『ゆーびぃとの出会い』
ここはゆっくり達の住む森。
ゆっくりれいむがぴょんぴょんと元気に飛び跳ね、ゆっくりとお散歩してます。
すると、目の前にゆっくりゆゆこ・・・見た目はそうなのですが、
ピンク色の小さな手足が生えた少しおかしなゆゆこ?が倒れているではありませんか。
「ゆゆ~・・・」
「ゆ!!どうしたのだいじょうぶ?」
目をグルグル渦巻きにした弱りきった姿にれいむは心配そうに話しかけます。
「ゆゆぅ~・・・。」
「ゆ!!!おなかすいてるんだね!!!わかったよ!!!」
ちょっとおかしな感じではありましたが、こんな違いはゆっくりには良くある事。
ゆっくりゆゆこの仲間なんだと思ったれいむは、きっとおなかが空いて倒れてしまったのでないかと思ったのです。
「ゆっくりまってね!!・・・さあ、おたべなさい!!たべないと・・・。
ふえちゃうぞ!!!」
「ゆっくりしていってね!!!」
れいむがいきなり半分に割れたかと思えば、すぐに元の丸型に戻ると二人に増えました。
二人のれいむが向き合い、頷き合うと後から増えた方が目の前に立ち
「さあ、おたべなさい!!!」
と顎を上げ自慢げにアピールします。
そんなれいむからはとても甘くて食欲をそそる、よい香りが漂い始めました。
その臭いに釣られたのか、ゆゆこ?は先程とはうって変わり目を輝かせ口を大きく開けて
「すぅーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「おなかのなかでゆっくりしていくねーーーーーーーーー・・・・。」
とアピールしていた方のれいむを丸呑みにしてしまいました。
「ゆっくりしていってね・・・。」
片割れを誇らしげに見守っていたれいむですが目には少し輝く物がありました。
しかし、そんな姿のれいむの前で先程までうれしそうにしていた手足のあるゆゆこに変化が有ったのです。
見た目には髪にれいむのリボンと髪飾りがいつの間にやら着いていて
「ゆっくりしていってね!!!」
しかも、その言葉を口にしたかと思えば、なんとそのセリフ自体が実体化したではありませんか。
それをみていたれいむは「すごい、すごい!!!」と実体化したセリフに飛び乗って大喜びです。
この不思議なゆゆこが気になるれいむは「そういえばあなたはだれ?」と尋ねました。
「ゆーびぃ。ゆーびぃ!!!」
「ゆ!きいたことのないおなまえだけどかわいいおなまえだね!!!」
ゆっくり同士だとれいむ、といっただけで人間には解らないイントネーションで名前の区別をするのですが、
ゆゆこ、と返ってくる物だと思っていた名前はまったく別の音でした。
でも、ゆっくりはそんな些細な事を気にしません。
名乗った後にれいむに楽しそうに懐いて来る“ゆーびぃ”は、もうすっかり一緒にゆっくり出来るお友達になったのです。
二人は追いかけっこやかくれんぼをしたり、実体化するゆっくりしていってね!!!のセリフを積み木にして遊んだり、
ゆーびぃが空気を吸って膨らみ空を飛べば、れいむも負けじと膨らみ、そのまま二人でしばらく空のお散歩。
新しい仲間と、とてもゆっくりとした日々を過ごす事になったれいむのある晴れた日の出来事でした。 即興の人
- あれは
れいむゆーびい!! -- めたないと (2012-08-27 17:01:33)
最終更新:2012年08月27日 17:01