主スイート

貴方に届け

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だれでも歓迎! 編集
君との出会いは19歳になった喫茶店だった
暇つぶしに寄った喫茶店でコーヒーを頼んだらそれを持ってきたのが綱吉だった
笑顔で僕にコーヒーを持ってきて微笑んでくれた
しばらく君の顔に見惚れいたら繭を潜めて苦笑いをするから我に返ってごめんっていったら
また笑顔でいえいえって言ってまた中に戻っていった

一目惚れだった・・・

僕は父の築き上げた会社の跡を引き継いで社長になるために今は父の側で仕事を習っている
習っているといってもただ隣で見ているだけ
まぁ、昔やっていた風紀委員をやっていると思えばらくだと思う

ただ毎日隣で父親の仕事を見ているだけ
それが暇で父親に断って近くの喫茶店に来ていた

今の時期外は蒸し暑く急ぎ足で店内に入る
扉を開けると明るい声とともに涼しい空気が頬を撫でる
店内の日が当たらない窓側に座るとメニュー表を手に取る

別におなかがすいているわけでもなく目に入ったブラック珈琲を頼む為に
チャイムを鳴らすとすぐに男の店員が来て
頼むとすぐに戻っていった

店の前を通る沢山の人、群れ
肩を並べて歩く恋人たち

「はぁーつまらない」

この世はつまらな過ぎる 何もかも
現に今も自分は親のしいたレールをただ通るだけ
大企業の社長になってただ毎日を過ごそうとしている
でもそれも悪くないと思う

「はぁー」
ひとしきり大きなため息をしたときだった
「お疲れですか?お客様」

明るい声
僕にこうやって気安く話しかけてく人間をはじめて見た
誰だと思い顔をあげると言葉を失った
不覚にも僕が彼に見とれてしまった
そしたら困って繭を寄せて苦笑いをする顔をみてハット我に返って『ごめん』と一言言うと
また笑顔絵を作っていえいいえといってまた戻っていってしまった
珈琲を口に含むと口内に苦い香りが広がる

おでこに頭をおきて考える
あの明るい声が今までの疲れを吹き飛ばしてくれた気がする

僕に近寄ってくるものは昔から権力に目がくらんだ卑しい大人ばかりだった
今も会社では僕が社長の息子だからぺこぺこと頭を下げて機嫌取りをしてくる女や男ばかり
もうそんなのあきあきだ

でもさっきの店員はただ僕のことを心配して話しかけてくれた
ソレが嬉しくて口の端が思わず上がってしまう


きっとこれが僕の初恋だったんだと思う

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