松林ぼたんは最近料理に興味を持ち始めた
それが周りの人間にとって幸福だったのか不幸だったのかはさておき・・・
それが周りの人間にとって幸福だったのか不幸だったのかはさておき・・・
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ここは王城内にあるキッチン。藩国民の女性陣が集まり、来たるべき日に備えて作戦会議を開いていた
「決戦前夜バレンタインかーいぎ!」
「お~う!」
「お~う!」
一緒に手を振り上げる双海環と八岐 颱梦(タイム)
「ふぁれんたいんとは?」
「えっと、好きな人にチョコレートを作って渡す・・・お祭りですよ」
「ふぇ~そうなんでふか」
「て、ぼたんさん。材料(板チョコ)食べちゃダメですって!」
「えっと、好きな人にチョコレートを作って渡す・・・お祭りですよ」
「ふぇ~そうなんでふか」
「て、ぼたんさん。材料(板チョコ)食べちゃダメですって!」
いきなりチョコを食べてるぼたんにあわあわする海堂玲
「あ~ボタンさん×(ぺけ)いち~」
「ぺけいち~」
「・・・ごめんなさい」
「あの、二人とも冗談なんですからそんなに本気になさらないで下さい。ね?」
「ぺけいち~」
「・・・ごめんなさい」
「あの、二人とも冗談なんですからそんなに本気になさらないで下さい。ね?」
しばらく考えたあと、シッポもへなへなに頭を下げるボタン
そしてそんなボタンをフォローする海堂
そんなこんなでチョコ作りは始まった
そしてそんなボタンをフォローする海堂
そんなこんなでチョコ作りは始まった
のだが
「うん?」
こげ臭い匂いが漂ってくる
匂いを辿っていくとどうもボタンが原因らしい
自分でも異変に気づいてはいるようだが、見ればおろおろしているばかりだ
ぼたん、すがるような目で海堂玲に救いを求める
匂いを辿っていくとどうもボタンが原因らしい
自分でも異変に気づいてはいるようだが、見ればおろおろしているばかりだ
ぼたん、すがるような目で海堂玲に救いを求める
「えっと・・・わからないときは、分からないって言いましょうね?」
「・・・はい」
「・・・はい」
またもやシッポをへなへなにするぼたん
ぼたん、最近料理に興味を持ち始めていたのだが早速出鼻をくじかれた気分である
ぼたん、最近料理に興味を持ち始めていたのだが早速出鼻をくじかれた気分である
鼻歌交じりにスイスイと手際よく調理を進めていく玲
対して、ぎこちない手付きでギクシャクと言う異音を発しながら調理を進めるボタン
要所要所で玲に手助けをしてもらいながら
対して、ぎこちない手付きでギクシャクと言う異音を発しながら調理を進めるボタン
要所要所で玲に手助けをしてもらいながら
「うらやましいです」
「ふふ・・・」
「ふふ・・・」
玲がクスリと笑うと、ボタンはまた自分が何か変なことをしたのかとしょぼんとする
「いえ、ボタンさんも普通なんだなって思っただけです」
「あぅ、私もしかしてバカにされてます?」
「あ、ちがいますよう。ほら、戦場の時とギャップがあって」
「あぅ、私もしかしてバカにされてます?」
「あ、ちがいますよう。ほら、戦場の時とギャップがあって」
ボタンはああ~、と相槌をうつがそれ以上何も言わない
玲はふむりと頷いて、ボタンの目をじっと見つめる
玲はふむりと頷いて、ボタンの目をじっと見つめる
「ボタンさん、お料理上手になりたいですか?」
「はい。なりたいものです・・・」
「はい。なりたいものです・・・」
ボタン、は~っとタメ息をつき肩を落とす
「では、特別に私が料理上手くなる秘訣を教えてあげます!」
「それは、ありがとうございます」
「料理上手くなる秘訣・・・それは」
「それは、ありがとうございます」
「料理上手くなる秘訣・・・それは」
ボタンはグビりと喉を鳴らした
「愛です」
玲はにっこり笑って両手でハートマークを作る
「一生懸命、食べてくれる人のことを思って料理をすると自然とおいしい料理が出来るんですよ」
「愛ですか。わかりました!がんばります」
「愛ですか。わかりました!がんばります」
ボタンのハートに火がついた
玲はその様子を見てうんうんと頷いた
玲はその様子を見てうんうんと頷いた