「ただいま~」
俺はいつものように玄関を開ける。
「おかえりなさい!ご飯にする!?ライスにする!?それともお!こ!め!?」
奥の居間からゆっくりれいむがぺったんぺったんと跳ねながら出てくる。
・・・というかどこからそんな台詞憶えたんだ。
「お兄さん!手に持ってるの何!ゆっくり出来るもの!?」
目ざといな、さすがゆっくり。目ざとい。
「あぁ、今日はお前と会って1年目だからな。美味しいもの買ってきたぞ」
「ゆっ!一緒にゆっくり食べようね!」
「分かった分かった。ちょっと待ってろ。」
「うん、先に居間で待ってるね!!」
ゆっ!ゆっ!っと掛け声?を発しながら奥へ引っ込むゆっくり。
それにしても出会った当初は「早くちょうだい!早くちょうだい!」と言って
こっちの言うこともまったく聞かなかったのに大分懐いたもんだ、と実感。
「お兄さん!何買ってきたの!何買ってきたの!」
居間で跳ねながら手に持つ物を催促するゆっくり。
「そう急ぐな急ぐな。」
そう言って袋をテーブルの上に置き、開封する。
「おにぎりにお魚がのってる!おいしそう!」
「コイツはな、寿司と言ってな。特別な日にしか食えん代物だ。味わうがよい。」
俺の経済状況から見た説明だが世間一般の見解とそうかけ離れてはいないと思う。
「お兄さん!この黄色いの食べて良い!?」
「おう、食べていいぞ!」
自然とゆっくりに合わせて口調が強くなる。
「むーしゃ♪むーしゃ♪」
「どうだ?味の方は」
真剣な表情で咀嚼するゆっくり。
「しあわせー!!」
どうやらお気に入りのようだ。
「んじゃ、俺も食うか。」
醤油皿に醤油を準備して食い始める。
あぁ、俺も寿司食うの何年ぶりだろうか・・・。
やっぱサーモンは最高だな・・・。
「お兄さん!何つけてるの!」
「ん、お前醤油知らなかったのか?」
「知らないよ!それつけるとおいしくなるの?」
「あぁ、普通に食うのも良いが、付けると更に美味しくなるぞ。」
「れいむも食べたい!しょーゆ付けたのれいむにもちょうだい!」
「いいぞー。」
とりあえず鮪に醤油を付けてれいむにあげてみる。
・・・というか饅頭に刺激物は大丈夫なのか?
「むーしゃ♪むーしゃ♪」
ん、大丈夫かな。
「しあわ・・・ゆ゛ーっ!」
大丈夫じゃなかったらしい。
「お兄さん!毒入ってる!お魚とおにぎりの間に毒入ってる!」
そんなこんなで1年目の夜も騒がしく過ぎそうだ。
- ゆっくりに与える時はサビ抜きにしよう -- 名無しさん (2011-05-06 14:35:09)
- ワサビww -- 名無しさん (2012-01-02 17:42:11)
- ワサビでそんなに・・・
-- 名無しさん (2012-03-27 10:50:03)
- たまごはいいよね -- ナンバー (2012-04-10 19:20:19)
- ワサビを「毒」だと・・・!?
霊夢らしくていいわァ~~~ -- 名無しさん (2012-04-23 22:34:16)
- 山葵wwww -- 名無しさん (2012-12-02 00:45:40)
- サーモン俺も好き -- 名無しさん (2013-01-07 20:47:53)
- 癒されるわー -- 名無しさん (2013-05-22 19:46:24)
最終更新:2013年05月22日 19:46