アンク

【名前】 アンク
【読み方】 あんく
【声/俳優】 三浦涼介
【スーツ】 永徳、藤田慧(腕)
足立夏海(OPダンス)
【登場作品】 仮面ライダーオーズ/OOO
【分類】 グリード/鳥系グリード
【コアM(復活時)】 タカ×1、トラ×1、バッタ×1、カマキリ×1
【モチーフ】 タカ、クジャク、コンドル
【カラー】
【名前の由来】 ヒンディー語の「目」

【自身のコアメダルの枚数と形態の変化】

800年前の影響で右腕だけの姿で復活し、もう1枚のタカ・コアを持つ映司と遭遇(2枚)(第1話)
クジャクとコンドルのコアメダルを1枚ずつ入手。一瞬巨大な翼が現れたが、(4枚)(第20話)
オーズの体内に紫のコアメダルが憑依した影響でオーズドライバーから外れたコアメダルの内、コンドル・コアをウヴァに奪われる(3枚)(第31話)
軍鶏ヤミーとの戦いの後、気の緩みをつかれアンク(ロスト)に吸収されてしまう(0枚)(第40話)
アンク(ロスト)が消滅し、残りのメダルで右腕以外の身体も得た復活を果たす(5枚)(第42話)
その後、再び泉刑事の体を乗っ取り、羽ばたきで映司達を吹き飛ばした後ホルダーから転がりでてきたタカ・コアを取り戻す(6枚)(第43話)
紫のメダルを投入され、暴走した映司の攻撃でタカ・コアを奪われる(5枚)(第46話)
暴走した映司グリードを倒し、持っていたタカ・コアを回収。真木清人にほとんどのコアメダルを奪われ、さらに自分の意識の宿るメダルに致命的な損傷を負って、(3枚)(第47話)
メダルの器 暴走形態」の崩壊に伴い全てのコアメダルが消滅した事で自身も消滅するが、割れたタカ・コアは映司が所有することとなった(0枚)(最終話)
40年後の未来では事情は不明だが復活しており、過去の映司にコアメダルを託すのに過去の火野映司達の前に姿を見せる。(不明)(MOVIE大戦MEGA MAX)
財団Xの作り出した複製コアメダル3枚の力で完全体として出現。戦闘の中で映司の持つ割れたタカ・コアの力が作用し、映司の知るアンクの人格が覚醒すると協力関係となる。(3枚+α)(平成ジェネレーションズFINAL)
死に瀕する火野映司の最後の欲望から割れたメダルが再生し蘇生。(不明)(復活のコアメダル)

【詳細】

主人公「火野映司」に協力する鳥系グリード。
現代でアイスキャンディーが好物になった。

タカのような頭部、孔雀の羽の意匠があり極彩色で彩られたボディ、コンドルのような鋭い爪を持つ下半身で、完全体となると右側頭部から人間態時にみられる金髪の髪を思わせる装飾が生える。巨大な翼を展開して空中を自在に飛行できるほか、炎を操り腕から火炎弾を発射する能力を備える。

800年前のオーズの暴走に巻き込まれ、自我を有するメダルと右腕だけ石棺に封印されていた。
その後、「鴻上ファウンデーション」が所有する美術館の倉庫に石棺が保管されていたが、何故か封印に巻き込まれたはずのタカ・コアが石棺の外に配置されており、倉庫に侵入した泥棒の欲望に反応しコアの周りにあった十数枚のセルメダルを使って限定復活。
石棺の内部にあるであろう自分のコアを入手し完全復活に棺を解放したが、封印に巻き込まれたのが右腕だけで棺の内部に他の鳥系コアは存在せず、結局800年前と同様封印に巻き込まれた右腕だけの復活となってしまう。

身体を構成するコアメダルはタカ・コア、クジャク・コア、コンドル・コアだと確認されているが、どこにあるのかは当初は不明であった。
第30話の回想シーンで完全体が登場。

