前編
※ちょっとAA多用し過ぎてます ご容赦ください
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私はやまめ。
でも、それは表の名前にすぎないわ
ほんとうは、いまのじぶんをかえたくてはじめたの
でも、いまじゃどっちがほんとうのじぶんか解らなくなることがあるの
それはそれでいいわ
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___ / / ミ;、
「 ̄´:::::::::::::::::`丶{ Vノハ
ヽ:::::::::::;. - 、:::/⌒`丶ー-――┴――-‐ァ
{::::::::/ ´′ ヽ`ヽ::::::::::::::::::::::::/
\./ / ハ ヽ \ '::::::::::::::::::/
/ / /{ ハ! lヽ }ハ .イ ';::::::::::/
/ / /lハ! { ヽ/,____ } V ´ヽ
′ { { (ヒ_] ヒ_ン )/ , ' ノ
`ヽ\ゝ"" ,___, "" / / /
} iヾ" ヽ _ン' ,7/ /
/{ ハイ >rvー <_{イ/
. -‐- .
___ / / ミ;、
「 ̄´:::::::::::::::::`丶{ Vノハ
ヽ:::::::::::;. - 、:::/⌒`丶ー-――┴――-‐ァ
{::::::::/ ´′ ヽ`ヽ::::::::::::::::::::::::/
\./ / ハ ヽ \ '::::::::::::::::::/
/ / /{ ハ! lヽ }ハ .イ ';::::::::::/
/ / /lハ! { ヽ/,____ } V ´ヽ
′ { { rr=-, r=;ァj/ , ' ノ
`ヽ\ゝ  ̄ __  ̄ / / /
} iヾ" ヽ _ン' 7/ /
/{ ハイ >rvー<_{イ/
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___ / / ミ;
「 ̄´:::::::::::::::::`丶{ Vノ
ヽ:::::::::::;. - 、:::/⌒`丶ー-――┴――-‐ァ
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\./ _ / ハ !::!/::,','::/,'/::::::::::::::/
/ ,-'、`、,- ハ! !::::'::'::'::'::':/‐i::::::::/バッ!
/ !`、ヽ::ヽ::`、ノ::::::::::::::::::::ノV ´ヽ
′!`、ゝ:::::::::::////,.‐' ,' ノ
`ヽ\':::::::::/// ̄/ / /
} \\\\ナ,7/ /
/{ ハイ >rvー<_{ /
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___ / / ミ;
「 ̄´:::::::::::::::::`丶{ Vノ
ヽ:::::::::::;. - 、:::/⌒`丶ー-――┴――-‐ァ
{::::::::/ ´′ ヽ _ヽ::::::::::::::::::::::::/
\./ ,‐、 / ハ _/、`゙!、::::::::::::::/
/ /ノ::::ヽヘ !゙::´::::゙::::゙:::::::::::::/ ググッ
/ /ノ、::::/:::::::::ヽ|::::::::::::::::::::::,.! ´ヽ
′ {!::::::::::::::::::::| ヽ、:::::::::::/' ノ
`ヽ \::::::::::::::* ゙ーヽ、/ /
} `ヘ/十弋ナ,7/ /
/{ ハイ >rvー<_{イ/
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___ / / ミ;
「 ̄´:::::::::::::::::`丶{ Vノ
ヽ:::::::::::;. - 、:::/⌒`丶ー-――┴――-‐ァ
{::::::::/ ´′ ヽ`ヽ::::::::::::::::::::::::/
\./ / ハ ヽ \ '::::::::::::::::::/
/ / /{ ハ! lヽ }ハ .イ ';::::::――--- _
/ / /lハ! { |ヽ/メ、 } V ――---__ヽ
′/ { 「\ヽ| / /}ナ / , ' ―――---_ ノ
i ̄ニニニニニ彡/ /ー‐゙* ゙ー‐゙ / / / ` ̄ヽ /
ヽ_ . // ナ十弋ナ,7/ / ` ̄ ̄
\___ /ハイ >rvー <_{イ/
\彡
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___ / / ミ;
「 ̄´:::::::::::::::::`丶{ Vノ
ヽ:::::::::::;. - 、:::/⌒`丶ー-――┴――-‐ァ
{::::::::/ ´′ ヽ`ヽ::::::::::::::::::::::::/
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/ / /lハ!:::::::::::::::\/:::} V ´ヽ ノ Y`Y´`Yヽ
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i´`Y´`Y`ヽ(⌒) `ヽ\ゝ.:゙ー‐゙:::/゙ー‐゙::/\:::::::/ ` ̄ヽ /
ヽ_人_.人_ノ::::`~ヽ } iヾ ::::::::::::::::::::::,7/::/ ` ̄ ̄
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――――もう、これが本当のわたしなんじゃないかとおもえてくるの
この姿になったら、いつものかんちがいされているじぶんじゃなくなる
そう、やまめでなくなるの
あのこは きすめ わたしは やまめ
そして、今の私は生まれ変わった地獄からの使者!!!
