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  • takumisenpai @ ウィキ
  • 第7話「にっぽんのよあけ」

takumisenpai @ ウィキ

第7話「にっぽんのよあけ」

最終更新:2021年04月02日 20:02

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

第7話「にっぽんのよあけ」


シャンシティを出てから丸1日が過ぎた。裕太はゲームの世界で敵と戦う夢を見ていた。
「ああ・・・・」
裕太が目を覚ますと、トラックの助手席の中だった。
「はっ!ああ・・・・」
目を覚ました裕太は両手で涙を拭った。
「日本へやって来た外国の船は、8隻出没しており、外国の船が出没している港は、横浜、浜松、和歌山下津、魚津、舞鶴、境港、高知、鹿児島の8か所です」
カーラジオから流れる女性キャスターの声が、外人予報について説明していた。2日前に日本へやって来た外国の船は出没されており、およそ2000万人以上の外国人が船で日本へ避難していたらしい。
「今回は1隻につき、1000人の外国人の運搬を予定しています。日本への出航は1、2時間後の予定です」
「急がなきゃ、港こっちだよね」
「たぶん」
「飛行機はないのかしら?」
「日本以外は無傷な滑走路はない」
浩一郎は急いで港へ向かうところだった。しかし、飛行機は日本以外に無傷な滑走路はどこにも無いとカイトは言っている。
「ウィリアム・テルは見事、頭の上のリンゴを射抜きました。もし失敗したならば・・・・」
カイトの手前にあるダッシュボードの上にちょこんと座ったロボット犬が、ウィリアム・テルの事について語っていた。カイトはカーラジオの音を聞きにくくしないよう手を伸ばすと、電源をオフにした。
カーラジオから流れる女性キャスターの声は、ネットを使えない方に抽選で選ばれた方の個人番号を、下3桁で伝えている。
「ネットを使えない方々のため、抽選で選ばれた方の個人番号、下3桁を、続けてお伝えします。313、313、478、478」
「マイナンバーとか、覚えてないし・・・・」
「私も・・・・」
「日本以外が全部沈むとか、ないよ」
春生と灯織はマイナンバーを覚えていない。めぐるは日本以外が全部沈むとかないと思っており、春生と灯織は「うん」と頷いた。
「112、112、746、746、415、415、377、377、962、962、552、552」
カーラジオから流れる女性キャスターの声が、下3桁で個人番号を伝えている最中、小野寺がまばたきを始めた。カイトはカーラジオが流れ終えると、ロボット犬の電源をオンにした。
トラックはまっすぐに向かって走っているが、走っているトラックの横には4匹の犬が別の犬の死体を食べている。犬の死体から漂ってくる悪臭が、トラックまで運んできて浩一郎たちを襲った。そんな環境下でも浩一郎と裕太、それにカイトは3人でマスクをしているが、めぐるたち6人はマスクをしていない。
「じいじ、じいじ、臭い臭い!」
ダッシュボードの上に座っているロボット犬が臭いに反応していた。トラックの背後から犬が吠えながら追いかけて来る。トラックは素早いスピードで追いかけてきた犬から逃げ切った。
とっくに夜明けは過ぎていたが、世界中に起きている幾多の噴火による火山灰の影響で、太陽は隠れて薄暗い。
「これは時間かかるね・・・・」
浩一郎はトラックを停車し、車が渋滞しているところに気付いた。魚津港に近づくにつれ、トラックは進まなくなった。1本道は長い車の列で埋まっていた。車を乗り捨て、徒歩に切り替える人が続出し、渋滞はより酷くなっていく。クラクションが鳴り響き、殺伐とした空気が漂う。
「すごい人・・・・」
「船、そんなに大きくないな」
めぐると春生はボンネットに手をかけ、立ち上がると、港の方角に視線を向けた。めぐるは外国人がこんなにたくさんいる事に気付いた。春生はそんなに大きな船ではないことを確認し、めぐるは「うん」と頷いた。
魚津港では外国人のざわめきが響いており、船から外国人が避難のために日本へやって来ている。
「船から外人が避難のために日本にやってきています。念のため外人には注意してください」
