2007年08月02日 (木) 21時33分55秒

赤城農水相、事実上更迭も「自画自賛」

安倍晋三首相(52)は1日、赤城徳彦農水相(48)を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。
(中略)
 安倍首相に辞表を提出後、農水省で開いた記者会見。事実上の更迭だったにもかかわらず、赤城農水相は「辞任」を強調した。赤城氏は自身が「参院選での与党敗北の一因になった」との思いから「昨晩、職を辞するべきと決断した」といい、安倍首相には午前中の辞令交付の公務後に面会を希望するつもりだったという。しかし朝一番に官邸に連絡を入れることはなく、午前11時からの公務が始まる前、秘書官を通じて先に首相から呼び出された。

 官邸では赤城氏が辞意を伝える前、首相が「あなたはまだ若いんだから、事務所を立て直し、一から出直してほしい」と辞任を暗に求めたという。昨晩、辞任を決意したにもかかわらず赤城氏は辞表を用意しておらず、首相の前で書いて渡した。それでも赤城氏は会見で「辞めなさい、という言葉があったわけではない」「わたしから辞表を出した」と言い切った。「更迭では?」と問われると「総理のご判断もあろうかと思う」と言葉を濁した。赤城氏は会見で、政治団体の過去3年間の領収書を添付したファイルを持ち出し、ぱらぱらとめくったが中身は見せず、疑惑は解消されないまま。「丁寧に対応してきた」「何度も説明したが、ほとんど報道されず、国民の理解を得られなかったことは残念」などと報道機関への不満を口にし、「自分で言うのも変ですけど、大変大事な仕事をさせていただいた」と自画自賛した。

 赤城氏の「遅きに失した」(自民党幹部)辞任について、自民党の舛添要一参院政審会長(58)は「安倍内閣の危機管理能力のなさに驚く。論外だ。百害あって一利なし。今ごろ辞任しても何の意味もない」と激怒。公明党幹部は「今ごろ辞めても遅い。赤城氏は自分で早く辞めるべきだったのに当事者能力を失っていた。やはりおぼっちゃんだった」とあきれていた。
2007年08月02日 日刊スポーツ

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最終更新:2007年08月02日 21:33