主スイート

一人よりも3

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だれでも歓迎! 編集
目が覚めると、肩までしっかりと布団が掛けられて顔のすぐ横には恋人の寝顔があった

・・・・・ぁ、そうだ・・・・」

有利はおもむろに立って自分の鞄の置いてある場所へと足を運ぶ
だが、

「・・・・・っ!!くっそぉーーー!」
腰が痛い
歩くたびに腰に痛みが広がってくる

コンラッドはいつも、射精までが長いのだ
それは、感じにくいとかそんなんじゃなくて、必死に耐えているそうだ
コンラッドいわく、「俺と少しでも長く繋がっていたい、だそうだ」

そのために俺を彼は丁寧に、これでもかっ!て程に愛撫してくる
しっかりと腰を揺らすのを忘れずに

そのために一回に彼とするのにかなりの体力を消耗するのだ
それなのに、昨日は2回も・・・・こればかりは本当に勘弁してくれよって思う

この数メートルの距離がひどく長く感じる

やっと付いた鞄の元に腰をゆっくりとへたり込むと手を鞄の中に突っ込む

「んー・・・・確か、ここら辺に入れたはず・・・・・ぁ、あった」

手の平に載せられたのはちょっと不恰好にラッピングされたもの

先日有利の家のキッチンで村田と共にバレンタイン用のチョコレートを作ったのだ
村田は家庭的なのだ

裁縫も得意としていて昔制服の名札つけるのめんどくせーって愚痴ってたらどれどれといとも簡単に縫い付けてしまったのだ

今回もそうだ
村田に教わりながら一緒に作ってもらった
誰にわたすのー?ってにやけながら茶化されながらだったが・・・・分かってるくせに・・・
ラッピングも村田に習ってしたのだ
リボンはどれがいいたら、俺が悩んでいるところに村田はこっちの色の方が可愛いよとかいろいろアドバイスもしてもらったもんだ

結局ラッピングしたのは俺だからちょっと不恰好ではあるが
それを大切につぶさないように両手に抱えて腰を上げようとしたとき突然首に腕が巻きつけられる

「おはようございます、有利」
「コンラッド、今起きたのか?」
「えぇ、さぁそんな格好で地面に座っていると風を引きますよ。ベッドへ行きましょう」

紐パン一丁の俺を横抱きにしたコンラッドはベッドへ腰を下ろすと膝の上に俺を降ろし、後ろから抱きしめてくる
首に埋もれたコンラッドが俺の首元へ新たに後をつけていく

「っちょっと!コンラッド、もう駄目だかんな!俺、もう無理だから!」
「えぇ、もう今日はしませんよ。それより、それは?」
「あぁ・・・これコンラッドにあげるよ」
「え、俺に?」
「うん、俺作ったんだ・・・・」
「あけてもいいですか?」
「あけなきゃどうするんだよ」

そうですねとカラ笑いしたコンラッドはしっとピンク色のリボンを解いて袋の中に手を入れた
次に手を出して来たときには

手にはかわいらしい星型のカップに不恰好な生チョコが入ったものをつまんでいた

「その、食べてみてよ。村田に教わって作ったから味は、多分・・・・大丈夫だと思う」

いただきます方に顎を載せながらそういったから肩がくすぐたかった
耳元でチョコレートを飲み込む音がして、黙ってはいられなかった

「どう?」
「ん、おいしいです。とっても」
「本当に?」
「えぇ、俺だけに作ってくれたんですか?」
「ぁ、うん、そうだね。そういえば、勝利とかにも作ってやればよかったかな・・・」
「いいですよ、作らなくて」

俺だけに特別なチョコレートを有難うございますと耳にキスをされる

「俺、作ったの初めてだから・・・ちょっと心配だった」
「それじゃ俺は、とっても光栄だ」
「?話が見えないんだけど・・・」
「俺は有利の初めて作ったチョコレートを一番最初に食べたわけだ」
「えっ、いや、違うよ。確か味見だっていって村田が食べていたようなぁ・・・・・」

ガクリと俺の方に重みが増した

あ、と後から後悔した
ここは嘘でも、そうだよっていってやるべきだったか・・・・
でも嘘はだめだぞ!
でもでも・・・・・

「・・・・まぁ、猊下なら・・・・ノーカウント・・・・で」

まだチョコレートの入った袋をつぶさないようにそっと握った引き締まった男らしい腕にギュッと抱きしめられて後ろを向くとお互いに唇を近づけた

まだ、コンラッドの口の中はチョコレートの味が残っていて甘かった


「なかなか、美味しい味でしょう?」
「////まぁ別に悪くないね」

「来年も、作ってくださいね、俺だけに」
「おう!任しとけって、別にバレンタインって言わずにいつでも作ってやるから」



何年後でも、ずっと、毎年作ってやる
だから俺達の愛が永遠でありますように


  



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