「海外で起きた未曽有の大地震の影響で、外国人が日本にやって来ているな」
カイトの皮肉に浩一郎は頬を弛めた。
港に集まった人の数はおよそ5000人。誰もが大小様々な奇跡によってここまで生き延びてきたのだ。
船着場から桟橋が伸びており、その先には定員500名ほどのフェリーが1隻停泊していた。日本へ逃亡してきた外国人たちが次々と船へ降りてきており、その人混みの数が400人以上という多い数だった。
「外国人のみなさん、群衆雪崩の恐れがあるため、これ以上先へは進めません!群衆雪崩には十分注意してください!船へ降りる時は、慌てずゆっくり進んでください!」
脚立に乗った警官が拡声器で注意を促していた。警官と自衛隊員、合わせて30人くらいが働いている。
外国人が人混みで溢れており、その外国人は中国人、韓国人、ロシア人、モンゴル人、ネパール人、ニュージーランド人などの多くの外国人が次々と日本へやって来ている。日本へ入国する際にはビザが必要で、ビザの有効期限が切れている時は、多くの見送る外国人で溢れていた。
「Why can`t I enter when my visa has expired?What the hell is going one here, you bastards?Let me through!What the hell is your problrm?」
「うっ・・・・」
「・・・・・・・・」
「はぁ、はぁ・・・・」
「あっ、こら!君たちダメダメ」
ビザの有効期限がまだ切れてない時は日本へ合法入国することができるが、ビザの有効期限が切れているのにもかかわらず。外国人が日本へ不法入国したりと、秩序を乱す者も少なからずいた。
「Let go of me!」
「くっ・・・・That hurts!」
警察官たちは日本へ不法入国してきた外国人を追ってもみ合い、外国人を取り押さえた。規制線から20メートルほど中へ進んだところにテントが2つあり、仮設の検問所となっていた。
「はい・・・・」
右の検問所の先頭にいた男性がビザを自衛隊員に差し出した。自衛隊員は顔写真と見比べて本人だと確認すると、ノートパソコンで入国番号と男性のビザを照合する。
「確認取れました」
「手の甲を出してください」
「あっ・・・・はい」
一致すると自衛隊員は、男性の手の甲に印鑑で印をつける。
「先に、進んでください」
すべて終えると男性は、検問所を抜けて桟橋の列に並んだ。
「Jamie! Be fine, be careful!」
「ううっ・・・・」
中年の外国人女性が規制線の外から男性に向かって手を振っていた。男性は振り向くと軽く手を振り、込み上げる涙をぐっと堪えた。
浩一郎は道路脇に逸れ、空き地のような場所にトラックを停車させた。
「外国人は、何かあったのかな」
「さあな」
外国人に何があったのか分からない裕太は、スマホをいじっているカイトに質問したが、カイトは何も答えなかった。
「ん?」
「小野寺さん?」
八宮一家にカイトと春生、真乃と灯織はほぼ同時にトントンという音に気付いた。小野寺の左手の指先が鉄に当たって鳴る音である。
「・・・・こっちか?」
荷台に上がってきたカイトは小野寺の上体を起こすと、文字入力画面を開いたスマートフォンを小野寺の左手の指に当てた。小野寺がゆっくりと指を動かし、文字が打ち込まれて行く。春生は固唾を呑んで見守った。
文字入力画面に「にほんかいきけん またじしんくる」という文字が表示され、カイトは画面に表示された文字を黙読して読む。
「また!?」
「またって言っても、すぐじゃないですよね・・・・」
「う・・・・うん」
「でも、この間はわりとすぐだったんだっけ・・・・?」
「外国人に何があったのか、聞いてこよう」
春生と灯織は首を傾げるしかなかった。カイトは遥か遠くに見える北朝鮮と中国に跨る火山・白頭山の噴煙に目をやった。ここ魚津港から拝めるという地点で、それはとんでもなく恐ろしいことだった。春生と灯織はカイトの視線を追う。白頭山の山頂火口から煙が上がっていた。外国人に何があったのか分からない浩一郎は、小走りで魚津港へ向かう。めぐると裕太、それにジュリが慌てて後を追った。
脚立に乗った女性警官が拡声器で繰り返し注意を促している。
