この小説は銀魂のパロディです。
でてくるゆっくりにロクでもない奴が出てくるし、
ひどい目に遭う描写もあります。
それでも構わない方だけ呼んでください。
てゐ魂42話「ホラーで最初に犠牲になるのは単独行動をとる奴。」
公安⑨課、詰所の庭。
沢山のゆっくりが見守る中、世紀の対決の火蓋が切って落とされようとしていた。
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一方は公安⑨課副長、レティ=ホワイトロックが懇意にしているラーメン店「ラーメン三郎」店長。
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もう一方は突如現れた謎のリアル顔ゆっくり集団、MMR。
この二つの勢力による除霊対決が今、正に始まろうとしていた。
「…何でこうなった。」
このカオスな状況にゆーぎ所長が軽く頭痛を覚え始めていた。
「それじゃあルール説明!先にお化けを倒した方が勝ち!
手段は問わない!以上!」
ちるのがこれ以上無いくらい簡潔なルール説明をする。
そんな説明を無視してMMRとレティが睨み合っていた。
「…フフ、幽霊を先に倒すのは我々よ、
油まみれになる準備はよろしいかしら?」
「そっちこそ、冷や汗の貯蔵は十分か?」
どっちも何だかよく解らない煽り合いをしている。
「それにしても、ラーメン屋の店長がどうやってお化け退治するのかな。」
「それを言ったらMMRの方も何を始めるのか想像つかないぜ。」
色々な予想を話し始めた⑨課の面々、もうすっかりプロレス観戦気分である。
とにかく、誰も予想のつかない対決の火蓋は切って落とされたのだ。
「先手をとるのは私よ!カモーン!」
レティはいきなり腕を高く振りあげ、パチーンと指を鳴らした。
ブゴッ、ブゴッ。
そんな鳴き声をあげながら、庭に乱入してきたのは…。
ε ⌒ヘ⌒ヽフ
( ( ・ω・) ブヒ
しー し─J
「ぶ、豚だ!」
「しかも、国産最高級のイベリコ豚だ!」
突如現れた豚に、にわかにざわつき始める⑨課の面々。
そして三郎店長が豚と視線を合わせるやいなやーー
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いきなり服を脱いだ!
服の下はガタイの良い体格をしており、正にプロレスラーを彷彿とさせる。
グオオオオッ!
豚は三郎店長に向かってまっすぐ突進してきた!
その突進速度、正に豚と言うよりイノシシ!!
ガシイイッ!
三郎店長、その突進を真っ正面から受け止める!
そしてそのまま豚の首を絞めにかかる!
もちろん豚も抵抗し、三郎店長と豚は庭中を転がり回っていく!
と、ここまで一連の行動を見てゆーぎがレティに問いかける。
「…おい、店長さんはいったい何をしてるんだ?」
この問いかけにレティはさらりと答えた。
「はぁ?豚を絞めてるに決まってるんじゃないの。
良いチャーシューは新鮮な豚から作るものよ。」
その答えを聞いてゆーぎはすぐさまツッコんだ。
「って、お化け退治で勝負してるんだよなこれ!
