【2010・11年冬企画】危険なホテル!ゆっくり達は眠れない!-2




【1月1日午前0時】




「全く…巨大なGなんて妬ましい…」

ん、さっきの受付嬢とは違う人になったな。
さっきの人は大丈夫だろうか?
モロにオッサンのアレを見てしまったもんなあ。

目の前の受付嬢が…ん?なんか俺のこと睨んでないか?




            ,,----- ---、,----- -----、
 ':,     ',    /      /          ヽ       /  あ
  ':,    ,.   /       /            / \     |   あ
   ':,    /                       人     |   妬
    ':  /                      /  ヽ    i.  ま
. \    .|          r                 )   |   し
   \  | ,'   ,'!  /  人  ヽ              (     |  い
      人!   / !   _. /:::::\ i i !   ハ!  i\     ヽ  |    :
`"''  、..,,_ / /   )/)/)/)/::::::::::::::)/)/)/)/ヽ、」ニ/'7 |     ')  |. !!!
      (..( \( レ r   ヽililililiililililir    ヽ:::.,、/  |     / ∠
─--     )  ) 人 O ノllllllllllllllllllll、 O  ノ! //  |   /  `ヽ
      /   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!/   |  i. (     ` ' ー---
,. -──-'、  , 人::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    !. | \
       ヽ.ソ   `: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    人     )
 妬  あ  i    )ーナ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/,___   |   )/
 ま  あ  .|__ノ|/レへ:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ)ノヽノ)ノ (
 し      !    _イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r
 い      |   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
  :      .| /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ




…って、よく見たらゆっくりパルスィじゃないか。
睨まれてる事には変わりないんだが。

俺、何もしてないよな?

「男1人に女4人でホテル…妬ましい…」

またそれか。
だから違うっての。

「あまりにも妬ましいからこの前穴が開いた部屋にしようかしら…」

何だよその部屋!!
何故部屋に穴が開くんだよ!!
ここはどういうホテルなんだよ!!
しかもそれを放置かよ!!
さらに受付がその部屋に客を泊まらせるって何だよ!!
その部屋に泊まった客の中に努力マンでもいたのかよ!!

ツッコミ所が多すぎて自分でも訳がわからん。
俺の口がもっと回ればな…。

「弟君はムッツリだもんね~」

やかましい。
知らない人が聞いたら誤解するだろうが。

ていうか、今は姉貴はどうでもいい。
マッチョリーはもっとどうでもいい。
さっさとチェックインを済ませないと。
勿論普通の部屋で。

「…普通の部屋でお願いします」
「チッ!!」

うわっ、こいつ舌打ちしたよ!?
でも相手をする気力がない…。
早くゆっくりしたい…。

「404号室と405号室の鍵よ…妬ましいから早く行きなさい…」

もうどうでもいいわ。
俺は黙って鍵を受け取る。

「行くぞ、れみりゃ、ちびりゃ、姉貴」
「うっう~♪おへやでゆっくりするぞぉ♪」
「あぅ~…ゆっくりしたいどぉ…」
「あぅ~!!お姉さんはお腹すいたぞぉ!!」
「私は筋肉チャーハンwith黒酢ね」

なんか声が一つ多い気がするけど気にしない。
気にしない気にしない。






エレベーターに乗って4階へ。
俺は階段でもよかったのだが、姉貴が嫌がった。
全く年寄りって「グハッ!!」…こ、後頭部を不意打ちとは…。
一瞬意識が飛んだぞ…。

「あ、ごめんね~。あまりにも隙だらけだったから」

こ、こんなことじゃ泣かないんだからね!!

「偉い偉い」

…くすん。




部屋の前に着いた。
404号室と405号室…間違いないな。
普通、4ってあまり使われない部屋番号かと思っていたんだが…まあどうでもいいか。

「で、部屋割どうするんだ?」
「私とれみりゃとちびりゃで良いんじゃない?」

…おい。
俺は一人かよ。

「弟君はマッチョリーと一緒にいれば良いじゃない」

…は?

