チェンジ・ザ・ワールド☆
その執事、黙従
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その執事、黙従
「ロンドン、ですか?」
レインは目の前の主人、シエル・ファントムハイヴに尋ねた。
「そうだ、ロンドンだ。最近ロンドンで頻発している切り裂き魔事件の事はお前も知っているだろう?」
「はい」
「女王直々に手紙が来たからな。行かない訳にもいかないだろう……だからお前も一緒に来い」
優雅にアフタヌーンティを飲みながら言う主人に、レインは頭を下げた。
「お言葉ですが坊ちゃん。セバスチャンが一緒ならば私など必要ないと思うのですが……」
チラリと主人の隣りで微笑をたたえる男を見やる。
「優秀な手ごまは多いにこした事は無いからな。お前が一緒ならばセバスチャンにも安心して仕事を任せられる」
「しかし私もいなくなってはこの屋敷が些か心配なのですが」
ふとあの面子を思い浮かべる。
シエルははあと顔に手をやって、吐き捨てるように言った。
「あいつらには一切何もするなときつく言ってある……なんだ、主人である僕の命令が聞けないのか?」
「いいえ、決してそういう訳では」
「ならお前は黙って従え」
「はい、坊ちゃん」
恭しく頭を下げ、体を起こすとセバスチャンと目が合った。
くすりと美しい顔で笑う。
黙従
何と執事たるべき姿を絵に描いたような存在だろう。
シエルをからかって遊んではいるが、命令には必ず従う。
一瞬シエルの眼帯を見て軽く会釈した。
「それでは夕食の支度をして参ります」
「ああ。出発は明日だ」
「かしこまりました」
シエルの自室を出て長い廊下を歩く。
ここで働くようになった時渡されたのはメイド服ではなく何故か執事服だった。
メイリンのサイズより小さいサイズしかメイド服がなく、メイリンより背の高いレインに合うサイズのものが執事服しかなかったのだ。
新しく作ってもらうのも気が引けたし、動きやすいのでそのまま執事服を着ている。
おかげで来客には男と間違われる事もあったが、レインは別段気に留めない。
ただ一人、シエルの知人である劉だけはレインをいたく気に入っていて、セクハラまがいの事をして来るので困っていた。
ロンドンではシエルの叔母であるマダムレッドも、おそらく劉も来るだろう。
「はあ……」
気が重かった。
劉の事ももちろんだが、屋敷以外でセバスチャンといつもより近くにいる時間が長くなる事が。
あまり近くにいすぎてはいけないと、いや、もっと側に来いと訴える、あの美しい笑顔。
強い力。
どこまでも惹き付けるアクラレッドの瞳。
「いけませんね」
突然背後から声をかけられ、レインは足を止めた。
「何がですか?」
確認せずとも声の主が誰かすぐに分かる。
「ため息ですよ。ため息を吐くと幸せが逃げると言うでしょう?」
「ーーーあなたの口からそんな迷信が聞けるなんて、驚きです」
振り返りセバスチャンと向き合う。
赤い瞳がじっとレインを見つめる。
「坊ちゃんもため息ばかり吐いていますからね。執事たるもの、主人の幸せを願わないでどうします?」
「幸せ……ですか。セバスチャンもため息をよく吐いていますよ?」
「ああ、そうですね。困った人たちばかりですから」
そう言って嘘くさく笑う。
「セバスチャンは坊ちゃんのロンドン行き、どう思っているんですか?」
「私達は主人の命令に従っていればいいんです。レイン。あなた、もしかして怖いのですか?」
そこでレインはセバスチャンに負けない笑顔で答えた。
「まさか」
「でも坊ちゃんの言葉に珍しく口答えしていましたね」
「口答えだなんてとんでもない。ただの使用人の私に、そんな権限が無いことくらい重々承知しています。ただ、屋敷をあの4人に任せるのが心配だっただけです」
「ふふ……大丈夫ですよ。それに、坊ちゃんもあなたも、私が命をかけて守りますから」
「それは頼もしいです」
二人で微笑み合い、廊下を歩き出した。
今日のディナーは何にしよう。
女王の番犬は、明日動き出す。
END
=あとがき=
ここまでお読みくださって、ありがとうございました!
うん、やっとアニメの流れに乗っかれた(笑)
いやあ。かっこいいすね。劉!(笑)
絶対あの人近いうち敵とかになるんだよ。戦っちゃうんだよ、セバスチャンと!
とか勝手に妄想したりして……
(今の時点で管理人はロンドンで犯人探ししてる所までしか見てないので、先をご存知の方はスルーの方向でw)
だってあの一本線の目が怪しすぎるんだもの。隣にいる美女も。
この妄想小説もレインをやっとこさどのポジションにするか考えました。
一応断っておきますが、セバスチャンとレインの間に大人の関係はありませんので、あしからず(笑)
まあ、どんなポジションかはまたの機会ということで。
それでは、See you next time!!
うん、やっとアニメの流れに乗っかれた(笑)
いやあ。かっこいいすね。劉!(笑)
絶対あの人近いうち敵とかになるんだよ。戦っちゃうんだよ、セバスチャンと!
とか勝手に妄想したりして……
(今の時点で管理人はロンドンで犯人探ししてる所までしか見てないので、先をご存知の方はスルーの方向でw)
だってあの一本線の目が怪しすぎるんだもの。隣にいる美女も。
この妄想小説もレインをやっとこさどのポジションにするか考えました。
一応断っておきますが、セバスチャンとレインの間に大人の関係はありませんので、あしからず(笑)
まあ、どんなポジションかはまたの機会ということで。
それでは、See you next time!!
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