黒煙が立ちこめる街を、指先に備わった小型のビーム砲で破壊しながら、鋼鉄の巨人が数機、闊歩していた。
目玉の様な、だがしかし無機質なカメラアイが、上下左右と絶え間なく動き続け、見る物を威圧した。
イルミナスの無人機、マリオネットだ。対人戦を目的とされたそれは、必要最低限の機能しか持たされておらず、対アストライル・ギアには不向きな機体である。
だが、問題はない。抵抗組織には、もはや満足に戦えるアストライル・ギアなど数える程しか残っていないのだから。
ぬいぐるみを抱えて、一人の少女が瓦礫の中を逃げ回る。背後には複数のマリオネット。絶望的な状況に心を折られそうになりながら、少女は叫ぶ。
「誰か、助けて……!」
果たして、少女の願いは天に届いた。突然、マリオネット達が爆散したのだ。
何が起こったのか理解できない少女の眼前に、黒衣を纏った仮面の戦士が舞い降りた。
「立てるか?」
「は、はい、あなたは……?」
「私はヨタカ。罪を償うために戦っている……いや、違うな。ただの愚か者さ。君、ここは危ない、どこか物影に隠れるんだ」
「でも、ここは、もう……」
「大丈夫、正義のヒロインが……ほら、来た」
回転する魔法陣から、白い巨人が姿を現す。
「遥さん、戦闘領域に無事到達。より取り見取りです」
「わかった、じゃあ――――暴れますか!」
目玉の様な、だがしかし無機質なカメラアイが、上下左右と絶え間なく動き続け、見る物を威圧した。
イルミナスの無人機、マリオネットだ。対人戦を目的とされたそれは、必要最低限の機能しか持たされておらず、対アストライル・ギアには不向きな機体である。
だが、問題はない。抵抗組織には、もはや満足に戦えるアストライル・ギアなど数える程しか残っていないのだから。
ぬいぐるみを抱えて、一人の少女が瓦礫の中を逃げ回る。背後には複数のマリオネット。絶望的な状況に心を折られそうになりながら、少女は叫ぶ。
「誰か、助けて……!」
果たして、少女の願いは天に届いた。突然、マリオネット達が爆散したのだ。
何が起こったのか理解できない少女の眼前に、黒衣を纏った仮面の戦士が舞い降りた。
「立てるか?」
「は、はい、あなたは……?」
「私はヨタカ。罪を償うために戦っている……いや、違うな。ただの愚か者さ。君、ここは危ない、どこか物影に隠れるんだ」
「でも、ここは、もう……」
「大丈夫、正義のヒロインが……ほら、来た」
回転する魔法陣から、白い巨人が姿を現す。
「遥さん、戦闘領域に無事到達。より取り見取りです」
「わかった、じゃあ――――暴れますか!」
ヴィルティック・わっふる! Heart to Heart
「――――イルミナスが人類に対する宣戦布告をしてから、全てが変わるまで大して時間は掛かりませんでした。
もちろん、私達だって抵抗しなかった訳じゃありません。でも、世界大会でギアを失った人類とイルミナスじゃ、あまりにも戦力差があり過ぎたんです。
そんな人類を蹴散らす事なんて、イルミナスの連中にとっては赤子の手を捻るよりも容易だったでしょう」
もちろん、私達だって抵抗しなかった訳じゃありません。でも、世界大会でギアを失った人類とイルミナスじゃ、あまりにも戦力差があり過ぎたんです。
そんな人類を蹴散らす事なんて、イルミナスの連中にとっては赤子の手を捻るよりも容易だったでしょう」
ヴィルティックが地面に降り立つなり、マリオネット達に向かって跳躍。すれ違いざまに流れるような斬撃を食らわせて離脱する。
「でも、イルミナスには重大な弱点があったんです」
マリオネット達が爆散するのを確認するや否や、ヴィルティックがまた別の群隊に向かって飛翔する。
「彼らは少数の有人機と多数の無人機で活動している……つまり、有人機――――アストライル・ギアさえ抑えれば、勝機は十分にある。それがイルミナスに対する、唯一の対抗策なんですよ」
マリオネット達を殲滅したヴィルティックに、一機の青いギアが、手にした刀で襲い掛かる。
「貴様が、ヴィルティックか……!」
「その声、まさか……祐二……!?」
「違うな、俺はバラッド。イルミナスの幹部、バラッドだ!」
「その声、まさか……祐二……!?」