「むっきゅっきゅ…やむをえない」
「いや、お前はもう帰れよ」

何故苦労してホテルまで来てマッチョリーと一緒の部屋で寝なきゃいかんのか。
俺だってれみりゃやちびりゃと一緒に寝たいぞ。
あの暖かい肉まんボディを抱き枕にしたいんだよ。

…ん?
何かに引っ張られるような感触が。
下を見ると、涙目のれみりゃが俺の服を手で引っ張っていた。

「おにいさ~ん…れみぃとおちびちゃん…おなかすいたぞぉ…」
「れみぃ…ゆっくりしたいどぉ…」

そうか、今日のれみりゃ達はまだおやつと晩飯を食べてないんだっけ。
さっきの姉貴のプリンを入れても晩飯の分には足りていない。

というか俺もさすがに腹減ったよ。
部屋割のことは後にしてさっさと飯に行くか。

「そうだね~。れみりゃ、ちびりゃ、御飯食べに行こっか♪」
「あぅ~♪ぷっでぃんたべたいどぉ♪」
「うぁうぁ♪れみぃはぱふぇをたべたいぞぉ♪」
「れみぃもぉ~♪」

姉貴がれみりゃとちびりゃと両手に手を繋いで歩いて行く。
その場には俺とマッチョリーと荷物だけが残された。

…どうして?

「むっきゅっきゅ…仕方ないわね」

こいつはスルーだ。
部屋に荷物入れて俺も行くか…。





「よっこら、えいこら…」

マッチョリーが荷物を部屋に運ぶのを手伝ってくれている。
こいつも案外良い奴だったのかもしれない。

「マッチョリー、ありが…」
「よっこらアッーーー!!」

うわっ!!
俺が礼を言おうとしたところにマッチョリーが突然叫び出した。

ん?
ああ、荷物を足に落としてしまったのか。
今のは悲鳴だったのか…。
よくわからんな。

俺はマッチョリーの足に乗っている荷物を持ち上げる。
…結構重いな、姉貴の荷物か?
これが足に落ちると確かに痛いかもしれないな。
しかもマッチョリーは靴はいてないし。

ん?
俺の両肩が誰かに掴まれる。
といっても、ここは俺以外には一人しかいない。

正面を向くと、マッチョリーが俺の両肩をその極太い両腕で掴みながら、俺の顔を見つめているのが見えた。
よく見ると、マッチョリーの瞳が潤んでいる。

「ありがとう・・・トシ」

誰だよ。







俺とマッチョリーは階段を下りて行く。
目指すは1階にあるレストラン。

階段を一段下りる度にマッチョリーの足音が響く。
…本当にどうしてこいつと一緒に歩いているんだろう…。

勇気を出して聞いてみることにする。
聞かないままってのも恐くなってきたからだ。
そのままずっと付いてきそうで。

「なあ、お前は誰かと一緒に来たんじゃないのか?」

俺の後ろを歩くマッチョリーに話しかける。

「ビオランテ」

…ビオランテ?

「え~と、ビオランテって人と一緒に来たのか?」
「そうなるわね」

そうなのか。


会話が続かない。
姉貴の存在って結構貴重だったんだな…。

「…え、え~っと、そのビオランテはどこに行ったんだ?」

いつまで付いてくる気か分からないが、こいつを保護してもらわないと困る。

「麻布よ・・・いわば東京」

ああ、東京に行っちゃったのか~。
そりゃここにはいないわな。
ん?

「…何故に?」
「まぁ色々あるわよね…」

…こいつとビオランテの間に何があったのだろう。
非常に気になったが、聞くのは躊躇われた。
心なしかマッチョリーが落ち込んでいるように見えたからだ。

「ラミレスビーッチ」

気の所為だったようだ。
というかこいつ本当に大丈夫なのか?
ここまで話が通じない奴だったか?

「…どういうことなの…」

こっちが聞きたい。













俺とマッチョリーは1階のレストランに到着した…はずだった。



   □」----------------|]---------------「□
    .!         !.!        }
    .!         !.!        }
    .!    筋     !.!    肉   }
    .!         !.!        }
    .!         !.!        }
    .!         !.!        }
    . -----------------′ ----------------′




…どういうことなの…。
暖簾があるってことは、レストランというより和食料理店だよな。

…いやいや、突っ込むべきところはそこじゃない。
そう、筋肉だ!
何だよ筋肉って…。

ここに本当にれみりゃ達がいるのか!?
ここだけはありえないんじゃないか!?

「落ち着きなさいって!」

マッチョリーに窘められる俺って一体…。
なんかここに来てから人間として色々ダメな気がする。

「ついて来なさい、カモン!」

マッチョリーが我先にと暖簾を潜っていく。
どうして無駄に男らしいんだお前は。

…ここで行かなかったらマッチョリーはもう付いてこないかな?


