「お嬢様が誘拐されたですって!?」
お嬢様がいなくなったと言う事実はすぐに通信機を通してレティの耳に届いた。
「ええ!?一体誰が!?」
「まりさ達は大使館中を見て回ったけど、怪しい人影なんて何処にも見なかったぜ!」
このニュースを聞いて⑨課隊員たちも流石に混乱する。
あんな愚痴をもらして居たが、心底からお嬢様が酷い目に合えば良いと考えるようなゆっくりなんて、殆ど居ない。
「全員、大使館中を捜索!さらわれてからまだ時間が経っていない以上、まだ犯人は大使館に潜んでいる可能性はあるわ!」
レティは⑨課隊員たちに冷静に指示を出す。
「ゆ、ゆっくり理解したよ!」
⑨課隊員達はすぐさま散開、大使館中を捜索し始めた。
「セバスチャン、あなたは大使館の中の捜索をお願い!」
続いてレティは通信機の向こうに居るセバスチャンに向かってそう言った。
『は、ハイ!解りました!』
セバスチャンは戸惑いながらもすぐに了承した。
それを確認して、レティは通信機を切ると、自身もお嬢様の捜索のために動き出した。
「…暗殺が目的ならその場で殺している、なのにワザワザ誘拐したという事は、何か理由があった?」
レティは考えるが、答えは出てこない。
とにかく周りを見渡しながら大使館中を走り回っていると…。
「…あ、レティ!」
その正門前でチルノとばったり出会ったのだ。
「チルノ!アンタこんな所で何していたの?」
「見てわからないの?正門で怪しい奴がいないか見張っていたんだよ!」
ちるのはエッヘンと胸を張ってそう答えた。
「へぇ、そう何だ…で、一つ聞きたいんだけど。
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そのバズーカ砲は、何なのかしら?」
「これ?これで正門の前を通った奴を片っ端から狙い撃ちしてたんだけど?」
「この⑨!それだと一般ゆっくりまで狙われるじゃ無い!」
「ちなみに今まで10匹ほどバズーカで撃ったけど、どれも反逆ゆっくりじゃ無かったよ!」
「既に犠牲者多数!?」
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./ ♯ ヽ _ン [ _))
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'.、 .;' ', i ´ハ_ _ハ ノ メ !,!ヽ,.ヽ.
`Y ♯ i Vレ'7;__,.!/ V !__ハ ハノ., ',ノ';
_ノ ♯ i=ハ ' ( _] [ ンハ.ノi i
`.>' iX|⊂⊃ ,___,♯⊂⊃ノ!レノ
∠._ ノ |=ヽ、♯ ヽ _ン ノ!i レ
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' | !>;`ヽ、「、,ハ.| |
レティが慌てて正門を見ていると、黒コゲになったゆっくりが救急スィーで運ばれているのが見えた。
「…アンタ、後で始末書ね…。」
「え?何で?」
自覚症状が無いちるのに、レティは本当に泣きたくなった、
と、そんな事している場合じゃ無いことを思い出す。
「そうだ、ちるの、あんたに聞きたい事があるんだけど…。」
「ん?」
「あんた、お嬢様を見てない?何だか何者かにさらわれたみたいなのよ…。」
「お嬢様ならあたい知ってるよ!」
ちるのはそう言ってある地点を指差した。
レティはチルノの指差した方を見てみる。
┌ _,,..,,_
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( ,(ハ!、!、) ヽ
.┌── §i ,゚ヮ ゚.リ,§, ─┬┐
.│ §と(,i::lxl:::i つ§ ││
.└───,r':八:::ソ)゙ ─┴┘
'~´フ.i'フ.i'~~
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│ 从││
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(::(:::(:)人)))
λ)::):::(::λ
「あ、ああ~熱いですわぁ~。」
そこには十字架に磔にされて火あぶり状態にされているお嬢様の姿があった。
「あそこであたいが火あぶりにしてる!」
「何やってるのよアンタは!」
何故か自慢げに答えるちるのに対してレティは大声で怒鳴りつけた。
「勝手に部屋から連れ出したのもあんたね!今すぐお嬢様を下ろしなさい!」
「え~折角準備したのにもったいないよ、それに…。」
┌ _,,..,,_
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「あ、ああ…でもこの暑さが心地よいですわぁ~…。」
「何だかお嬢様、新しい境地に目覚めてるよ。」
ヘブン状態のお嬢様を指差してちるのはそう言った。
「目覚めさせるな!今すぐに降ろせ!」
レティはちるのに般若の面で迫りながらそう言った。
その迫力たるや、並のゆっくりでははだしで逃げ出すほどだ。
だが、この程度で動じるちるのではない。
「だから駄目だって、これは囮なんだから。」
「お、囮…?」
チルノの発言にレティは困惑する。
「そう、コイツをえさに反逆ゆっくりをおびき出して一網打尽にする為のね!」
ちるのは胸を張りながらそう叫ぶ。
…レティは最初、コイツ何言ってるんだ?と思わず考えてしまった。
「ゆうぎ所長の敵はあたいが取る!」
「いや、敵はあたいが取るって…まさかあなた、そのためにお嬢様を?」
「その通り!」
思いっきり断言するちるの。
「アンタ、またはっきり言ったわね…。」
「あたいは正直、お嬢様なんてどうでも良い!でも、ゆうぎ所長に関しては別だ!