チャーシュー作ってどうするつもりだ!」
当然の反応だ、チャーシューとお化け、どう並べても何の関連性も感じられない単語だし。
しかし、レティは少しも動じず、ゆーぎ所長に向かってこう言った。
「所長、まだまだあなたは解っていませんね。」
「解ってない?」
ゆーぎ所長はレティが言い放ったその言葉の意味が分からない。
レティはそんなゆーぎ所長に向かって語り始めた。
「産地も品質も最高級品の豚で作ったチャーシューに
油ギトギトで化学調味料たっぷりのスープを吸わせる。
高級な味をあえてぶち壊す事で生まれるチャーシューの味は正に圧倒的破壊の小宇宙!」
………。
「意味が分からん!」
ゆーぎの叫びはもっともだった。
説明を求めたのに返ってきたのは意味不明なポエムなのだから。
「…所長、今のレティとマトモな会話できると思わない方が良いんじゃない?」
「元々副長のラーメンの拘りにはハンパない物があったけど、
今はそれに加えて頭に血が上ってますから…。」
そんなことを言ってくるのはちるのと大ちゃん。
この二人の言うとおり、今のレティはちょっとおかしい。
「す、凄いわ店長!一瞬でイベリコ豚をチャーシューに変えてしまうなんて!」
今もチャーシューに変わり果てた豚を見て狂喜乱舞してるし。
って言うかどうやって豚まるまる一匹分をチャーシューに調理したんだあの店長。
プロレス技で豚の首を絞めていただけなのに。
と、その時ゆーぎはあるのかどうか解らないと有名な鼻をヒクつかせた。
「…?なぁちるの、何かラーメンの香りがしないか?」
「…?そう言えば。」
ちるのも、辺りに漂うスープの香りを感じ取っていた。
それも、豚骨より遙かに濃厚な香りを。
「何か、この匂い何処かで嗅いだことあるような…。」
「…そうか!これはレティがいつも食べているラーメンの…三郎ラーメンの香りだ!」
ほぼ毎日レティが注文しているラーメン。
その濃厚な香りは⑨課中に拡散し。
たとえレティが食事している場所と10メートル以上離れていても
ほんのり感じられるほどであった。
そのため、ゆーぎ達も三郎のラーメンの香りは嗅ぎなれている。
それこそ、ちょっと嗅いだだけで直ぐに解ってしまうほどに。
「し、しかしこれはレティが食べ終わったドンブリや
レティ自身から漂ってくる香りとは比べ物にならない位濃厚…
いったい何処から漂ってきてるんだ!?」
「所長、ちるのちゃん!あそこ!」
その時、ちるのちゃんが庭の一角を指さした。
「え、何だあれ。」
ちるのちゃんも驚きを示す、庭に置いてあったあるものとは。
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正解はアウトドアで使う野外テーブルでした。
「い、いつの間にあんな所にテーブルがセットしてあったんだ?」
「それよりアタイ、テーブルの上に置いてあるのが料理の材料と道具であることの方が気になるんだけど。」
ちるのの言うとおり、テーブルの上には料理の道具と食材が置いてあった。
湯気がでている寸胴鍋は、間違いなくあらかじめ仕込んで置いたスープだろう。
小麦粉と卵、それに瓶に入っている水はおそらくかん水だ。
ラーメンの麺の材料にあれを使うとゆーぎは何処かの漫画で読んだ気がする。
後モヤシとか野菜が山盛り、
で、綿棒、まな板、中華包丁。
「…まさか、あれ三郎店長がラーメン作るためのスペース?」
テーブルの様子を一通り見たゆーぎ所長がそんな予想を打ち立てた。
「そ、そんな事は無いんじゃないですか?
だってお化け退治する為に店長はここに居るんでしょ?」
「そ、そうだな、考えすぎだよな、ハハ…。」
ゆーぎ所長と大ちゃんは
そして十分後。
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「やっぱりラーメンを作り出したよこいつ!」
ある意味、予想を裏切らないオチだった。
「何言ってんですか所長。
ラーメン屋の店長がラーメン作らないで何をするんですか!?」
レティが真顔で所長にそう言ってくる!
「いや、確かにそうかもしれないが!
今はお化け退治対決の真っ最中だろ!?
