&bold(){編集の前にトップページか参戦作品でガイドラインを読んでから編集してください。ガイドライン違反の内容は削除対象となります。} #contents *概要 1985年放送のロボットアニメ。『まいっちんぐマチコ先生』や『魔法の天使クリィミーマミ』で有名な 「スタジオぴえろ」製作のロボアニメとしては『星銃士ビスマルク』に続く第二作目となる作品。 女性キャラのデザインは『戦え!!イクサー1』の平野俊貴氏が担当している。 同時期のダンクーガやレイズナーと同じく放映途中で打ち切りにされた作品であり、 そのせいで消化不良気味となった設定や、未登場となったメカが存在する。 *ストーリー アネックス皇帝率いるザ・ブーム軍と戦うシェーマ星系ラドリオ星の王女・ロミナ姫は 彼らの本星ザ・ブーム星を壊滅させるという「忍者伝説」に記された忍者を探して太陽系に降り立つ。 火星でジョウ、マイク、レニーという三人の少年少女と出会ったロミナ姫は、彼らこそ [[伝説の忍者]]ではないかという可能性を見出していく。 *登場人物 **ジョウ・マヤ -主人公。黒獅子と獣魔のパイロット。 -伝説の忍者を探すロミナ姫に同行するが、粗暴な性格のために周りとの諍いが絶えない。 -頭に「超」の付く鈍感男。自分に対する好意も、他人の好意の矛先も気づかないか勘違いしっぱなし。 --「お前たちが、俺の翼だ!」 ---ぶっちゃけ、似非鈍感のアルトよりタチが悪いと言えなくもない。%%アルトは劇場版では結論出したし%% --中断メッセージでその鈍感っぷりのせいでレニーをガチで泣かせる。 -本人曰く、食い意地が張っているのではなく、食にはうるさいだけとのこと。 --「こら、マイク! チリソースの料理とゴマソースの料理を一緒の皿に盛るなよ!」 --もちろん中の人ネタであることは言うまでもない。他にはロム兄さんを意識したネタもある。 -乗り換え後、合体するとメインパイロットではなくなる。スキルパーツ制の今作では地味に厳しい……かと思ったら&br()今回は合体後はアクエリオン方式でステータス、特殊スキルは両者のいいとこ取りになる(SPアップのみ別計算)ので安心である。 **レニー・アイ -ヒロインその1。鳳雷鷹と空魔のパイロット。 -幼馴染なジョウの事を好いているが、鈍感な彼についキツく当たり反感を買いやすい。 --実も蓋も無いが、あまりにお約束といえばお約束な境遇である。 --今で言うツンデレ。当時まだその概念はなかったが、こういう性格のヒロインは割と多かった。 -対バジュラでの専用セリフが有る。「宇宙怪獣はお断りよ!」 **マイク・コイル -ジョウの弟分。爆竜と海魔のパイロット。 -垂れ目気味な目と眉が吊り上がる戦闘中のアイコンはイケメンと話題に。 -実はシャフに惚れている。が、内気な性格とシャフもちょっと天然気味という事もあってまったく進展しない… **ダミアン -ジョウの仲間。ジョウが飛影に乗り換えた後の黒獅子のパイロット。 --今回は黒獅子共々かなり強化をされているので最後まで使って行ける。 -乗り換えまでは諜報活動をメインに活躍していた。 --諜報員としての活躍も多いため、マイクやレニーよりもインターミッションでの存在感があるほど。 --本作では原作での彼のエピソードが再現されるなど優遇されている。 -明確にシステム化された飛影の出現条件を%%不自然な%%分かりやすい説明で教えてくれる。 --が、よりにもよってその説明を受ける場所が&bold(){異世界バイストン・ウェル}である。 ---本来ならツッコミ所のはずだが、IMPACTプレイ済みなユーザーには暗黙の了解でスルーされてしまうのが恐ろしい。%%というか、バイストン・ウェルでの出現程度ならIMPACTでは序の口である。マジで%% --原作中でも「パイロットの体力消耗度が500を切ると飛影が現れて合体する」という台詞があるのでそれを意識したともいえる。 -結構な荒くれ者で、生身でもかなり強いジョウをボッコボコにした唯一の人物でもある。 **ロミナ・ラドリオ -ラドリオ星の王女。ヒロインその2。忍者伝説を求めて太陽系にやってきた。 --おっとり天然型だが戦艦持ち出したり敵地に潜入したりとアグレッシブ。ジョウも呆れた事が何回かある。 -ルート次第だが、衣装パターンが変化するイベントあり。立ち絵も変化し、カットインでも再現されている。 -レニーとの恋の鞘当ては原作でも結局決着付かず。 **シャフ -ロミナ姫の待女。行動的なロミナ姫の話し相手でもある。 **ガメラン -イルボラが去った後のエルシャンクの指揮官。ジョウとはそりが合わない。 --元々イルボラの部下だった事もあり、事あるごとに対立していた。 **イルボラ・サロ -エルシャンクの指揮官。活躍するジョウに敵意を燃やしエルシャンクを裏切ってしまう。 -零影以降、気力が溜まると某世紀末救世主よろしく半裸になる。 -今回はエルシャンクを裏切った後、ザ・ブーム軍やハザードを利用してまでジョウたちと戦うのは「他の全てを滅ぼしてもロミナ姫だけは救ってみせる」という形で理由が設定されている。 **グラサン・グリン -ザ・ブーム軍の士官。別にサングラスをしているわけではない。何故かアレックスのサングラス落とすけど -原作前半の印象的な敵キャラでありながらCOMPACT2・IMPACTとハブられ続けていたが、本作にてようやくスパロボ初出演となった。 -第1部ではハザードの後ろ盾もあり、連合部隊の隊長になっていた。顔色からしてどう考えても地球人ではないのだが、うまくごまかしていたようである。 --でもバレた瞬間に「道理で顔の色がおかしいと思った!」と言われてしまう。てか周りが気付け。 **シャルム・ベーカー -ザ・ブーム軍の士官でアネックスの側近。紅影というコードネームを持ち女性中心の特殊部隊を率いる。 -IMPACT以来久々の登場でスケルトンに搭乗するが原作ではロボには乗らず特殊能力を使い素で戦う。 --なのに本作ではコックピット内でのカットインを貰えた。 **カレン -シャルムの部下。 -原作では1話限りの登場だがダミアンと敵同士心を通わせる場面が印象的なキャラクター。 **アネックス・ザ・ブーム -ザ・ブーム軍の頂点に立つ存在でブーム星の皇帝。 -原作、COMPACT2、IMPACTでは爆発に巻き込まれ死亡と情けない最後を遂げる不遇なキャラ。打ち切りが悪いんや…。 **ハザード・パシャ -火星開拓基地の長官にして事実上の独裁者。 -見かけは冴えないオッサンであり、性格も強者に媚び弱者をいたぶる典型的な小悪党なのだが、暗躍と策謀によって最終的にラスボスとなった稀有な人。 --原作の最終2話は打ち切りによる話数調整のため総集編となっているが、なんとそのナレーションに抜擢。悪役の立場から物語を振り返るという、これまた稀有な総集編になっている。 -本作では地位を利用してエルシャンクやUXを貶めた挙句、敵性エイリアンとして連邦から指名手配させるなど暗躍。 --笑えないレベルで悪事を行っており、「第2の三輪防人」と呼ばれているが、一応は地球を守る使命感はあった三輪と違い自身の利権しか頭にない俗物である点で決定的に違う。 -あまりの暗躍っぷりから版権キャラほぼ全ての仇敵と化しており、''「本作でもっともクロスオーバーしたキャラ」''となった。マイナス方向へだが。 --ライターの岸本氏も実際にプレイして「ちょっとやり過ぎた」と反省したほど。 **ドッグ・タック -ハザードの秘書官。ハザードの我儘に終始振り回されていた。 -ハザードが悪巧みにかまけてお座なりにしていた政治面の職務をほぼ受け持つなど秘書としては非常に優秀。 -非パイロットでありながらCV付き。中断メッセージにも登場。本キャラを演じた谷口節氏は2012年末に急逝されたため、氏にとっては本作が最初で最後の版権スパロボ出演となった。 --これとは別にOGサーガの魔装機神LOE(PSP版)にてグレイブ・ゾラウシャルド役で出演している。 **ローニン・サナダ -地球軍の士官だが、元火星出身でジョウの親友。ローニンという名前だが頭に超の着く勝ち組。 --情に厚く、最初から最後までジョウ達の味方をした地球側唯一の人物。 -ある人物曰く、「コネも実力もカネもあるエリート様」。実際その通りのイケメン。 *登場機体 **黒獅子 -ジョウの乗る近距離戦闘に向いた機体。黄色い。 --ジョウが飛影に乗り換えた後はダミアンが乗る。 --ガトリング砲やビーム砲の他、ビームカタナ、手裏剣など忍者らしい武器も装備している。 --アンカーは今回はない。手裏剣もつけてくれない -5段階改造で陸Sのボーナス。IMPACTでの息切れはどこへやら、最初から最後まで八面六臂の大活躍である。 **鳳雷鷹 -レニーの乗る空戦を得意とする機体。赤い。 --脚部から取り出す、組み合わせることで巨大な十字手裏剣になる双剣がメイン武装。これまた忍者らしい。 -「ほうらいおう」と読む。「ほうらいたか」でも「ほうらいよう」でもない。また「鳳雷凰」でもない。 -こちらは5段階改造で空Sのボーナス。これまた最初から最後まで引っ張りだこである。 **爆竜 -マイクの乗る遠距離砲撃を得意とする機体。 --ショルダーキャノンとポールアックスが主武装。あれ、忍者らしくない……。 --何故か切り払い不可。過去作には斧で切り払うロボットはそこそこいたのに。 -デザインした大畑晃一氏はこの爆竜が主人公が乗るメインメカだと思っていたそうである。 -海適正Aが忘れたころに役立つ。 --が、5段階改造の海Sは黒獅子と鳳雷鷹に比べて正直微妙…… **エルシャンク -ロミナ姫の戦艦。折鶴のような形をしている。 --自軍の戦艦では唯一バリアを持っていない。と思ったら機体ボーナスで追加される。 -それほど硬くないので、戦艦キラーのフェストゥムやELSに限らず敵に囲まれると死が見える。ある程度強化しておきたい。 -単に補給要因にしてもそこそこ便利だが、高レベル帯で便利な精神コマンドを複数習得するため、レベルも上げておきたい。 -飛影の出現条件にはエルシャンクのHPも含まれている。これで呼び出すと飛影が嬉々として略奪を始めるので注意。 --まかり間違って合体機体を一機も出していない場合、もう目も当てられない。 **飛影 -ロミナ姫一行がピンチになると、何処からともなく現れる忍者ロボ。デーレーデーレー -ジョウ達の乗る機体と合体し「獣魔」「空魔」「海魔」へと変化する。 --各々の初合体シーンは3人とも熱い展開を見せてくれる。 -実はサイズが3.5mととても小さい。 --SSサイズでもよさそうなものだが、特殊回避持ちでSSだと回避性能が高くなりすぎるためのバランス取りなのかもしれない。 -登場の際には専用のアニメで胸をバルンバルン揺らしながら疾走してくる。実にやわらかい装甲である。 -念のために言っておくが、「ひえい」ではなく「とびかげ」と読む。 --あちらの飛影が登場するアニメも製作はスタジオぴえろであり、ぴえろに「飛影の資料」を頼んだらどちらのが来るだろうか、と一部アニメライター間でネタになったとか。 --「とびかげ」の玩具を「ひえい」と誤認させる広告で釣って在庫処理しようとした業者も出た。勿論「ひえい」ファンは大激怒。 -スパロボでも屈指の経験値&資金泥棒&フラグブレイカー&トラウマメーカー。そして「合体したほうが弱い」は禁句。 --合体した方が弱くても、そこら中で暴れ回られるよりはマシとも言える。 --今作では出現条件及び合体条件が明記されている。IMPACTのように「特定シナリオ以外では合体できない」なんてこともない。 --逆に言えば該当ユニットが一度HPが50%を下回ると必ず出現する上、合体条件がHP30%以下というもの。一度で30%以下に出来れば即合体するので問題ないが、&br()30%以上50%未満になると途端に面倒な事態になる。該当ユニットの装甲が薄めなのがいいのか悪いのか…。 --今作では&bold(){倒すとゲームオーバーになる敵を容赦なく屠る}という新要素が追加された。 --???「無人の忍者ロボって放っておくと大変な事になるのよねぇ」 -原作の没設定として、各メカとは別に飛影自体に空中、地上、水中それぞれの戦闘用パーツを追加して戦闘機、戦闘車、潜航艇へと変形可能にするパワーアップ案があった。 -今作では「虚空の使者」というどこぞの因果律の番人達のような通称を付けられた。 --そう呼ばれても仕方のない事を過去作IMPACTから今作に至るまで平然とやってのけているのだから、納得せざるを得ない通称ではあるが。 -発売直前~直後には&bold(){連続行動+2回行動で4回行動ができる}というガセ情報が広まった。実際にはパイロットとしての飛影は連続行動をもっておらず、あったとしても2回行動はフェイズ1回しか適用されないので最大でも3回なのだが。 --裏を返せば、こんなデタラメが信じられるほどに恐れられていた、ということである。 -今回は性能はともかく攻撃力の方は控えめで、ジョウが乗ってからが真価。 **獣魔 -黒獅子と飛影が合体したライオン型ロボ。 --合体の際は折り畳まった飛影がライオン状に変形した黒獅子の腹部に収まる形となる。 --合体ムービーがないため三形態の中でも飛影が最も分かりづらい位置に収まる。戦闘画面を注視しないと見落としがち。 -主人公が搭乗していたからか原作での合体回数はもっとも多いのだが、番組後半ではその回数が激減してしまった。 --後半は地球を離れて宇宙での戦闘も多かったから使い回s…地形効果的にしょうがない。 -飛影参入後は気力制で任意合体できるが、スパロボLと同様の仕様で分離は不可能。ただし合体の組み換えはできる。 **空魔 -鳳雷鷹と飛影が合体した鳥型ロボ。 --合体の際は鳥状に変形した鳳雷凰を飛影が着込む形となり、ウィングスーツを装着したようなスタイルとなる。 -黒獅子についで2番目に合体回数が多い。原作の最終決戦で使用されたのもこの形態である。 -唯一のMAP兵器持ち。IMPACT時のような飛びぬけた移動能力がないのが残念。 --MAP兵器がわりかし広めでジョウが覚醒持ちということもあってがんがん狙っていける。 **海魔 -爆竜と飛影が合体した竜型ロボ。 --合体の際は折り畳まった飛影が竜状に変形した爆竜の胴体に収まる形となる。 --三形態の中では最も飛影の位置が分かりやすいというありがたい姿。 -合体回数はもっとも少ない……というかたったの2回! --しかもうち1回は零影の噛ませ犬。なんという扱いの悪さ。 ---この形態のカッコ良さに惚れ込んで原作を視聴した時のガッカリ感は半端ないので注意しよう。 -能力自体はそう悪いものではなく、地上シナリオが多い上竜宮島がある御陰か海があるMAPも数多い。ツインバトルシステムの御陰で従来のゲッター3(ただしNEOを除く)よりは役立つ場面が多い。 **零影 -飛影と同型の忍者ロボ。イルボラが乗り込み、エルシャンクを付け狙う。 -本機にも飛影と同じく、企画段階では合体用メカの設定が作成されていた。 --飛影の黒獅子&獣魔に相当する「影機」と「烈火牛」、鳳雷鷹&空魔に相当する「翔魔ムササビ」である。 --さらに、上とは別にライオン型の「獣鬼」、ドラゴン型の「鬼竜」と3体合体して「獣鬼王」となる案もあった。 ---しかしながら、本編への登場はあえなく全て見送られた。現実は非情である。 --また余談だが、飛影、零影に続く第3の忍者ロボになるくノ一型の「機忍 魔影」(ザ・ブーム軍のサイボーグくの一軍団の隊長役で等身大サイズ)も登場する予定であったが、こちらはキャラ変更されてシャルム・ベーカーの紅影になった。 **ファミール艦 -ハザード・パシャの専用艦。原作では空魔に撃墜されたが、PV2でもしっかりと再現された。 -今作では他に汎用の戦艦ユニットがなかったためか、イベントシーンの汎用戦艦としても扱われている。戦闘はしないがヘスターやカティも乗っている。 --ハザードは飛影のラスボスなので、この艦は汎用ユニットにしてラスボスという奇異な立場に収まることとなった。 **C・テラヘルツ -グラサンの乗艦。彼の死後はイルボラが引き継いでいる。 --全長500mとマクロス・クォーターよりも巨大。 **スケルトン -ザ・ブーム軍の指揮官専用ロボット。巨大な三叉槍で戦う。 -グラサンや零影に乗る前のイルボラが搭乗する他、カレン搭乗機はまさかの隠しユニットとして仲間入りする。 --スケルトンが使える日が来るとは可能性集い過ぎである。 ---黒獅子たちの陸/海/空適応ボーナスに合わせる形で宇宙適応ボーナスを持っている。…流石に飛影と合体はしない。 ----ある意味対の存在であるマークゼクスと対照的とも言えなくはない。 --なお、原作では一機しか存在しないグラサン専用機である(ただし搭乗したのはイルボラ) **バンクス -ザ・ブーム軍の戦闘ロボットで、シャーマンの隊長格にあたる。 -パイロットはおらず、人工知能で制御されている。 -地味にタフで、攻撃力低下つきの武装も持っている嫌なやつ。 -全長は10mと飛影の三倍近いサイズを誇る。 --が、飛影に多対一でも片づけられているシーンが多い。 **シャーマン -ザ・ブーム軍の戦闘ロボット。 -バンクス同様、人工知能で動いている。 -飛影と同じく全長3.5m、ゲーム内での脆さも納得だろう。 *補足 -スパロボIMPACTにおいて飛影がいきなり乱入し、仲間にするはずの敵を容赦なく屠る姿に戦慄したプレイヤーは数知れない。 --制作側もそれは認識していたのか、今回は乱入前にシステム的な解説が入る旨をインタビューで事前に述べている。 --一方で某ゲルマン忍者とそのコピー元を颯爽と救ったのは評価されていたり。 *過去参戦作品 -スーパーロボット大戦COMPACT2 -スーパーロボット大戦IMPACT