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一人よりも

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だれでも歓迎! 編集
こんなに温かいバレンタインデーを過ごすのは初めてだ

これから来年も、再来年もずっと一緒に過ごせると思うととても嬉しくて頬の筋肉が上に上がるのが分かった

ギュッと、苦しいぐらいに抱きしめてくる俺の愛しい
大好きな、大好きな世界で一番大好きなコンラッド
もう、これ以上に愛する人はいないんじゃないかって想う

さっきもチョコレートも溶けてしまいそうな程の熱い情事を交わして、深い口付けを交わした

こんなにも好きな人と近くに入れることのできるバレンタインデーは初めてだ

俺の名前を優しく読んでくれるコンラッドの声が好き
震えた声が鼓膜を震わし脳に電気が走ったかのように伝わってくる

地球では当たり前だけど恋人もいなかったし、
バレンタインデーなんて俺の家族にとってはまったくなかったといっても過言じゃなかった
母さんと父さんは思いっきり満喫しているけど

父さんと母さんがチョコレートを交換して
俺と勝利もチョコレートをもらって家族で普段と何も変わらない食事をとる

それが、今では眞魔国で出来た大切な恋人とこうやって一番近くで過ごせるんだ
キスはチョコレートよりもとっても甘くて頭がボーっとしてくる

地球と眞間国の時間の流れはまったく違うからバレンタインデーが俺には2回も訪れてくる

こんなにも幸せでいいのだろうか・・・いつもそう思ってしまう
幸せの後には不幸が不幸の後には幸せ

そう言うだろう?
だから、怖いんだ

俺は無意識のそれを言葉にしてたい

「怖い?・・・・大丈夫ですよ。何があったのか分かりませんが、いつも俺と一緒に乗り越えてきたでしょう?」

そう耳元でささやかれればまた体から力が抜けていってしまう

「有利は、どーんと安心しきって構えていればいいんです。護衛としてもそうですが、有利の恋人として俺が貴方を守りますから」


きっと眞間国に来ていなかったらきっと俺はこんなにも幸せなことを知らないまま生きていたかもしれない

『一人よりも二人』

遠い昔に誰かがそういっていた気がする

確かに、コンラッドと二人なら何とかなりそうな気がするけど・・・

「でも、運命には逆らえないよ」

そう運命は神様が定めた人間の道筋
そんなものに俺は逆らうことなんて不可能なのではと思っている

そうなるべくして、俺たちは未来へとまったく何も知らされずに神の決めた道筋にそって歩んで行っている

「運命だとしても、俺が守りますよ」

ちゅっと首筋へ落とされたキスによって首筋に赤い跡が散る

「コンラッド、跡つけただろう!もぉー、ボルフとかに見られたらどうするんだよー」
「見せつけてやればいいんですよ」
「そうゆうわけにはいかないだろう?」
「何、ヴォルフのことを心配してですか?」

妬けるな、そう一言言うとまた首筋へと顔を埋める
顔にあたる茶色い髪の毛がくすぐったい

「ヴォルフラムが仮にも有利の婚約者だから、心配ですか?」
「確かに・・・それもあるけど、」

ピチャリと耳に舌を忍ばせながら けど?
と問いかけてくる

「んっあ、み、耳っ・・・」

俺は耳が弱い
これはコンラッドとこうゆう関係になってから知った自分の欠点の一つだ

「それで、なんなんですか?」
「っ、俺らの、関係を知って・・・邪魔されたくない・・・・///」

舌を忍ばせるのを止めてコンラッドが息をのむのが分かった
顔を上げて俺の顔を上から覗き込んでいるコンラッドの顔に少し困惑が見えた

「なっ、何・・・・///」
「・・・い、いえ、まさかそんな可愛い考えだったなんて思わなくて」

好きですよ、とか愛していますとか、甘い声でキスを顔に振らせながら囁いてくる

「あっ、コン、ラッドッ・・・・」
「有利、好きです、好きですっ」

珍しい、コンラッドに余裕がない・・・

すでにおなじみの紐パンの紐を解きかける手を俺は制する
さすがに、さっきやったばかりの俺にはそんな体力が残っていない

「コンラッド!無理だって、俺もう、体力がっ」
「大丈夫ですよ」

下をまさぐる手が止まらない
太ももに固いものが押しつけられる
まさか、

「っ、コンラッド!?」
「俺は思春期真っ盛りですから」

ちょっと余裕のない顔で答えられる
いったいどこから突っ込めばいいのか・・・・

「思春期って、遅!コンラッド100歳ぐらいじゃなかったけ!?」
「俺ら魔族からしたらまだ俺の年齢は、人間でいう20代半ばぐらいですよっ」
「それ、思春期っていわないー」






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