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  • takumisenpai @ ウィキ
  • 第10話「アネモネ」

takumisenpai @ ウィキ

第10話「アネモネ」

最終更新:2021年01月15日 22:49

匿名ユーザー

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第10話「アネモネ」


墓地に汐里たち百合ヶ丘女学院の女子生徒が集団で集まっている。
女子生徒たちが見たものは、墓地にある墓に「HITOTSUYANAGI YURI 一柳結梨」と書かれている墓だった。結梨が死んでから丸1日が過ぎた。
梨璃は裸足でパジャマ姿のまま、百合ヶ丘女学院のとある倉庫の中に引きこもっていた。彼女が付けていた四葉のクローバーの髪飾りがなくなっており、どうやら四葉のクローバーの髪飾りは海の中へ落ちてしまったに違いない。
一方、アールヴヘイムのメンバーはお茶会をしながら、梨璃の今後について語り合っている。
「どうして梨璃が罰を受けないといけないんですか?」
「結梨が人だって認められたなら、梨璃のしたことだって、お咎めなしってことじゃありません?」
亜羅椰は抹茶色のクッションを抱きかかえたまま話し合っている。
「命令は命令。たとえそれが、間違えから出たものだとしても、撤回されるまでは有効よ」
「命令を守ったり守らなかったりでは、仲間を危険に晒すことにもなるでしょう・・・・」
「そんなの分かってます!けど、リリィには臨機応変な状況判断も認められているはずです!」
依奈の言う通り、命令を守ったり守らなかったりすれば、仲間を危険に晒すことにもなるだろう。壱はリリィが臨機応変な状況判断も認められているはずだと思っている。
「そうね・・・・でもそれは百合ヶ丘での話。外にはそれを、快く思わない人たちもいるのよ」
「百合ヶ丘には、たとえ形式上でも、梨璃さんを罰する必要があるの」
「バッカバカしい・・・・」
天葉はそう思うが、それは百合ヶ丘での話だと言い出し、外にはそれを快く思わない人々もいると思っている。依奈はたとえ形式上でも梨璃を罰する必要がある事を言い出した。亜羅椰は非常に小さい声で頷き、梨璃が罰を受けるという思いが馬鹿馬鹿しくなった。
「・・・・梨璃さん・・・・かわいそう・・・・」
「それじゃ・・・・まるで見せしめですよ!」
樟美は梨璃の事が可哀想だと思っており、壱はまるで見せしめだと思っている。
一方、夢結は梨璃が引きこもっている倉庫の部屋へ入る。
「梨璃・・・・」
「うーん・・・・」
夢結は落ち込んでいる梨璃に話しかけると、梨璃は夢結の顔を見せる。
「・・・・夢結様・・・・どうして・・・・誰とも会えないって・・・・」
梨璃は久々に夢結の事を「夢結様」と呼んだ。夢結とシュツエンゲルを結んだ梨璃が夢結の事を「夢結様」と呼んだのは2回目である。
「シュツエンゲルの特権ね・・・・といっても・・・・ほんの10分程度だけど・・・・」
夢結は梨璃にシュツエンゲルの特権について言ったが、梨璃の体調の事について心配していた。
「どうかしら?具合は?」
「分からないです・・・・」
「そうね。馬鹿な質問だったわ・・・・」
「いえ・・・・」
梨璃の体調は分からないままで、夢結はバカな質問だったと思っていた。
「髪がボサボサね。こんな時でも・・・・身だしなみは大切よ」
夢結は梨璃の髪がボサボサであることに気づいた。身だしなみは整えるのが大切だ。
「梨璃、あなた、髪飾りは?」
「えっ?ああ、そうですね」
夢結は梨璃の髪飾りがない事に気付き、梨璃は髪を触ってみると、髪飾りがない事に気付く。
昨日、ヒュージが放った白い弾に梨璃の髪飾りを直撃したのが原因で、それで髪飾りを海の中へ落してしまったに違いない。
「なくなっちゃったんですね・・・・」
梨璃は彼女が付けていた髪飾りがない事を落ち込む。夢結は自動ドアで、梨璃が引きこもっている倉庫の部屋から出た。
倉庫の部屋のドア付近には手を組んでいる楓がいる。
「わたくしの部屋にもこんな自動ドアがほしいですわ」
「施設課に上申なさい」
「いちいち口にしなくたって、リリィなどしていれば、誰だって何かしら抱えているものですわ!」
楓は自動ドアを欲しがっていた。夢結は楓に自動ドアが欲しければ、施設課に申し込むように伝えたが、楓は夢結にいちいち口にしなくたっていいと思っていた。
「お一人様など気取っていないで、少しは周りを頼ってみてはいかがと申し上げているんです!」
「ああ」
「ほんっと、面倒くさいお方ですわ!」
楓は夢結にお一人様などを気取らないで、少しは周りを頼ってみてはいかがと申し上げていた。楓は夢結が面倒くさいお方だと思っていた。
「髪飾り?あの四つ葉のクローバーのですか?」
楓は二水たちとお茶会をしながら、梨璃の髪飾りの事について話し合う。