【仮面ライダーオーズ/OOO】

身体を構成し復活するのに必要な鳥系コアメダルが他のグリードに比べ著しく不足し、不自由が多く活動もままならず第1話でカマキリヤミーの攻撃に巻き込まれ瀕死となった刑事・泉信吾の身体に憑依し行動。
行動及び戦闘も満足に行えない右腕の状態ではメダル集めには不向きで、「使える馬鹿」として目をつけた映司に800年前の「王」が使用していたオーズドライバーと自分のコアメダル1枚を含めたほかのグリードのコアメダルを与え、オーズに変身させヤミーを倒す事でメダル集めをさせている。
右腕という状態で戦闘力は皆無に近く、よく泉刑事の体を抜けて腕だけで浮遊しているが腕に生えた小さな翼によるもの。
攻撃を受けるとすぐに不完全の部分が広がり飛行もままならなくなってしまうばかりか、一気にセルメダルを放出すると著しく疲労する(第9話より)。
耐久力も低く、入手したコアメダル及びセルメダルは腕の中に取り込んでいるが、ちょっとした衝撃ですぐに吐き出してしまう(実際第11話ではガメルがぶつかっただけでタコ・コア2枚を吐き出した。)。
第17話で比奈から送られたメダルホルダーにメダルをセットし持ち歩くようになる。

また、鳥系怪人故か高いところを好み、よく木やコンクリートの壁の上など高いところに飛び上がってはオーズの戦いを監視していることが多い(クスクシエで割り振られた自室でも椅子をわざわざ高くして定位置としている。)。
自分が「利用できる」と思った人物を始めとして基本的に誰に対しても横柄な態度は崩さないが、得体の知れない人物を嫌う傾向があり、鴻上、後藤、真木、伊達などには初対面から敵意をむき出しにしている。物事に執着しない映司とは対照的に計算高く、がめつい性格で自分への執着が強い。
メダルの枚数チェックを細かく行い、セルメダル1枚とて無駄遣いは許さず、セルメダルを無駄遣いしたとして映司を詰問するシーンが存在するほど。
目的は自分を含めた他のグリードを含めたコアメダルのほぼ全てを手に入れ、あらゆる欲望を果たす存在、一種の神になる事(第16話では二度とばらばらになることのない「もっと強い身体を手に入れる」と発言している。)。

利用できるものは全て利用し、モバイル機器を集めていた泉刑事の持つ電子機器を使って情報を集めいち早く現代に適応する学習能力の高さを持つ(本編中でもよくいじっている)。
また、泉刑事の記憶を読み取って現在が800年前とは勝手が違うことを理解、人間の進化を認めつつも自分の欲望に忠実に動き、目的には窃盗などの犯罪も厭わず映司とは衝突することが多い。映司もアンクも「ヤミーを倒す」という一点で、お互いに強い信頼関係にある。 学習能力は高く、現代の文字や漢字もすぐに覚えるほど知能は高いが非常に短気なのと自分の要求を押し通そうとする交渉が苦手(一方映司は得意)。

終盤、クスクシエに戻ってアイスを口にし、今までの事を思い返しながら店にやってきた比奈と遭遇。
「どっちかは戻ってくるかもな」と意味深な言葉を口にしてガメル完全体に吹き飛ばされ海にまで流された映司の前に現れる。
映司と波打ち際での激しい戦いの末にグリード態となり、真木清人からコアメダルを投入され暴走し、グリード態となった映司と激しい戦いを繰り広げる。
その末に映司に止めをさそうとしたが、波打ち際でのドッグファイト中に投げかけられた「ありがとう」という言葉を思い出し、攻撃を外してしまう。
更に気を失った映司に止めをさそうとする真木清人を止めた事から見限られ、吸収したコアメダルを全て奪われた挙句に存在維持に必要なタカ・コアに致命的な損傷を負ってしまい、やってきた泉比奈に伝える。