ゆうぎ所長に怪我させたあいつらを、あたいは絶対に許さない!」
「ちょ、ちょっとちるの、アンタ熱くなりすぎよ!」
何だか興奮気味なチルノをレティは慌ててなだめる。
そんなレティにちるのはこう言った。
「レティ、あんたは所長がやられてもどうでも良いと思っている訳!?」
瞬間、レティの動きが止まった。
「あれ?どうしたの、レティ?」
「ゆうぎ所長がやられてなんとも思ってないのかですって…?」
「そうだ、お前はゆうぎ所長より仕事の方が大切なのか!?」
ちるのにそういわれて、レティはちょっとムカッと来た。
だから、反論した。
「そんな訳無いに決まってるでしょ!?
ゆっくりの中ではみ出しものだった私達を纏め上げたの誰!?
居場所の無い私たちに居場所を与えてくれたのは!?
何故、私たちがこんな仕事を続けていられると思う!
全部ゆうぎ所長のおかげでしょ!?あの人がいなかったら私達は今でも…。」
物凄い剣幕でちるのに話しかけるレティ。
そのあまりの剣幕に流石のちるのも戸惑っている。
戸惑いながらもちるのは更に口を開いた。
「じゃあ何で仕事を優先するのさ。」
「…所長は彼女を守るために深手を負ったのよ、だからこそ、所長の意思を告いで
彼女を守らなくちゃいけない。
…そういうもんでしょ?」
レティが今ここにいるのは所長の為でもあるのだ。
所長の遺志を継ぎ、お嬢様を守るために…。
「…あぁ…何だかもう少しで新しい世界に向かいそうですわぁああああああ~~~~。」
…最も、今この場で一番空気が読めてないのもお嬢様な訳だが…。
レティはその辺から葉っぱを大量に拾ってくると、十字架の根元の火にそれを被せた。
もわぁああああああああっ。
結果、大量の煙が舞い上がる。
「ムホ!ゲホゲホゲホ!?」
お嬢様は大量の煙にむせまくっている。
「…ゴメン、ちょっとムカッときちゃった。」
そんなお嬢様を見上げながらレティはそう言った。
「キミの判断は正しい!」
グッジョブとレティの後で親指を立てるチルノであった。
次の瞬間!
シュッ!
何処からともなく、一枚のカードがお嬢様に向かって飛んできた!
「!」
レティはそのカードの存在に気づき、すぐさまそのカードを叩き落した!
叩き落した衝撃で、バラバラになるカード!
カアッ!
その瞬間カードの破片がが光り輝き、破片の一つ一つが巨大な光球へと変貌した!
「しまった!!これは夢想封印のスペルカード!」
霊符「夢想封印」
それは強力なホーミング性を持つスペルカード。
現れた無数の巨大な光球はまるでホーミングミサイルを思わせるかのような軌道でお嬢様の元へと向かう!
レティは慌てて追いかけるが、その速さに追いつくことさえ出来ない!
「く!、対処できない…!」
「いやぁああああちょっとこれは刺激が強すぎましてよぉおおおお!?」
光球がすべてお嬢様に直撃するかと思われたその瞬間!
凍結「マイナスK」
ぱっきいいいいん!
光球が全て凍りつき、そのまま地面に落ちて砕け散った!