「そういえばなくなってたかも」
「夢結様、それを探すつもりか?」
鶴紗は夢結に梨璃の髪飾りを探すつもりかと質問し、夢結は「ええ」と答えた。
「とはいえ、1人じゃ無理じゃろうな」
「まさか浜辺でなくした髪飾りを探す話とは、思いもよりませんでしたわー」
ソファーでぐーたらしているミリアムは、1人で梨璃の髪飾りを探すのは無理だと思っており、楓はティーカップをお皿に乗せ、顔を上を向いて椅子に寄りかかる。
「頼れと言ったのは、楓さんでしょう・・・・」
夢結は頼れと言ったのが楓だと思っている。
「今の梨璃は、心に固い殻を作ってしまっているわ」
倉庫で引きこもっている梨璃は、心に固い殻を作ってしまっているのに違いない。
「後悔や悲しみを、その内側に押し込め続ければ、いつかは、自分で自分を呪うようになるでしょう」
「まるで誰かさんのようですわねー」
「梨璃にはそんな風になってもらいたくないの・・・・」
楓は梨璃がまるで誰かさんのようだと思っており、夢結は梨璃にはそんなふうになってもらいたくないと思っている。
「髪飾りを見つければ、梨璃さんが立ち直ると・・・・」
神琳は梨璃の髪飾りを見つければ、梨璃は立ち直ると思っているが、楓が突然席を外した。
「・・・・ああっもう!分りましたわ!やりゃあいいんでしょう!」
「奇跡は自らの手で起こすものです。普通の人なら無理だとしても、わたくしたちにはレアスキルがあります」
楓は仕方なく梨璃の髪飾りを見つけることを決意し、神琳は奇跡が自らの手で起こすものだと言い出す。
「探し物に便利なレアスキルなんてあったか?」
鶴紗は2つのドーナツを持って食べながら神琳と話している。口の中に食べ物が入ったまま喋るのはマナーに良くない。
「レアスキルは、組み合わせることで無限の可能性を引き出せます」
神琳はレアスキルの事について語り、特に神琳のテスタメントは増幅系のレアスキルで、それを知覚系のレアスキルを強化する作戦を考えた。
「特にわたくしのテスタメントは増幅系のレアスキルですから、それで知覚系のレアスキルを強化して・・・・」
梅は胡坐をかいて椅子に座り、神琳の話を聞きながらビスケットを食べている。
「そっか!私の鷹の目を強化してもらえばいいんですね」
「あら、わたくしのレジスタだって、知覚系ですわよ」
二水は鷹の目を強化してもらうことを賛成し、楓はティーカップでお茶を飲みながらウィンクし、彼女のレジスタだって知覚系だと思っている。
「ならばわしは、フェイズトランセンデンスでマギの供給か。雨嘉と鶴紗は・・・・何じゃったっけ?」
ミリアムはフェイズトランセンデンスでマギの供給することを考える。ミリアムは鶴紗と雨嘉にどんなレアスキルがあるか質問する。
「私のは、天の秤目。ナノレベルで、対象の位置を把握できる」
「ファンタズム。未来予知みたいなもん」
雨嘉はミリアムに彼女のレアスキルを答え、鶴紗はドーナツを食べながらファンタズムだとミリアムに答えた。
「知覚系が多いのは幸いね。えーっと、夢結様は・・・・あっ!」
神琳は知覚系のレアスキルが多いのは幸いだったが、神琳の顔の表情が驚く表情に変化する。
「私のルナティックトランサーなんて・・・・どうせ馬鹿みたいに暴れるだけで・・・・」
夢結は俯いて、頭から黒いオーラを出したままルナティックトランサーの事について語っていた。
ルナティックトランサーは精神が正常なままバーサーク状態で戦うことが可能である危険なレアスキル。ヒュージに近いエネルギーを人の身に宿す為、強く依存する相手が必要になる。1人で局面を打開できる強力なこのレアスキルは、デュエル年代の花形スキルだった。
「んー!気にすんな!私の縮地だって、ここじゃ役に立たないから」
梅は夢結のルナティックトランサーの事について気にしないように言い、梅のレアスキル・縮地だってここでは役に立たないと思っている。
いよいよ梨璃の髪飾り探しの始まりだ。1日目は神琳のテスタメントやミリアムのフェイズトランセンデンスで、二水の鷹の目を強化する作戦を行う。
「テスタメント、まいります!」
神琳の体がオレンジ色に光り、二水の周りに水色のオーラが出現する。
「た・・・・鷹の目!」
二水はレアスキル・鷹の目を発動して目を赤く光らせ、そこで体が紫色に光っているミリアムがフェイズトランセンデンスで二水を受け取る。
「フェイズトランセンデンス!受け取れ!わしのマギ!」
フェイズトランセンデンスを放った瞬間、神琳はチャームでオレンジ色のオーラを放ち、二水はミリアムのフェイズトランセンデンスや神琳が放ったオーラを受け取る。
「んぎゃっ!」
二水はミリアムのフェイズトランセンデンスや神琳が放ったオーラに撃たれて感電した。
「し・・・・視界が広がって・・・・色々見えます!見えすぎますー!はわわわわわわわわ・・・・」
二水は鷹の目を強化しすぎたせいで視界が広がって見えすぎてしまい、目が回ってしまう。
ブギューン!
