : :ヽ : ヾ、:ヽ
く_ノ 〉 i"" ,___, " iハ| | | V {: : :iヽ!ノ:/:.:.:/|:::| !::::::l`¨ {/ー_'__: : : } : : } )ノ
ハ. i ハ、 ヽ _ン 人||({⌒ヽ_ ノ: :ハ{ ̄{:./ }|::::! l!::::::l! }´___ }i: ハ: :/ ´
i\レヘハレへ〉'=r--r='i´Vヽ ヽ、__ノ___ _. -―´-´ ⊥__ヾ イ |::::l、|_⊥,ィェ=くー< ノイ j/
ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i ノノ/| |__::: ___ l l:::::!`ヾ / //「 ト 、ー、}/
<  ̄〉、___ノ  ̄ Y/レ'| | | __:::::::`丶 l !二l /:/¨|┘ `'く
>_/ /〉 , , 、!_ゝ| | | ̄「 `i丶:::::\ l : : l /::/| _ノ \
人`(⊆ノ/ / ! ハ| .| |  ̄「 ̄`l\:::` ー- ___|: : : |/:://7´ \
(__) くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ) | |.(_ `ヽ ̄`} ̄ ̄]>-、--_l : : : !7 ̄7ー' >┐
」__[___ `'r、__ハ___ハ__!ン .| |_」 7 \  ̄ ̄ヽ_.ィ ´ ,|: : : : !、,ノ _ /ーノ}
(__) ト_ン ト_ノ) .| | ( \ く⌒丶. ____二._|: : : : |ー 7´} /ニ丶. /、/ ソ
|_|. .| | | ` ̄{ i {- 、ノ!: : : : |⌒ ヘ ヽ' (__ /> 、__,/、}ヽ }
/ `¨ 7´ |: : : : :| { ヽ V(___,}、 リ/
「折角の祭りを派手にあらされて…」
「私の怒りは有頂天に達した!」
まるでスーパーサイヤ人の様なオーラを身に纏ったてんことチルノはゆっくり戦車と中華娘にゆっくり近づいていく。
「ゆゆ!」
どぉんっ!
ゆっくり戦車は突如現れたチルノとてんこに向かって砲撃する!、
バシッ!
しかし、放たれた砲弾をてんこは片手であっさりと弾き飛ばした。
そのままもう一方の手に握られた緋想の剣をゆっくり戦車に構える!
「お前に祭りの邪魔された悲しみがわかるのかよ!」
「全人類の緋想天」
ゴブァアアアアアッ!
「ゆうううううううううう!?」
緋想の剣から放たれた物凄い砲撃がゆっくり戦車を吹き飛ばした!
「あたいの怒りを思いしれぇええええええ!」
ガッチーン!
一方のチルノも氷の弾で次々に敵を氷付けにしている。
その光景を見て、公安⑨課のゆっくり達も驚きを隠せない。
「す、凄い強さだ!あいつらは一体…!」
その時、ゆうぎが叫んだ。
「あ、あれは妖怪祭囃子だ!祭りを怪我す悪い奴らに制裁を加えるといわれる伝説的なあれだ!」
「いや、それはちがうと思うわよ。」
「…あ!あれは!」
レティがツッコミを入れるがそれは無視される。
公安⑨課の注目はレティとちるのに続いて現れたゆっくりに集まっていた。
,. -───-- 、_
rー-、,.'" ||| `ヽ、. ・・・うー?うー・・・
_」::::::i _ゝへ_ |||へ__ ノ__ `l
く::::::::::`i / ゝ-'‐'||| ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、
.r'´ノ\:::::::: /イ, |||ノヽ! \ レ ヽ,_`ヽ7ヽ___>、_ ノ ハ } \
/ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ||| ⌒ `! i ハ / }! i ヽ
/ / ハ ハ/ ! △ ∪ i ハ 〈〈{_ ノ } _」
⌒Y⌒Y´ノ /l ||| ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´
〈,.ヘ ヽ、 ||| 〈 i ハ i 〉
ノ レ^ゝi>.、.,_|||__,,...ィ´//レ'ヽハヘノ
「何だあれは!顔の真ん中に妙なラインが入っているぜ!」
「あ、あれはもしかして!」
「知っているのか雷電!」
「雷電じゃ無いよ!…噂に聞いた事がある!
風のように現れ、悪を倒して颯爽と去っていく伝説のヒーローを!
