むかしむかしあるところにウソつきのゆっくりがいました。名前はてゐ
てゐはいつも人間にもゆっくりにも動物にもウソをついてまわっていました。
「ウソうさ!」
でもみんなてゐがいつもウソをついているのに簡単にだまされます。
それはてゐのウソが面白かったからです。なら仕方ありませんね。
しかしいつの時代もネタにマジレスするまじめなひとはいるものです。
その中にひとりのみょんがいました。みょんは毎日てゐに会っては「ウソはダメみょん!」と叱ります。
しかしてゐは「おお、こわいこわい」といってみょんをかれいにスルーします。
ばか正直なだけではてゐには通用しない。
そしてみょんは考えました、そうだ!自分がてゐにウソをいってみよう!と
「ウソつかれるとどういう気分になるかしるがいいみょん!」
そして次の日、てゐに思いきり仲良くフレンドリーになったみょんの姿がありました。
「てゐ、いままでゴメンみょん…これからはなかよくしたいみょん!」
「だいじょうぶ、すべてをゆるすウサ!」
もちろんてゐをだますための芝居です。準備はリアルタイムで進行しました。
そして
夕暮れ、そろそろみょんのネタばらしの時間です。
「みょん今日はとってもゆっくりできたウサ!またあし…」
「てゐ、ひっかかったみょん!今日1日てゐとなかよくしたのはウソみょん!
さぁ、いままでのお前のウソを数えろみょん!」
しかしてゐは笑っています。そしてみょんに言いました。
「知ってたウサ」
「みょん!?」
「てゐにとってウソは最高のゆっくりウサ、それを1日つづけるとはなかなかやるウサ!だから…」
するとどうでしょう、みょんの体から煙がふきだしてきました
煙がはれるとそこにはみょんの姿はなく、もうひとりてゐがいました。
「あしたもいっしょにゆっくりするウサ!」「ウサー!」
それからというものふたりのてゐは毎日、毎日いっしょにウソをついて楽しく暮らしましたとさ。
~・おしまい・~
「だからウソをついたゆっくりはてゐになっちゃうんだよ!」
だよ!って言われてもなぁ…
道を歩いてたら急にそこらへんにいたゆっくりれいむがむかしばなしを始めた。
いやそれだけなんだけど、リアクションに困る。
「あ、いまウソだと思ってるー」
「いや…さすがにそういう話は作り話、嘘だろ」
「そうだよ」『ぽんっ』「うそウサ!」
「!?」
それはてゐが化けていたのか、それとも本当に嘘をついたれいむがてゐになったのか。
それは分からない
ただ目の前からそのゆっくりが見えなくなるまで、俺は呆然とするしかできなかった。
それは春の日の不思議な不思議な出来事。
『ゆっくりの噂・てゐはどこからくるの?』end
2010・4/1 ハッピーエイプリルフール
by.とりあえずパフェ
- れいむが洗脳されるとさなえになるとはきいたことがあるがw -- 名無しさん (2010-04-03 14:22:11)
最終更新:2010年04月03日 14:22