エルデおばさんの砲手日記・アイラビューな悪夢の日 ◆s2SStITHHc


「AI1……AI1はどこ……?」

エルデ・ミッテは困惑していた。
いきなり殺し合いに参加させられたこと。
自分の全てを注ぎ込んだ最愛の我が子、有機コンピュータAI1の消失。
予想どころか想像すらしていなかった状況に、目を瞬かせる。

「私は……さっきまであの男と一緒にメディウス・ロクスに搭乗していたはず……」

アルベロ・エスト。
AI1の成長のために利用していた男を思い出し、舌打ちする。

「一体なんなの……? シャドウミラーなんて組織、聞いたこともない。何者なのかしら」

周囲を見回すと、どうやら施設の中にいるらしい。
しばらく歩き回り、一つの部屋にたどり着く。

「コックピット……? 施設じゃなくて、戦艦の中なの? それにしては、随分と狭い……」

とりあえずシートに座り、コンソールを操作してみる。
自分が搭乗しているのは『ダイタンク』という名の巨大戦車らしい。
表示される情報を流し読みしながら、操作方法を確認する。

「操縦は簡単みたいだけど……戦闘となると、私には荷が重いわね」

殺し合い。そんな物に嬉々として参加するつもりはないが、他人がそうとは限らない。
自衛の為にも、なんとか利用できそうなに合流して保護してもらうか、
この戦車を使いこなして戦闘、あるいは逃走を図れるようになる必要があるだろう。
だが、もっとよくこの戦車のデータを知ろうとコンソールに手を伸ばした直後にその努力は阻害された。
通信波。機動兵器同士が行う特殊なそれがダイタンクに届き、キャッチ音をコックピットに響かせる。
敵機の接近を知らせる周域レーダーに反応はなかった。故障しているのか、と焦るエルデ。
しかしその焦燥は、外部の映像をモニターに映して敵機を確認することで霧散した。
脱力しつつも、通信に応じるエルデ。

『おーい! おーい! このゲームにのっとるなら、ワシにキツイ一撃をお見舞いしてぇぇぇぇっ!』

「……は?」

『うひょっ! その声を聞くに、あんた女性と見たぞい! やっぱり今からそっちに乗り込んで直接お話するにゃ~!』

「ちょ……ちょっと待ちなさい!」

静止も聞かずに、ダイタンクの隙間から乗り込んで来る来客に、エルデの焦りが復活する。
かといって、迎撃装置の使い方もよくわからない。
何処かに隠れようか、と席を立つと同時に、ドタドタと足音が聞こえてきた。手遅れである。
操縦席のドアが勢いよく開け放たれ、機体を脱ぎ捨てたと見られる来客が飛び掛って来た。とても醜いぞ!

「アイラビュ~! この醜いジジイにファースト折檻を下されぇぇぇ!!!」

「な、なんなの貴方は!?」

自分の足に縋りつく醜い老人に、反射的に殴りかかるエルデ。
その辺にあった鉄材で背中を殴打し、自分の足から離れた手をハイヒールで踏みつけにする。

「あふん! 迷いない粛清、すっごいにゃ! 見かけはエーデル様と比べるとちょっとアレだけど、いい! いいぞい!」

「なにがいいのよ、ふざけるなっ!」

「もっとぉ……もっとぉぉぉん!」

道化た態度の老人に逆上し、鉄材を振り回すエルデ、喜ぶ老人。
混沌とした光景は、五分ほど経ってエルデが疲弊したことで中断する。
少し冷静になったエルデは、背中を腫らした老人を見て少し居たたまれない気分になり、問い掛ける。

「あ、あなた……何者なの……?」

「ワシ、ジエー・ベイベル! 花の十六歳だにゃ! 趣味は他人に殴られたり罵倒されたりする事だけど何か質問ある?」

「……」

エルデは自己紹介をしつつ、ジエーを予備の電線で縛り始めた。


『なんかワシ等って名前似てるよね……エルエルって呼んでいい?』

エルデによって、身の安全の為に縛られ、機体に乗せられ、ダイタンクの端に隔離されたジエーの第一声はそれだった。
通信機から聞こえる耳障りな声に苛立ちを覚えつつも、エルデはジエーと言葉を交わす。

