妖幻密使バンキュリア

【名前】 妖幻密使バンキュリア
【読み方】 ようげんみっしばんきゅりあ
【声】 渡辺美佐
【スーツ】 大林勝
【登場作品】 魔法戦隊マジレンジャー など
【所属】 地底冥府インフェルシア
【分類】 妖幻密使
【モチーフ】 ヴァンパイア(吸血鬼)

【魔法戦隊マジレンジャー】

絶対的な魔力を持ったクィーン・ヴァンパイア。
あらゆる結界を無効化する能力を持っていて、自由に地上に出る事ができるので「凱力大将ブランケン」にスパイとして召集された。
ヴァンパイアの女王たるその力は凄まじく、下手な魔法では傷一つ負わず、従来のヴァンパイアが弱点とする太陽の光も全く苦にしない。
また、自身の特別な能力として、倒されても夜になるだけで自動蘇生するという不死身の力がある。
力は他者に分け与える事も可能で、(肉体が残っていれば)あらゆる死者をたちどころに蘇らせ、全ての傷を瞬時に癒す事ができる。
吸血鬼らしく、相手の血を吸う事で自身の下僕たる吸血鬼に変える能力を有し、序盤はマジレンジャーを苦しめた。

普段は自身を「ナイ」、「メア」という2人の分身に分割している。
分割後の姿では力はおろか、知性までも分割され普段の力は全く発揮できない。
終盤ではほとんど戦う事はなかったものの「魔導神官メーミィ」を復活させるなど、仕事はきっちりと行う。

終盤、ブレイジェルが「冥獣帝ン・マ」を封印した際の大爆発に巻き込まれたが生き残り、その際に偶然見つけだした予言の書に導かれ神々の谷に到着、冥府神の封印を解いてしまう。
流石のバンキュリアも圧倒的な力の差の前に逆らう事はできず、「冥府神ワイバーン」の口ぞえという形で彼らに密偵として仕える事になる。
その後、「冥府神イフリート」に焼かれそうになったり、「冥府神ワイバーン」に吹っ飛ばされたり、「冥府神ティターン」に踏まれたり、「冥府神トード」に魂を入れ換えられ、食べられそうになるなど毎回酷い目にあう。

普段は高飛車に振舞い、口数が多く自信家然とした姿を見せるが、実は思慮深いだけでなく相当な寂しがり屋。
弱体化する事が分かっていながら力と知性を二分割したのは不死身の自分だけが生き続けてきた数千年以上の期間に痛感した孤独による寂しさと退屈を少しでも慰めるようにする事にある。
また、存外に仲間思いで、ブランケンが倒された時には死を悼む。

終盤はマジレンジャー、「冥府神スフィンクス」に感化され、インフェルシアにも勇気と絆を齎すべきだと考えるようになる。
最終決戦時に遂に地底冥府を裏切り、粛清されかけた「スフィンクス」を救う。
更に「絶対神ン・マ」に倒されたサンジェルとブレイジェルの両名を生き返らせる事でマジレンジャーの勝利に貢献。

最終決戦終了後はスフィンクスと共にインフェルシアの建て直しに奔走している。
また、念願の「ずっと一緒にいられる友達」を手に入れる事に成功。

【ナイ】

「妖幻密使バンキュリア」が自分を二つに分けた内の半身。もう一つはメアになっている。
分離により能力は全てにおいて元の状態から半減してしまう。

パンクファッションに身を包み、会話の際には主導権を握っている。
普段はメアを弄って遊んでおり、ウルザードの力を利用して作られたウーザフォンで真っ先にやった事もメアいじめ。
自分を二つに分離させた理由は「何千年も一人で生きてきてヒマだった」と言うもの。
ギターを弾く事ができる。

【メア】

「妖幻密使バンキュリア」が自分を二つに分けた内の半身。もう一つはナイになっている。
分離により能力は全てにおいて元の状態から半減してしまう。

ゴスロリファッションに身を包み、会話の際にはナイの言葉尻を繰り返していることが多い。
基本的には弄られ役担当。初期設定時は身長30cm程度のマスコットになる予定だった。

自分を二つに分離させたその理由は「何千年も一人で生きてきてヒマだった」と言うもの。
ベースを弾く事ができる。

【海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE】

魔空監獄の囚人として登場。
脱獄しようと、ゴーカイジャーのジョー・ギブケンにしつこく迫っていた。

【余談】

悪の幹部、「不死の肉体を持つ」というある意味最強の存在ながら、退場しないどころか物語開始時より幸せになって物語が終わるというのは異例のケース。
声を演じる渡辺美佐氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。海外版の『パワーレンジャー・ミスティックフォース』では分離せず娘がいる。

最終更新:2018年10月18日 19:01