てゐはそう言って耳で町のある地点を指さした。
サンタとふとはてゐの指差した地点を見てみる。
その先にあるのは小さな一軒家。
その屋根の上には小さなゆっくりの姿がある。
_____
,'´ , - 、`ヽ
〈__,______)ノ__ ヽ
イ[_/|_, l_|/l``ヽ
i l/ヒン ヒン | i i !
l><l(" 。 "l><l i
〈_〉 ー―――〈_〉
「あれは…!」
「もしやさっきの写真の…!」
そう、そのゆっくりは復讐する力を求めていたあのゆっくりパチュリーだった。
「行きなよ。」
てゐはサンタにそう語りかける。
「な…お前何を言ってるのだ!?」
てゐの言葉に動揺するサンタクロース。
そんなサンタにてゐは真剣な顔でこう話しかける。
「今、あのゆっくりは真っ暗闇のど真ん中さ。
そんなゆっくりに笑顔とプレゼントを配るのがアンタの仕事だろ?
あんたが最初に自己紹介した時に言った言葉が嘘じゃないのなら今すぐあの子を笑顔にして見せな。」
”わしの名前はサンタクロース、人間の国ではクリスマスに表れて子供達に笑顔とプレゼントを配る存在として有名じゃ。”
確かに自己紹介の時に自分はそう言った。
あのゆっくりの子供に「奴らに復讐する力」なんてあげることは出来ない。
しかし、笑顔なら…あの子をあっためる笑顔ならあげることは出来る。
「…そうだな…そうだったな、わしは…サンタクロースは、そういう存在ではないか。」
世界中の子供たちに、分け隔てなく笑顔を、元気を。
それこそがサンタクロースの目標であり、存在意義だ。
ちょっと心が折れそうになったくらいで、彼はその事を忘れそうになっていたのだ。
「感謝するぞ、ゆっくりの娘よ、おかげでワシは、もう少しだけがんばれそうだ、」
「娘って、ゆっくりってほとんど娘しかいねーよ。
でもま、いい顔にはなったじゃない。」
てゐはサンタクロースの顔を見ていつも通りにやにや笑みを浮かべる。
しかし、サンタが見たその笑顔から、不思議とウザさは感じられなかった。
「おぉおおおおおおおおおおお!感動したぞお前達!」
と、突然ふとがいろいろぶち壊しな絶叫を上げた。
「ちょっと、いきなり何叫んでいるのさ。」
いやな予感がしながらもてゐはふとにそう問いかけた。
「その一途な思いは今、我の心を大きく動かした!
我もその重いに答えるために、やれる事をやろうではないか!」
そう言ってふとはサンタの上から飛び降りた。
そしてそのままソリのコクピッドに乗り込んだ!
「ちょ、あんた何するつもりさ!?」
「こうするつもりだ!」
そう言ってふとはコクピッドをいじり始めた。
ガシャン!ガシャシャン!
「お、おわぁあああああああああああ!?」
突然、サンタを載せたままソリが激しく変形する!
,-‐‐、-、_
/´ ij ヽ`ヽ
iヽ,、 ノノ i i7ニニ‐-、
/ ゙゙̄j,,' ヽ / / `/
iイ―ヽヾ,。/.)/ /iイ´7` ゝ/、`ヽ、
ヽ `''jヾヽ'"_/ λ / /、 〉''''‐-、
`j'''i'''-iヾヽ 〈/ ヽ/ヽ‐-ニ,/ ,' ̄ i
j / .j _. ヾ__ 二 ̄ ̄//`ヽ,' ,' i
i´jヽ j i レj .i=i二ヽヽヽ ,' ,' __ .j
/'゙゙ヽ,'ヽ ゝi,,-`二`ヽ_i i》i》i》/ヽゝニ-‐‐、ヽ
弋,,ノ、∠ニ=‐- 、  ̄ ‐‐‐-,ヾ// ,,_-‐" ヽ
/‐‐-、 .`ヽ ヽ /―、_i i i,,-" 〇-‐イ i
〈 〉 /-7 ̄ / ヽ ,,-",'.,' ノノ
ヽ---‐" / / _,,,イ ', ヾニ7/ニッイ i
`'''- < / ̄ ̄7/ゝi、 ヽi ヽi //-''''"`ヽ==_
,,---ッ-`ヾ、ミ /// j 〉く ヽ==' iイ/_,,,,,,,===ニニソ
/ /,,-‐ヽ ヽヾ.ソ " ,ヽイ ̄ ̄',∠二_/"
∠_∠/ jヽ ヽ .j ,'ヽ,,,-‐" ヽi ∧ i /i i