「好きにしなさい。……ジエー、貴方はこの殺し合いを何だと思っているの?」

『遊び! …………………………あ、ゴメン………………うーん………………やっぱ遊び!』

本能のままに答え、相手の沈黙を受けて言い直すジエー。言い直せていないが。
エルデはイライラを募らせながら、ジエーの聴取を続ける。

「遊び? 貴方、要するにこの殺し合いを肯定しているの? あまり感心しないわね」

『アイラビュ~、エルエル! 説教なんてノンノン! ワシはこういうカオスなイベントが好きなだけなのよん!
 シャドウミラーの連中は理念はいいけど、動機が不純にゃのがちょっとマイナスだったけど……やるじゃん!』

「!? あの連中の事を知ってるの?」

『えへへ』

「答えなさい!」

自分に首輪をつけた連中の素性が分かるかもしれないと躍起になるエルデに、ジエーが何故か達観した風に答える。

『カオスに目的や理由なんていらないんだにゃ! 世界の行く末なんて自己の快楽に比べりゃチープだもんね!』

「? ……??」

『そんな事より、エルエルはこれからどうするんだにゃ?』

意味不明な言動で煙に巻かれ、この変態の相手をするのが無駄だと悟りはじめるエルデ。
恐らくこの狂人は何も考えずに適当な事を言っているのだろうと断じ、会話を次に移す。

「そうね。参加者リストを見る限り知り合いもいないし、どうしたものかしら……あら? ジエー、貴方の名前がないわね」

『な!? 今回は名簿とかあるんか! え、えーと……第一放送が終わった後に浮かび上がってきたりすんじゃね?』

「本名を言いたくないなら別に構わないわ。 ……貴方がいる場所、どこかわかる?」

『なんかエンジンがいっぱいあるにゃ』

「このダイタンク、ジェットエンジンで飛べるのよ。貴方が挟まってるのはエンジンの排気孔」

『えっ』

「探し物があるから、飛んで移動した方が早そうなのよね……」

『ちょ、ちょっと待つにゃ! ワシを見捨てるんかい! こんな規模のエンジンの排気に巻き込まれたら死んじゃう!』

「そうね」

『ボタン押さないでぇぇぇぇ!! さ、探し物ってひょっとしてAI1?』

聞き捨てならない単語が出た。エルデはエンジンの起動スイッチに伸ばした手を引っ込め、慌てて返答する。

「貴方、ツェントル・プロジェクトの関係者なの?」

『違うぞい!』

「……じゃあ、何故AI1を知っているの?」

『えへへ』

「貴方……!」

『お、怒っちゃ嫌よ、エルエル! ワシは偶然、そういう欠陥品があるって聞いただけだにゃ!』

欠陥品。エルデはしばらくその言葉が意味する事が分からなかったが、唐突に理解し、再び逆上する。
この老人は、自分のAI1を侮辱したのだ。震える唇で、再確認を試みるエルデ。

「欠陥品……?」

『そうだにゃ! だって、自分で勝手に成長して学習する機械なんてなにそれこわい!
 エルエルもそのうち裏切られちゃったりするかもしんないじゃん! 同じ科学者として心配しとるのよ、エルエル!』

「……黙れ、このド素人がッ!!!!」

迷いなく、ジェットエンジンの起動スイッチを押す。ダイタンクの巨体が宙に浮き、当然爆発的な排気が発生。
しかしジエーは上手く何かにしがみ付いているのか、通信を途絶えさせる事なくエルデに停止を懇願する。

『やめてぇぇぇ!! 飛んじゃう、この哀れなジジイ飛んじゃううううん!』

「AI1を侮辱した報いよ! 地面に叩きつけられて死になさい!」

『AI1は最高です! AI1は最高です! ……ワシを、信じてぇぇぇ!!!』

「アハハハハ! 絶対に許さなっ……!?」

爆音が、通信を切断する。
同時に衝撃がダイタンクを襲い、空中から地上に墜落させた。
索敵を掛けてみると、遠距離から大型の機体がこちらに砲撃してきているという答えが出る。
エルデが自分の油断に憤怒していると、ジエーの物ではない声がダイタンクに届く。

