ここでは実際にTALQuを動かすための準備から、使い方までを解説していきます。
事前にインストールが必要なもの
- .NET Framework 4.8
最新のWindows10では標準インストールされているため、新規インストールは不要です。
インストールされているバージョンが古い方は更新した方が良いかもしれません。(他.NETのバージョンは動作未確認です)
インストールされているバージョンが古い方は更新した方が良いかもしれません。(他.NETのバージョンは動作未確認です)
- Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable (x64) - 14.24.28127
Haruqa氏の環境では全てインストールされている状況で、どのバージョンのC++なのかは特定されていませんでしたが、管理人がクリーンインストールされたwindows10Home 64bitにて確認しました。
GPU版を利用する方は、以下のインストールも追加します。
- CUDA
最新のバージョンのCUDAに関してはTALQuで利用しているライブラリにバージョンが依存するため必ずしも最新の物で動くわけではありません。(要調査)
- cuDNN
cuDNN Package | Supported NVIDIA Hardware Architecture | CUDA Version |
cuDNN 8.4.0 for CUDA 11.x | NVIDIA Ampere(RTX3000番台) | 11.6~11.0 |
NVIDIA Turing™(RTX2000番台) | ||
NVIDIA Volta™ | ||
NVIDIA Pascal™ | ||
NVIDIA Maxwell® | ||
NVIDIA Kepler™ | ||
cuDNN 8.4.0 for CUDA 10.2 | NVIDIA Turing | 10.2 |
NVIDIA Volta | ||
Xavier™ | ||
NVIDIA Pascal | ||
NVIDIA Maxwell | ||
NVIDIA Kepler |
TALQuにはCPU版、GPU版が存在し、インストール時にいずれかのバージョンを選択することになります。
ゲーミングPCなどで、十分なグラフィックボードが積まれているような状況でなければ、CPU版を選択して問題ありません。
ゲーミングPCなどで、十分なグラフィックボードが積まれているような状況でなければ、CPU版を選択して問題ありません。
当wiki管理人にGPU版の環境がないため、GPU版の事前準備を解説している方のURLを示します。
https://yukaia.net/talqu-install-guide-unofficial/
https://yukaia.net/talqu-install-guide-unofficial/
TALQuのインストール
BOOTHにて配布されています。(DL無料、ドネーションもここから)
https://haruqa.booth.pm/items/2755336
CPU版、GPU版(CUDA10.2)、GPU版(11.0)、CPU版(セットアップ済み)と分かれました。
CPU版とGPU版(CUDA10.2)のみ以下の使い方(TALQuManager)を実行します。
GPU版(11.0)とCPU版(セットアップ済み)は解凍することでそのまま使い始められます。
以下BOOTH説明文からの引用となります。(2021/6/6時点)
https://haruqa.booth.pm/items/2755336
CPU版、GPU版(CUDA10.2)、GPU版(11.0)、CPU版(セットアップ済み)と分かれました。
CPU版とGPU版(CUDA10.2)のみ以下の使い方(TALQuManager)を実行します。
GPU版(11.0)とCPU版(セットアップ済み)は解凍することでそのまま使い始められます。
以下BOOTH説明文からの引用となります。(2021/6/6時点)
使い方
CPU版(セットアップ済み)
BOOTHからダウンロード後TALQuをCドライブ直下などにzipファイルを移動し解凍してください。
そのまま使い始められます。
そのまま使い始められます。
GPU版(11.0)
利用しているGPUに対応するCUDA11.x、cuDNNをインストール後
BOOTHからダウンロード後TALQuをCドライブ直下などにzipファイルを移動してください。
解凍には結合解凍対応しているソフトを利用してください(例:7Zip)
分割圧縮されているためまずは拡張子を「~.001.zip」「~.002.zip」から「~.zip.001」「~.zip.002」に
それぞれリネームしてください。
zipファイルを一括選択しそのまま解凍してください。
解凍後はそのまま利用できます。
BOOTHからダウンロード後TALQuをCドライブ直下などにzipファイルを移動してください。