「外国人のみなさん、群衆雪崩の恐れがあるため、これ以上先へは進めません!群衆雪崩には十分注意してください!船へ降りる時は、慌てずゆっくり進んでください!」
浩一郎は離れないように裕太の腕をしっかりと握っていた。
「すいません、外国人に何があったのですか・・・・?」
「世界中で未曽有の災害があって、外国人被災者が日本へやって来たんです・・・・」
浩一郎の質問に男性警官は心配しそうに答え、外国人を指さした。短い髪が似合う男性警官はかっこいい警察官として話題になってもおかしくないほどイケメンだったが、今は目の下にクマができ、ストレスで肌は荒れていた。
「調べてもらってる間に船が出ちゃうよね」
浩一郎は調べてもらってる間に船が出航してしまうことを心配している。傍で裕太が居心地悪そうにモジモジしていた。
「日本海、危険・・・・あれって・・・・白頭山の噴煙?」
「どこ?」
「煙出てる」
「ここから白頭山の噴煙が見えるなんて、ずいぶん方向へ行った証拠ね」
裕太は白頭山の噴煙を見やる。浩一郎は白頭山の噴煙がどこに見えるのか分からず、裕太が白頭山の噴煙に指さした。浩一郎はここから白頭山の噴煙が見えるとは、ずいぶん方向へ行った証拠だと思っている。
カイトは白頭山の噴煙から視線を外し、小野寺に向けた。小野寺の額には汗が滲み、表情は疲労で歪んでいた。僅かに動かすことができる指で文字を打つことがどれほど体力を使うのか、カイトは汲み取った。
「予測できるって、本当なのかな?」
春生はカイトに予測できるのは本当かどうか質問していた。カイトはスマホで新聞記事を見ている。
画面上に「大きな地震 法則あり」という見出しがあり、最新記事には大きな地震があった記事や大地震が予想される記事があちこちある。画面下には山形県で震度7の地震があった時の記事が載せられている。
「今は少し、休ませといた方が良さそうだ」
カイトは春生たちに荷台で休憩するよう指示する。ダッシュボードの上に座っているロボット犬が、尻尾を左右に振っている。
「白頭山が噴火しないってことは、世界は沈まないって事じゃん」
裕太は白頭山が噴火しなければ、世界は沈まないと思っている。めぐるは裕太の頭を撫でる。
「でも小野寺さんがまた地震が来るって・・・・」
「そんなの、外れるかもですし・・・・」
「ずっと当ててるよ」
「日本以外が全部沈むなんて、そうとは決まってません」
さっきの地震を当てたのは他でもない小野寺で、その小野寺を誰よりも信じていたのが自分だという大いなる矛盾を、めぐるは十分自覚していた。
「えっ、もう?」
浩一郎たちは汽笛の音が鳴っている事に気付き、いよいよ外国の船が出港する。岸に結んでいたロープが巻き取られる。スクリューが回転し、海面を白く変えた。
デッキにいる残った外国人たちが港にいる家族や友人に手を振り、別れを惜しむ。手作りの紙テープらしきものを投げる外国人もいる。
「Hey,that!?」
「What?」
デッキにいた外国人が遠くに見える白頭山の噴煙の異変に気づいた。
「you`re kidding?」
「Isn`t it an eruption?」
その驚嘆の声は次第に周囲に伝染し、あっという間に拡大する。
白頭山の山頂火口や中腹の至る所から、尋常でない量の煙がモクモクと上がっていた。
「煙が・・・・」
春生の上ずった声が横になって、スマートフォンをいじっていたカイトは上体を起こした。立ち止まっている八宮一家の目の前にカイトがやって来る。
「来るぞ!車に乗れ!」
「ああっ・・・・」
カイトが叫んだ。
直後、白頭山が大噴火した。
山頂火口から高々と吹き上がる噴煙。その衝撃で頂上は吹き飛んだ。白頭山の中腹からも小規模な噴火が起き、割れ目噴火も多発している。
カイトは裕太を抱えてトラックに押し込み、自分も乗り込んだ。
「そんな・・・・」
めぐるは浩一郎と共に助手席で裕太を抱きかかえる。
「ゲームオーバー・・・・」
裕太は衝撃的な絵を見せられているのに、あまりにもシーンとしていることが恐ろしかった。距離が遠く、大噴火の爆音と爆風はまだここまで届いていないのだ。
「ブーブーブー、地震です!ブーブーブー、地震です!」
カイト、めぐる、春生、灯織、真乃のスマートフォンから一斉に緊急地震速報が流れた。同じ音があちらこちらから聞こえる。めぐるは「白頭山の噴煙が・・・・」と泣き崩れ折る老婆を目にした。
ガゴーン!