『よくないなぁ、周囲に気を配らないと! その巨体、宝の持ち腐れにしかならんぞ!』

「通信を傍受していたのね……! こちらに戦闘の意志はないわ、矛を収めていただけないかしら!?」

『馬鹿め! 戦場で戦意を持たぬ弱者は死ぬだけなのだ! 見よ、我が木星帝国の新兵器、ウォドムの力を!』

巨大なカカシのような外観の機体・ウォドムが、再びミサイルを雨あられと撃ち込んでくる。
エルデも負けじとダイターン・キャノンをめくらめっぽう撃ちまくるが、まるで当たる気配がない。
俊敏に動くウォドムに照準を合わせるのは、初の実戦となるエルデには不可能な技術であった。

『フン、どうした! このカラスを相手にするには君は役不足ということかな!?』

「あ、貴方……何故こんな馬鹿げた催しを受け入れるの……?」

『言っただろう、ここは戦場だと! 戦場は若者を育てる! 弱肉強食の理を教え込むには最高の教材であり、
 学舎なのだよ! 私にはトビア君のように未来ある若者に範を示す義務がある! 教育を司る者としてね!
 この殺し合いを加速させ、成長した者達の壁となることで、シャドウミラーに反逆する……そういう道もあるという事だ!
 悪いがより強い者を作るための犠牲になってもらうぞ、エルデ・ミッテ! ジエー・ベイベル!』

「教師なのね……あえて悪役を演じる事で後進を奮起させようとする考えには感心できるけど……」

『もはや言葉は不要! 死して強者の糧となるのだーっ!』

カラスが一方的に通信を打ち切り、大型のミサイルを発射する。
迎撃のダイターン・キャノンも虚しく空を切り、次々と被弾してダメージを受けるダイタンク。

「標的が止まってさえくれれば、止まっている的くらいなら、当てられると思うんだけど……!」

エルデの意識が、動き回るウォドムに集中する。
今や、ジエーに向けていた意識など微塵もなくなっていた。

ゆえに。

ジエーの耳障りな悲鳴が聞こえなくなっていたことに、エルデ・ミッテは気付かない。

ジエーが関節を外して束縛から脱し、ダイタンクから離脱したことに、エルデ・ミッテは気付けない。


勝ち戦は兵士を鈍らせる。
濃厚となった勝利は友軍への甘えを許し、目の前にある生還は麻痺しているべき死への恐怖を呼び醒ます。
カラスはそれをよく理解していたので、一方的な殺戮の半ばでも常に緊張を保っていた。
そしてその緊張が、彼に一つの疑問を想起させる。

(標的は二人……だが、あの無様な戦車以外に敵機の反応はなし。どういうことか?)

先ほど盗み聞きした通信によると、ジエーという老人はどうやらエルデに虐待されていた様だが、それはどうでもいい。
あの巨大な戦車ならば、戦艦のように内部に通信網が引かれているはずだ。
その類の通信を内部に仕込みなしで傍受するのは難しい。
外線だから、スパイとして高い技能を持つ自分だからこそ盗み聞きできたのだ。
つまり、あの戦車の中にはジエー老の機体が格納されていることになり、わざわざ車内で通信を行っていた事になる。

(それは分かる。あのサイズならば、MSの一機や二機は余裕で入るだろうからな。だが……何故出て来ない?)

この状況で、機体を遊ばせておく余裕はないはずだ。
砲撃を受けて中の機体が損傷したのか? カラスには知る由もない。
出来るのは自機の攻撃を受けて損傷する敵の巨大戦車を注視しながら、伏兵の出撃に用心する事くらいだ。

「……まあいい、諸共に消し去れば済むことだ」

カラスはこの殺し合いの宴に嫌悪感を覚えてはいないし、許されないことであるとも思ってはいない。
しかし、強者に従うという信念を持つ彼にとって、シャドウミラーの者たちからは服従すべき風格を感じられなかった。
だから、より強い者を育て、探し、分かりやすい"敵"としてその前に立ち塞がることで彼らの団結を強め、
いずれシャドウミラーに対抗できる真の強者となった時に全てを明かしてその傘下につく。
許してもらえようがもらえまいが、強者に殺されるなら悪くはない、とカラスは考えていた。