解凍には結合解凍対応しているソフトを利用してください(例:7Zip)
分割圧縮されているためまずは拡張子を「~.001.zip」「~.002.zip」から「~.zip.001」「~.zip.002」に
それぞれリネームしてください。
zipファイルを一括選択しそのまま解凍してください。
解凍後はそのまま利用できます。
使い方(TALQuManager)
1. 起動
zipを解凍し、TALQuフォルダーの中のTALQuManagerフォルダーの中の「TALQuManager.exe」を起動してください。
TALQuManagerフォルダーの一つ上のフォルダーへファイルを展開するため、フォルダー構造を変更しないでください。
TALQuManagerフォルダーの一つ上のフォルダーへファイルを展開するため、フォルダー構造を変更しないでください。
2. ダウンロードとセットアップ
「ダウンロードとセットアップ」ボタンをクリックしてください。
黒い画面がいくつか現れ、数分から数十分待つと、完了のダイアログが表示されます。
黒い画面がいくつか現れ、数分から数十分待つと、完了のダイアログが表示されます。
3. TALQuの起動
一つ上のフォルダーへ戻って「ReadMe.txt」を確認してください。
使い方(TALQu)
1. 起動
「TALQu.exe」を起動してください。
2. 再生
「読み上げる文」に読み上げさせたい文を入力し
「再生」ボタンをクリックすると、再生されます。
※長文をまとめて合成し再生するのは時間がかかります。
長文は「wav保存」で合成をかけてwavを保存してから
外部プレイヤーで再生することをお勧めします。
「再生」ボタンをクリックすると、再生されます。
※長文をまとめて合成し再生するのは時間がかかります。
長文は「wav保存」で合成をかけてwavを保存してから
外部プレイヤーで再生することをお勧めします。
3. 停止
再生を途中で停止させたい場合は
「停止」ボタンをクリックすることで停止できます。
「停止」ボタンをクリックすることで停止できます。
4. wav保存
「wav保存」から合成結果をwavに保存することができます。
※合成毎に出力される音声は異なるため、ご注意ください。
「再生」で確認したファイルをそのまま保存したい場合は、「今聞いたのを保存」ボタンをご活用ください。
「テキストファイルを出力する」にチェックが入っていると、
保存したwavと同じ場所に名前のテキストファイルが出力されます。
※合成毎に出力される音声は異なるため、ご注意ください。
「再生」で確認したファイルをそのまま保存したい場合は、「今聞いたのを保存」ボタンをご活用ください。
「テキストファイルを出力する」にチェックが入っていると、
保存したwavと同じ場所に名前のテキストファイルが出力されます。
使い方Tips
〇読み仮名の修正
一度再生を行うと「読み上げる文」から推測された「発音ひらがな」「発音アルファベット」が出力されます
「発音ひらがな」は任意に変更できます。
助詞の「は」は「わ」、「へ」は「え」と発音通りに入力してください。
長音「-」は使用できません。対応する母音を入力してください。
助詞の「は」は「わ」、「へ」は「え」と発音通りに入力してください。
長音「-」は使用できません。対応する母音を入力してください。
「発音アルファベット」も任意に変更できます。
通常のヘボン式ローマ字ではなく、独自の発音アルファベットを使用していることにご注意ください。
通常のヘボン式ローマ字ではなく、独自の発音アルファベットを使用していることにご注意ください。
〇ショートカットキー
Ctrl+E:再生
Ctrl+R:もう一度再生
Ctrl+S:今聞いたのを保存
Ctrl+W:wav保存
に対応します。
Ctrl+R:もう一度再生
Ctrl+S:今聞いたのを保存
Ctrl+W:wav保存
に対応します。
〇設定項目をデフォルト値にする
話速、シグマ、デノイザー強度、小ポーズの長さ、大ポーズの長さ、声の高さ、声色の高さ
の数値部分をダブルクリックするとデフォルト値に戻すことができます。
の数値部分をダブルクリックするとデフォルト値に戻すことができます。
設定項目
話速:100がデフォルト、50で1/2倍速、200で2倍速
シグマ:0.666がデフォルト、下げると非周期的音が減る?上げると非周期的音が増える?※極端な値だとノイズになるのでご注意ください
デノイザー:0.1がデフォルト、下げるとノイズが増える?上げるとノイズが軽減する?
小ポーズの長さ:「、」の長さに対応
大ポーズの長さ:「。」の長さに対応
声の高さ:1がデフォルト、0.5で1オクターブ下、2で1オクターブ上
声色の高さ:1がデフォルト、下げると男声的(年齢が上がる)、上げると女声的(年齢が下がる)に変化するイメージ
シグマ:0.666がデフォルト、下げると非周期的音が減る?上げると非周期的音が増える?※極端な値だとノイズになるのでご注意ください
デノイザー:0.1がデフォルト、下げるとノイズが増える?上げるとノイズが軽減する?