二水とミリアムは浜辺で倒れてしまった。
「二水さんに負荷がかかりすぎましたね」
神琳は二水の鷹の目に負荷がかかりすぎていることに気づいた。
「失敗ですがいいデータは取れたので、今日のところはよしとしましょう」
「よ・・・・よかないわ・・・・」
神琳は二水の鷹の目の強化に失敗したが、いいデータは取れたとの報告をし、今日はここまでにすることにしたが、ミリアムはうつ伏せに倒れたまま一言喋っていた。二水は仰向けに倒れたまま目を回している。
「前途多難ですわ・・・・」
楓は倒れた二水とミリアムを見つめており、夢結は向こう側のきれいな海を見つめている。
「昨日の失敗を踏まえ、今日は新しい組み合わせでいこうと思います」
翌日の2日目、神琳は昨日の失敗を踏まえて新しい組み合わせで行くことを決意した。
「まず二水さん」
「また私ー!?」
神琳はまず二水を選び、二水はまた選ばれたことについて驚き、涙を出した。
「安心して、今度は二水さんの鷹の目のスキルを、みなさんに分担してもらいます」
神琳は次に、二水のレアスキル・鷹の目を他の人にコピーする作戦をする。
「さあ、いきますよ」
「ファイト一発!おりゃっ!」
神琳はチャームを上に向け、ミリアムはジャンプして彼女のチャームで神琳のチャームを叩き、水色のオーラが出てきて夢結たちにかかる。
「けっ!くはっ」
ミリアムは力尽きて、またうつ伏せに倒れてしまった。梅と雨嘉の目が赤く光った。これは二水のレアスキル・鷹の目であることに間違いなく、鷹の目を他人にコピーする作戦に成功したに違いない。
「おおっ、何か鳥になったみたいだー」
「これが鷹の目か・・・・」
鷹の目を発動した梅は、何か鳥になったみたいだと思っており、鶴紗も目が赤く光っており、これが鷹の目だと実感する。
夢結の目も赤く光っており、鷹の目で周りを見渡している。楓の目も赤く光っている。
「とはいえ、まだまだ焼け石に水ではなくて?これなら、わたくしのスキルの方が・・・・」
目が赤く光っている楓は目を閉じ、まだまだ焼け石に水ではないかと疑惑に思って元の目に戻る。
「ん?これは・・・・」
楓が下を向くと、地面に四葉のクローバーの髪飾りみたいな物が落ちているのを発見する。
そして夜、二水たちは天上ノ庭という大浴場に浸かっている。看板の下には「マギも体もフルチャージ!岩盤浴の受付はフロントにて!」という水色の文字で書かれている。
「お疲れさまですミリアムさん・・・・」
「これ・・・・いつまで続くんかのう・・・・」
二水はミリアムの繭状のツインテールを枕代わりに頭を乗せ、仰向けになっている。ミリアムは頭をタオルで巻いておらず、ツインテールを繭状にして仰向けになっている。
「見つかるか諦めるまで」
「楓じゃないけど、こんなことで、ほんとに見つかるのかな・・・・」
「努力は続けるべきだわ」
鶴紗はお団子ヘアーを2つにして入浴しており、雨嘉も1つのお団子ヘアーにして神琳を見つめている。神琳は頭にオレンジ色のタオルを巻いておらず、うつ伏せのままポニーテールにして雨嘉に背中のマッサージをするところだった。
「あれ?そういえば楓さんは?」
「さっき出てった」
「珍しいですね。いつもは一番長湯する人なのに」
二水は楓が入浴していないことに気が付き、鶴紗から楓は先に出てったことを言い出し、二水は楓が大浴場から先に出てったことは珍しいと思っている。
「ぶぇーっくし!」
「ひっ!」
楓は黒い下着姿で大きなくしゃみをし、楓の後ろにいる汐里が、彼女の大きなくしゃみに驚く。楓は大浴場から出た後に着替える途中で風邪を引き、着替える途中であるため、黒い下着姿になっており、汐里は髪型をお団子ヘアーにして、体に黄緑色のタオルを巻いている。
「あっ・・・・楓さん・・・・?どうしました?」
「あの・・・・ちょっとよろしくて?」
これから大浴場へ入る途中の汐里は、何があったのか楓に声をかけ、楓は下着姿のまま右手の人差し指で鼻の下を擦っていた。
「わたくし・・・・風邪を引いてしまいましてね」
楓は汐里に風邪を引いたことを報告した。楓が風邪を引いたのはおそらく寒さが原因かと思われ、熱は37度1分くらいの微熱となっているだろう。
一方、ミリアムは大浴場から上がって工廠科へ行き、百由はチャームを修理する作業をしている。