その名はゆっくらいだーW!」
「ゆっくらいだー…W!?」
「きっと魔理沙達のピンチに駆けつけてきたんだぜ!」
何だか盛り上がっていく公安⑨課の面々、
その時、ゆうぎが大声でこう叫んだ。
「みんな!我々の背後に最強の味方が光臨なされた!
みんな!祭囃子とゆっくらいだーWにつづけ~!」
『おぉ~!』
ゆうぎの言葉に、公安⑨課も面々も大声で返した。
みんな、一斉にゆっくり戦車と身に中華娘に向かっていく!
「ゆ!?ゆゆ!?」
「す、凄い勢いだ!?」
その勢いたるや、ゆっくり戦車とミニ中華娘を戸惑わせるほどだった。
戦いで勝つのは、常に勢いのある方。
こうして不利だった状況が一気にひっくり返ったのであった。
「…え~と、何が起こっているんだど?」
突如現れた、ゆっくらいだーW。
その正体が単にキャタピラ跡が付いただけのれみりゃだと言うのは、君たちだけの秘密だぞ!
~☆~
その頃の中央櫓では今だ大統領とゆっくり戦車に乗ったりかのにらみ合いが続いていた。
「…で?心の準備はオッケー?」
りかは大統領にそう問いかける。
大統領はその問いかけには答えず、代わりにこう問いかける。
「…こんな事して、あなたの盟友のにとりさんは喜ぶのですか?」
「…へぇ、驚いたわね。あんた、私の盟友の事調べたの?」
「いいえ、あなたの心の中を少し読んだだけです。」
「なるほどね、大統領には不思議な力があるって噂は本当だったんだ。」
大統領には心を読む力がある。
滅多に表に顔を出さないのはその能力の所為だと言う噂は一部のゆっくりの間で囁かれていた。
「こんなことは今すぐやめなさい、私を殺した所でにとりさんは生き返りませんよ!」
大統領はりかに対して説得を試みる。
りかは、必死の説得を試みる大統領に向かってこう言い放つ。
「…死んだ奴に対してやれることなんて何も無いのは百も承知さ。
でもだからといって何もやらないで居ると私の心が潰れそうなんだよ!」
ドオンッ!
りかがそう叫ぶと同時に、にとり戦車は大統領に向かって砲撃した!
「まずい!」
うつほは慌てて動き出す!
しかし、うつほが大統領を守ろうとする前に、にとり戦車の撃った砲弾が大統領に着弾するだろう!
間に合わない!大統領がそう思った次の瞬間!
「おりゃああああッ!」
砲弾よりもはるかに早い勢いで中央櫓に飛び込んできた黒い影があった!
黒い陰は大統領に取り付き、そのまま投げ飛ばされた!
ドガアッ!
大統領が投げ飛ばされた直後に、砲弾は大統領がいた所に着弾する!
被弾を逃れた大統領は、投げ飛ばされてゴンドラの中に放り込まれる。
衝撃で大統領を乗せたゴンドラが動き出し、向かいの建物へと一直線!
「だ、大統領!?待って~!?」
うつほは背中からジェットをはやして、慌てて大統領のゴンドラを追いかけていった。
「く、逃がすか!」
りかINにとり戦車も慌てて大統領の後を追いかけようとするが…。
「おッと、あたしの事を無視しないでよ。」
先ほど、中央櫓に飛び込んで来た一匹のゆっくりに邪魔された。
,. -‐-、 ,.- 、
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ハ:::::::レヘ::i' rr=-,´ r=;ァハソ:::ハ
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ノ:::::::::::::ハヽ、 'ー=-' ノ::::i:::(
イ:::/::::::/:::イヽ>, -r=i':´イ:::ハノ
〈rヘ:::::!::レ´ `y二」ヽレ':::〈
「…邪魔するんじゃないわよ、そこを退いて、てゐ。」
りかはてゐを睨みつけてそう言った。
「もう間に合わないって、向かいの建物は災害時の避難所としてに特別頑丈に作られてるんだ、
あそこに逃げ込まれたら、アンタの戦車の火力じゃどうしようもないよ。」
「…じゃあ地上で暴れている公安⑨課を吹っ飛ばしてやるわ。」
りかはそう言ってにとり戦車と共に地上に降りようとする。
ブースターの出力を下げて、りかとにとり戦車は徐々に地上に降りていく。
「…う~ん、あっちの方は別に遠慮なく吹き飛ばしても良いけどさ…
あ、うちの社員も混ざってるんだっけ。」
そう言いながらてゐは櫓のふちに登っていく。
見下ろすと、既にりかとにとり戦車がかなり下まで降りてきている。
てゐは髪の毛の中からスペルカードを取り出すと、それを口に咥えた。
「悪いけど…それもさせられない…ねっ!」
てゐはそう言うと、中央櫓からにとり戦車に向かって飛び降りた!