「よし!やっぱりあたいったら最強ね!」
ちるのがとっさにスペルカードで凍らせたのだ。
「ナイスよちるの!」
レティはそう言って親指をグッと立てるとカードが飛んできた方を見た。
「…そこに潜んでいるんでしょ、出てきなさい!」
大声を張り上げると、物陰からぞろぞろとゆっくりが出てくる。
その数、およそ20匹、
全員が反逆ゆっくりである事は言うまでも無い。
「うわぁ、これだけの数に進入されて気づかなかったの?」
「頭・・・と、言うか体が小さいから気づかれにくい、胴無しの利点ね。」
ちるのとレティはゾロゾロと現れたゆっくり達を見てちょっと呆れている。
「ユッフッフ、大使館の正門前でこんな目立つマネをするなんて、れいむ達反逆ゆっくりを舐めすぎだよ!」
「そのお嬢様にはまりさたちが天誅を下すんだぜ!」
反逆ゆっくり達は一斉にお嬢様を睨みつけた。
「あぁ、ゆっくり達が私をみている…。」
しかし、当のお嬢様はこんな調子、
「…あの、何だか調子が来るんだけど…。」
反逆ゆっくりの一人がレティにそう言ってくる。
「解ってるわよ、ちるの、そのお嬢様を黙らせといて。」
「じゃあ猿轡でもさせておくよ!」
宣言どおりに、ちるのはお嬢様に猿轡を施した。
「む、むぐうううう!?」
これはこれで五月蝿いがまぁ問題は無いだろう。
「さあ、仕切りなおしだぜ!そのお嬢様の命、頂かせてもらうぜ!」
反逆ゆっくりの一人がレティたちにそう言い放った。
「…へぇ、つまり私たちと戦うのね。」
「身の程知らずを始めて見たよ!」
しかし、レティもちるのも妙に余裕たっぷりだ。
「…お前達、妙に余裕だな…。」
「これだけの数に囲まれて、良くそんな態度でいられるね!」
挑発しまくる反逆ゆっくり達。
しかし、それでも二人のゆっくりはニヤニヤ笑っているばかりだ。
「良くそんな態度でいられるですって?フフ、解っていないわね…。」
「あたい知ってるよ!本当のゆっくりは…。」
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「いつ、いかなる時でも余裕を持ってゆっくりしているもの!」
自信満々で言い放ったその言葉は、反逆ゆっくり達を思いっきり怯ませた!
「す、凄い自身で言い切った!?」
「な、何て奴だ…奴はゆっくりの真髄を知ってやがる。」
「で、でも数ならこっちの方が有利だよ、一斉に襲い掛かれば!」
その時、後から声が。
「そして、真のゆっくりに必要なものがもう一つ。」
r'ア'"`ヽ.,_ _,,..-=-、 _,. -rァ ,.-ー-、
r'ァ⌒ヽ、i7::::::::;>''"´:: ̄ ̄`"''<´:::::::::!( / \
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!! く:::L__ハ/(ヒ_] レ' ヒ_ン );ハ::::ハ:::::|_,ゝ:::', ,':::| ,'-'"く__ィ__,.-=ニ=ニ=-=`ヽ、 「ヘハ、_
',',ヽ. ヽヘ「7"" ,___, ""レ7´)/:::iヽ;:::i , '"´"'!::::|'"´ ̄`' 、 / _,.イノ´ ', `'、_ | Vレ/ レヘ
i´`とン' ´`ヽ!,人 ヽ _ン 7_/'´':::::::! i:::! / |☆| \ ,!ィ,.ィ´ γ ハ i ハ-_ i ハ> .| |l/イ///>
ヽ.,_//」 、_,ノ:::::ノ>.、、,___, _,,.イ:::!、__!7ノ__. レ' , ' !:::::::| '.、 ,.' .イノ / ハ_ニ、.ハノ,ィ'ハi イ i ,ゝ | l/ ///
i ゝ-ァ'/ /)_iヽ/ /(/ゝ、.,_ノ  ̄「iー-、 / / /|:::::::::! iヽ. '、 <、 i イレ/イト ´ i ` ヒノ' i ハノ ! |l/Y//
ノ〈) ` /::::ソ^ヽ、/」::_r' _/ /」 |つ-' ∠、 / メ !ゝ‐イ / ト、 \__> `ヽ) .(、ハ.,,'ー' ,___, "从ハノ 'r、_イ