推定震度6程度の激しい揺れが襲ってきた。
「うっ・・・・」
浩一郎はめぐると共に裕太を抱きかかえたまま下を向く。ダッシュボードの上に座っているロボット犬は地べたに転げ落ち、その拍子にロボット犬が横倒しになる。
荷台のジュリとカイト、春生と灯織、真乃は必死で手を取り合い、滑り落ちるのを避けていた。小野寺は体を左右に激しく持って行かれ、バンバン壁にぶつかる。春生が小野寺の上着の裾を掴んだ。めぐるは危うく舌を噛みそうになり、グッと口を閉じた。
外国の船は木の葉のように激しく揺れていた。側面が岸にぶつかり、不気味な音を立てる。
「うわー!」
揺れの衝撃で、デッキの端にいた外国人男性が船から海面に転落した。
「危険なので、沿岸から避難してください!」
脚立から落下した警官が中腰のまま拡声器で叫んでいた。群がっていた人たちが逃げ惑い、将棋倒しになる。
「出せ!」
カイトがまた叫んだ。
浩一郎は震える手でキーを回してエンジンをかける。カイトはすぐさまスマートフォンを構えて撮影を開始した。各自の表情や振る舞いで、小野寺は白頭山の噴火を悟った。
震度2ほどの揺れが続いている中、浩一郎はアクセルを踏んだ。バックで急発進するが、停めてあった他の車と衝突してしまう。
「安全運転、安全運転」
息を吹き返したロボット犬が連呼した。浩一郎は開けた場所に出ると切り返して直進した。揺れでハンドルを取られそうになるが、必死でキープする。他にも数台の車が同じ方向へ走っていた。海岸から出来るだけ遠くへ行こうとしていることは明確だった。アスファルトが隆起し、後方の軽自動車が急停車した。
瓦礫や乗り捨てられた車両が塞ぐ道をトラックは走る。海岸から離れようにも南へ向かう道がなく、ただ西へ向かうしかなく、常に右手には海岸線が見えていた。
約15分後、白頭山の噴火の爆音は届いてないままだ。噴煙は富山湾を含め、日本海側に到達している。
「白頭山の噴火でネットが完全に死んだ」
サイトに繋がらなくなり、カイトはスマートフォンの電源をオフにした。
浩一郎はトラックを停車させた。めぐると裕太は助手席に座って待っている。浩一郎とジュリは半壊した家を訪れ、部屋の周りを確かめている。
数分後、めぐるたちはトラックから降りていたが、小野寺だけは荷台に乗ったままだ。
「白頭山が噴火したし、世界、本気でヤバいんでしょ?」
「日本は、プレートがぶつかって隆起してできた国だから、隆起しても沈むことはないって聞いたよ」
めぐるの言う通り、日本列島はプレートがぶつかって隆起してできた国であり、隆起しても沈むことはない。
「小野寺さんの説だと、北米プレートや南米プレートなどによって、海底に引きずり込まれた太平洋プレートが、地中深くでマグマとなって蓄積する」
春生が小野寺の説を聞き、めぐるたちにスマホで、日本以外が全部沈没する理屈を説明する。
「この塊を、メガリスと言って、蓄積しすぎて、重みに耐えきれなくなったメガリスが、崩壊して、日本以外は全部沈没するという、理屈らしい」
「理論としては分かるが、実際に、しかもこんな短期間で起こるとはな」
「さらに、白頭山まで噴火すれば、地下に巨大な空洞ができて、日本以外の陸地の大部分が全部沈むっていう理屈だ」
春生の話を聞いたカイトは、実際にこんな短期間で起こるとは思わなかった。
「そろそろ出発の時間だ」
「動いたほうがいいみたいで・・・・」
めぐるの側に浩一郎とジュリがやって来る。春生は動いたほうがいいと思っている。
「水が!」
次の瞬間、裕太が指をさしている方向を見ると、遠くから津波が既に迫ってきていた。
浩一郎たちはトラックに乗り込み、迫ってくる津波から逃げる。
「あれは?」
「何あれ?」