「な!?」
てゐのこの行動は予測できなかったらしく、りかは驚きの声を上げる。
もし戦車に取り付かれたら、てゐは何をするか解らない
取り付かれる前に、叩き落す!
「まずい!こっちに取り付かれる前にアイツを落とさなくちゃ!」
りかはにとり戦車に向かってそう指示を出した!
にとり戦車は砲口をてゐの方へとむける!
…しかし、そこから砲弾が発射されることはなかった。
「な!?何してるんの!早く打ち落としなさい!」
「……。」
りかは必死でにとり戦車に話しかける!
…しかし、にとり戦車は何も言わず、ただ黙り込むのみ。
「おりゃあ!」
てゐはにとり戦車のゆっくり部分の口に向かって、スペルカードを投げつけた!
スポン!
まるで手紙がポストに入るような音を立ててにとり戦車の口の部分にスペルカードが入り込む。
そのままてゐはにとり戦車の横をすり抜けて地面に落下する!
「外回りは丈夫に出来てるけど、中はどうかな!?」
てゐは落下しながらにとり戦車を見上げた。
チュド~ン!
にとり戦車の口の中に放り込まれたスペルカードから弾幕が発生し、にとり戦車が大爆発を起こしたのと、てゐが地面に着地したのはほぼ同時だった。
地面に落下したてゐは痛みで相当悶絶している。
そりゃそうだ、うまく着地したとは言え、てゐは全高30mはある中央櫓から落下したんだから。
むしろ何でその程度で済んでるんだ?と問いかけたくなる。
「つう~ッ…ちょっとこの高さから落ちるのは無理があったかな…。」
痛みをこらえて立ち上がるてゐ。
「てゐさん!大丈夫かど~!」
そこへれみりゃが物凄い速度でやってきている。
こっちに駆けて来るれみりゃを見ててゐはこう言った。
「あ、れみりゃ危ない。」
「え?」
てゐの言葉を聞いてれみりゃが動きを止めた次の瞬間。
ドッスーン!
「ギャ!」
れみりゃの真上にりかが落下してきたのだ。
当然、れみりゃはりかの下敷きになってしまった。
ガタン!バラバラバラバラ!
引き続いて爆発を起こしたにとり戦車の破片が辺りに散らばって落下してきた。
中で弾幕を炸裂させたのは相当聞いたようである。
「うぉおおおおおおおおおッ!」
ふとてゐは遠くを見てみると、ゆっくり戦車の残骸の上でチルノとてんこがどっかの筋肉忍者のように
大声で叫んでいる。
「…どうやらゆっくり戦車の暴走は完全に収まったようだね。」
てゐはそれだけ呟くと、改めてりかの方を見た。
りかは自分の目の前にあるゆっくり戦車の残骸をじっと見つめていた。
爆発と衝撃で大分滅茶苦茶になっているが、それはにとり戦車の頭部部分に間違いがなかった。
りかの頬には涙が流れ、目の前にある残骸に話しかけた。
「…馬鹿!何でアンタあいつを打ち落とさなかったのよ!」
すると、残骸からザザ…ズビーーと壊れたスピーカの音が鳴り響く。
そのスピーカの音に混じって、何か声のようなものが聞こえてくる。
「これ以上…りかに罪を被って欲しくなかった…。」
「!?」
その言葉に、りかの表情が一変する。
,,r‐―--x,,_,_、
_、 .l゙ 、 `゙ヘ,、
,/゙,,,,,L,jllllNi,、`゙'・--,,,,,,,、 ]
,┘ .|,,|广゙'''''!il|,'x,、 ⌒゙'''',l--。,
.| .,l乂 ,,,,,ァ ‘,,''タ-wwwy・,,flУ .゚L
l ,l“,yヾ.j゚,,r‐" | ,r''゚} ,/`| |゙|,r‐、_ ゙ヽ
,l゙ ,lli'|l、glll*ie ラ" ,,,|,,i´ .| |_l゙=" 、 .|
| ,゙llリ ゙l,, ,ll l゙゙~゙'゙』 `lll]!,i、 ,″
| ,"j゙l゜ _゙゙ザ^ .゙||lrlケ |l彳,|i、 、,l!e
| ,l゙ ,||l" .l゙ヽ,、 _,,rr、 lll|゙ll'!l、 ",i´