このすがたをみて、いつものやまめだと気づく人はいないわ。
わたしはこの姿になって、このよのあくをたいじしてまわるの
―――そういえば、この辺りで「のらにんげん」が発見されたそうね
良く解らない世の中だわ………
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紹介された場所は存外遠かった―――――丁度山を一つ越えなければならなかったんだが、夏場の山を甘く見ていたんだな。
見る間に迷ってしまったよ
最初は、ゆっくりの昔の集落かなにかかと思っていた。
そこに辿りつければ、何とか助かると思っていたんだが甘かった事に直ぐ気がついた。
多少の生活環境が整っていようと、ゆっくりの集団じゃ、人間をまともに救助するのはちょっと無理がある。すいか先生も、
散々出発前に準備を怠らず気をつけるように言っていたけど、本当だった………
とりあえず一日野宿してしまうと、軟弱な都会っ子のわしはもうボロボロだった。
そうして、一山越えたと思った時だ――――――
+++++
わたしは主に、町に出て悪いゆっくりやゆっくりを不当に虐める人間たちを成敗していたんだけど―――
そう、私の能力、きめえ丸と同じくらい早く動けるんだけど、あんまり役に立たないの。
他のゆっくり達からは、「かえってゆっくりできない」なんて言われてるしね…………
でもいいの
そんな私の、その日の標的は、山の中だったわ
毎日、そこではあどけない少女達の純潔をこっそりと汚す輩の集まりがあるんだって
そう、そこへ向かって藪をかいくぐっていったら――――――
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藪をかき分けたら、そこにいたんだ
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まさか、実物にあうとは思わなかったわ
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_人人人人人人人人人人人人人人人_
> スパイダーマッ!!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
彡⌒ヾ、
ハVヾ ) _,, ---―ァ
r‐-―┴-ーノ"⌒ハ::ィヽ.;:::::::::::/
\:::::::::::::::::/´ ` ヽ:::::/
\:::::::ノ イ. ハ} /l V!ハ丶ヾ
く` ノV i'「\ヽ|/ /}ハlヾ ノ
i´`Y´`Y`ヽ(⌒) ヽ `ヽ、,゙ー‐゙*゙ー‐゙i;},ゞ
ヽ_人_.人_ノ `~ヽ \\弋 ナ十弋 | ,(⌒)
\___ \ \トメ‐十ー/ ノ Y`Y´`Yヽ
\_ 〉  ̄ ̄ ̄ (´ ̄ .i__人_人_ノ
` ̄ヽ
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「野生のゆっくり」 じゃよ!!!!
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「野良人間」よ!!!
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いや………あれには呆然とした。
植物・哺乳類・鳥類――――色々な説があっただろうが、ゆっくりの正体――――それは・・・・
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気持ち悪かったわー
洗ってない靴下みたいない匂いがしたもの
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野生のゆっくり―――――つまりゆっくりは、 蜘 蛛 の 一 種 だ っ た ん じゃ よ
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何か興奮してて、嫌だったわー
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ただ、最初に発した言葉が最初は理解できなかった。
と、その「野生のゆっくり」は、おずおずとしながらもう一度言った。
「す、スパイダーマッ」
―――そう。「Take it easy(ゆっくりしていってね)」
スパイダーマッ
すぱいだーまっ
すっぱいだーまっ
すっはいたーまっ
うっはいあーまっ
うっあいらーまっ
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・
・
―――(以下44回)―――
・
・
・
ゆっつりしていってね
ゆっくりしていってね――――
――――そう、今まで日本語だと思っていた「Yukkuri site ittene!!!」の語源は、「Spiderma」だったという訳だ!!!
