小ネタ・殆ど会話のみ 場所はやはり秋田県某所。
帰郷中の一幕。
「おねぇさんおねぇさん」「おねぇさん」
「うん?なんだちぇん、二人とも向こうをみて」
「あのおおきなおいけのまんなかでふよふよういてるひとはだぁれ?」「だぁれ?」
「……聞くがなんか古臭そうな着物来た女性?」
「そぉだよぉ」「そぉだよぉ」
「あぁ、それは多分神様だな」
「かみさま?」「かみさま?」
「昔は何処にでもいて、だけど今は殆ど居なくなっちゃった人達さ、
お前らの場合は何処にもいなかったのに突然出てきたって感じだけどな」
「ちぇんはまえからいたよ、ぷんぷん!」「ぷんぷん!」
ぷくぅと体を膨らませる。
「悪い悪い、というかお前ら見えるんだなぁ神様」
「そういえばちぇんがまえにすんでたおやまにもかみさまがきた、っていってたよ!」「わからないよぉ」
「へぇ……」
それについて少し聞いてみたくもなったがここは我慢することにする。
「あたしもなんどか見たことはあるなぁ、神様は」
「そうなの!?」「すごいよおねぇさん!」
「ああ、出刃包丁と桶を持ち、紅い角・蒼い角の二柱の……」
「「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」」
「年末に嫌にでもあのご尊顔を見ることになるからなぁ、今日はたっぷりホラーな映画を見て耐性を付けようか」
「た、たすけてぇぇぇぇぇぇ!!」「おかぁぁぁさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「ほぉら、まずはシャイニングだぁ!」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
今日も平和である。
なお、おねぇさんはそのあとちぇん親子に美味しいご飯を三日間食べさせてあげる、ということで許してもらったらしい。
後書き・ナマハゲさんに出会うことが確定したため、強制的にホラー映画を見せられるのも決定してしまったわけです。
書いた人・猫が飼えない人
- ゆっくりには神様が見えるのか…。 -- 名無しさん (2008-12-05 21:22:15)
最終更新:2008年12月05日 21:22