やっぱ行くか。
ここにれみりゃ達がいるかもしれないし。

はぁ…。
思わず溜息が出てしまう。





「おにいさ~ん♪」
「あぅあぅ♪ぱふぇはとってもゆっくりできるどぉ♪」
「うめぇっ!めっちゃうめぇっ!」
「ウィスキーもらえるかしら?」

こっちを見て可愛く手を振るれみりゃの姿が見える。
本当にいたよ。
でも、まあ中は思っていたより普通だな。

姉貴は丼を犬食いなんかしてんじゃねえよ。
少し落ち着け。
お前は子供か。

マッチョリーがれみりゃ達と自然に一緒にいることはもうどうでもいい。
しかしこの店にウィスキーはないだろ、さすがに。
…っていうか、お前酒飲めるんだな。
やっぱ酔っぱらってるのか?

まあいいや。
俺が何言ったって無意味だろうし。
若干この世の不条理に悲しくなりながらも、俺もれみりゃ達と一緒の座敷に座る。

「うっう~♪ここのぱふぇもあまあまうまうまだっぞぉ♪」
「あぅあぅ♪れみぃはおかわりしたいどぉ♪」
「良かったな、れみりゃ、ちびりゃ」

正確にはパフェじゃなくて餡蜜だな。
ちびりゃはあんまり食い過ぎるとまた太るぞ。
と、思ったが、そんなこと言ったらまた怒らせてしまうなあ。

「おかわりぃ~♪」

姉貴はマジで自重しろ。
太ったらどうしようもなくなるぞ。

「女の子に向かってそんなこと言うもんじゃないぞ!!」

誰が女の子だ。
人間は二十歳過ぎたら太りやすくなるんだよ。
また絶食ダイエットしたいのか?

「う~…」

姉貴が唸っても可愛くない。
むしろキモイ。

「うぁ~~~~ん!!弟君がいじめるぅ~~~~!!!!」

姉貴が顔を机に突っ伏してしまった。
どうせ嘘泣きだろうけどな。
無視無視…と。

さて、俺は何を頼もうかな、と…。
メニューを見ることにする。
いい加減腹が減った。

筋肉定食、筋肉チャーハン、筋肉丼、筋肉味噌汁…etc。
どれを見ても筋肉だらけだ。

何故この店は筋肉を全力プッシュしてるんだ?
…というか、チャーハンって和食だっけ?

周りの席を見ると人間だけでなく、ゆっくりも普通に食事をしている。
…ゆっくりにも筋肉はあるのか?

「あん肝チャーハンよ!」

ああ、そういやいたな。
ゆっくりなのに筋肉がある奴が。
ゆっくりってのは饅頭なんじゃなかったのか?

「ぬっぷぬっぷ」

出されたウィスキー(あったんだな)を飲みながらゲップ(だと思う)を出しているマッチョリーを見る。
こいつを見ていたらそんなことどうでもよくなってくるな。

正面を向くと、姉貴が2杯目(だと思われる)の筋肉丼を食べてる姿が見える。

「あげないよ?」

いらねぇよ。
でも、姉貴が美味そうに食べてるの見たら俺も丼食いたくなってきたな。

「ちなみに3杯目だよ」

マジで自重しろよ…。








「お待たせいたしましたでみょん」





    r-、_,「:V´|-─‐- ..,,_
   r'::::::、:::::::!::/_,,...,,___    `' 、
    >、:::::;> "´      ` ''ー- 、`フ
   /   y' / / !   ,!    `ヽ.
  ,'  / / /! ./|  / ! ,!  i i  ',
  !  |___! ./ _|,/,.ノ-'  l.、'_| |. !. |
  |   | レ|  (ヒ_]     ヒ_ン、|  |  |  
  |   |  |'" /// ,___,///'ハ_,.ハ__」
  !  i .!  !、   ヽ _ン   ノ | |
  `ヽレヘ.  |7>,、 _____, ,.イ !  |                      
     \!   `ヽ7ヽ!ヽ.Y)ヽ〉__」                  
       ,!     〉:ム:::}><{                   
   へ___/!ゝk'-‐ヘ':::!_ハ」i_!ヘ!,                  
   「 /::::::::`ヽ.  ヽ、:イ-ヽ.. ヽ. ,.- 、___,.--、         
    kヽ/:::::::::::::::::>、.  ヽ、__.ヽ、_,.'--'、: : ヽ-:、)、          
    :::`>、_二ゝ、ニr-'ヽ、   r'二 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ       
   ::/:::::::::!Y  r‐─‐'‐`'ー--‐'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        
   /::::::::::::)(   \                          
   ::::::/::::::Y)   ',|ヽ二二二二二二二二二二二



ウェイトレス(?)のゆっくりみょんが注文した料理を運んできてくれる。

結局迷いに迷ってシンプルに筋肉定食にした。
丼は姉貴が食べている姿を見るだけで腹一杯になりそうだった。

さて、見せてもらおうか!!筋肉定食とやらの実力を!!