こんな事して何になる!」
ゆーぎ全力の問いかけにレティは全力でこう答えた。
「私のお腹が膨れる!」
「あ、私も食べて良いですか?もちろん麺マシマシで。」
…全力で言い切ったレティと涎を垂らして話に入ってきた新入りはたて、
ゆーぎはもはや返す言葉も出てこなかった。
「た、大変です所長!」
と、今度は廊下から部下がバタバタと走ってくる。
「何だ!こんな時に!」
ゆーぎはよほど急いでこっちにきたのか息を切らせてゼェゼェしている部下にそう問いかける。
部下はゼヒュゼヒュ言いながらも深呼吸の後、とんでもない報告をしてきた。
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「何か、詰所の周りをはたての大群がゾンビみたいな足取りで彷徨き回っています!」
「何じゃそりゃああああああ!」
お化けを追い払おうとしているのに、何故かゾンビがやってきていた。
余りに意味不明な状況にゆーぎ所長は力の限り絶叫するしかない。
「ねぇ、アタイ達は冗談につきあう暇はないんだけど。」
と、チルノが部下にそう話しかける。
まぁ、そんな素っ頓狂な報告を受けた所で普通は信じられないだろう。
「じょ、冗談じゃないよ、ちょっと耳を澄ましてみて。」
部下がそう言うので全員耳を澄ましてみた。
すると、兵の向こう側からこんな声が。
「ラーメン…ラーメンノカオリガスル…。」
「ドコ…ドコ…?」
「タベタイヨォオオオオオオオ…。」
「ね?」
本当だったでしょう?部下の瞳はそう語っていた。
「こ、個人的にはデタラメであって欲しかった…!」
「大丈夫だよ、みんなそう思ってる。」
うなだれるゆーぎ所長をチルノが慰めた。
「どうやら、三郎ラーメンの濃厚な香りが
ゆっくりの国中からサブリアンを引き寄せてしまったようね、何て事なの…。」
「くっ…屋外で調理したのが裏目にでたようですね…!」
レティと新入りはたてががそんなつっこみ所満載な事を真剣な表情で叫んでいる。
ゆーぎはリアクションに困りながらもレティに問いを投げかけてみる。
「お、追いちょっと待てレティ…確かにこのラーメン、むせ返るような香りを放っているが
いくら何でもその香りがバカみたいに広いゆっくりの国中に広がるとも思えないぞ。」
「あら、私は3キロ先のラーメンの匂いだって嗅ぎ分けられるわよ、所長。」
レティは満面のドヤ顔でそう言いきった。
「そうか。」
ゆーぎ所長は以外と冷静な顔をしている。
彼女の場合、色々な部分がゆっくりの範疇を越えてるので別に驚きは感じられない。
「さまよっているはたて達、どんどん数が増えて言ってるみたいです!
このままでは⑨課の周りにはたての行列ができあがりますよ!」
外から聞こえてくるラーメンの声の数が徐々に増えてきていることから、この報告も間違いではなさそうだ。
「まずいわね…。」
それを聞いたレティがなにやら焦っている。
「ああ、そうだな、このまま放って置いたら
外にいる奴らがこちらに乗り込んでくる可能性が…。」
「いえ、問題はそこじゃないわ。
「え?」
レティの言葉の意味をゆーぎ所長は理解できない。
レティは三郎店長が料理しているテーブルをみていた。
いや、性格にはそのテーブルの横に積み上げられたもの。
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゙`!二二二!
ラーメン用のドンブリでできたタワーである。
「今のままじゃあ…ドンブリが足りない!」
「は?」
「そうですね、外にいるサブリアンに食わせるとしたら、
ドンブリが圧倒的に足りません!」
「はぁ?!」
二段が前のハァ、が出るくらいゆーぎ所長は二人の言ってる事の意味が解らなかった。
「まずいわね…これから三郎にドンブリを取りに行くにしても
あの包囲網をくぐり抜けてラーメン完成までに戻ってこれるかどうか…。」
「イヤイヤイヤ、オイ!ドンブリって!
お前等外の連中にもラーメン食わせるつもりか!?」
何て言うか、てっきり外の連中にラーメンを食わせてたまるかというと思っていたゆーぎは
レティの行動に驚いている。
「あら、もしかして私が三郎ラーメンの独り占めをすると思ったんですか、所長。」
レティはゆーぎの心の中を覗いたかのような発言をする。
ゆーぎは戸惑いながらも首を縦に振る。
レティはそれをみてゆーぎ所長に諭すかのようにこう言った。
「…所長、真のサブリアンはラーメンを独占するのではなく、
求めるものに三郎ラーメンを与えるものなんですよ。」
「何処の美食課だよ。」
ここでチルノの冷静なつっこみが入った。
「もう迷ってる時間はありません!」
と、そこで新入りは立てが大声でそう叫ぶ。
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ゝ、___」--‐ ̄:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| !-‐'ト-‐"
いつの間にか彼女は武器を身につけていた。
「あの…お前何しにいくの?」
ゆーぎ所長ははたてに恐る恐るそう問いかける。
はたては至って真面目な口調でこう言った。
「私がラーメン三郎にドンブリを取りに行きます!
