ドア越しに聞こえた声に僕は耳を疑った
「・・・・っ・・・好き、好きだよ獄寺君」
確かに彼はそういった
「そうゆうことだったんだ」
そう、ずっと心配していた僕をほっといて君はあの駄犬と出来てたってわけだ・・・
ずっと騙されてたんだ
ずっと騙されてたんだ
彼の襟元から覗く汚らわしい、僕がつけたのではない赤い後がその証拠だ
僕は保健室から出ると後ろから叫びながら追いかけてくる綱吉
後ろを振り返れば話を聞いてくれると思ったのか少し安堵した顔を僕に向けるから余計にむかついて殴った
綱吉はお腹を抱えて涙を流しながらその場にうずくまっていた
「・・・・っ」
泣きたいのは、僕のほうだ
応接室へ入ろうとした時中で誰かの気配がした
敵襲か?
敵襲か?
トンファーを構えてドアをそっと開けるとソファーに腰掛けていたのは駄犬、獄寺隼人だった
僕は彼なんかと話すつもりもなく、トンファーを振るう
僕は彼なんかと話すつもりもなく、トンファーを振るう
「何だよ、負け犬が・・・」
「何が言いたいの。逃げてばっかりいないで一発殴られなよ」
「俺達の会話聞いていたんだろう?10代目は俺のことが好きなんだよ、お前なんかとうの昔に振られてるんだよ」
「黙れっ!!」
「何が言いたいの。逃げてばっかりいないで一発殴られなよ」
「俺達の会話聞いていたんだろう?10代目は俺のことが好きなんだよ、お前なんかとうの昔に振られてるんだよ」
「黙れっ!!」
ガシャン!!
トンファーは風を切って執務用の机を叩いて上に載っていたもの全てが下に落ちた後、沈黙が流れる
「出ていきなよ」
「あぁ、お前に言われなくてもそうするさ」
「あぁ、お前に言われなくてもそうするさ」
バタリ
獄寺隼人が出て行ってから僕はひどく暴れた
ここまで暴れたのは久しぶりかも
ここまで暴れたのは久しぶりかも
部屋にはソファーの羽が舞い肩に落ちる
それを払い、穴の開いたソファーに座る
それを払い、穴の開いたソファーに座る
「痛い・・・」
手でも、体の一部でもなく・・・・
心が
心が
僕は知らないうちに綱吉に物凄くひきつけられていたらしい
でも、それは裏切られたらそれ以上に爆発の勢いは凄い
でも、それは裏切られたらそれ以上に爆発の勢いは凄い
でも僕には綱吉に裏切られない自身があった
だから余計に辛い
だから余計に辛い
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