「私に"敵"としてのハクをつける為に……死んでもらうぞ、二人の弱者よ!」

ウォドムの頭部が開き、対艦ビーム砲がその威容を現した。
敵機が放つ8発目のミサイルをかわし、充足されたビームが発射される瞬間。


..................
ウォドムの頭部が吹き飛んだ。


「なんだっ!?」

介入?新たな敵勢力の攻撃か……? カラスの脳裏にそういった考えが走る数秒の間に、
手持ちサイズのバズーカと思われる低火力の武器が、機能を停止したナノスキン装甲を抜いてウォドムに数発着弾する。
先ほどの攻撃は、このバズーカ砲で充足したビーム砲を撃ち抜くことでビームを暴発させる物だったのだ。
カラスは必死で周囲を索敵するが、機動兵器の反応はない。

「ステルス機なのか……?」

「そうでもあるがぁぁぁぁっ!!!」

「!?」

突如、通信ではなく、ボイスチェンジャーの類で増幅されたような声が響く。
自分の言葉に反応した、となると相手も自分と同じく電子戦に長ける者なのか?
声が聞こえてきた方を見ると、ウォドムの足元に人間大のネズミがいる。
敵MSはどこに……ん?
もう一度声が聞こえてきた方を見る。やっぱり人間大のネズミがいた。
暗灰色のネズミはバズーカ砲を構え、キリッとした表情でこちらを睨みつけている。
なるほど、このサイズなら接近に気付けないはずだ。

「プププッ……! イーヒッヒッヒ! やーい、こんなに近づいても気付かないでやんの!」

「な……なんだそれは……」

「みんなのトモダチ、人気者のボン太くんを知らないのかい? これだから木星の引きこもりは困るなぁ。
 もふもふ言う故障は空気読まずに直しちゃったけど、それでも結構可愛いでしょ? なんせボクが乗ってるし」

「ボン……太くん……?」

「有無を言わせず警棒アターック!」

困惑するカラスを尻目に、ボン太くんが懐から取り出した警棒を投げつける。
ウォドムからすれば耳かきほどのサイズのそれは、しかし正確に破壊された頭部に突き刺さり、誘爆を引き起こす。
二十分の一ほどのサイズに翻弄される事に憤りを隠しきれず、カラスは激情してハッチを開き、
謎の強敵、ボン太くんに向かって宣戦布告する。

「おのれ若造が、調子に乗るなよ! そちらが人間サイズなら、私も生身で挑んでやろう!」

「うわっ!? 凄いガッツだなぁ、カッコイイ~! OK、OK! ファイトクラブといこうじゃないか!」

完全に戦闘機能を停止したウォドムから飛び降り、懐からワイヤーを飛ばしてボン太くんに括り付け、
落下の勢いを利用して蹴りかかるカラス。しかし。

「でもやっぱり殴り合いは怖いからターン!」

「ぐっ!?」

ボン太くんが唐突にハンドガンを取り出し、カラスを銃撃する。
もんどりうって地面に追突したカラスを嘲笑い、蹴り飛ばすボン太くん。

「バカだなぁ。このゲームは持ちロボを壊した時点で詰みなんだよ! ま、毒ガス作れたりすれば話は別だけどね!」

「ぐ……ぐ……な、何を言って……貴様、なにもの……」

「キミみたいな脇キャラは一話退場がお似合いだよ! さ~て、エルエルにキルスコアを譲ってあげようかな?
 流石にご褒美システムはないだろうし、さっき怒らせちゃったからな~。通信通信っと」

カラスから離れながら、ボン太くんが通信を行う。
それから間もなくして、動けなくなった標的、カラスにダイターン・ミサイルが撃ち込まれた。
足を吹き飛ばされ、ショック死する直前のカラスが最後に思ったのは、目にかけていた学生の事か。
それとも、得体の知れないボン太くんの搭乗者の正体に対する詮索か。

(ア……くん……。奴は、一体……トビア……君……頑張り……奴は……)

どちらが先でどちらが最後だったのか、彼の乱れた思考では認識できない。

『さようなら、カラス先生。さっき言いかけていた事……もう一度、言ってあげるわね。
 悪役を演じる事で後進を奮起させようとする考えには感心できるけど、そんなものは自分の可能性を捨てた愚行よ。
 教育者なんてものは、後進を育てて世界を充実させる、なんて名目で自己の研鑽を捨てた負け犬でしかないの。
 私は私をより高めることが、世界……つまりAI1に対する最大の貢献だと思うから、貴方に付き合っている暇はないわ』

