主スイート

お化け!?

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tamaki_king

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「有利、知ってますか?」
「え、何を?」

ベッドで抱き合いながら寝ていたときに不意にコンラートにが有利に問い掛けた

「最近城内で噂になっているんですよ・・・」
「だから、何その噂って・・・」

「毎晩夜になると屋上からうめき声が聞こえるんです・・・」
「・・・」

有利はてんでこうゆう話がだめだった・・・・
もしやと思いつつコンラートの話を聞いていた

「そして、ある日その声を聞いた女性の方がその声のするほうに
 いってみたんです。するとそのうめき声はある言葉をずっと言っていたそうなんです・・・
『好き、嫌い、好き、嫌い・・・』ってね・・・それから城内ではきっと恋焦がれた女性に今も心を
 寄せる男性の幽霊が毎晩こうして出てきているのでは・・・・ってね・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ゆ、有利・・・・?」

背中に回された手に少し力がこめられたと思ったら顔が胸に押し当てられる

「・・・・・」
「もしかして・・・・・有利、こうゆう話は苦手ですか?」

そう問えば案の定頭を胸に当てたまま首を立てに振る有利
そんな姿が愛しくて可愛い・・・そう思えて有利の背中をそっと撫でながら大丈夫って言ってやる

「それにしても、可愛そうですよね・・・・その男の人・・・」
「?」
「ってかその男の人の気持ち私も分かります・・・・」
「なんでコンラートが分かるのさ・・・」
「だって、私もずっと貴方のことが好きだったからです。
 ずっと好きで好きで、どうしようもなかったんです。
 それなのに貴方といえば・・・・はぁ・・・・・・・」

そう、コンラートもはじめ有利に恋心を寄せていた。
コンラートはそれを行動に表していたものの、相変わらずの鈍感さで
思いは伝わらないまま・・・・

「//////・・・・そ、そんなの・・・・・知らなかった・・・・///」
「でしょうね。まぁ、こうやって有利の恋人になる事が出来ましたけど
 私も有利に想いが伝わっていなかったら死後あの幽霊のように
 毎晩出てたかも知れませんね・・・・・」
「なっ、!!なんでそこまで」
「そりゃ、貴方を愛していますから」

勢いで顔を上げた有利にそう優しくいって微笑むと
唇に口付けた

「俺も、愛してる・・・・」

「当然です。・・・・とゆうことで有利、その幽霊の正体を暴きに行きましょう!」

「はぁ・・・!!??どこがとゆうことなんだよっ!!俺はやだよっ!!だって怖いもん・・・・・」

語尾がだんだん小さくなっていく有利の体をそっと抱きかかえてコンラートは部屋の外へ向かった

「え、!!?ちょ、っちょっと!!!??コンラッド??」
「こうやって俺の腕の中にいれば安心でしょう?」

「やだってっ!怖いって!!幽霊なんてほっとけばいいじゃんかっ!!」
「それじゃ、有利は私と恋人になれなかったとき、もうどうでもいいって・・・・それだけで納得できますか?」
「っ!!そんなの、こんなに好きなのに・・・・諦めるわけないじゃん!!」
「そうでしょう?幽霊だって、ちゃんと気持ちがあるんですよ・・・・ね?」


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