創作発表板@wiki

初桃花ゲットズサー

最終更新:

eroticman

- view
だれでも歓迎! 編集

初桃花ゲットズサー


「とうか、おなかすいた」
「……朝まで待ってくれぬか」
「おなかすいたって言ってるんだよ?」
散々駄々をこねた妹の彼方をなんとか寝かしつけ、私は隠し部屋から刀を取り出した。
寝室をちらと覗くと彼方はよく寝ている。
この子には普通の暮らしをして欲しい。そして女としての幸せを掴んで欲しい。
そのために私は亡き父の『仕事』を継ぐことにしたのだ。

冬の夜風が肌を打つ。しばし待ち呆けていると一人の侍が暗闇から姿を現した。
「何奴!」
「無限家の桃花と申す。貴様の民への度重なる横暴を聞き、成敗しに参った」
「ほう、私を討とうとは不届き千万。女子とて容赦はせぬぞ」
哀しきことよ。自分より弱き者にのみ力を振るう。
かような者がいかにして私を倒せようか。
「無限流・紫燕閑赦!」
音も無く侍が地に伏せる。幾度となく人を斬ってきたが未だ慣れぬものだ。
さて、早く上様へ報告して日銭を頂かねば。彼方が腹を空かせて待っているからな。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー