アンク(ロスト)

「まさか、僕のコアが、僕の」

【名前】 アンク(ロスト)
【読み方】 あんく(ろすと)
【声/俳優】 入野自由/飛田光里
【スーツ】 高田将司
【登場作品】 仮面ライダーオーズ/OOO
【登場話】 第25話「ボクサーと左手と鳥ヤミー」~
第42話「氷とグリード化と砕けた翼」
【分類】 グリード/鳥系グリード
【コアメダル】 タカ×1・クジャク×2・コンドル×2
【モチーフ】 タカ、クジャク、コンドル
【カラー】
【名前の由来】 ヒンディー語の「目」

【自身のコアメダルの枚数と形態の変化】

鴻上光生にコンドル・コアを1枚抜き取られた事で復活(5枚)(出来事があったのは第18話と第19話の間頃、判明したのは第30話)
ウヴァからコンドル・コアを取り戻す(6枚)(第35話)
所持しているメダルがタカ×1、クジャク×2、コンドル×3と判明(6枚)(第37話)
軍鶏ヤミーとの戦いから帰還したアンクを狙い、コアメダルごと存在を吸収し一体化する事に成功。不完全だった右腕が復活し、右の翼も展開できるように。アンクがタカ・コアを1枚比奈に渡しており、右側頭部は未だ不完全のままで(8枚)(第40、41話)
アンキロサウルスヤミーを囮にオーズをおびき寄せ完全体になる事を目論むも、暴走したプトティラコンボに一方的に攻撃され両翼を砕かれ撃墜。体内のコアメダルを3枚(タカ×1・クジャク×1・コンドル×1)も破壊されてしまい爆散、身体と共に意識が消滅してしまった(第42話)

【詳細】

第29話で姿を現した鳥系グリード「アンク」の別個体。第25話から左腕だけ姿を見せ始める。
タカのような頭部、クジャクの羽の意匠のある極彩色の体、コンドルのような猛禽類の爪を持つ脚があり、身体を構成するコアメダルが足りず右腕と右側頭部が紫色の不完全体状態。
展開する翼も、背中には小さな羽が左右にあるものの、巨大な翼を展開できるのは左だけの模様(アンクが第20話にてコアメダルを取り込んだ際、右の翼が一瞬展開する描写がある。)。

タジャドルコンボと互角の身体能力に加え、手からオーズが押し負ける程の強力な火炎放射、巨大な炎の羽を展開して大量に放つ火炎弾、炎を纏っての跳び蹴りなど、タジャドルコンボとほぼ同じ能力がある。

第25話から出現し始めた「鳥系成長ヤミー」の親で、移動する際に赤い羽根が舞うのが特徴。
800年前にオーズが暴走した結果、右腕だけ取り込まれて封印されたアンクだったが、残された身体はミイラとなって封印されていた。
鴻上光生はヨーロッパ旅行の際にミイラを発見して持ち帰っており、ミイラからコンドル・コアを抜き取った事によって「800年もの間蓄積された自分を求める欲望」が解放され現代に復活を果たす。

右腕の「アンク」と違い、声や性格は若い少年を思わせ、一人称は「僕」。
カザリとタジャドルコンボの戦闘中に突如出現、オーズと互角の戦いを繰り広げるが体力の限界を迎えた映司は変身を解除。
その際にアンクの姿を見つけ、感応能力のようなものなのか右腕からセルメダルを奪い取っていくが、映司がオーズシャウバに変身し攻撃。怯んでいる隙にオーズ、アンクに逃げられてしまう。カザリに言われるままに目にした少年の姿へと変化。
後に「鴻上ファウンデーション」を離脱した真木清人、カザリと共に去っていった。

その後、第34話にてカザリと共にフクロウヤミーが連れてきたアンクを吸収しようとするも駆けつけた映司がオーズプトティラコンボに変身。
カザリと戦っている隙に後ろからの不意打ちで強力な飛び蹴りを叩き込んだが全く効果がなく、追い詰められてオーズがフクロウヤミーと戦っている隙に逃走。

第37話にて、所持しているコアメダルの枚数が明らかになった(イメージで出現したメダルは6枚で、アンクの3枚と合わせれば、10枚目を除いた全ての鳥系メダルが揃う事になる。)。

上記の通り、右腕のアンクとは一人称や声だけでなく性格も大きく異なっている。
本来の人格は右腕と共に先代のオーズに吸収され封印され、800年前の記憶を持っておらず、同類のカザリやウヴァの事を覚えていない。
ただ、ヤミーを作る事は本能的なものなのか覚えており、執拗に「『僕』はどこ?」と問いかける様子はカザリに「まるで母親を探す雛鳥だね」と言わしめる。
カザリ曰く成長が進んでいるらしく、純粋な状態から徐々に凶暴かつ狡猾な性格を得ていき、仲間にすら剥き出しにしつつある。

第39話では精神的、知的にかなり成長しており、カザリとチェスをやり勝利するほど。
軍鶏ヤミーを囮に使い、勝利してクスクシエに戻ったアンクを奇襲。気がゆるんでいたアンクからコアメダルを奪っていき、ついには存在を吸収する事に成功。
不完全だった右腕が復活し、右の翼も展開できるようになったが、アンクが咄嗟に比奈にタカのコアメダルを渡したので、頭部は不完全体のまま。

第41話でアンクを取り返そうとするオーズプトティラコンボを圧倒する程の力を身につける。
アンクの意思を完全に吸収できておらず、真木曰く「完全に一体化するまで時間がかかる」らしい。
第42話ではアンクを吸収する事に成功、アンキロサウルスヤミーを囮にオーズをおびき寄せ、完全体になるだけでなく、紫のメダルを取り込む事まで企み、互角の戦いを繰り広げるも体力が低下したオーズは暴走を始め、圧倒的な力に空中戦で敗北。

両翼を砕かれてしまい、地上に墜落、更にメダガブリューによる追撃を受けた際に体内のコアメダル3枚(タカ・クジャク・コンドル)を砕かれ爆散した。
同じように粉々に爆散したウヴァは身体を失ったとはいえ意識は保っていたのにアンク(ロスト)が意識を消滅してしまった理由はアンクにとってのタカ・コアのように人格を司るメダルを破壊されたからだと思われる。

その後、飛び散ったコアメダルとセルメダルを利用、吸収されたはずのアンクが復活を果たす。

他のグリードは不完全な部位が「包帯が巻かれた灰色の筋繊維」といった外見になっているのに対し、不完全な部分は紫色になっており、特に右腕には包帯の意匠も見られない事から他のグリードの不完全部位とは明らかに異なっている。オーズの暴走によって封印されていないからだと思われる。

【余談】

メズール同様、人間態と声を演じる役者が異なり、OPクレジットでは今までのアンクと同様に「アンク」と記述されている(放送日によってはアンクのクレジットが二回でるという事もあった。)。

最終更新:2019年03月16日 19:11