裕太が海を指さした。めぐるが横を振り向くと、海面に動く陸地のようなものが見えた。
「メガフロートだ」
「うっ・・・・」
目を細めるカイト。そこにあったのは巨大なメガフロートだった。
「조선 민족은 영원히 불멸이다!」
「불멸이다!」
甲板には北朝鮮の国旗が掲げられており、拡声器からは北朝鮮軍である男性の威勢の良い声が響いていた。
1隻の大型モーターボートがメガフロートから発進している。
「우리는 우리나라를 지키자! 구하라! 구하라! 구하라! 미국 바이든 대통령은 바보의 극한이다!」
「우리는 이동하는 북한 영토 다! 우리는 결코지지 않는!」
メガフロートに乗っている北朝鮮軍人たちが、拡声器で掛け声をあげている。
めぐるたちがたどり着いたのは、そこは小さな漁村だった。大破した漁船が岸に乗り上げるなどしており、ひどい荒れようだ。浩一郎は迷わずハンドルを切った。
逃げ遅れた12名ほどの漁民が手を振って、船で助けを求めている。
浩一郎はトラックを停車させ、窓越しから見つめた。そこには列に並んでいる人の姿だった。
カイトが背中に装着した器具に小野寺を乗せて運ぼうとするが、小野寺は何か違和感を感じるようにまばたきをした。
「小野寺さん、嫌がってる?」
「どうしたの?」
「小野寺さん、これ」
めぐるはスマートフォンに文字入力画面を出すと、小野寺の手元に持っていく。小野寺はゆっくりと文字を打ち始めた。
小野寺は「たいりょくがげんかい」とひらがなを打ったところで手が止まる。まだ続きを打ちたそうだが、体力的に限界だったようである。カイトは小野寺を背負った。
「わっ!行きたくないの?」
裕太はロボット犬を抱えようとするが、ロボット犬は嫌がる。
「じいじ、じいじじいじじいじ」
「じいじはいないんですよ!もう・・・・はぁ・・・・」
「裕太、行くわよ」
「またね、君」
裕太はロボット犬を乗せたまま、トラックのドアを閉めた。
「あっ、風間コーチ!コーチ!」
「ん?八宮さん!」
「コーチ!」
めぐるは小さな漁村で見覚えのある人影を見つけた。選抜チームの風間コーチだった。
「あ・・・・ああっ」
「ケガはない?」
「はい、コーチも元気そう・・・・」
2人は抱き合うと、あの日以来の再会を喜んだ。競技場からどうやって無事に逃げ出したのか、それは互いに尋ねなかった。
「それだけが、とりえだもん。私の旦那」
「こんにちは」
「始めまして」
風間コーチは夫の風間優斗をめぐるに紹介した。めぐるは頭を下げて優斗にあいさつをした。
「こんな時になんだけど、うわさには聞いてるよ。八宮さんは、スーパー高校生だってね」
「そんな・・・・」
優斗はめぐるがスーパー高校生であったことを知っており、めぐるは微笑んだ。
「早く、漁船でここから出なさい」
「えっ!?」
「ここも危険よ」
「私、選ばれたか分からなくて」
「八宮さんは特別枠よ」
「そう?」
「将来有望な若者たちを、政府がピックアップして、抽選とは別枠で、優先的に脱出をさせているの」
「その中に・・・・私が?」
「選抜チーム全体が入ってて、私たちも、そのついでで・・・・」
風間コーチはめぐるに小さな漁村も危険だと言い、風間の手首にはめた黄色いバンドを見せる。有望な若者たちを日本政府がピックアップして優先的に脱出させており、チーム全体が選ばれたのだと、風間コーチは教えてくれた。
「めぐる、良かったわね」
「お姉ちゃん、さすが」
ジュリの褒め言葉とは裏腹に、裕太の表情は「何で僕は?」と言いたげだった。
「水崎さんたちは、もう先に脱出したみたいよ」
「そ・・・・そうなんですね・・・・」
風間コーチは他の女子生徒がもう先に脱出した事をめぐるに伝えた。
