てゐ魂 第三十三話-1

何か、前回の公演では秋だった気がするんですが、
あっという間に冬の季節到来です。
暖房器具が欲しくなる季節です、


そして万屋では緊急事態が起きているようです。












さて、ここでお約束


この小説は銀魂のパロディ小説です。
出てくるゆっくりにろくな連中は居ませんし、
ゆっくりが酷い目に会う描写もあります。


それらを受け入れられない方は席をお立ちに、
それでも構わないという方はそのまま閉演までお待ちください。





てゐ魂第三十三話「一つの物にこだわり続けると、無駄に疲れるときもある。」


「…寒い。」

万屋の座布団の上で、毛布に包まって震えながらてゐはそう呟いた。

「それは当然だどてゐさん。今日のゆっくりの国の最低温度は-10℃、
 ここまで気温が下がるのは例年に無いってテレビで言ってたど。」

そう解説したのは、同じく毛布に包まったれみりゃ。
あまりの寒さに、さっきから鼻水が止まりません。

「それにしたって寒すぎるよ!家の中にこもっているっていうのに!」

「この家は隙間風が酷すぎるど…。」

れみりゃがそう言った直後に、何処からか隙間風が。

ビュウウウウウウ…。

毛布越しに当たっているというのに、隙間風は異様に冷たかった。

「うぅ…さぶ…さぶぶぶぶぶ…。」

「早くこれが動いてくれないと、れみりゃ達は凍え死んでしまうど…。」

れみりゃはそう言って自分の目の前に置かれているものを見た。

 _____
 |l三三三||¬|
 |l三旦三||  |
 「目   「:_]


其処に置いてあるのは石油ストーブ。
粗大ごみとして捨てられていたのを、てゐが拾ってきて直したと言う、年代物にも程があるストーブである。

「てんこちゃん、ちゃんと言われたとおりにやってくれるのかどね…。」

「…てんこちゃん早く来て~早く来て~。」

そして、その石油ストーブを動かすために、てんこがただ今下にいるみまに灯油を分けてもらえないかと交渉中である。

「ふう、さすがにこれを持って階段を上るのは骨ですね。」

と、丁度いいタイミングでてんこが万屋に戻ってきた。
勿論、手には灯油の入ったポリバケツを持って。

「来た!メイン灯油来た!これでかつる!」

てゐとれみりゃは毛布を脱ぎ捨ててすぐさまポリバケツに飛びついた。

「何もかもが冷えた万屋に温もりを取り戻す為、私は通常では考えられない速さでカカッと灯油を持ってきた。」

何かを期待した目でてんこはてゐ達を見つめる。

「はいはい、てんこは凄いな~あこがれちゃうな~。」

てゐが棒読み気味にそう言ったとたん、てんこの目は輝きに包まれた。
「フッ、私の手にかかればこの位チョロイ物。」

「ハイハイ、後は私に任せなさい。」

てゐはそう言うと、てんこからポリバケツを受け取った。
灯油をストーブの中に入れるのはてゐの役目だ。
理由?てんこではストーブどころか家を全焼させてしまう危険があるからだ。


「ウウ、寒い、さむすぐる。」


ポリバケツを渡したてんこはすぐにてゐ達が脱ぎ捨てた毛布に包まる。

「今年の寒さは明らかにサムすぐる、裏で絶対忍者が動いているだろ…。」

震えながら、訳の解からない事を喋るてんこを軽く受け流して
れみりゃはてゐが灯油を入れようとしている石油ストーブをじっと見つめている。

「コタツも壊れて修理に出しちゃったし…あのストーブが今年の万屋の生命線だど…。
 てんこちゃん、弄りすぎて壊さないようにしてね。」

「おぃい!私がどうやってストーブを壊す証拠だよ!」

れみりゃの呟きを聞いたてんこがれみりゃを睨みつける。

「あ、うん…今のは物の弾みだど…。」

れみりゃは誤魔化す様にそう答えた。

「…あれ?」

と、その時、石油ストーブを弄っていたてゐが思わずそんな声を上げた。
「?どうしたんだど?」「何かあったんですか?」
れみりゃとてんこが同時にそう問いかける。

「いや…何か給油口の蓋があかない、錆付いちゃってる。」
てゐがそう言って石油ストーブの給油口の口を見つめた。
…もともとゴミとして捨てられていた所為か、金属部分のあちこちに錆びが浮き出ている。
給油口も例外ではなかったらしく、完全にキャップ毎錆び付いていて開かなくなってしまっているのだ。