「レアスキルの多重合成かー、面白そうなことしてるわねー」
「フェイズトランセンデンスを毎日使っとったら、体が持たん・・・・梨璃のためでなかったら絶対やらんぞー」
「ならこんなとこ来てないで早く寝なさいよ」
ミリアムは椅子に座って転寝しようと手を組んで百由と話していた。百由はミリアムに早寝するよう指示する。
「ん?まあ・・・・梨璃の様子を聞いたり、夢結様の様子を見とると・・・・その・・・・何じゃ・・・・色々・・・・思うところあってな・・・・」
「ふっ、こっちおいで」
「うむ・・・・」
百由はミリアムにここへ来るよう呼びかけ、ミリアムは百由の隣へ移動する。
「もしかしてぐろっぴ、私のこと心配してる?」
「百由様も・・・・結梨のことでは随分骨折りしとったし・・・・わしらは・・・・命のやりとりをしているというのを・・・・久しぶりに実感して・・・・少々・・・・アンニュイなのじゃ・・・・」
ミリアムは百由の事を心配しており、百由が結梨のことでは随分骨折りしとった事などを語る。
一方、史房たち3人は理事長室でダインスレイフの事について咬月と話し合っている。
「これが?」
「5か月前、ヒュージの体内から回収されたチャームです」
史房たち3人は5か月前にヒュージの体内から回収されたチャーム・ダインスレイフを咬月に見せていた。
「これが2年間、ヒュージと共にあったというのか・・・・」
咬月はダインスレイフが2年間もヒュージと共にあったと思っている。
咬月の心の声「2年前・・・・甲州撤退戦か・・・・。」
梨璃はまだ百合ヶ丘女学院のとある倉庫の中に引きこもっており、梨璃の脳みそが高速回転し、これまでに結梨と交わした会話から該当するものだけを断片的に抜き出した。
結梨の心の声「じーーっ」
梨璃の心の声「ん?」
結梨の心の声「梨璃のそれ、綺麗」
梨璃の心の声「これ?四つ葉のクローバー。よくあるアクセサリーだよ」
結梨の心の声「いいなー」
梨璃の心の声「ここに来る時、お父さんに買ってもらったものだから。じゃあ、今度、私の非番の日にお買い物に行こうよ。何かプレゼントしてあげる」
結梨の心の声「ほんとー!?じゃあこれから行く?」
梨璃の心の声「あはは、すぐには無理だよぉ」
結梨は梨璃が付けてある四つ葉のクローバーをじっと見つめたり、梨璃から非番の日にお買い物に行く事を誘ったりしていた。
「何も・・・・してあげられなかった・・・・」
倉庫で引きこもっている梨璃は、結梨を何もしてあげられなかったことを相当落ち込んでいる。
「・・・・・・・・」
そこで3日目、楓は両手を上げながら張り切っていくことを決意している。
「さー!今日も張り切ってまいりましょう!」
「急にどうした?」
「腹でも壊したか」
鶴紗とミリアムは楓の様子がどうなっているか心配していた。
「千里の道も一歩から、ですわ!」
「さっさと始めましょう」
楓は手を上げたまま千里の道も一歩からだと言っており、夢結はそろそろ試練を始める合図を促す。
ここで梨璃を除く一柳隊の試練が始まった。3日目は浜辺で調査をしており、4日目は8人並んで向こう岸の海を見つめ、5日目は神琳のチャームで他の7人を強化するパワーを送っている。そして6日目は雨の中で調査をしている。
その夜、ミリアムたちは天上の庭で大浴場に浸かる。ミリアムはいつも頭の上にタオルを巻いている。
「はー、お湯が骨身にしみるぞい」
「ここのところ、冷えますものね」
ミリアムはお湯が骨身にしみる事を感じており、神琳は大浴場の外が冷えると思っている。神琳は1つのお団子ヘアーを左に結んでおり、雨嘉はお団子ヘアーになっておらず、いつもの髪型になっており、鶴紗は1つのお団子ヘアーになっている。鶴紗のお団子ヘアーについては、先日の時は2つだったが、今回のところでは1つになっている。
「あーどうしよう・・・・明日には梨璃さんの謹慎が解けちゃいます」
「結局見つからないのかな・・・・」
「四つ葉のクローバー・・・・だけに」
二水は明日が梨璃の謹慎が解ける事を知って困っており、雨嘉は四つ葉のクローバーの髪飾りが結局見つからないかどうか疑惑に思っている。
「梨璃が戻ってくるのに何が困るの?」
「ねえあなたたち、最近浜辺で何してるのよ?」