所長は…みなさんはここで待っていてください!」
「な、何言ってるのよ!ラーメンに飢えたサブリアンは
冬眠開けのヒグマより危険よ!」
「…オイ、仮にも同じゆっくりだろ、サブリアンって。」
いくら何でも化け物扱いしすぎではないか?と、ゆーぎはおもった。
「ラァーメン…。」
…が、外から聞こえて狂う呻き声を聞くと、案外そうなのかもと思えてしまう。
「止めないでください、誰かがやらなければサブリアンを救うことは出来ないのですから…。」
「やめなさい、若いあなたが命を散らすことはないわ!
私が代わりにラーメンドンブリを取りに行く!」
「やめてください!あなたの身にもしもの事があったら9課はどうなるんですか!」
なんだこの二人のやり取り、なんだこの茶番。
周りのゆっくり達は完全に置いてけぼりにされている。
「とにかく!そんな無茶な前は止めなさい!」
「そう言われて…あなたは引き下がるんですかぁー!」
新入りはたてはそう言うと何かを地面に叩きつけた!
カッ!
どうやらそれは閃光弾の類だったようだ。
「うわあっ!?」
激しい光にレティやゆーぎを初めとした⑨課のゆっくり達は思わず怯んでしまう。
光が収まり視界が戻った⑨課の面々が目撃したもの。
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それは、塀を一足で飛び越えているはたての姿だった。
「は、はたて!」
レティの叫びにはたては答えない、しかし、その真っ直ぐな眼差しが全てを物語っていた。
「後は、任せましたよレティさん。」
まもなく新入りはたては塀の向こうに消え、銃声が鳴り響く。
やがて、銃声もラーメンを求める声も聞こえなくなった。
「はたてぇえええええええ!」
レティは涙して地面に突っ伏し、三郎店長は相変わらずラーメンを作り続けている。
⑨課の面々はこの光景を見てほぼ全員が「何だこれ」と思っていた。
「…結局、お化け退治と関係ないことになってないですかこれ?」
大ちゃんがそんな事をつぶやく。
「まぁ、あいつ等の中では重要なんだろうな、サブリアンにとっては。」
ゆーぎ所長は深いため息をついた。
そしてその隣でチルノがなにやら考え事をしている。
「…何やってるんだ?ちるの。」
「ん?ちょっとレティの様子がおかしいなーって思っただけ。」
「…そんなの誰がみても明らかだろう。」
未だ打ちひしがれているレティを見てゆーぎがそう言った。
「まぁ、確かにそうだけどさ、レティって、こういう暴走は止めにかかるほうじゃん、
なのに何で積極的に混ざっているのかなーって思って。」
「まぁ、言われてみればそうだな。」
⑨課のブレーキであり安全装置でありまとめ役のれてぃが、
ここまでキャラが壊れた行動をとり続けるのも、おかしな話だ。
何か理由があるのかと考えたくなる気持ちは分かる。
「それより、あのリアルゆっくり達はいったい何してるんでしょう。」
と、ここで大ちゃんがそんなことを言い出した。
三郎店長の奇行ですっかり忘れていたが、今はMMRゆっくりとの対決中である。
「…そう言えばそうだな。何か庭にはいないようだし」
そう、彼らの姿は何処にもない。
⑨課の周りをゆっくりはたてが囲んでいる以上逃げるのは難しいだろうし、
詰所のどこかにいるのは確実なのだが、
だとしたら、一体何処に消えたのか?
「みんな!あいつ等を探すぞ!」
ゆーぎは部下達に指示を出す。
あんな怪しい奴ら、放っておくわけには行かないのは確かなのだから。
最終更新:2013年10月17日 10:04