「えぇ!?それじゃあどうやって灯油を入れるんだどてゐさん!?」

「ちょっと待って、確かビンの蓋が開かないときは金槌で蓋を叩いてあける裏技があった筈…。」

てゐはそう言って道具棚のほうへと向かう。
そして、棚の中から金槌を取り出す。

「てゐさん、そんなもの使ってストーブ壊れちゃわないかど?」

れみりゃが金槌を握ったてゐに対してそう問いかける。

「叩くのは蓋の部分だけだし、大丈夫だよ。」

てゐはそう言って石油ストーブの元へと戻っていく。


カン、カン、カン…。


万屋中に金属を叩く音が響き渡る。
てゐは金槌で給油口の蓋を軽く叩いた後、蓋を両耳ではさんで回してみる。

「ぐ…ぐぐぐ…。」

額に血管が浮き出るほど力を込めるが蓋は開かない。
「おかしいなぁ、力加減が足り無いのかな?」

ゴン、ゴン、ゴン…。

てゐはちょっと力を込めて給油口の蓋を叩く。
再度、蓋を開けようと試みる…しかし結果は先ほどと同じだった。

「ゼェ、ゼェ、ゼェ…ど、どうなってるのさこれは!
 もう一回!」


ガン!ガン!ガン!


「ぬぉりゃあああああああああ!」


蓋を激しく叩いててゐは給油口の蓋を回そうとする!
…が、てゐの血管が切れそうになるだけで、肝心の蓋は全く開かない。


「ゼェ、ゼェ、ゼェ…たかが蓋の癖に、ここまで私をコケにするなんて…
 こうなったら私もとことんまでやってやるよ!」


ガン!ガン!ゴン!ゴン!ドガン!ドガン!ドガン!


てゐはまるで親の敵のような勢いで給油口の蓋を叩きまくった!
その姿はまるで丑の刻参りを連想させるほどだった。

「ちょ!てゐさん!其処までやったら蓋が歪んで還って開かなくなるんじゃ!」

れみりゃが心配しててゐにそう進言した。

「うるさいよれみりゃ!こうなったら私はとことんやってやるよ!」

てゐはそう言って給油口の蓋を歯で強く咥えた!
「フォオオオオオオオオオッ!」
そして、力の限りあごに力を入れて給油口の蓋を思いっきり回した!


ブォオオオオオオン!


替え歌「石油ストーブの歌」 (しゃぼんだまの節で。)


石油ストーブとんだ♪

勢いあまって飛んだ♪

窓から飛び出して♪

地面に落下した♪


「ちょ、上から石油ストーブが落ちてきたぜ!」

「誰!?こんな危ない事したのは!」

「うわぁ、落下の衝撃でグチャグチャ、これじゃあ使い物にならないな。」


割れた窓の外からゆっくりたちの喧騒が聞こえてくる。
てゐはれみりゃとてんこの冷たい視線を受けて冷や汗を流していた。


石油ストーブご臨終♪


~☆~


                   ,. -‐-、        ,.- 、
                  /     i      /,   ヽ.
                 /      ハ├──-//i    i
                ,'      / ソ::::::::::::::::::ヽ、!    |
                i   /:;:::::::::::::::;:::::::::::::::ゝ、____ノ
                 〉--' /:/、__;:ィ::ハ::、_;:!:::i:::ハ::〈
                i::::::::/::::::ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ::::|:Y
                ハ:::::::レヘ::i' rr=-,´   r=;ァハソ:::ハ
 __            |::::::::ノ:::l:|  ̄      ̄ l:::::|::ノ
   /    __     ノ:::::::::::::ハヽ、   ー=-  ノ::::i:::(
  /\  イ        イ:::/::::::/:::イヽ>, -r=i':´イ:::ハノ
 ____        〈rヘ:::::!::レ´   `y二」ヽレ':::〈
.            |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
──────   |    そーなのCAR       |          |
 _____    |   ,-─-、        . ,-─-、 |          |
.           |_/  ,-、ヽ____/ ,-、 ヽ_|_____|
             ',   -' ノ   ヽ:::::::::',  -'  ノ  ヽ::::::::::丿



「…なんでこんなことになったのかねぇ。」

てゐはスィーを運転しながらそんな事を呟いていた。
この寒空の中、てゐがスィーを走らせている理由はただ一つ。
新しい石油ストーブを手に入れるためだ。

「確かに壊したのは私だけど、だからって私だけで買いに行けってのは無いよね。
 石油ストーブって案外重量があるんだよ?運ぶのを手伝ってくれてもいいじゃん。
 …ねぇ、あんたもそう思うでしょ?」

                ,;,
                ):(
   ,,,,.........          /::;ヽ
  ''''''''''.:::::::::..ヽ      |:::)''(:\
      '.::)\:::\   ....|::/,,, ):::::ヽ
      」) )/"""""ヽ   ヽ::::::::)
      );;./          「:\( /::::7
       /     r      ヽ:::::{:::}::::::/
      /|  r    |   |    >::/(:: )
      ヽノ人__,../人....人ノ、__ノノノ| (:: )
        ヽノノ (ヒ_]     ヒ_ン )ノノ :(:: )
        ( :: ) "" ,___,   " 7)  (:: )
        ( ::) (   ヽ _ン  ∪ // (:: )
        ( ::)  >.、_    ,.イ/  (:: )/:7
       ( ::) <´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ 7 「:\(:: )::::<