<., _____,,,... イ::::くr-、_」:::::::::Y^ヽ、 [] ', / // _\/ レ、/ Yト、> \ ノ Yヽ、 ヽ _ン ,.イ ハi_ゝ くハ」__
 ̄ レ' l>-、::;;_______;;::」〉'ノヽ. __ 〉 / _, イo゚((●)) ((●))゚o \ ,「| ̄ 〈 i / ',ヘ i`=rー=ニ´Y)ヽイ //
(( r'ア'"/:::/ i ヽ;::::ヽ`''::ーァ、`''ー-┴'"´ ̄ ̄ | |" (__人__)' |V | )ハ γ `(ヽヘ、_,.〉}><{〉、_,.//、
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`ゝ、:::::/ l ヽ;::::::::::/」 ,. -- 、 / ∠  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/_> .| / ,.イk 、_,,...-='iヽ、 /7´
└へ>、,_!_______,,..>ァニン! /::::::::::。:', _______ ,〈 J´ Yi´ 'イ '., /
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ヽ二ノ ヽ、.,___,ノ ゝ)、 _/ `ー-= ´ イン
`ーr=ゝ、____ハ、__,.イ'´
ヽ__/´ `ー´
「それは、仲間をゆっくりさせるいたわりの心だ!」
「それを持たないゆっくりはゆっくりにあらず!ただの生首也!」
後にはゆうぎ率いる公安⑨課の面々が並んでいた。
「すまなかったな、病院を抜け出すのに手間取ってしまった!」
ゆうぎはレティとちるのにそう呼びかける。
対するレティズは呆れ顔だ。
「所長、アンタ怪我人何だから大人しくしていなさいって…。」
「む、そうか、しかし仕事を途中でほっぽり出すのもあれだろう?」
「そういう問題じゃ…。」
何か、反逆ゆっくりをほったらかしにして会話を始める⑨課の人達。
って言うか、自分達の倍は居るであろう⑨課の面々の登場で、反逆ゆっくり達は明らかにピンチに追い込まれていた。
「な、なぁ、これは流石に不味いんじゃないか?」
「ど、どうする?どうするまりさ!?」
動揺する反逆ゆっくり達。
そんな反逆ゆっくり達にちるのはこう言い放つ。
「お前達はもこたん箱でゆっくり反省していればいいんだよ!」
「もこたん箱!?豚箱とかは聞いた事あるけど何それ!?」
「今年の流行語大賞狙っています!」
「絶対に流行らないと思う!」
「よ~し!全員突撃だ~!こいつら全員もこたんインしたおにするぞ!」
「「「「ゆっくり理解したよ!」」」」
「ギャああああ!何かこっちがグダグダなまま突撃してきたぁああああああ!」
ゆうぎの号令で反逆ゆっくりに突撃する公安⑨課の面々!
反逆ゆっくり達の叫びが大使館中にびひき渡った。
~☆~
翌日、ゆっくり警察署、牢獄。
「うわ!牢屋が騒々しいと思ったらなんですか、このゆっくりの数は!?」
「こぁ、あなた大使館で起きた大捕り物の事知らないの?」
「…そういえば今朝ニュースでやっていましたね、公安⑨課、真夜中の大取物って。」
「あの公安⑨課、馬鹿がおおいって言うけど、案外やるときはやるわよね。」
「まぁ、そのくらいの働きをしてくれなきゃ、組織を作った意味がないってもんですよね…
…ところで一つ気になる事があるんですけど。」
「何よ。」
「いや、牢屋の奥のほう…。」
「フォ、フォオオオオッ!フォオオオオオオオオン!」
「…なんでゆっくり用の牢屋に人間が居るんですか?
しかも、十字架に貼り付けられて、猿轡をして…。」
「知らないわよ、でも実は彼女にはゆっくり売買禁止法違反の容疑が掛かってるし、
ついでに取り調べておきましょう。」
「うわぁ、何だかいい加減ですね。」
「ゆっくりには、これくらいいい加減な方が良いと思うのよ。」
続く
- 銀魂の新撰組みたいなもんか。やるときはやるタイプ -- 名無しさん (2010-01-10 16:36:17)
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最終更新:2011年02月08日 16:18