【初出】
III巻
【解説】
“
紅世の徒”や
フレイムヘイズが、自分と違う言語を使う相手との会話に使う、翻訳のための自在法。
使用者の意志を言語に変換する機能を果たす。
“徒”の場合、これを上手く使わないと、その言葉は「声でこんな音が出せるのか」という聞こえ方となる。
正しく使えたとしても、咽喉を通った空気が感じられないような違和感のある音声自体は隠しきれないようである(例:
シャナが
ウィネに感じた音)。
ただし、
人化の自在法を併用した場合は人間社会に問題なく溶け込めることから、普通の人間の声のように聞こえるようだ。
使い方によっては辞書代わりにもなるようで、
シュドナイは「
オルゴール」という単語を達意の言で「ミュージックボックス」と訳して意味を把握した。
なお、文字に関してはこの自在法の適用範囲外らしき描写がある(例:
サラカエルが多くの文字の修得に「いささか」の時間を要している)。
通信の類は明言されていないが、テレビや電話が普通に使われているところを見るに、音声であれば大丈夫なようである。また、そうでなければ、サラカエルの計画は成り立たなかっただろう。
【コメント】
☆文字には対応できないようだ。