「…いや、こっちに振られても困るんですけど。」

てゐの隣で平行して走っていたおりんはいきなり話を振られて困惑する。
      • てゐの身体が寒さで縮み上がる。
スィーは扉も窓も何もない完全なオープンカーなので
寒風がダイレクトに身体に来るのだ。


「ウウ、寒いねぇ…早いところ石油ストーブを探し出して家に帰らなきゃ。」

てゐのスィーが更に速度を上げる。
全ては石油ストーブを手に入れ、暖かな冬をすごす、その為に。


~☆~


「…え?石油ストーブ?あいにくだけどウチじゃあ置いていませんよ。」

       _____
    _/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ _
    /::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::○:::::ヽ
   /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::○::::::::::i
   i::〃::{ハ_ハ_,!V ハ レ'、i l::│:::::::::i|
   i:iソル  ⌒ ,___, ⌒ 从|i::::::::::i
   i:::::::i /// ヽ_ ノ /// ソ:::::::::::i
   i:::::::ヽ、        ハ:::::::::::/
    /ヽルイ≧.、.,_____,,...ィ´::::ハ_ハ\
 ,イ:::::::::/  {  ヽ   ノ  } ヽゝ:.:.:|
〃|、:::::::{    ヽ  ゝく   /   }:::::::lヾ:,
{{ ト.ヽ:::、  、  `´  `¨´   ,:::::/:l、 }}
V l:::ヽヽV ,-- 、      __// イヾリ
  l:::::::::::l`{_{ {`}二ニ二{´} } }ノl´::::l
   !:::::::::l::::::` `l:::::::::::::::l`:´´::::l::::::l
    !::::::::l::::::::::::l::::::::::::::::l::::::::::::l::::::l
   l:::::::::l:::::::::::l::::::::::::::::l:::::::::::l:::::::!
    l:::::::::l::::::::::l:::::::::::::::l:::::::::::l:::::/
      ::::::::l::::::::::l:::::::::::::l::::::::::l::::/
      \::l::::::::::l::::::::::l::::::::::l/
       `'  :::::l:::::::l::::: '´
          ̄ ̄ ̄

家電量販店の店員はてゐに向かってそう言った。
「え?マジ?石油ストーブって冬の定番じゃあ…。」
店員の言葉が信じられず、てゐはそう言ってくる。
すると、それを聞いた店員は更に信じられない顔になった。

「え?貴方それマジで言ってるんですか?近年のエコブームで
 石油ストーブを使うゆっくりは凄い勢いで減ってきてるんですよ?しらなかったんですか?」

「そんなの知らないよ、暖房器具目当てに電気屋寄ったのは初めてだし。」

そう言っててゐは困った顔をする。
そりゃあ、石油ストーブ目当てでここに来たのに、それが無いって言うんじゃあ困惑するのも当然だ。

「…仕方ないねぇ、じゃあ他に何か温まるものは無いの?」

「ああ、それなら電気カーペットやエアコン等がありますけど…
 お勧めはエアコンですね、あれは夏でも使えますし。」

「予算、これだけなんだけど、これでどうにかならないかな?」

そう言っててゐは千円札三枚を差し出した。

「…ハイ、いらっしゃい、いらっしゃい!安いよ~!安いよ~!」

「おい、何で無視するの?ねぇ、ねぇ!」

てゐから目をそらして客引きを始めた店員にてゐはしつこく話しかける。
しかし、その店員がてゐと目を合わせることは二度と無かった…。


…結局、その店で暖房器具を購入することは諦めた。
「まぁいいよ、他にも電気屋はあるんだし、扱ってる店ぐらいある!絶対ある!」
てゐは自分に言い聞かせるように呟きながら、次の店へとスィーを走らせるのであった。




         _____________
       /、ヽ : :_: -‐ゝ        ∬
      /二ニ`-<ニ二\
      ∧ヽ: : : : : : : : : : :/ハ =|л=・
     / : \rr=-    r=;ァ/: :i, ( E)
      { : : : :\ 'ー=-'  : : : : :l_//
     ヽ: :_  '´_. < `丶 : : : /_./
      ゝ---´----`--ー-ン
      `¨`Tニrヘ辷こゝーr'´
         |ニノ    マソ