∠ニニニ、ヽ y' .7 ヽ\ ヽ/ ゝi / i―┘
,/ / ,,__ ヽ ,'_.,' ヾゞゞゞ、ヽj二二jイ∠"
,'// イツプヾ、.,' ,'ヾ∠フフフ∧ヽj ̄j__j≪ヽ
.,'//,' /i ,7/乂ソ.,' イ ヾ77ツツツヽヽ二ニiソソヽ
j j ,' .,' .i,//,=‐-,' ,'jjヾ ヽ≪‐‐ッ、ヽ i ヽツij
i ii iミ///='7 ,'i ij =、ヽ ヽ ',∠_ /シjj.j
i i i≧三i .(ニ,','《i ijヾ ヾヽ、_ノヽニニニiッッii ,--、 _,,,,,,,、__
j j jシ/≧=.,','シj ij j ̄ ̄ ̄`ゞ从ヾ‐-ゝ∨i\_,' ,' ',ゝ∠==/-、--、/\
j j ',シ乂ツ≧7ミj ij j__i,,,j ̄ ゙̄j二二j二二ヽ//二i i/イj .j j i―丶j j \ \
ヾ ', ヾソソソソジソ//____ヽ_ヾ j /、//====ニニ ̄ヽj j \ \
_____ッ======ゞ=ゞ=ゝiニ二二i二i二二二ニニ_jニj二二二ニ=== ̄j ̄ヽイイヾ j j、 iミiヽ \ \
,,=ニニニニニニニ7 i〉"三三三三三フヽヽ`゙゙ヽi i、 ∠ ̄7ゝ_イ / ',____j---"二ニi iヽ ヽヽヽ i //、i
/三三三三三/ __/ニニニニニニニニヾ/\ _ i i ヽ ̄ヽ ̄ゝ――=i ̄ ̄ヽj j 二二ヽヽヾii==、ヽ ヽ ヾ_j j jj ',i
7二二二二_// ././/ニニニニニニニニニ7`ヽ //´`ヽ. ', ∧/二j-,‐ッ-i ,j''''i i / ,-、ヽヽ サジニ∧ `ヽ、 j ,''i
∠三三三三ラ / ./ ./ ,'ニニニニニニニニニ7、 // / __ ヽ ',__jィフヽヽ/乂 i i__j j j j、__j j j/ラヽヽ/ .ヽj j、ii
iニニニニニニニニi .,' .,' .i二二二二二二iヽ、 j ,' ,' ./ ヽ__i i/j j j /∨ヽi i__j j iヽ___// / ヾヾ ヽヽ/Aj
i二二二二二i .i i i三三三三三三i j j i ,' j iソヽシ-ゝ‐'''二,iニ二二j――ニニニニニ-イ========‐- 、 ヽヽ ,'
iニニニニニニニニi .i i i二二二二二二i> j j i ', j-j i=ニ‐ j.-‐j'''''i´ フi===ニj ̄ ̄ ̄ ̄i j__ヾ_ヾ ヾヾヾ ヾヽゝ"
i==========i .', ', ,イ===========iニ=" ',.', !、ヽ ノ-j j--‐"i i、 ,,,i ソi j-‐イ ii ii ii ii iiijjj_/
i二二二二二i ', ヽイi二ニニニニ二', ',', .', `゙゙´ / j  ̄ ̄ ̄ `゙゙゙゙゙゙゙゙´''i ̄ ̄ii ̄ ii ii ii ii ii iijij
iニニニニニニニニi ,,-"´\ ',三三三三三ニ', __/、 ヽ 丿 / ヽ__ ii ii ii ii ii iiシ"´
i、―――――ヽ、 ヽ――――――‐< ヽ ゾ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、 ヽ、 ヽ、 ヽ、 /
`ヽ___ >――‐`ヽ、 ヽ、 ,ノ
 ̄ ̄  ̄ ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄`'''''''''´
「よし、タワーモードへの変形完了だ!」
変形を終えてふとはそう叫ぶ。
何だか発射台のようにしか見えないその形状。
しかも、そのカタパルトと思わしき部分にはサンタクロースが乗っている。
「ちょっと、もう嫌な予感しかしないんですけど。」
てゐがそう呟くのを無視するかのように。発射台の部分はサンタを載せたまま垂直になっていく!