そこでアールヴヘイムのメンバーの壱と亜羅椰が水掻きしながら二水たちに近寄って来る。
「えっ?それは・・・・」
「探し物をしてるんだけど・・・・」
「探し物?」
二水たちは壱と亜羅椰に探し物をしていると正直に答える。そこでアールヴヘイムのもう1人のメンバー・樟美も駆け寄って来る。
「楓さん、今夜も・・・・ですか?」
「ええ、ぜひお願いしますわ」
楓は頭に薄ピンク色のタオルを巻いており、汐里の背中を洗っている。
「そっか、梨璃の髪飾りをね」
「私も手伝いたい」
「えっ?いいの?」
アールヴヘイムのメンバーの3人は梨璃の髪飾りを探していることを知り、樟美が手伝いたいと言っており、二水は仕方なくアールヴヘイムのメンバーと共に梨璃の髪飾りを探す協力をする。
「早く見つけないと、いつ次のヒュージが現れるか分からないでしょ」
「また戦闘があったら、もう見つからないかも」
「ええ、夢結様たちにも話してみましょう」
「はい」
亜羅椰は早く見つけなければ、いつか次のヒュージが現れるか分からないと思っており、壱はまた戦闘があったらもう見つからない事を心配している。
アールヴヘイムのメンバーに囲まれている二水たちの傍には、梨璃のルームメイトの閑が大浴場に入っており、閑は髪型をリング状にしており、頭にはリボン結びにしているタオルを巻いている。閑はウィンクしてアールヴヘイムのメンバーに囲まれている二水たちを見ている。
その徹夜、楓はパジャマ姿で一つ結びにし、椅子に座って工作を作っている。
そして7日目、いよいよ浜辺に百合ヶ丘の女子生徒たちが集まり、夢結たちは浜辺に百合ヶ丘の女子生徒たちがいることに気づく。
「あ・・・・」
百合ヶ丘の女子生徒たちの中には、ローエングリンのメンバーとアールヴヘイムのメンバーも含まれている。
「ありがとう・・・・恩に着るわ」
「ぷっ・・・・」
「恩に着るって、いつの人よ」
夢結は百合ヶ丘の女子生徒たちにお礼を言い、壱は頬を膨らんだまま笑い、天葉は恩に着るっていつの人かと質問してきた。
「ごめんなさい。こんな時、どう言えばいいか分からなくて・・・・」
夢結は謝り、こんな時にどう言えばいいか分からなかったと答える。
「仲間を失ったのは、私たちも一緒よ。だったらせめて、落ち込んでいる梨璃のためにも、何とかしたいと思うのは、自然なことでしょう」
天葉は仲間を失ったのは、彼女たちも一緒だと言い出す。とにかく落ち込んでいる梨璃のために何とかしたいと思うのは、たぶん自然なことだろう。
「ぶえっくし!」
「あっ!」
雨嘉の背後に楓の大きなくしゃみが響き、雨嘉はびっくりする。
「いないと思ったら先に来てたんだ」
「大丈夫です?」
「いえ、おかまいなく・・・・」
雨嘉は背後に楓がいることに気づき、神琳は楓の体調の事が気になり、楓は右手の人差し指で鼻の下をこすり、風邪を引いているくせに大丈夫だと思っている。
夢結たちが手を繋いで目を瞑り、レアスキルを合成させるなら、接触式の方が非接触式よりも効率はいいとはいえ、こんなに大勢でやったことはないかも。
「今よ!」
手を繋いでいる夢結たちの体が白く光り出し、天葉が今すぐ目を開いて掛け声をあげた。
「必殺!フェイズトランセンデンス!」
ミリアムと亜羅椰は目を開いてフェイズトランセンデンスで白い光をさらに光り出す。夢結たちはまだ目を瞑っており、二水だけはなぜか目から涙が出ている。夢結たちがしばらく目を瞑っている間に梨璃の髪飾りを発見する。
「あったー!」
夢結たちは目を開き、梨璃の髪飾りが海中に落ちていることに気が付いた。
「あそこです梅様!」
「何だ!?」
「レアスキル縮地ですわ!はいよー!」
「お・・・・おう!」
楓は梅の肩に乗せて指を差し、梨璃の髪飾りが海の向こうにあると思い、梅のレアスキル・縮地を使うよう指示して梅は海の上へ走る。
「何だ?」
鶴紗は楓を背負っている梅が海の上へ走っているところを見て驚く。
「うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!」
「もう少しですわああぁぁーー!」
「いっけー!楓ー!」
梅は楓を背負ったまま縮地で海の上をひたすら走り続け、そこで立ち止まって楓を投げる。
「やあああぁぁぁーーーっ!」
ザブーン!
