眠る悪魔
深い闇の中で、"それ"は静かにまどろんでいた。
確かにあの時、"それ"は二人の男女によってその身を滅ぼされたはずだった。
それが何故・・・一部とはいえ、ここに存在しているのか・・・
知る者は、今この場には居ない。
そこにあるのは一人の男と・・・ただ"それ"のみだった。
その老齢の男は焦っていた。彼が仕えていた姫君。
彼女を何としても、みつけださなければいけない。
だが、先程の襲撃以降、一人として他人に出会うことも無く、
実に数時間もの間、彼は少女を探して彷徨っていた。
(姫様・・・必ずや、ここから救い出して見せますぞ・・・)
・・・男は川沿いを走り続ける・・・少女を救う、その一心で・・・
その焦りを、"それ"は敏感に感じ取っていた。
本当に僅かながらの揺らぎ。
本体を失っている"それ"が、男に抗うにはほど遠いものの、
彼の強靭な精神を、少しずつ削りとるには充分な揺らぎ。
彼の精神が折れるその時まで・・・"それ"は静かにまどろみ続ける・・・
【バラン・ドバン 搭乗機体:獅王争覇グランドガンダム(Gガンダム)
パイロット状況:良好、多少の焦り
機体状況:装甲を一部損傷(自己修復中)
現在位置:E-5川沿い
第一行動方針:アルマナを探す
最終行動方針:主催者打倒もしくはゲーム脱出
備考:DG細胞による自己修復機能が機体についています
よほどの事がおこれば、DG細胞にのっとられるかも?】
最終更新:2008年05月30日 03:50