「違うな、俺はバラッド。イルミナスの幹部、バラッドだ!」
緑色の重厚な機体が、両手に構えたガトリングキャノンで複数のマリオネット達を薙ぎ払っていく。
「まったく戦争は地獄だぜフゥハハハァ!」
「考えなしに撃つんじゃない、馬鹿野郎が」
その機体を飛び越え、黄色い、細身の機体が人形の群れに飛び込むと、流麗な体術でそれらを屠っていく。
そして、その二機の攻撃の合間を縫うように的確な支援射撃を与える紫の中量級。
「あんまり機体に無理をさせてもダメですからね。……二時の方向に敵機」
雲を突き破り、現れたのは戦闘機。しかしそれは錐揉み回転をしながら、ヒトガタへと姿を変えた。
「ほぅ、可変機とはおもしろい……イルミナスの連中、よくよく好きと見える」
「お前らだな? イルミナスに仇名すカス共は……!」
「両生動物のクソをかき集めたような存在に言われたくねぇな」
「言うじゃねえか……面白い、さぁ……殺し合いだ! 少しは楽しませろよなァ!」
「まったく戦争は地獄だぜフゥハハハァ!」
「考えなしに撃つんじゃない、馬鹿野郎が」
その機体を飛び越え、黄色い、細身の機体が人形の群れに飛び込むと、流麗な体術でそれらを屠っていく。
そして、その二機の攻撃の合間を縫うように的確な支援射撃を与える紫の中量級。
「あんまり機体に無理をさせてもダメですからね。……二時の方向に敵機」
雲を突き破り、現れたのは戦闘機。しかしそれは錐揉み回転をしながら、ヒトガタへと姿を変えた。
「ほぅ、可変機とはおもしろい……イルミナスの連中、よくよく好きと見える」
「お前らだな? イルミナスに仇名すカス共は……!」
「両生動物のクソをかき集めたような存在に言われたくねぇな」
「言うじゃねえか……面白い、さぁ……殺し合いだ! 少しは楽しませろよなァ!」
「こんなところに磔にして、私に何をする気?」
『強い意思を持った娘だ……おまえのような存在こそ、我がネクサスの核にふさわしい……!』
『強い意思を持った娘だ……おまえのような存在こそ、我がネクサスの核にふさわしい……!』
「マチコさん……私、行きます。遥さんを、助けるために!」
「あなたと生まれ変わったヴィルティックなら、きっとできるわ」
「あなたと生まれ変わったヴィルティックなら、きっとできるわ」
「アストライル・ギアを司る要素は何だと思いますか? カード? 機体の性能? いいえ、違います。重要なのは、パイロットの智恵と勇気です。そして、彼女達にはそれがあります。負ける道理なんて一切ありませんよ」
「助けられるならみんな助けるよ――――私、意外と欲張りだから」
ヴィルティック・HtH―――― 一条 遥
ヴィルティック・HtH―――― 一条 遥
「たまには、応援する側になるのもいいと思いますよ」
ホークアイ――――秋津 琴音
ホークアイ――――秋津 琴音
「ハハッ……血に汚れた私の手でも、人助けはできるみたいだ」
デストラウ・リヴ――――ヨタカ
デストラウ・リヴ――――ヨタカ
『始めよう、人類の新たなる進化を』
プログレス――――ネクサス
プログレス――――ネクサス
「なあ、メルフィーは、本当にイルミナスの目的が支配だと思うか?」
「それは、どういう――――」
「お喋りはここまでだ。奴が……来た!」
「それは、どういう――――」
「お喋りはここまでだ。奴が……来た!」
ヴィルティック・わっふる! Heart to Heart
「あなたは、まさか……!」
「すまない。だが、私は――――」
「ここまできて、誰が疑うもんですか。私は信じるよ、あなたの事」
「すまない。だが、私は――――」
「ここまできて、誰が疑うもんですか。私は信じるよ、あなたの事」
『ヴィルティック・ハート・トゥ・ハート! ヴィヴィッド・ヴァーストッ!』
『すべては予定通りだ。そう……君の敗北も、な』
「私ひとりじゃ無理かもしれない……でも“私たち”は負けない!」
「私ひとりじゃ無理かもしれない……でも“私たち”は負けない!」
『戦闘終了。プログレスの無力化を確認』
『お疲れ様でした、任務完了です』
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