つまり、語源はわが国!!!
日本語だと思っていたゆっくり達の挨拶も、行動も理念も、発祥はこの国!!!
強いて言えば、ゆっくりの元祖こわが祖国!!!
これは、生物学会どころか、歴史を覆せると思ったね!!!
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何か物凄い勘違いをしていたみたいだった…
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とりあえず、言語は通じるようだったから、解りやすく話してみた
「おで、人間。ゆっくり?すっぱいだーま? おで、おまえの、ともだち。だいじょぶ。こわいこと、ぜんぜん、ない」
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最初は「馬鹿なの?死ぬの?」って思ったんだけど、相手は野良人間だし。
仕方が無いから、調子をあわせたわ
「あたじ、ゆっぐり おまえ、 なかま ともだーち」
+++++
コミュニケーションは十分取れる!!!
やった、これでレポート書ける!!!単位は落とさないで済む……
いやいや、それどころか……………
とにかく、暫く話してかなりの知能があることも解ったし、人間には決して有害ではない事も解った。よく知る愛すべきゆっくりの
一人だ・・・・・
しかし思った
この貴重なゆっくりを、表に出してもいいものだろうか?
さっきも言ったが、あの「野良人間」の件以来、外の世界では当時、大きな論争が生まれていた。そこにこの「野生のゆっくり」を持ち込む事は確かに
大きく流れを変える事にもなるだろうが――――本人には関係の無いことだろう?
元々人間が勝手に始めた論争だ。
こいつはこいつで、この大自然の中を自分なりに生きていたんだ。今更人里で晒すこともあるまい
「おで、にんげんのざと、がえる。 ここでみたこと、 だれにもいわない おでとおまえ、 いつまでも なかまともだーち」
大体、蜘蛛って嫌われるしなあ
+++++
結局何がしたかったんだろう・・・・・・
とにかく、「野良人間」は悲しそうな顔をして、わたしの頭をなでまくると、そのまままた藪の中に飛び込んでいったわ
「わだじ、ゆっぐりの、どっかに―――帰る。 おー いえー なかま、ともだーち」
「ともだーち」
「ともだーち」
「ゆっくりしていってね!!!」
「スッパイダーマッ!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
どうしようか迷ったけれど、そのまま大声で転がっていく音がしたので少しこわくなってやめた
―――あれ以来、スパイダーマっ に変身する回数が減ったの
何だか、「変身」するのも、それが本当の自分だ何て思い込むもの不自然な気がして
前ほどきすめにも間違えられなくなってきたしね・・・・・・・・・・
+++++
これでこの話はお終いさ
何?
本当の所、それが野生のゆっくりだったのかって?
そりゃそうさ。あの俊敏な動きや、眼光は今の都会のゆっくりし過ぎているゆっくり達とは似ても似つかなかった。
ありゃあ、本当に野生さ
しかし、それが解って何になるって言うんだ?
たかがレポート一つの為に、ひとつの生物の知られたくない事をいちいち暴く必要もあるまい
まー、結局生物学とはあんまり関係の無い進路を選んでしまったがね。
今はゆっくり生物学なんてものはどれだけ進んでるんだい?
それとも、そりゃあまだ残ってるのか?
どっちにせよ、本当の事が解らん以上、「卵生」でも「胎生」でも、好きに考えていいんじゃよ。ゆっくりはそれが許される連中だ。
――――まあ、「ちょっと解らないところがある」 って余地があった方が楽しいわな
了
+++++ 以下、おまけ
――――さて、すいか先生は、定期的にその山――――実は反対側からすんなり通れる国道がある――――に、TENGAを携えてやってきていた。
「また、来てしまった」
あのゼミの学生は、結局「何も見ませんでしたー」と笑顔でかえしてきた。
まあ、そうなるだろうと思っていた。
そっちの方が幸せだ。
現実から目を背けていると言われても―――
「諸君、今日もそろっているようだな」
そう――――「野生の」ゆっくり達
):( ケロちゃんってのは変態だね
/:::ヽ ..,,,,.........
