【初出】
IV巻
【解説】
“愛染他”
ティリエルの所持していた、オルゴール型の宝具。すり切れた木製の小箱に入っていた。
どんな複雑な
自在式でも、一旦込めると無制限に使うことができる。ただし、音色を安定させるために設置場所から動かすことはできず、発動させ続ける自在式も一種類のみという制限がある。
ティリエルは複雑な“
燐子”
ピニオンの製作・維持のための自在式を発動させ続けるためにこの宝具を使い、広域版の
自在法『
揺りかごの園』の核にしていた。
最後は主と共に、
フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』
シャナの
紅蓮の大太刀によって焼き払われた。
『オルゴール』という呼び名は音の響きが雅やかだからという理由でティリエルが決めたもので、元々の名称は不明(ミュージックボックス?)。
【由来・元ネタ】
オルゴールの語源は、独語・蘭語でオルガンを意味する「orgel」とされる。独語読みでオルゲル、蘭語読みでオルヘル。漢語として自鳴琴とも。劇中の通り、英語ではミュージックボックスと呼ばれる。
狭義には、金属製のシリンダー、またはディスクに刺されたピンが鍵盤を叩くことで音を鳴らす、ゼンマイ仕掛けの楽器。
発明は18世紀末で、初期は小型が主流。懐中時計や指輪に仕込まれた作品もある。19世紀末にはディスク式が開発され、より容易に曲目の変更が出来るようになった。しかし、同時期に自動ピアノや蓄音機が発明され、一気に廃れた。
最終更新:2023年07月29日 21:37