しぶしぶ承諾した有利はコンラートの体に密着するぐらいくっ付いて
彼の服の裾を握っていた
彼の服の裾を握っていた
時刻は夜の11時をすでに回っていたために壁にぶら下がる火以外の明かりは無く
あたりは暗かった・・・・
あたりは暗かった・・・・
聞こえるのは二人分の足音だけ・・・
そのとき・・・・・
「ぃ・・・・」
「何かいった?コンラッド・・・」
「いえ、何も・・・」
「いえ、何も・・・」
「ぃ・・・・ぃ・・・・」
「「!!??」」
「「!!??」」
聞こえてくる男の人の声・・・・
有利はコンラッドの腰にしがみつく
有利はコンラッドの腰にしがみつく
「コンラッド・・・・・今何か・・・き、聞こえた・・・・」
「ですね・・・・聞こえる方向はやはり、屋上ですね・・・・」
二人は屋上へ続く階段を一段一段上っていく
目の前にある大きな扉の向こうから聞こえてくる言葉がなおはっきりとしてきた
「好き・・・・嫌い・・・・好き・・・・嫌い・・・・」
「有利、あけますよ・・・・」
有利は首を立てに振るだけで何も言わなかった・・・否、いえなかった・・・
ギィィィー・・・・
大きな扉を開くと
目の前に広がる明るく輝く月と、屋上の置くの方に見える一つの影
少しずつ二人は近づくと少しずつ明らかになる正体・・・
そこにいるのは綺麗な長い髪の毛・・・
コンラートが後ろから声を掛けてみれば、そのお化けは振り向く
「っ・・・・」
有利は息を呑んだ・・・・しかし・・・・
「へ・・・・陛下・・・・!?」
お化けから発せられた声は聞きなれた声だった
よく見てみればそこにいたのはギュンターだった・・・
よく見てみればそこにいたのはギュンターだった・・・
「!!!???ギュ、ギュンター!!!!!」
その後お化けの正体であるギュンターに話を聞くと
ある日コンラートと有利が体をつなげている所を見てしまい、
有利に密かに恋を寄せていたギュンターは毎晩花を持って
花占いを屋上でやっていたのだとゆう・・・
「「・・・・・・・・・」」
「分かっていたんだす・・・・二人が付き合っていたことぐらい・・・・でも・・・・
私は・・・それを目にしてしまい・・・・ぅ・・・ヒック・・・・」
私は・・・それを目にしてしまい・・・・ぅ・・・ヒック・・・・」
ついになき始めてしまったギュンターに二人は苦笑いをするしかなかった・・・・