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巡ってくる世界2

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「っ・・・・・・・」

雲雀は己の見を綱吉の中から引く
すると頬にあたる暖かい柔らかい手

・・・・よかった・・・・・雲雀・・・さんだ・・・・・何時もの・・・・雲雀さんだ・・・・」
両手が自分の頬に触れてくる

また体がうずきだす

雲雀は無言で綱吉の手を叩いた

「あぁ・・・・ちが・・・・・ちがうんだ・・・・・ごめん・・・・ごめん・・・綱吉・・・」
「分かってます。俺を守ってくれようとしたんですよね・・・・分かってますでも、もっと一緒にいたいから・・・」
「綱吉!!」
雲雀は綱吉の体に覆い被さり体を抱きしめた
綱吉も腕を雲雀の背中に回して放さないといいたげに背中を抱いた

しばらくして、落ち着いた雲雀はぽつぽつと話し始めた

「僕は・・・・ヴァンパイアだ・・・・だから、君にいつしかあこがれていたんだ
光の下で過ごす君はすごく楽しそうで、綺麗だと思ったんだ。
そして、いつしか君に惚れていた。こんな日がくるとは思ってもいなかったよ。
今までは沢山の人の血を吸ってきた。でも、君にあってからそれは無くなった
君の血以外はいらないって思ったんだ。でも・・・・君の時間を止めることなんて出来ない。
満月の夜・・・・今日の夜見たいになれば、僕は酷く血を求めてしまう。だから
君から遠ざかって君に触れないようにしていた。でも僕の体が君を求めてしまった・・・・
危うく君の時間を止めてしまう所だったよ・・・・・。
きっと、これからも絳攸ことがあると思う・・・・・それに、僕は最近何も口にしていないからね・・・・
たぶんもっと酷くなる・・・・・だから・・・・・綱吉・・・・」



次の言葉に綱吉の顔から血の気が引いた




「僕を、朝日に照らして欲しい。君の手で・・・・・」

「冗談・・・・ですよね???」

「君の手で、僕の最後を飾って欲しい・・・・・」

「そんな事をしたら!!!


そんな事をしたら僕の体は灰になって消えてしまう・・・・・
でも、君と一緒にいることが出来ないこの世界に一人いきていくだけなら・・・・・

「だから・・・・・お願い・・・・僕の最後のお願いだよ」

「嫌です!!そんなことしたら!もうあえないじゃないですか!!!」
「それは違うよ・・・・」
「何が違うんですか!!!」

そっと人差し指を綱吉の胸に当てる

「僕は、ずっと君の心の中にいるよ・・・・」

だから、お願い。


綱吉は涙を沢山ボロボロ流して部屋のカーテンを開けた
あと少しでもう朝日が昇って部屋をこうこうと照らすだろう

「綱吉、もう一つお願い・・・・・」

綱吉は涙で視界ががゆがむ中雲雀を見つめる

「膝枕・・・・して欲しいな」

「何言ってるんですか!!最後ぐらい、背中を抱かせてください!!」

そういって綱吉は雲雀の背中をぎゅ-っと力いっぱいに抱きしめた

「綱吉、僕はまた君の前に現れる。きっと次こそは同じ世界に生きる人間として・・・・」
「俺は、どんだけ別の世界で生まれ変わったとしても絶対に貴方を見つけて見せます!!!」
「僕も、君を必ず・・・・・」

山の隙間から頭を覗かせる朝日が昇ってくる

「っ・・・・・絶対だよ・・・・・絶対・・・・・みつけ・・・・るからな」
「もう・・・いい!もういいですから、喋らないで下さい!」
「ぁいしてる・・・・・愛しているか・・・・ら・・・・・・・・・・き・・・・・」
「俺も・・・・・!!!!」

徐々に足元から灰になっていってしまう・・・・・

「雲雀さん!!聞こえませんよ!!!!」

「うっ・・・・やだ!!!好きだって、もう一度その声で叫んでください!!!雲雀さん!!!」

綱吉が抱きしめていたぬくもりが消えてしまう
灰となった雲雀は扉の隙間から風とともに消えていった
綱吉は扉を開けて朝日に向かって叫ぶ

「雲雀さん!!!愛していますから!!大好きですから!!絶対また、どこかで!!必ず・・・必ず!!」

涙がきらきらと朝日に照らされて風と一緒に飛ばされていった























「んっ・・・・・・」
「あ、起こしちゃいましたか?」
「別に・・・」

綱吉の膝の上で寝ていた雲雀は体を起こして綱吉の体を抱きしめた

「どうしたんですか?」
「どうしたって・・・・・君、泣いているよ?」
「え、そんなわけ・・・・・」

頬を触ると確かに手につく涙
ぬぐってもぬぐってもたれ落ちる涙

「あれ?何でだろう・・・・・?何でかな・・・雲雀さん・・・好きです」
「どうしたんだい?いきなり、変な綱吉だね」
「分かりません・・・・何故か、いきなり言いたくなったんです・・・・・」
「そう、僕も好きだよ。ずーっとね」
「はい。俺もです。ずーっと生まれ変わってもずーっと」
「今日の綱吉は積極的だね」



きっとこの気持ちはいつまでたっても換わらない、
どんなに時間がたとうと、次元が変わろうと変わることはないだろう
巡ってくる世界で何度でも君を、探して見つけてなんどでもめぐり合うだろう




もう、君以上に愛せるものはいないよ
もう、貴方以上に愛せる人はいないです




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