「3,2,1、発射!」
ガっシャン!
ドォオオオオオオオン!
「ぎゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!?」
サンタクロースはカタパルトから上空に射出された!
あまりにすがすがしい打ち上げっぷりにてゐは声も出ないまま悲鳴を上げて打ち出されたサンタを眺めている。
「……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!?」
…やがて重力に従ってサンタクロースは落下していく。
落下先はゆっくりパチュリーの居る屋根の上!
ドガバキイイイイイイッ!
「!?」
ぱちゅりーはいきなり落下して屋根を突き抜けた存在に驚きのリアクションを取る!
巻き上がる砂煙と小さな破片。
「う、うう…あいつら、無茶苦茶すぎるわい…。」
サンタクロースは今しがた自分があけた穴から屋根の上に登ってきた。
あれだけの高さから落下したのに、以外とダメージはなさそうだ。
「だ、誰…?」
幼きそのゆっくりは恐る恐る目の前にいる赤い老人に問いかけた。
サンタはよろよろと起き上がりパチュリーに向かってこう言った。
「こ、こんにちは、サンタが君に笑顔を届けに来たよ。」
「…何ですって?」
それを聞いたぱちゅりーの様子が変わる。
「君に今から最高のプレゼントをあげよう。」
そう言ってサンタは袋に手を突っ込む。
そしてプレゼントを取り出そうとした時、パチュリーはこうつぶやいた。
「…フフ、最高のプレゼントね、それって私を天国の両親に合わせてあげようとかそういう事かしら?」
「え?」
サンタは目の前にいるぱちゅりーの様子がおかしいことに気づいて顔を上げる。
目の前にいるぱちゅりーは確かに笑っていた。
ただし、その顔はとても笑顔とは思えない顔だった。
「武神王 三田!まさか自分から私の前に現れるとはね!」
「は、え?三田!?」
ぱちゅり-のその言葉に混乱するサンタ。
\ ':, ./ ̄⌒⌒ヽ._
\ \\ ./⌒ー \ x‐―ァ
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\ /⌒(⌒{ノー{_ノ⌒ノ /イ7⌒7/ハ._>
`' 、 「| | || || '⌒´ レ'V⌒Y、∨
| ヘ示|_|テf示モ|| |ヘ\\
... - ヘハ}リ ヒ_ン )|| |、\\\
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|| l| | ハ || || | | ', |
|| l| | { :| || || |. ハ x | /'
ハ. | | |. | ヘ. }| | /_ {/ハ. / ||
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{⌒Y^i⌒! \| }_人_ノ‐' `7ー ヽ ヘ.
\ノ‐ヘ._j⌒く⌒ `ーイ| | - 、__| _>‐、V}|
}ハ | レ'^ { ー>r‐┼ァ ∧ (. -x―、 `、|
/7 7くヽ. ヘ}く ∧_ゞ.__レ'}⌒{ ///>‐{ `、 '、 |'
.// ./ /⌒> / ̄ \} } { 〈 || //イ '、 } } | `
| | :| :| く〉 ̄ ̄ ∧___〉‐‐ }// ―イ| | } / // /
| } /} ゞ! \______/-'
`ー‐-、___ノ ───--一 ' // . - `、
次の瞬間、胴なしゆっくりだと思っていたぱちゅりーの首から下が現れた!
その肉体は鍛えに鍛え上げられた鋼の肉体だ!
「この日の為に鍛えに鍛えぬいたこの身体!今、試す時が来たようね!」
「え、えぇええええええええ!?」
「どりゃああああああああああ!」
パチュリーの拳がサンタに向けて振り下ろされる!
「ちょっと待て!たぶんそれ人ちが…!」
どがしゃあああっ!
…サンタは弁明する暇も与えられなかった。
「……あ~あ~…どうしてこうなった。」
「…ふ、これも尸解仙としての試練さ…。」
ソリの上から事の顛末を見ていたゆっくり二人は思わずな~む~と拝んでしまった。
~☆~
「…あぁ、ゆっくりの国に朝日が満ちる…。」
サンタはゆっくりの国を照らし始めた朝日を見てそう呟いた。
あのマッチョぱちゅりーに散々殴られたせいでその顔はボコボコに腫れ上がっている。
「どうすんのさ、物語の中でもリアルでももうクリスマス終了のお知らせじゃん。」
てゐはそうサンタに問いかける。
いや、本当に遅れるとは思わなかった。
まさにゆっくりした結果がこれだよ!!!である。
「…もういいよ、ゆっくりの国にはクリスマスなんて最初からなかったんじゃ
敗残兵は素直に国にかえることにするよ。」
サンタはそう言ってゆっくりの国の街並みをとぼとぼと歩いていく。
「ちょっと待て!諦めたらそこで試合終了だ!