「・・・・この漁船、どこに行くんですか?」
「行き先は未定だって」
「え?」
「どうやらまだ、受け入れ先との交渉が難航してるらしい」
「でも、きっとここより良い場所よ」
「今よりは、マシな生活ができるさ」
風間コーチは両拳をグッと前に出した。それは風間が不安な時にする癖だとめぐるは知っていた。この漁船の行き先が未定な理由は、優斗の言う通り、まだ受け入れ先との交渉が難航しているとのことだ。風間コーチはきっとここより良い場所だと思っており、優斗は今よりマシな生活ができると思っている。
風間コーチや優斗と会話している最中、めぐるの脳みそが高速回転し、これまでにジュリと交わした会話から該当するものだけを断片的に抜き出した。
めぐるの心の声「ねえ、何で水泳選手やめたの?」
ジュリの心の声「肝臓の機能が低下していたのよ。」
めぐるの心の声「どうしてアメリカへ行くの?」
ジュリの心の声「あっちはね、いろーんなものが最先端なのよ。」
めぐるの心の声「そのお酒は、何が入ってるの?」
ジュリの心の声「アルコールよ。」
めぐるはスマートフォンに「肝機能低下 原因」と打ち込み、検索した。表示された項目の中に「肝臓の病気」の文字を見つける。次に「肝臓 アメリカ 最先端」と打ち込んで検索した。すると項目の中に「肝硬変」の表示があった。
しばし考えたのち、「肝硬変 お酒」と打ち込んで検索した。すると、過度の飲酒は肝硬変の原因になる説明が書かれており、過度の飲酒が肝硬変になることは当たり前である。めぐるは肝硬変の原因になる説明に驚いた。
「嘘でしょ・・・・!?」
ジュリが川で泳いで男の子を救ったと知った時、浩一郎はジュリの体をとても心配していた。衰えたとはいえ、元水泳選手に対して、あまりにも不自然だった。
「・・・・お父さんは知ってたんだ・・・・」
めぐるはブツブツ言う自分を心配しそうに見つめている風間コーチに向き直ると、その手を握り締めた。
「コーチ、元気でいてください」
めぐるは一礼し、風間コーチは優斗と共に小さなイカ釣り漁船へ乗り込んだ。
「八宮さんも元気でいてくださいね」
「元気でね」
風間コーチと優斗はめぐるに元気でいられるように一礼する。
めぐるたちは次の船が来るのを待っている。めぐるの額にはじんわり汗が滲む。
「私のいる場所は、ここだから!」
次の船を待っているめぐるは、呆れ顔で夕日に向けて声をかけた。
「みんなのいる場所が、私の場所だから!」
ジュリはめぐるを慰めた。まるでジュリの心を読んでいるかのようにめぐるが耳元で囁いた。ジュリは小さく「うん」と頷く。
めぐるたちは次の船がやって来る。
「みんな、わしん船に乗ればよか」
めぐるたちに声をかけたのは、漁師の曽根ユンヘだった。曽根は韓国国籍の老人男性で、頭に白い鉢巻をしている。
「あんなもんより丈夫な船だ。はっ」
曽根はニッコリ笑う。前歯は殆どなく、わずかに残っている歯は傷んだトウモロコシのような色をしていた。
めぐるたちは曽根の小さなイカ釣り漁船に乗り込んだ。めぐるたちの他に逃げ遅れた4人の漁民と26歳になる曽根の息子がいた。
波が荒く、甲板に激しく打ちつける。大半の者が救命胴衣を着けていたが、数が足りず、ジュリ、カイト、曽根は着けていなかった。
しばらく海上を進むと、400メートルほど前方でメガフロートが座礁していた。海にはあらゆるものが沈んでおり、少しでも油断するとスクリューに巻き込んでしまう。また、地盤の隆起などで水深の深い場所が浅瀬になっていたりし、慎重に操縦しないと船底が激突してしまいそうだった。
「言わんこっちゃない。座礁しやがった」
曽根は勝ち誇った顔で鼻を啜った。
バゴーン!