小ポーズの長さ:「、」の長さに対応
大ポーズの長さ:「。」の長さに対応
声の高さ:1がデフォルト、0.5で1オクターブ下、2で1オクターブ上
声色の高さ:1がデフォルト、下げると男声的(年齢が上がる)、上げると女声的(年齢が下がる)に変化するイメージ
モデルの追加の仕方
TALQuフォルダ内のModelsフォルダ中にモデルをフォルダごと追加することで追加可能です。
TALQuを再起動すると、モデル名から選択できます。
一覧に表示されない場合は、モデルフォルダの配置が正しいか、モデルフォルダ内のConfig.csvなどを確認してください
TALQuを再起動すると、モデル名から選択できます。
一覧に表示されない場合は、モデルフォルダの配置が正しいか、モデルフォルダ内のConfig.csvなどを確認してください
ヘルプ
【使用に関してヘルプが必要な場合】
YouTubeの正式リリース動画
https://youtu.be/KK4vdyx7e0k
のコメント欄にて質問をしてください。
ここを基本的な窓口と設定したいと思っていますが、
作者Twitterへリプライ、DMでも問題ありません。
https://youtu.be/KK4vdyx7e0k
のコメント欄にて質問をしてください。
ここを基本的な窓口と設定したいと思っていますが、
作者Twitterへリプライ、DMでも問題ありません。
【再生ができずエラーが表示される場合】
「Pythonから実行メッセージを取得.bat」を
一度TALQuで合成を行った後「synthesis.bat」がある状態でダブルクリックで実行してください。
「Pythonから取得した実行メッセージ.txt」に実行メッセージが記入されます。
これはバックエンド実行でエラーが出ている場合、解決のヒントになります。
問い合わせ時にこちらを伝えていただくとスムーズかもしれません。
ファイル内容にTALQuのインストールフォルダまでのパスなどパス文字列を含む可能性があるので、
ユーザー名などが含まれないかご注意ください。
一度TALQuで合成を行った後「synthesis.bat」がある状態でダブルクリックで実行してください。
「Pythonから取得した実行メッセージ.txt」に実行メッセージが記入されます。
これはバックエンド実行でエラーが出ている場合、解決のヒントになります。
問い合わせ時にこちらを伝えていただくとスムーズかもしれません。
ファイル内容にTALQuのインストールフォルダまでのパスなどパス文字列を含む可能性があるので、
ユーザー名などが含まれないかご注意ください。
かんしくん連携
TALQu 2.5.0.0 から、ファイル名規則が下記のとおりになりました。
> wavファイルのデフォルト名を「年月日時分秒_SpkName_漢字かな文(50文字上限).wav」へ変更
そのため、Aviutlでの便利ソフト「かんしくん」との連携がより容易になります。
かんしくん設定ファイル作成ツール
かんしくん v1.5 以降で、TALQuへの正式対応となりました。
https://oov.github.io/forcepser/
https://oov.github.io/forcepser/
(※作者のHaruqaさんからの公式認定ありです。:https://twitter.com/niconicoHaruqa/status/1499736871408078853)
使い方は、他の設定ファイル作成ツールと同じようにすればOKです。
TALQuは、「その他」のカテゴリーにあります。
TALQuは、「その他」のカテゴリーにあります。
キャラクター名をコピペしたい場合は、一回wav出力をして、
ファイル名からキャラ名をコピーすると幸せかもしれないです。
ファイル名からキャラ名をコピーすると幸せかもしれないです。
反応ルール記述方法
基本は、設定ファイル作成ツールで作ったほうが良いですが、コアなユーザのために残します。
反応ルールの設定方法は下記の通り。
このルールの記述で、かんしくんが「反応する」ところまでは確認済みです。
反応ルールの設定方法は下記の通り。
このルールの記述で、かんしくんが「反応する」ところまでは確認済みです。
[[rule]] dir = '%BASEDIR%' file = '*_[キャラ名]_*.wav' encoding = 'sjis' layer = [設置先レイヤー番号]
例↓
[[rule]] dir = '%BASEDIR%' file = '*_Haruqa_*.wav' encoding = 'sjis' layer = 1
※別途、 %BASEDIR% などの設定は必要です。
設定する場合は、この記述よりも上にこれ↓を記載
設定する場合は、この記述よりも上にこれ↓を記載
basedir = 'ディレクトリ名'