せめて一人だけ!一人だけでもプレゼントを配ってからにすれば良いではないか!」
ふとはあわてて黄色い変形ソリでサンタを引き留める。
どうもふとはこの乗り物が気に入ったようだ。
「いや、そんなこと言ってもいったい誰に配れば…。」
サンタが弱音を吐いたその時だった。
びゅううううううっ!
ひときわ強い風に乗って紙切れが一枚飛んでくる。
「わぷ!?」
紙切れはてゐの顔にくっついた。
「ちょ、いったい何なのさ?」
てゐはそう言って紙切れを取って地面に置いた。
「あ、これって。」
そこでてゐはこの紙切れの正体に気づいた。
さっき上空でサンタが破いた子供たちの事が書かれたノートの切れ端だ。
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ノ _人 ,ノ ヽ _ン 人 V ノ
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そこに写っていた写真はてゐにとってはよく見知った顔であった。
そして、欲しいものの欄に書かれていたもの、それは。
「桃まん」
~☆~
そんなこんなでてゐ達は万事屋の玄関の前に居る。
てゐにとってはただの帰宅、
しかし、サンタにとっては戦場に足を踏み入れる行為。
「ほいさ、狭い所だけど、上がって上がって。
あ、サンタは靴脱いでね。」
玄関に乗り込んだてゐはサンタクロースに家に上がるように催促する。
「では、遠慮なく。」
サンタは靴を脱いで家に上がる。
「うむ、では参ろうか。」
i-i i-i
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ヽ_i____i ̄ ̄ ̄ ̄i jイ\ ,,,,,,,,,/―ナヽ ゙'', イ jニiiヽ―ゝ-/―j二二i i____j,,,,,,‐‐‐‐┬ i'''"
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ヽ  ̄ ̄ ̄二jjjjjjj,,,-ッイj .j .i ヽ/j‐--、,,,,,,,-‐‐''"j/ i ̄ii ̄7 i'''ヾ--"ヽ/ /
ヽ___ イ / i ∠7二j iヽ―----――イ / ii /__i i ̄フ二二二二ニゝ
ヽ――、ゝ/ / iニ二二ニi .iヽ ヾ7 |二| イ/ ii ̄i――i ̄ ̄ ̄i二二二プ――‐ "
j7////_/ / 7 ̄i_i j ヽ ヽニニフ// i ii .i__i―――┤、
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i ,' j .j / ヾj iヽン / ヽ ̄ ヽ '''ヽ-" ヽ三j. j .j i
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',ニニニニニニニニ.ニj ヽ', / ̄ ̄ ̄ i_j jニニニニニニニニニi ii
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「おい、お前はいい加減それから降りろ。」
てゐはソリに乗ったまま家に上がろうとするふとを食い止めた。
「むう、もうちょっと乗っていたかったのだが…。」
ふとは不満を言いながらソリから降りる。
「それにしてもコンビニで売ってる桃まんを欲しがるとは…
今時、金のかからない娘さんですな。」
「いやぁ意外と金かかるよ、ネトゲの課金代とか半端ないから。」
てゐはそう言いながら居間への扉を開けた。
ターゲットはそこに居た。
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ノートパソコンと向き合ったまま、こたつで座ったままウトウトと眠りについている。
「あれま、ネトゲをやってるうちにうたた寝かい。
相変わらず仕方が無い子だねぇ。」
てゐはやれやれと言った顔でそう呟くと、隣でふとが難しい顔をしている。
「いや、違うぞ…
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i { { ! i i i ; i ', ,ァ'"|__r┘カタカタ
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ノ _人 ,ノ ヽ_ ノ . 人 V ノ | カタカタ
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こいつ、寝ながらネットゲームしておる!」
ふとの言うとおりだった、
てんこは確かに熟睡しているのだが、その片手はキーボードを叩いているし、
もう一方の手に握られたマウスはせわしなく動いている。
そして極めつけはノートパソコンのディスプレイ。
映っているゲーム画面の中では無駄に無駄のない無駄な動きで無数の敵を倒していく
プレイヤーの姿が映っている!