楓は空中浮遊しながら移動して海面へ突っ込み、そこで落ちていた梨璃が付けていた四葉のクローバーの髪飾りを拾う。
「ありましたわあぁー!」
楓は梨璃の髪飾りを拾ったことを夢結たちに報告し、梅は再び梨璃の髪飾りを持っている楓を背負って浜辺へ戻った。
「ぶぇーっくしゅん!」
楓と梅は全身がビショビショでくしゃみをし、梅は楓から風邪を移してしまった事から梅まで風邪を引いてしまった。楓と梅は体に毛布を包んでおり、隣には箱型の暖炉が置いてあり、楓の傍には彼女のチャームが地面に突き刺さっている。二水と鶴紗、神琳と雨嘉は、楓と梅の事を心配していた。
そして梨璃が制服姿で倉庫から出て行く。梨璃は倉庫内でパジャマから制服に着替えたに違いない。
「ごきげんよう梨璃」
「夢結様、みなさん・・・・」
梨璃が倉庫から出て行くと、目の前に夢結たちがいることに気が付く。夢結は梨璃にごきげんようのあいさつをした。
「梨璃さん、さっ、これを」
楓は梨璃に一歩近づき、落ちていた四つ葉のクローバーの髪飾りを渡す。
「これ・・・・」
「ささっ、いつまでもご覧になってないで、さっさとおつけになって」
梨璃は右手に持っている四つ葉のクローバーの髪飾りを見つめ、楓は梨璃にいつもご覧にならずにさっさと付けるように言った。
「これ・・・・どこに売ってたんですか?」
「えっ!?」
梨璃はこの四つ葉のクローバーの髪飾りがどこに売っていたのか楓に質問してしまい、楓は梨璃の質問に驚いた。女子生徒たちのざわめきが響く。
「私のなくしたのと、そっくり」
「そっくり!?」
「同じものじゃ・・・・」
「私のは四つ葉の1枚にヒビが入ってたの。でも、これにはないし」
梨璃は四つ葉のクローバーの髪飾りが前のとそっくりであることに気づき、前のは四つ葉の1枚にヒビが入っていたが、楓が渡していたものはヒビが入っていなかった。
「おっ・・・・ほほほほほ・・・・それはリサーチ不足・・・・」
「どういうことかしら?楓さん」
楓は四つ葉のクローバーの髪飾りにヒビが入っていなかったことを微笑んでしまい、夢結は怖い顔で楓に声をかけた。
「い・・・・いやですわ夢結様、そんな怖い顔して・・・・おほほほほほー・・・・」
楓は笑った顔で怖い顔をしている夢結に話しかけたまま微笑んだ。
夢結は前の四つ葉のクローバーの髪飾りを梨璃に見せるが、前の四つ葉のクローバーの髪飾りは萎れてしまっており、無残な姿になっている。
「これは?」
「これ・・・・これ、私のです!」
梨璃が萎れた髪飾りを見た結果、この萎れた髪飾りが梨璃の物であることが明かされた。ヒビが入っていない四つ葉のクローバーの髪飾りは、楓が作ったものであることに違いない。
「梨璃さんの髪飾りが2つ?」
「新しいのは、楓さんがご自分で作ったんです」
「汐里さん!?」
「どういうことだ?」
梅はなぜ梨璃の髪飾りが2つもあるのか疑惑に思っていた。
「・・・・本物は2日目だか3日目だかに、浜辺で見つけていましたの。だけど、たとえ見つかっても、これでは梨璃さんを余計・・・・悲しませるだけだと・・・・」
「では、今日の昼間見つけたのは・・・・」
「あんな大がかりに探されては、さすがに本物の在処が、バレてしまいますから、早起きして本物を仕込んでおいたんですの」
楓は浜辺で見つけた髪飾りを渡しても、梨璃を余計に悲しませるだけだと思っており、今日の昼間に見つけたのは楓が四つ葉のクローバーの髪飾りを作って、本物の在処がバレないよう海中に仕込んでおいたと思われる。
「わしらまで、謀かっとったとは・・・・」
「で、わたくしが最初にそれを手にして、昨夜できたばかりの偽物とすり替えたという寸法ですわ」
楓は最初にそれを手にし、昨夜できたばかりの偽物とすり替えたという寸法だと言い出した。
「楓が、そんな手の込んだことを・・・・」
「えー!えー!えー!えー!梨璃さんやみなさんを欺いたのは紛れもない事実ですわ!煮るなり焼くなり好きになさってくださいまし!バレたらバレたで、わたくし1人が全ての責めを負えば済むことですもの!」