| .,lif!l,,l゙L. 'ト `゙゙゙゙゙゙゙゙゙,/′ lllll,!l}ll!,,、.,i´
: ,!,i″.||.「`ヽ,,,,ト---・" ,,,r|゙lil言l,,ll",l゙
: ″ ″  ゙゙̄''―――‐゙`j,/,行 l|ヽ.レ
″"il" ` ゙ll
「こんなもの…作…って涙を流しながら…戦うのなんて…りかには似合わない…よ
泥まみ…になって、下らない…のを作っている時……の笑顔の方が…りかには似合ってる…から…。」
「…!」
壊れかけのスピーカから聞こえてくる言葉に、りかの涙が一層強く溢れる。
「ホラ…そんなになかないで…元気出してよ…り…か…。」
ブツン。
その言葉を最後に、にとり戦車はピクリとも動かなくなった。
…りかは泣いていた。
どんなに拭おうとも、涙が溢れてとまらなかった。
「…にとりもあいつも…私の事置いて勝手に何処か言っちゃって…
私の気持ちも考えてよ…私はどうすれば良いのよ…!」
こんな時、てゐが一匹のゆっくりとしてりかにかけてあげられる言葉は一つだけだ。
「…ゆっくりすれば良いんじゃないの?」
これだけ言って後はもう泣かせるだけ泣かせてあげる。
そう、それだけで十分なのだ。
「…あの、まだれみりゃの上に乗ってるからいい加減に降りて欲しいんだどって言いたいんだけど…。」
それは駄目です。
~一週~☆間語~
人々が行きかう大橋の上で、かぐやがまた変装して托鉢を行っていた。
その手には一枚の紙が。
、-‐´ :. :. '‐‐‐‐‐─- ,
/ :. :. :. :. :. :.__ :. :. :. :. :. :.゙i
,r' :. :_|:_ :.! ゙i :. :. :.゙i :.___゙i.
! :. :. :. :.| :.__`_| ゙i´ ̄:.| :. :. :.゙i
!:. :. :. :.,r'ハi ` ハi ゙̄i :. :. :.!.
! :. :. :.(, ( ヒ_] ヒ_ン) .〉-:,:. :.|
゙i. :. :.゙i " ,___, "゛゛ | :.|`'‐!
゙i :. :.゙i. ヽ _ン イ. :.i
,r'r :. :.゙i /:/(,
ッ'(,,r'\:. :.'ゥ‐--┬<:. :.!.゙i.:.、ン ,
\:__:'‐..,_ ゝ \|__゙i:.、ゝ!、, 、-_
\.:. :.゙i:::::'‐、
\ :.|' ̄ ~
それはりかの手配書であった。
あれだけの事をしでかしたのだ、この結果は当然の事だろう。
「やっぱりここにいたのね、かぐや。」
と、また聞きなれた声が聞こえてくる。
手配書を懐にしまって顔を上げると、そこにはとよひめの姿があった。
. -―‐ y'" ̄ ̄ ̄ ̄\
/ ̄ヽ ゝ、_|ヽォ、_ ヽ
〈 //\ / レ゙〈 / ',
. \/ ゝ、__,..-、'´.`´\ ,ノ
/ イ /ヽ、 ヽ.\ ` `ヽ
| /レ'ヽレ' ヽ、二ヽノ  ̄ヽ、_ソ
レ' l / /(二)rェzァヽ、\ 〈 リ
`Y i/ / ""(/`7 〉'ハ
人 ヽ/ '-=-' ∠(ノ‐' ( ハ
( ルノ >.、_,. < (〈 《 ,ノメ 〉
) / ̄ヽ/l8l\/ `(,ノー、》'、/ ヽ`ヽ
「ッて何よとよひめ、そのデコの絆創膏は…。」
とよひめの顔を見て、真っ先にツッコミを入れたかぐやであった。
「ちょっとてゐにね…あいつの牙はとっくの昔に抜かれてたと思ったら、
存外、まだ凶暴じゃ無いの。」
「そりゃそうよ、大切な何かを守るためなら、どんな生き物だって獣になるものよ。」
「あら、そういうものなの?」
「そういうものよ。」
「…まぁ良いわ、あなたには国を出る前に挨拶でもしておこうと思ってきただけだから。」
とよひめはそう言ってかぐやの前から去ろうとする。
「…待った。」