/:)''(:::| /..:::::::::.'''''''''' 我々がしっかりしなければ
/:::::(,,, .-y=====┐:::/(::.' ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、
(:::::::/ / ヽ\( (L けしからんですね _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、
「:\ )/ノ お空 \.;;( , :"`y=====┐ヽ,__ _ rヽ,/ / れみりあ`ヽイヽ,
ヽ:::::{:::/ ∞ \ ,ヘ、,./::::::/ ヽ;ヽ/7`ヽr` / ./)'============ヽ、ヽi
[___________] ,.ィ´ / 〉'/ パチュリー \';ィヽ.r⌒ 'y r .イ \ |><| /、ヽ, |
(:: ) |ハハ,.. \ |><| /人 ⌒ヘ/ _/ ∞ \_', ∠/ /___\ / ヽヽ、i
(:: ) ヽレ( ヒ_] \ /ヒ_ン)i [___________] / イ}T'ヒ_i ) (ヒ_,!ア イヽヽ、
(:: ) (< " ,) ( '( :: ) ,':::,':/il.(ヒ_] ) (ヒ_ン ) .ハ::::iフハ / /くl"" / ヽ ""{yイ\ ゝ
(:: ) ヽ / :::::::ヽ ) ( ::) イ:::i:/-! / ヽ, !::';::i::::::::' i//{.人 / \ ,イiy}イ´/!
「:\(:: ) >./ ,イ ( ::) .!:::/::::!ゝ、/::::::::::\ .,.イ:::i:::i:::::::ハ //y}レヽ..、 ,イゝ|{yレV
ヽ:::::(:: )/:7. ヽ~人 ̄ ̄i'' > ( ::) レ'Vへ|:7:`>-r '「/:!ハへ:::!/ ,{y -─r ̄´=イ─'- y}、
――――ゆっくりおりん ゆっくりこあ ゆっくりさくやさん といった、ゆっくり界隈の中でも良心的な面々に加え――――
「良かった、マサチューセッツ州の良心はまだ失われては居なかった・・・」
.∧ ○、,_
○、.,_ / ', / `ヽ.`ヽ.
/´ `ヽ)!へ,/V/、 ':,_,ノト 、
,' _[_`ゝ-‐''´ヽ、/ !/ ,ハ ,|
,' ´ |レへ,! / !
/_.7-‐ァ' ̄!二7´ ̄7ヽ、/`ヽ._! !/ |
r' ̄7-‐========‐`ヽ、_!`ヽ、___! |、/ヽ|
!ァ'´ \ |><| /! 、`ヽ、___7、 ,ハ |
;' ,' /´ \橙 /ノハ/! ヽ. ヽ ! / /
! ! ;' .(ヒ_] ) ( ヒ_ン ) ! /! ハ!/ /
`ヽ! !'"" / ヽ "" .レ' ,' ./ |‐--‐<
レ'7 / \ .,' レ' ./ く\
〈 ヽ、 \,イ / ハ 〉 < `>
`ヽ./!>.,、.,___ ,. イ;'/、/_!/>、,__,.>'´
18歳以上の大学生だからこそ進められる場所である
そろそろ、この辺りは国から立ち入り禁止区域に指定されるかもしれない
「諸君は、自分達のそうした性癖についてはどう自覚しているのかね?」
「性癖?」
「何言ってるの?パンツなんかどこにも見えないよ?」
嘆息しつつ、すっぽりとTENGAに収まりながら、すいか先生は呟いた
「何…………本能の赴くままに性欲でも食欲でも睡眠欲でももてあましているゆっくりなら、それは十分に野生だな。それすら普段はできん」
「何言ってるの?パンツなんかどこにも見えないよ?」
寒空の下、新しくアーマードTENGAを購入しようかどうかを、うずうずしながらすいか先生は考え始めた
- ランのところで声を上げて笑ったww
ちょっとシリアス臭い空気はどこ行ったんですかぁ! -- 名無しさん (2009-01-21 01:57:00)
- どうみても野獣です。本当にありがとうございました。 -- 名無しさん (2009-01-21 08:55:04)
- 「ともだち…」のくだりのとこで銃声になりやしないかと冷や冷やした…
謎の生き物か… -- 名無しさん (2009-01-22 06:26:07)
- 許せる!! -- 名無しさん (2009-01-22 15:09:42)
- 「これじゃ野獣だよ・・・。」
「いや、そうとも限らんよ。」 -- 名無しさん (2009-01-23 17:34:10)
最終更新:2009年01月23日 17:34