「弟君も大分順応してきたみたいだね?」

さて、まず一口…。

「う~…無視された~…」

!?

う、美味い…。
成程、これなら姉貴が丼を3杯も食っただけある…。
やべぇ、箸が止まらん。

「うっう~♪おにいさんもゆっくりしてるんだぞぉ♪」
「あぅ~♪れみぃはきんにくきんにくぅ♪」

…ん?
ちびりゃが今変なこと言ったような…。

「おい、ちびりゃ、今なんて言った?」
「あぅ~?れみぃはきんにくきんにくなんだどぉ?」

…は?
まさかちびりゃまでここの雰囲気に飲まれて?
帰ってきて!!俺の良心!!

「筋肉が通過しまーす。白線の内側までお下がりくださ~い」

ん?
何だ?






     ,.-==…- 、  ___   _____   ______. __ _
   ,.ィイ       `ネ  _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ、_ ''.     ̄`` ヽ、
  .〃 ;        、ン 'r ´          ヽ、         \
  り; ,′       ,r i ,'==ル\イ人レン/i==',.;;ト、         ゙.,
  }1;,'   ``ー-y'´| i./イル rr=-,   r=;ァイ i′ >….::;;    ,;. }
  ,′;;',      ,入 ||. i、|. | "  ̄ | ヽ  ̄"/iイリjr'"  .::;'´   .〃,′
  i; ;;~`ヽ       i | iヽ「 !     'ー=‐'    !Y!.    .;;'    〃/
  l; ;;   ',      i、.| |ヽ L」   'ー=三=-'  ,.'」     .:;;'    /〃  
  .V/     ` ,  .::′ヽ |イ|| |ヽ、       ,イ|| |1  .:;;'    ノ/   
  i1      ,..イ  レ レル. `.ー--一 ´ルレ1ィイ彡;;;;.  /    
   i1    ミミy′                  j毟彡;;;/
    i1  `ミミy'′                  jミミミヲ´
   .i1  .:;ィ毟;:.         i ;.        ,′`y′
    i1:::::. '゙゙゙'`1::::::.       ! ;;.       ,′ ,′
    .l.::::::::.   1::::::.;;。;;       ! ;;.     ;;。;;i  ,.′
    ',:::::::.   厂`ヾ     ノ ;;:.     ,'1  j
     ',::::::.  j    ゝ---‐'´  `ミ;;、 ____ノ 1  j
     i::::::.  j  ̄`ヽ,,_            ,'  /
     ',:::::::. j ̄``ヽ ;;.. _ _ _;;'゙ ,, 、、、,,,ハ彡′
      ',::::::::..::ニニヽ ,′     j     ; ,X′
      ヾ;;;;:.ミミヽ 、,′   _ノj     ; ノ }
       ヾ;;:ミミヽ.:::'""""゙´  ,'`''ー……'´.::;






うわああああああああああああ!!
何だこの筋肉!!







                   __   _____   ______
                   ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
                  'r ´          ヽ、ン、
                  ,'==iゝ、イ人レ/_ル==', i
                  i イi rr=-,   r=;ァ ヽイ i |  
                  レリイ"  ̄ / |   ̄ ".| .|、i .||
                   !Y!   'ー=‐'    「 !ノ i |
                __,.L.',  'ー=三=-'   L」 ノ| .|l
             _,.r'´ ̄   | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /!
         _,..r'´,,....  _   レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ `ヽ、
        ,'´    _,r'´   ⌒ヽ< /_∠、_   〃′ __  `ヽ、
        i    ,r'´ `      `/    ⌒ ⌒ヽ' ̄  `ヽ   `)、
         !_  ⌒/        ,r'´ ̄    _ ,  ;;,,,        ヽ.
       ,r'   ,′      /         ヽ、           i
      /    !        ,′          ′             !
     ,i     !、      i            入. _,、_   ,.    !
     !/     ト、_,.-‐´  `、          ノ / `´  `Y'´    Y
    ,イ  ⌒ヽ、 ,!、       ` ‐ 、.     ′,′          `i
   _ノ、      Y、i、 _,..-―-.、_   ` ヽ 、_,.-l,i .l          !
  ./ .!、 `ト、_   \!'      `ヽ、_ ,;     イ il ,    i   __、 )
 〈   ヽ `ヽ、_.    `ヽ、        、   、_人 Y    〉  '  V
  `、       ヽ、    ヽ、>ー--  !^     ,l、|_,    !    !
    `;、       `      \__,..--..、  ヽ ',r'´    〈.     !
     ヽヽ、         ,r'´ ̄ ヽ ̄`、 ヽ-‐'´ ̄      )    !