ただ、量子と化して消滅する命が最後に聞き取ったのは、自分に対する最大の侮辱であった。
倒れ付したウォドムの通信機から聞こえるエルデの声に、カラスが反応することは、もうない。


『ウホホ~ッ! ナイスシュートだにゃ、エルエル!』

「ありがとう、ジエー。止まっている標的だから、なんとか当てることができたわ」

『アイラビュ~、礼には及ばないぞい! その代わり、AI1バカにしたこと……ゴメンしてくれる?』

「……」

『……』

「……まあ、誰しも間違いはあります。今回だけは多めに見ましょう。その代わり」

『キスまでならOKだにゃ!』

「……」

『じょ、冗談じゃ! 冗談……ちょ、ミサイル発射口開き始めてます、エルエル!』

「貴方が役に立つのは分かりました。貴方を許す条件は一つ、これからは私の命令に絶対服従することです」

『それご褒美じゃないかーい! 分かりましたぞい、エルデさま~ん!』

二人の会話は和やかに進む。
だが、通信の傍受でも、盗聴でも聞き取れない機体間の光通信は、もう少し剣呑な内容だった。
パカパカと光るダイタンクの艦首。ジエーはそれを的確に読み取り、エルデの意を汲む。

(あの男の首輪をむしりとってこい、とは恐ろしい注文だにゃ! 首輪解析要員になるのも面白そうじゃけど……)

チラリ、とカラスの死体に目をやるジエー。
ジエーはボン太くんを動かして、体文字で返答する。

『ミ・ン・チ・よ・り・ひ・ど・い・か・ら・さ・わ・る・の・こ・わ・い・に・ゃ』

パカパカと光の点滅が返される。

(女性に死体を触らせるつもりですかって……エルデ様がやったんじゃないですかぃ!)

仕方なく、カラスの死体に近づいて頭を踏み潰し、首輪を抜き取るジエーinボン太くん。

(ンフ! それにしてもこのゲーム、本当に面白いにゃ! 主催者になれなかったのは残念だけど、
 それならそれで楽しませてもらうぞい、ヴィンちゃんよ! 誰もが大それた野望に取り憑かれてチャンスを狙う
 虚々実々の駆け引きと権謀術策。様々な世界から集った力と力のぶつかり合い……ま・さ・に!バトル・パラダイス!
 もはやこの老いぼれのテンションはヘブン状態、発狂確実じゃわい! エルデ様、今耳裏を嗅ぎにいきますぞい!)

ピョンピョンと飛び跳ねながら、ダイタンクに向かうジエー。
この狂人は、何を知っていて、何を企んでいるのか。

「ネタバレ厳禁だにゃ!」

……それは、誰にも分からない。今のところは、だが。

【カラス 搭乗機体:ウォドム(∀ガンダム)
 パイロット状況:死亡、頭部損壊、首輪喪失
 機体状況:頭部損壊、機動不可
 現在位置:F-5 荒野】

【エルデ・ミッテ 支給機体:ダイターン3(無敵鋼人ダイターン3)
 パイロット状況:良好 カラスの首輪を所持
 機体状況:中損傷 弾薬小消費 ダイタンクに変形中
 現在位置:F-5 荒野
 第1行動方針:とりあえず首輪を調べて外せるかどうか検討する
 第2行動方針:自機の機能を全て把握する
 最終行動方針:AI1を奪還し、この殺し合いから帰還する】

【ジ・エーデル・ベルナル 支給機体:量産型ボン太くん(フルメタルパニックふもっふ)
 パイロット状況:良好 大興奮 背中と右手の甲に痣 ジエー状態 拘束
 機体状況:良好 弾薬小消費 ボイスチェンジャーの不具合解消
 現在位置:F-5 荒野 ダイタンク車内
 第1行動方針:ちょっとやめてよね、人の頭の中を覗き見ようとするのは!
          ボクはそういう事をされるのが一番嫌いなんだよ、プンプン!
 最終行動方針:それは秘密だよ~ん!
 備考:何やら色々知っているようだが……? 次元力の行使は制限されているようだが……?】

【一日目 6:25】


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018:ゼロからの明日へ 時系列順 001:決意

登場キャラ NEXT
カラス
エルデ・ミッテ 036:超変身! 俺の名前を言ってみろ!
ジ・エーデル・ベルナル 036:超変身! 俺の名前を言ってみろ!



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最終更新:2010年01月17日 18:38