「…え?石油ストーブだって?悪いけどウチじゃ扱っていないよ。」


         __,,.. -─- 、.,_
      ,::'´       `ヽ
    ,::'´           `ヽ
    ,'               ヽ
   /      /、  ィハ   、_; ! i ゝ
   i  /  ハ `;、,レ レ 、_;、人丿
  丿   レヘ i'::( ο)ilililili( ο)ハ  ヽ ・・・
  /     くl |:::::::::::::::::::::::::::::::::lヽ  |
  i      ハ ヽ、:::::::::::::::::::::::ノ i ノ
  ヽ     `V>=-rパルスィノ
   `ヽ人人,.ヘ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ., -イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

「石油ストーブ?…ウチに置いてないものを言ってくるなんて妬ましい…。」


            __,,,...,,,,__
        ,. '"´  __    `゙ヽ,/
       /   /´ ,    // ヽ
     /   ./  / l   /:::/    ',
     /   ,./  /`メ|/'、_;:イ| ,ハ 〉
    ,'  //  7 ゝ、   / ル 〈>
    !<.,_/  ./ (ヒ_]     ヒ_ン i   、 \
    | ∠,,..イ '"   ,___,  "' ,ト 、/ ̄
    ノ    | `ト 、 ヽ _ン    八__>.
   '´7   /_ノ) >、 ____, ,.イ _,.>
   /   <ア´  `ヽ7こ二ソ`ヽ、ハ
   ,'    〈ァ‐-、,  ノ      `Y〉 |
   !    / _./イ 、.__ -= 、_ノ´ヽ.|
   ',   , へ  \,ハ、       |〉  /|
   \/\__,.>r' ")> =ァr=く!,/レ'
        §`ア / .,'  | ', Y)
         rイ /  ,'  |  ', ',
         .>、/  .,'   |  ', 〉
        /  `!>、_∧__,. イ
        ,'、_/  ̄`'ー'^ーヘ.__|
         l__/          '、_!


「石油ストーブ?そんなもんで身体を暖めるなら酒を飲んで身体を暖めた方がいいよ、
 ホラ、これは私のおごりだ!」



「…いらっしゃいま…。」

ガシャーン!

店の人が電気屋の奥から出てくる前に、てゐはその店員に先ほどの店員から貰った一升瓶を叩きつけた。
「もういいよ!無いんでしょ!石油ストーブなんて置いていないんでしょ!
 後この店の店員は絶対小五ロリでしょ!当たり!?」
てゐはぶち切れた表情でそうわめきだす。
店員はよろよろと立ち上がってこう言った。

       .._____..   ________
      /    ヽr"     "ヽ/(
     ノ   r ============r  ) 
    (  r"v''ヽ         --.. `ヽ
    /  \/    i      r ハハ
   ∠  .//       人     人  <
   ノノ // r   ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <
  (  ( (  i ノ  ┰─   ┰- ハ ハ
    ノ ヽヽノ (  '"       "'| \
     ) ヽ人 ノ,ゝ    -~   ノ< ̄"
      ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ >


「…な、何故其処まで解かっているのです?まさか貴方も第三の目を…。」

「ほーら当たりだ!来るだけ無駄だったね!じゃあまた!」

てゐは半ばヤケクソといった感じでそう言うととっととその店を出て行ってしまった。
「…あの人、何のためにここに来たんですか?」
店員は呆然とした表情でそう呟いた。


~☆~


てゐはスィーに乗って信号待ちをしている。
その表情は何もかもが旨く行っていない所為か、不機嫌に満ち溢れている。

「何だよ!何でたかが石油ストーブの為に町中走り回らなくちゃいけないんだよ!
 ねぇ、何で!?何でだと思う!?」

                ,;,
                ):(
   ,,,,.........          /::;ヽ
  ''''''''''.:::::::::..ヽ      |:::)''(:\
      '.::)\:::\   ....|::/,,, ):::::ヽ
      」) )/"""""ヽ   ヽ::::::::)
      );;./          「:\( /::::7
       /     r      ヽ:::::{:::}::::::/
      /|  r    |   |    >::/(:: )
      ヽノ人__,../人....人ノ、__ノノノ| (:: )
        ヽノノ ー    ー  )ノノ :(:: )
        ( :: ) "" ,___,   " 7)  (:: )
        ( ::) (   ヽ _ン  ∪ // (:: )
        ( ::)  >.、_    ,.イ/  (:: )/:7
       ( ::) <´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ 7 「:\(:: )::::<



てゐは同じく隣で信号待ちしていたおりんに向かってそう言った。
「え、え~と、だからなんであたいにそんな事問いかけるのかな?」
おりんはまた困惑の表情だ。

「…ああもう!石油ストーブなんて諦めて家に帰っちゃおうかな…。
 …でもそんな事したられみりゃとてんこに非難されるのは確実か…。」

てゐはため息を付いた後、キッ!と表情に気合を入れなおす。

「こうなったらやってやろうじゃない!意地でも石油ストーブは手に入れる!」

その直後、信号が青に変わる。
てゐはやや乱暴に、スィーを急発進させた。


~☆~


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年02月03日 18:25