しかも俺の目の前でポージング始めるんじゃねえ!
さっさと通過しやがれ!!

「ちょっとだけなら触っても良いのよ?」

触らねえよ!!






い、一体何が…。
あれはマッチョリーの仲間か?

「うっう~♪きんにくきんにくぅ♪」
「あぅ~♪きんにくきんにくぅ♪」

ヤバい。
れみりゃにまで感染したようだ。
これは非常にヤバい。

混乱してる俺の肩を誰かが叩く。
振り返ってみるとそこには姉貴がいた。

「弟君…」

何だ!?
これは一体何なんだ!?

「これは筋肉革命(マッスルレボリューション)よ…」

何それ!?

「俺の筋肉に勝てるわけがない!!」
「拙僧の筋肉門が破られた!? 」

うおっ!?
周りの席からもおかしな声が聞こえてくる!!

キモイ!!
果てしなくキモイ!!

…え、筋肉?
なんか筋肉って良くね?

いやいや、ちょっと待て。
俺の中で変な考えが浮かんでる…。
筋肉が良いって何だよ。

いやいや、筋肉は良いって。
素晴らしいじゃねえか。

ちょ、誰か助けて!!
俺が…俺じゃなくなる!?

今だ!
叫べ!

「きんにくきんにく~!!」

さ、叫んでしまった…。
俺が筋肉だとか訳のわからないことを…。

「うっう~♪きんにくきんにくぅ~♪」
「あぅあぅ♪きんにくきんにくぅ~♪」
「きんにくばんざ~~~~~~~~~い!」

最早それが誰の声なのかもよくわからない。
あ、なんか目の前が真っ白になってきた…。

やべ、これもう無理。

意識を手放す前の俺が最後に見た物は…。




             _,,,, --──-- ,,,__
           , '´     __     `ヽ、,ヘ
      ___,,, ll.llヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´イ´
      //7/ ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__〉
      ~ //  ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ
       ~   i_ノL.イ (ヒ_]     ヒ_ン ).!_イ  | |´
      lj.lj//. ヽ! |.i""  ,___,   "" | ! |  |
       //  ..| ! ',.   ヽ_ン  .,! ! .|  |
      ・    |  |ヽ、       イノi .|   .|
      ・    ,,,|| .| ` ー--─ ´/ /入、  |
     ・  /  _,-/,,_::|::i ''  ̄ /\    し
       / i l  /ヾ,,_  /,,___ノ/___ >ヽVヽ
      /`ヽ y/    ....   ,/:::' '⌒ ~ ヽ,
     /   / .| /:: _,, ' r        : : i
    /   l   | /   |       :::i: |
    /:| / l:入  |/     | ::::~` 、 ::  ::: |
   / :!'ヽ, V `T⌒\    | i:::: i  |ヽ,:::ヾ.:::.|
   |   ヽ ヽ \,...:::.ヽ,,_____i.,,,_  `ヽ| ヾ,   |
    \~`:i  `キ  | メ:::: ;;_     " ̄人     |
      \ヽ  \i:: メ::  ヽ- " r'了   _>⊥,  |
        r=-,_ヽ ~ - ~ヽ---" ̄ ̄  _,,,  l
     ,⊆三ミ` - r'勺 川.| --__,, ,,,,__ ____ /
       ̄,二)  __, ' ~' ~~  ̄ ̄``~~""T ̄
        ̄ ̄   |  / / ,,       |
             Y'/ , '   _,     |
            r' , ' _,  "       |
            iレ'  -  - -     |
           /             /
          /             /
         |            / |





目の前でポージングをしているマッチョリーの姿と…



マッチョリーの帽子に付いている『筋肉亭オーナー マッチョリー』と書いてあるバッジだった…。


  • マッチョなれみりゃってデビルマンみたいw -- 名無しさん (2011-01-18 17:20:47)
  • あんな最低な話をクロスさせていただけるとは、本当にありがとうございます。 -- かに (2011-01-19 22:18:39)
  • ブロリー映画のタイトルに似てるからって期待した俺が馬鹿だった
    面白かったけどwwwwww -- 名無しさん (2014-03-21 19:17:13)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月21日 19:17