「…ネトゲ廃人も極めるとこんな事ができるようになるのね…。」
そう呟くてゐの顔は呆れていた。
「おっと、そんな事よりやる事はやらないとね。
出番だよ、サンタさん。」
気を取り直しててゐはサンタクロースにそう話しかける。
「う、うむ。」
サンタは桃まん入りのコンビニ袋を取り出すと、
てんこのそばに置くためにてんこに近づく。
そして、てんこの近くに桃まんを置こうとしたその時。
どんっ
てんことちょっとぶつかってしまった。
その弾みでマウスを握るてんこの腕が思わぬ方向に動いてしまう。
「あ。」
てゐがそう呟いた時にはもう遅い。
操作が僅かにずれた結果、モニターの中のてんこの分身は攻撃をすかる。
そこを皮切りにてんこの分身はモンスター達からフルボッコを食らい続け…。
モニターには you are dead の文字が浮かび上がった。
「……。」
てゐ サンタ ふと その場にいた連中全員がてんこの方を見た。
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ノ _人 ,ノ ヽ_ ノ . 人 V ノ | …… . z Z Z
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 ̄ ̄ ̄ ̄\/ / ̄ ̄ ̄
てんこは眠りながらもサンタに向けてガンを飛ばしていた。
「…おいぃ、今のはお前の仕業ですか?」
眠っているのに、明らかに眠って居る筈なのにてんこはガンを飛ばしてくる。
怖い、これはマジで怖い。
「で、では役目を果たしたからワシは変える事にするよ、ハイヨー!」
そう言ってサンタは逃げようとするが…。
がしっ!
その前にてんこにその足をつかまれた。
「…お前、ハイスラで凹るわ…。」
ズズズズズズズズズズズズ!
てんこはそう言うと、こたつの中にもぐり始めた!
足をつかまれたサンタもこたつの中に引きずり込まれていく!
「ちょ、何この子、すんごい腕力なんですけど!?」
もう既に腰のあたりまで炬燵に飲み込まれているサンタクロース!
「ま、まずい!これはマジでまずい!おい!お前たち助けて…!」
これ以上飲み込まれないと踏ん張りながら助けを求めるためにてゐ達の方を見る。
「あ、自分の分の肉まんを買い忘れた。」
「わ、私も尸解仙から卍解仙になる為の修業をしなくてはいけないからこれで!」
ゆっくり二人はあっさりサンタを見捨てて逃げようとしていた。
「き、貴様ら!逃げる気か!」
「えーと、ごめん、ネトゲの邪魔されたてんこはマジで手が付けられないから…。」
「わ、私だって引き際は心得ている!」
てゐとふとは謝りながら居間の出入り口に向かっている!
「に、逃がすかぁ!」
サンタはそういうと、ピュウと口笛を鳴らした!
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《 : r─-、 i リ:l // 、
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弋 ∨ソ`ー''`ー---一 ‐─‐-、)¨´
} 、 i_..ノ _, ハ'
∨>、 iゝ.. 弋);;,ゞ..ノ .′
∨::::| 7!:::..ヾ. .′ヽ. ` /
∨::|.′::::::ixxr, / : I.
}:::|..:i..::::::| i,, "'' ´ヾ.i ハ
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|:::l }:. { |::::..′ `ー''
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ノ..:レ.:::i::l ノ..::|
(人7.::::|:::V.::::::|
`''/ .:::::!ー:::::::::ハ
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(__/(,_)
いきなりトナカイが居間に乱入してきた!
ドガアッ!
トナカイはてゐとふとをその自慢の前足で蹴り飛ばした!
「ぐはあっ!」
「ぎゃあああああああ!?」
蹴られた二人のゆっくりはそのまま窓から外へとぶっ飛ばされてしまった!
「は、ハハハハハ!ざまーみろ!ワシを見捨てようとするからこうなる…!」
だがサンタが笑っていられるのも、そこまでだった。
ドガアッ!