それは突然起こった。北朝鮮軍のメガフロートが爆発したのだ。白頭山の火山弾がメガフロートに衝突し、燃料は引火しており、甲板は炎に覆われた。
「뭐지?」
「무슨 일이야?」
「이것이・・・・」
「있을 수없는거야!」
メガフロートに設置してある巨大なスピーカが感電し、直後にスピーカーが燃料にかかって爆発した。
「うわあっ!」
「うわっ、위험!」
「うわーっ!」
北朝鮮軍人が火だるまになり、逃げ惑う軍人たち。海に飛び込むが、海面も漏れた燃料で火の海だった。
「近寄るのは危険じゃ、たぶん油が漏れとる」
爆発が爆発を呼び、さらなる巨大な爆発を引き起こす。爆風で高々と宙に舞った北朝鮮軍のメガフロートの一部が、漁船の船体にガスンと突き刺さった。
「この野郎」
漁船に巨大な穴が開き、浸水し始める。
「沈むぞ、イカダ出せ!」
曽根の息子が手早く膨張式の救命イカダを曽根に渡した。
「ふんっ!行けっ!」
曽根は膨張式の救命イカダを海面に降ろした。
「女子供が先だ!」
めぐると裕太、灯織が先に乗り込む。
「うっ・・・・」
バン!バン!
拳銃が発砲される。
「おい、冗談じゃねえ。俺が先だ」
「鉄砲なんか振り回すな!」
続いて浩一郎とジュリが乗ろうとした時、若い男性が拳銃をジュリに向けた。救命イカダのサイズからして5、6人が定員なのは明らかだった。
「ん?」
大津波が襲い、船は激しく揺れ、浩一郎とジュリ、春生が海へ落下する。
「パパ!ママ!」
「ううっ・・・・ああっ・・・・ぐっ・・・・あっ・・・・」
漁船とイカダを繋いでいたロープが切れた。曽根はイカダが引き離されるギリギリで飛び乗る。カイトや真乃と小野寺たちを残したまま、漁船は大津波でひっくり返った。
「ううっ・・・・はぁ・・・・あいつらも、別のボートに乗った。運が良ければ、誰かは助かる」
曽根は海水の侵入を防ぐために、イカダのジッパーを下げて入口を閉じた。曽根は浩一郎たちが別のボートに乗り、運が良ければ誰かは助かると思っている。
曽根の心の声「この大津波で放り出されたら終わりだ・・・・。」
曽根は心の中で呟き、息子に別れを告げた。
夜がやって来て、波は穏やかになった。漂流している救命イカダの中で、灯織やめぐる、それに裕太は手を繋いでいた。
「パパたち、大丈夫かな?」
「大丈夫。今までだって平気だったじゃない」
裕太は浩一郎たちの事を心配しており、めぐるは浩一郎たちが大丈夫だと思っている。裕太が全身ビショビショに濡れていないのにも関わらず、浩一郎たちの事が心配で震えが止まらない。
「・・・・はぁ・・・・うっ・・・・ん?・・・・はぁ・・・・」
ジッパーを開けて外を眺めていた曽根は、前方に建物の影を見つけた。
「お前ら・・・・オールで、漕いでみろ。ビルだ・・・・建物みたいなもんが見える」
めぐると裕太が備え付けのオールで必死に漕ぐ。影が徐々に近づいて来るが、それは高層ビルの屋上部分だった。
「違う、これ・・・・中国のビルだ・・・・」
「日本のビルじゃないな」
めぐるはこの高層ビルが中国のビルであることに気づき、裕太は日本のビルじゃないと思っている。このビルはおそらく、中国のとある高層ビルであることに間違いない。ヘリポートがあり、航空障害灯が1つだけ点滅している。
「世界が沈んじゃってる・・・・」

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