- 837 名無しさん@HOME 2007/12/28(金) 19:37:36 0
「私の出す年賀状を芋版で作り、できたら完成品を見せにこい」
という手紙と年賀葉書と芋を、昨日トメが玄関先に置いて行った。
トメ友が遊びに来る時間を狙ってセットを返しに行ったら、案の定
「まあ、私が年賀状を?知らないわ、頼んでないわ。
私がいまどき芋版のお年賀状なんて頼むはずがないじゃない。
それに嫁子さんの作ったら血まみれの呪いの判子になるに決まってるもの。
この前も嫁子さんたらね」
と嫌な笑いでさんざん馬鹿にしてくれた。
窘めようとするトメ友をやんわり止めて、
「そうなんですかお義母さん、いいんです、いいんですよ」
と優しく優しく受け入れてあげ、トメ友の帰り際には、
「ご迷惑をおかけしますが、あの通りなので…」
と言葉を濁しつつトメをよろしくお願いしてあげた。
せいぜい痴呆婆だと哀れまれ優しくされるがよいわ。
前にも今回と似たようなことがあった。
自分たちが贈るお中元を私に選ぶように頼んできたとき、事前に品物の希望を確認したら
「ハムでも油でもいいからね」
とか言ってたのに、送る段になって
「私は頼んでないし、第一こんなものじゃ恥ずかしくて送れないでしょ!
まったく嫁子さんはお粗末なお育ちね」
と全部破棄して自分で選び直してくれた。
トメは今までもテンプレは一通りしていて、何度言い返してもらちが明かないのもあり、
旦那が私だけ義実家と絶縁にしてくれた。
「トメがまた自分が頼んだことを忘れてたら、痴呆の検査に連れていく」
と旦那に約束させたから、今回はわざわざ直々に行ってやった。
嫁いびりのためにすっとぼけているだけで、
ちゃんと何もかも覚えているのは知ってるんだけどね。
次のお話→855