そんなとよひめをかぐやが呼び止める。
とよひめは、チラリとかぐやのほうを見つめる。
「とよひめ…私もあなたと同じ反逆ゆっくりだけど、あなたのやり方には賛同できないわ。
何もかもぶち壊すあなたのやり方は、この国に破滅をもたらすだけよ!」
その言葉に対し、とよひめはこう返事した。
「…私ははじめからそのつもりよ、そして今更決めた道を引き返すつもりは無いわ。」
そう言ってとよひめはかぐやの前から去って行った。
「………。」
残されたかぐやは、ただ無言になるしかなかった。
狂って行く友人を止められなかった、悔しさが胸に残る。
「…いつまでもここに居てもしょうがないわね。」
かぐやはそう呟くと、ゆっくりと立ち上がる。
橋を降りて暫くゆぶき町を歩いていくと、ある光景が目に入った。
「うわ!これすげぇ!めッちゃカッコ良い!」
「触って良い!触って良い!?」
それは、チビゆっくり達が輪になって何か騒いでいる光景だった。
見るとチビゆっくりのうちの一人が、何かを頭に載せている。
_
'´ ☆ ヽ
/ ,.'´  ̄ ヽ!
丶 ノメノ ))〉
ノノ.|i.゚ ヮ゚ノ!
((((((⊂リi.._\_iリつ
/_||j
`し'ノ
それはぜんまい式で変な踊りを踊る、からくり人形であった。
そのからくり人形を乗せたチビゆっくり達に向かって、輪の中心にいたゆっくりが叫ぶ。
__
, -─‐‐‐‐‐' .: .: `‐-、
/.: .: .: .: .: .: __.: .: .: .: .: .: \
./___.: /.: .: .: / !.: _:|_: .: ヽ
/.: .: .: |.: ̄`/ |_´__.: |.: .: .: .: !
.!.: .: .: / ̄iハ ´ iハヽ.: .: .: .:!
|.: .:,:-〈. (ヒ_] ヒ_ン ) ノ.: .: .: !
!‐'´|.: | "" ,___, "" /.: .: ./
i.: .ト ヽ _ン /.: .: /
ノ\:\ /.: .: rヽ
, く、.:./.!.: .:>┬--‐ゥ'.: .:/ヽノ'ッ
_-、 ,ノゝ、.:/__|/ ゝ _,..‐':__:/
、‐':::::/.: .:./
 ̄'|.: /
「こらアンタ!金払ってないのに品物に触るんじゃないの!
触ったからには金払えよ!金払いなさいよ!」
そうチビゆっくりに怒鳴りかけるりかの姿を見て、かぐやはクスリと笑いながらこう呟いた。
「全く、まるで子供そのものじゃ無いのあのゆっくり。」
第十五話に続く
- 何ともまた重かった展開
やってる事は暴力ですが、とよひめやりか達の搾り出すような台詞が、ギスギス胸にささって
今までで一番読むのが辛かったかもしれないですな
気合入りすぎなAAに爆笑したり、まさかのWにのけぞりつつ、こんな哀しいにちょりは今まで
初めてです。
てゐやかぐやの台詞に少し救われた気持ちになったり、サブタイトルが今回のテーマを集約してるのかな?
とも思いましたが、中々いろいろな物が腹に残ったエピソードでした
こんな側面も抱えながら、来週もどこへ向かうか楽しみにしてます -- 名無しさん (2009-11-27 20:56:46)
- ビターな終わり方っていうのも中々悪くないな
完成度が高い -- 名無しさん (2009-11-29 18:44:47)
- にとり戦車のくだりがよかった
けれどこうしてみるとマジでにちょりAAが亡霊にしか見えんw -- 名無しさん (2009-12-20 22:00:28)
- ちょっとせつないんだぜ -- 名無しさん (2010-01-13 18:01:37)
- 公安⑨課といいにちょりといいAAがシリアスブレイカー過ぎるw -- 名無しさん (2011-02-08 16:04:36)
最終更新:2011年02月08日 16:04