そのサンタの顎にも、勢い余ったトナカイによる刻締・桜が決まったからだ。
「ぐはあっ!」
顎に桜型の刻印をつけてサンタはその場に倒れこむ。
そして、サンタはその顎に桜の刻印を刻み込んで気絶してしまう。
気絶したサンタはそのままコタツの中へと引きずり込まれてしまった。
後に残されたトナカイは主人が引きずり込まれたこたつを見て首をかしげるだけであった。
~☆~
12月26日
そんなこんなでゆっくりの国に朝が来た。
「う~、ここまで冷え込むなんて、もう本格的に師走だど…。」
朝の冷え込みで体を震わせながら、れみりゃは万事屋へとやってくる。
「…って、誰だと、万事屋の前にこんなのを置いたのは…。」
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ヽ___ イ / i ∠7二j iヽ―----――イ / ii /__i i ̄フ二二二二ニゝ
ヽ――、ゝ/ / iニ二二ニi .iヽ ヾ7 |二| イ/ ii ̄i――i ̄ ̄ ̄i二二二プ――‐ "
j7////_/ / 7 ̄i_i j ヽ ヽニニフ// i ii .i__i―――┤、
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7ヽ /iン ', i ̄"i ヽ--イ/ ヽこj / / / / ̄ ̄ヽ i ̄ ̄ ヽ
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/ / //`ヽ三ジニニニiニ三j ̄ヽ () i i j i三_ii j.i i,,,i i .i
,' ,' / / イ i /i-‐ニニiニ三ヽ \ j \_/ ヽ三ii j i i .i
i ,' j .j / ヾj iヽン / ヽ ̄ ヽ '''ヽ-" ヽ三j. j .j i
.j ̄ ̄''''''''''''''''''―ナ==i j .i // ヾ / `―" i_,,,/  ̄i ii ̄i'''''''''''''''''''''''‐‐ナ-ii
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',ニニニニニニニニ.ニj ヽ', / ̄ ̄ ̄ i_j jニニニニニニニニニi ii
',ニニニニニニニニニ', .フ" ゙゙i iニニニニニニニニニi/
ヽニニニニニニニニニヽ_,ノ ヽjニニニニニニニニニj
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `――――‐"
れみりゃは万事屋の前に置かれている馬鹿でかい黄色のロボットを見て
思わずそう呟いてしまった。
「まったく、まさかてゐさんがまた変な仕事でも引き受けたんだどか?」
そう思いながらてゐは万屋の中に入っていく。
そして、今に入ったれみりゃが目撃したもの、それは。
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,' i ' ; ゝ、人人ノ/_ノノ / ノ 、
i ヽ .| (ヒ_] ヒ_ン ) / / i '、
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ヽ V 人 ━━( ヽ 人 '、
、_)ノ ノ >.、_ ,.イ/ ( ノ (._ ヽ
/ / ノ´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ こ ノ | ノ \
「む、れみりゃか、相変わらずこんな朝早くから感心だな、後でジュースを奢ってやろう。」
桃まんを食べているてんこと。
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弋 ∨ソ`ー''`ー---一 ‐─‐-、)¨´
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∨>、 iゝ.. 弋);;,ゞ..ノ .′
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ノ..:レ.:::i::l ノ..::| ||
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その横でてんこの桃まんを物欲しそうに見ているトナカイと。
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そのコタツから出ている血まみれの赤い腕だった。
「…え?何これ、一体何なのこれ?」
あまりにシュールな状況に混乱するれみりゃ。
「何か目を覚ましたらこうなっていた感。」
てんこは桃まんを食いながらそう状況説明する。
しかし、やっぱりイマイチ要領を得ない説明だった。
…と、そこでれみりゃはあることに気付いた。
「…てゐさんは?どこにも見当たらないんだけど?」
れみりゃはてんこにそう問いかける。
聞かれた所でてんこはトナカイと一緒に首をかしげることしか出来なかった。
~☆~
ところ変わってここは万事屋からそう離れていない公園。
「え?あれ何?なんかの飾り?」
「違うよ、あれは本物だよ!」
その公園でひときわ目立つ木の周りでゆっくり達が騒いでいた。
その木を見上げるゆっくり達が見つめていたもの。
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それは木に引っ掛かったてゐであった。
トナカイにぶっ飛ばされたてゐはこの公園まで飛んできてしまったのだ。
勿論、ふとも一緒に引っ掛かって目を回している。
木の下のゆっくり達に好奇の目でさらされながらてゐはこうつぶやいた。
「…今年もよろしく。」
第35話終わり
- 願い事が黒すぎる件w
殺伐感が素敵ですw -- 名無しさん (2012-01-08 21:06:27)
最終更新:2012年01月08日 21:06