キャラスレバックヤード。寝ぼけ眼で見る景色?
投稿日時:2011/02/09(水) 00:34:10
父の夢を見た。
幼い自分を感じた。
自分は何も知らないのだ。まだ無垢で、無知で、能天気で。
それがずっと続くと彼女は思っていた。
幼い自分を感じた。
自分は何も知らないのだ。まだ無垢で、無知で、能天気で。
それがずっと続くと彼女は思っていた。
「ねぇお父さん」
彼女は父に尋ねた。自分の事を、名前の由来を。
父は簡単に説明してくれた。主観では幼い自分なので理解は出来ない。しかし、夢の中なので客観的に分析は出来る。
自分の名前。
桃花。
父は簡単に説明してくれた。主観では幼い自分なので理解は出来ない。しかし、夢の中なので客観的に分析は出来る。
自分の名前。
桃花。
「ねぇお父さん」
もう一度尋ねる。
「なんで彼方は彼方って言うの?」
父はその言葉を聞き、逡巡した。悩んだあげく、その由来を話してくれた。 理解は出来ないはずだった。記憶も曖昧で、正確には覚えていないはずだった。でも、今は理解出来るのだ。
はっきりと聞いてしまった。
妹の名前の由来。悲しい運命を見据えて付けられた名前。
はっきりと聞いてしまった。
妹の名前の由来。悲しい運命を見据えて付けられた名前。
「それはね」
桃花は耳を塞ごうとしたが、出来なかった。知りたく無かったのだ。でも、知っている。
不思議な感覚。自分の意思を自分が聞いてくれない。
幼い自分はそれを知りたがってる。客観的な視点では、絶対にそれを聞きたくないのに。
不思議な感覚。自分の意思を自分が聞いてくれない。
幼い自分はそれを知りたがってる。客観的な視点では、絶対にそれを聞きたくないのに。
「……いずれ遠くへ行ってしまうから」
そうだ、と彼女は思った。
自分の妹は遠くへ行くのだ。物理的にも、精神的にも。
それを自分は追う運命だとも知っている。その後の結末も。自分は妹の刃に倒れるだろう。胸を貫かれ、息絶えるのだ。
父の言葉を思い出す。
彼方はいずれ遠くへ行ってしまう。それは、自分が妹の成長をそれ以上知る事が出来なくなるという意味でもあるのだ。
自分は知っている。
自分の妹は遠くへ行くのだ。物理的にも、精神的にも。
それを自分は追う運命だとも知っている。その後の結末も。自分は妹の刃に倒れるだろう。胸を貫かれ、息絶えるのだ。
父の言葉を思い出す。
彼方はいずれ遠くへ行ってしまう。それは、自分が妹の成長をそれ以上知る事が出来なくなるという意味でもあるのだ。
自分は知っている。
※ ※ ※
「彼方……」
「何?」
「……え?」
「何?」
「……え?」
ここは不思議な世界の狭間。無限桃花は目が覚めた。
ぐっすりと寝ていたらしい。横には、いつも通り妹が居た。
ぐっすりと寝ていたらしい。横には、いつも通り妹が居た。
「……。寝てた」
「いや、知ってるし」
「いや、知ってるし」
ぼさぼさの頭を掻く。ずれたポニーテールの位置を調整する。大欠伸をかまして、とりあえず妹が煎れてくれた寝起きの紅茶を飲む。
妹は普段と変わらずそこに居る。
無限彼方。名前の由来は、映画のキャラクターの台詞から。少なくとも、先程まで夢で見ていた由来とは違う。
妹は普段と変わらずそこに居る。
無限彼方。名前の由来は、映画のキャラクターの台詞から。少なくとも、先程まで夢で見ていた由来とは違う。
「……ふぁ」
「眠そうだな」
「夢見てた……」
「どんな?」
「え……?」
「眠そうだな」
「夢見てた……」
「どんな?」
「え……?」
思い出す。が、うまく言えなかった。
今の桃花は、夢で見た『作品の中の桃花』にベクトルが向いている。自身の精神状態がそうさせる。なまじ数多の無限桃花と成れるが故に、油断すると自分を正しく固定出来なくなる。
今の桃花は、妹に殺される運命の桃花になってる。
今の桃花は、夢で見た『作品の中の桃花』にベクトルが向いている。自身の精神状態がそうさせる。なまじ数多の無限桃花と成れるが故に、油断すると自分を正しく固定出来なくなる。
今の桃花は、妹に殺される運命の桃花になってる。
「彼方……?」
「うん?」
「彼方だよね……?」
「そうだけど?」
「だよね……」
「どうしたの?」
「何でもない」
「変なの」
「うん?」
「彼方だよね……?」
「そうだけど?」
「だよね……」
「どうしたの?」
「何でもない」
「変なの」
ここは不思議な世界の狭間。創発キャラのたまり場の世界。
妹が居ても不思議ではない。むしろ、親しいキャラなので一緒が当然なのだ。だが、今の桃花はそう思うに時間がかかる。
わかりやすく言えば、寝ぼけて居る。
夢で見た『作品』の一コマ。その気分を引きずっている。
寝ぼけた桃花は、自分から目を背けて自分の紅茶を煎れている妹に目をやる。普通の光景。いつも通り。
でも、信じられない光景。『作品の中の桃花』が夢見た、妹と仲良く暮らす光景だ。
妹が居ても不思議ではない。むしろ、親しいキャラなので一緒が当然なのだ。だが、今の桃花はそう思うに時間がかかる。
わかりやすく言えば、寝ぼけて居る。
夢で見た『作品』の一コマ。その気分を引きずっている。
寝ぼけた桃花は、自分から目を背けて自分の紅茶を煎れている妹に目をやる。普通の光景。いつも通り。
でも、信じられない光景。『作品の中の桃花』が夢見た、妹と仲良く暮らす光景だ。
「うわっ!」
叫び声。発信源は無限彼方。
なぜ叫んだか。それは、桃花が後ろから抱き着いたから。油断した彼方は驚いて、叫んだのだ。
なぜ叫んだか。それは、桃花が後ろから抱き着いたから。油断した彼方は驚いて、叫んだのだ。
「何してんの?」
「彼方……」
「キャラ的にそういうの私の役じゃ……」
「何処にも行かないよね?」
「へ?」
「どっかに行ったりしないよね?」
「どうしたの?」
「私の前から居なくなっちゃったりしないよね?」
「寝ぼけてる?」
「……うん」
「心配しなくても。ずっと一緒だよ。私達姉妹でしょ?」
「だよね」
「うん。ずっと一緒。どこにも行かないよ」
「彼方大好き」
「はいはい。私も姉さん大好きだよ。ほら、お茶飲んで目を覚ませ」
「うん」
「彼方……」
「キャラ的にそういうの私の役じゃ……」
「何処にも行かないよね?」
「へ?」
「どっかに行ったりしないよね?」
「どうしたの?」
「私の前から居なくなっちゃったりしないよね?」
「寝ぼけてる?」
「……うん」
「心配しなくても。ずっと一緒だよ。私達姉妹でしょ?」
「だよね」
「うん。ずっと一緒。どこにも行かないよ」
「彼方大好き」
「はいはい。私も姉さん大好きだよ。ほら、お茶飲んで目を覚ませ」
「うん」
この姉妹、寝起きでたまにこうなるのだ。
彼方が起き様に桃花を殺そうとした事も、一度や二度では無かったり。
ともあれ、なんだかんだで仲が良い。
彼方が起き様に桃花を殺そうとした事も、一度や二度では無かったり。
ともあれ、なんだかんだで仲が良い。
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