結局は映司、比奈と過ごした日常を捨てきれず、「満足」していた事を自覚。
世界の終末を止めるのに奔走する映司を止め、映司の元へと駆けつけようとするがメダルに入ったヒビを映司に知らせず、恐竜グリードとの最終決戦に望む。

プトティラコンボの攻撃から復活した恐竜グリードに止めを刺すのに自分のコアメダルを全て映司に与え、恐竜グリードの攻撃を自らの翼で防ぎ、恐竜系コア7枚のギガスキャンを自身の炎で援護、恐竜グリードに発生したブラックホールにメダルが吸収されていき、ひびの入ったコアも割れてしまう。

映司、比奈の前に現れたアンクの幻影、落としたメダルは砕かれてもなお形を保っていた。
確かに映司達との日々で「命」を得たアンクは最期にグリードではない存在となり、欲しかったものは手に入ったのだろう。
その後、旅する映司の傍らに「幻影の右腕」が姿を見せていた。

【アンク完全体】

アンクの完全な姿。

800年前アンクはコアメダル全てを手に入れようとする王に協力し仲間の「グリード」を裏切るも、王は上回る欲望を保有しており、背後からの不意打ちでコアメダルを抜かれ、右腕だけで封印に巻き込まれてしまった。

残された身体は「アンク(ロスト)」となる。
「アンク(ロスト)」が倒れたことで一部のコアメダルが破壊されてしまい、色々と補う事で現代における完全体となる。

【劇場版での扱い】

『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&W MOVIE大戦CORE』では本人曰く「苦労して見つけてきた」とクジャク、コンドルのコアメダルを1枚ずつ入手し(探していて映画での出番は非常に少なく、どこで見つけてきたのかはわかっていない)、本編では鴻上がクジャク、コンドルのコアメダルを1枚ずつ所有、残りのコアはアンク(ロスト)になっていたことが判明する。
同作では右腕だけの形態で対面し、ダブルCJX(エクストリーム)に変身していた翔太郎に「おばけ」と怖がられていた。

『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では40年前に移動するデンライナーへ強引に乗り込んで他のグリードが目覚めていない状態でメダル総取りを企むも結果として失敗。
身体から零れ出たセルメダルが切っ掛けで歴史が大きく変わり、2011年の世界が「ショッカーグリード」が誕生した事でショッカーに支配されてしまう。
その後も過去の世界についていくが、また裏目にでる事になる。

『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』ではTV本編の後日談として登場。
日本に帰国した映司の前に姿を見せて合流、映司に化けて仮面ライダーポセイドンからコアメダルを奪取するなどの活躍を見せた。
誰もがアンクの復活を喜んでいたが、映司だけ浮かない顔をしている。
オーズ編のラストでは隕石によって生じた歪みにより、ポセイドンと同様に40年後の未来から現れたアンクであった事が判明、映司が浮かない顔をしていたのも砕けたコアメダルが手元に存在したままだったからであった。
未来でアンクが復活する事の暗示で、希望を持った映司は再び旅に出る。

【余談】

アンクの声及び人間態を演じる三浦涼介氏は『東宝特撮作品』にてヒーロー役を演じ、アンクは180度違うキャラで、怪人化している右腕だけで屑ヤミーと戦うことがあり、共演者の渡部秀からは「さすが一回地球を守っただけのことはある」と感心されている。

また、『仮面ライダーディケイド』でも「ファイズの世界」において百瀬(タイガーオルフェノク)役としてゲスト出演。『海賊戦隊ゴーカイジャー』のバリゾーグを演じる進藤学氏は三浦涼介氏と共にヒーロー役を演じており、奇しくも同時期に放送される東映特撮にて、過去に別会社制作の特撮作品で主人公格の2人がそれぞれ幹部級怪人を演じる事となる。

最終更新:2016年03月11日 18:27