雨嘉は楓の手の込んだことについて知ってしまい、楓は床に座って体育座りをし、えーえー吠えて梨璃やみんなを欺いたのは紛れもない事実だと言っている。楓はバレたならバレたで、彼女1人が全ての責めを負えば済むと思っている。
「思いっきり汐里を巻き込んでるし」
「いえ、私は、工作室をお貸ししただけで、何をなさっていたかは、ここで知りました」
壱は汐里を巻き込んでいると思ってしまい、汐里は楓に工作室を貸しただけであり、何をなさっていたかはここで知ったと言っている。楓は体育座りのまま目を瞑っていた。梅は怖い顔で楓の名を呼んだ。
「楓・・・・」
「な・・・・何ですの?」
「お前、いい奴だな!」
「うんうん」
「えっ?あっ・・・・」
梅は笑顔になり、楓がいい人だと思っており、汐里は2回ほど頷いた。楓は梨璃の事を見ている。
「ありがとう・・・・楓さん・・・・」
「ど・・・・どういたしまして・・・・」
梨璃は楓をハグしてお礼を言い、楓もお礼を言った。
「それに、みなさんも・・・・楓さんの言うとおりかも。この髪飾りだけだったら、私・・・・辛いことしか思い出せないかもしれない』
梨璃は楓の言うとおりにしており、彼女の両手に持っている2つの髪飾りを見つめている。左手が萎れた四つ葉のクローバーの髪飾りで、右手が新しめの四つ葉のクローバーの髪飾りだ。萎れた四つ葉のクローバーの髪飾りだったら、梨璃は辛いことしか思い出せないかもしれない。
「だけど、こっちのもあれば、みんなの気持ちを感じて、嬉しい気持ちになれるから。私には、どっちも本物です」
「は・・・・はあ、それは、あれですわね。狙いどおりってやつですわね。あははは・・・・」
梨璃はこの2つの髪飾りがどっちも本物だと思っており、楓は頬がピンク色になり、狙いどおりってやつだと思って笑った。
「お立ちなさい。私からもお礼を言うわ。ありがとう、楓さん・・・・」
夢結は梨璃と楓に立つよう指示をし、楓にお礼を言った。
「そんな!わたくしは梨璃さんのためにしたんです。夢結様にまでお礼を言われる筋合いはございませんわ」
「シュッツエンゲルとして、姉として言っているの」
楓は梨璃のためにしており、夢結までお礼を言われる筋合いはないと思っていた。
「あー、それはあれですわね。梨璃さんは私のものよ、渡さないわ。という、わたくしへの牽制ですわね」
「ええ、そのとおりね」
「くーっ!認めましたわね!」
楓は梨璃は夢結のもので渡さないという、彼女への牽制だと思っており、夢結はその通りだと認めた。
「もうやめとけ、お前はよく戦った」
鶴紗は楓に夢結との会話をやめるよう指示しており、周りの女子生徒たちは微笑んだり笑ったりしている。
「ふふふふふふ・・・・あ・・・・あれ?」
梨璃も微笑んだが、突然で目から涙がこぼれている。
「どうしたんだろう・・・・嬉しいのに・・・・何で・・・・」
梨璃は手で涙を拭いたが、結梨を守れなかったことを思い出してしまい、梨璃は「うっ・・・・うっ・・・・うわーんうわーん・・・・」という泣き声を発してしまう・・・・。
「お泣きなさい、梨璃、今のあなたに必要なのは、何でもいい。自分の気持ちを、表に表すことよ」
「私・・・・守れなかったんです・・・・!結梨ちゃんを・・・・私が・・・・ちゃんとしなくちゃいけなかったのに・・・・!」
梨璃の泣き声が響く中、夢結は梨璃に泣くよう指示されてしまい、自分の気持ちを表に表すことだと思っている。梨璃は結梨をちゃんとしなきゃいけなかったのに、守れなかったことを悔しがって泣いている。
「うっ・・・・!うわーん!!うわん!うわーん・・・・!!」
「あなたはできるだけのことをしたわ。あれは・・・・誰にも防げなかった・・・・」
梨璃の泣き声がどんどん凄まじくなり、夢結は梨璃をハグして梨璃ができるだけのことをしたが、あれは誰にも防げなかったと不満を漏らしたまま言った。
