「おねぇさん、びでおさんをかえしにいくならかりてきてほしいものがあるんだよ」
最近、
家のゆっくり達はアニメを見るのが楽しいらしい。 かなり偏ってる気もするが。
「……どんなものがほしいか言ってくれ、メモってくから」
「あ、ゆかりんもみたいのがあるわ!!」
「わかったわかった……」
っ三丁目のタマ(親ちぇん) アンパ○マンのDVD(子ちぇん)
スト○イト・ジャケット(ややグロいアニメ)(ゆかりん)
「ゆかりん……なぜお前さんがコレヲシッテル?」
「おにぃさんのいえにあったごほんにあったの」
とりあえず次に兄が来たら情操教育の悪さを叩きなおさねばならないと思った。
ドアを開けようとすると少しドアの感触が重い。
ムリクリ開けてみるとドアの取っ手に件のらんがぶら下がっていた。 足が少し足らなかったらしい。
「新しい遊びか?」
「てんこぉ……」
とりあえず、話を聞くことにする。
「なんで来たんだ?」
「ご、ごめんなさいしにきたんだよ」
「ごめんなさい?」
「このあいだのびでおやさんでのことだよ」
「あぁ、お前さんが鼻血(?)出しながらちぇんズ追っかけまわしたアレか」
「こじんてきにはくろれきしだよ……」
どこでその言葉を覚えたのかがすごく気になった。
なるほど、それでちぇん達に悪いことをした、と思って謝りに来たのか。
「そういや背中に背負ってる包みはなんだ?」
「これはおうちのおねぇさんがつくってくれたおいなりさんだよ!」
「おねぇ……さん、って誰かの家に住んでるのか?」
「そうだよ! かみがはいいろのきれいなおねぇさんがいっしょだよ!!」
……世の中は狭い。
「まぁとりあえず入れ。謝るなら面と向かって謝ったほうがいいだろ?」
そう行ったらたくさんある尻尾を膨らませ、満面の笑顔で
「おねぇさん、ありがとう!!」
と言われた。 直後に膨らんだ尻尾でドアに引っかかっていた。
尻尾って………硬いんだ。
最終更新:2009年03月19日 16:31