楓たち女子生徒は気分が沈んだ表情になり、二水だけ涙を出して泣いている。梅も神琳と共に涙を出しており、それ以外は気分が沈んだ表情で不満を漏らしている。女子生徒たちが泣いている梨璃を見つめている。
一方、百由は史房たち3人と共に理事長室で咬月と話をしていた。
「さーて、どっから話したもんですかねー」
「要点を」
百由はどっから話したのか気になり、史房たち3人は百由に要点を促すよう指示する。
「じゃあできるだけサラッと言いますが、このダインスレイフの術式は、何者かによって書き換えられています」
百由はダインスレイフの術式が、何者かによって書き換えられていることに気付く。
「書き換えられた術式は、ヒュージに何らかの影響を与えたと考えられます」
「チャームを介してヒュージを?そんなことが可能なのか?」
百由は書き換えられた術式がヒュージに何らかの影響を与えたと考えられ、咬月はチャームを介してヒュージにそんなことが可能かと思っている。
「詳しいことはまだ何とも。ただ、リリィもヒュージもマギを共有している以上、根は同じ、元々親和性は高いと言えます」
「確かこのダインスレイフは、白井君のものだったな?」
咬月はダインスレイフを見つめ、このダインスレイフは夢結のものだったと思っており、百由はこのダインスレイフの最後の契約者について咬月に質問する。
「ええ、ですが、最後の契約者は・・・・」
「川添君か」
咬月はこのダインスレイフの最後の契約者は美鈴であると答えた。
「はい、回収される前、このチャームを最後に手にしたのは、当時の夢結のシュッツエンゲル、川添美鈴様です」
百由は回収される前にこのダインスレイフを最後に手にしたのは、当時の夢結のシュッツエンゲル・美鈴であると言い出した。美鈴のデータにあるステータスに「死亡 DIED」という文字が表示されている。美鈴は2年前の甲州撤退戦の際、ギガント級のヒュージに捕食されて死亡している。
翌朝、梨璃と夢結は墓地へ訪れ、結梨の墓の前で拝んでいた。
「はぁ・・・・やっと来ることができました」
梨璃はやっと結梨の墓へ来ることができた。結梨の墓の下には花束が置いてある。
「あの・・・・美鈴様にも、ご挨拶しませんか?」
「・・・・そうね」
梨璃は美鈴にも挨拶しないかどうか夢結に伝え、夢結は美鈴にも挨拶しようと思っている。
「お姉様は、美鈴様のこと、どうやって乗り越えたんですか?」
「さあ・・・・でも、起きてしまったことは、時間をかけて受け入れるしかないわ。もう起きてしまって、どうしようもないことは」
梨璃は美鈴のことがどうやって乗り越えたかどうか夢結に質問し、夢結は起きてしまったことなんて、時間をかけて受け入れるしかないと答えた。
「私はまだまだかかりそうです」
「それでいいのよ。人の死の最も残酷なことは、その人にまつわる一切のものが、断ち切られてしまうことよ」
梨璃はまだまだかかりそうだと思い、夢結はそれでいいと答え、人の死に事について語った。
「その思いも、願いも、あらゆる感情も、永遠に宙に浮いたまま時を止めてしまう。残された者は、そのことにただ・・・・戸惑うことしかできない・・・・」
夢結は残された者が、戸惑うことしかできないと思っている。
「上出来だ」
「!」
「大切なシルトを、不安にさせちゃいけない」
美鈴の墓から美鈴の幽霊が現れ、夢結は美鈴の幽霊を見て驚いた。
「たとえ幽霊であっても、本人とまた気持ちを交わすことができるなら、それは救いと言えるかもしれないわね」
「?」
夢結は美鈴が幽霊であっても、本人とまた気持ちを交わすことができれば、それは救いと言えるかもしれないと思っている。梨璃は美鈴の墓から美鈴の幽霊がいることに気が付く。
夢結は心の中で「だけど・・・・あなたは・・・・」と言い出し、美鈴の幽霊の事を見ている。
「美鈴様、私は一柳梨璃です。はじめまして」
「ふーん、君が梨璃か、はじめまして」
梨璃は美鈴の幽霊の前で自己紹介をし、彼女は美鈴と初めて出会うことになる。

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