主スイート

止めてくれ3

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「なんですぐに片付けなかったのさレン!」
「しょうがないじゃんか、お父さんが言うから!もし、そこでお父さんの言葉を無視して、ファイルを片づけていたら父さん泣きながら叫ぶよ!」
「ぅ・・・確かに」

何がだ、と言うと
2人を一番に思っているお父さんは2人が風邪をひいただけで大騒ぎ

2人が風邪をこじらせたらお父さんはどうすればいいんだぁー!
といつもはクールで冷静な雲雀恭弥からは想像も出来ない狂騒で泣き叫ぶのだ


そして、既に2人には災難が降りかかっていた

今日帰りの会間際に担任から配られたお知らせ
今週土曜日のお昼1時35分から行われる授業参観日のお知らせだった
担任は必ず親に見せること、というがそれを2人に見せたら最後


どこでもいちゃつく両親
既に三十路手前の筈の両親
だがその姿はいまだに高校生だと言っても通じる要素
母に至っては中学生だと言っても通るだろうそのかわいらしさ
おまけに自分たちと同じ顔でいちゃつかれると、息子達からしたらたまったものではないのだ


だから何があっても見せまいとしていた紙をファイルに挟んでこっそり後で部屋のゴミ箱の底の方にでも入れておこうと思ってたのだが・・・・

母がいつものように宿題はやったの?と聞いて来るものだから
まだだ、と言ったら
「今日はお父さんお休だから宿題見てもらったらどう」と言ったのだ

まぁ、いいかとファイルを出したところで父が手を洗っておいでと言ったのだ

そして、先ほども説明した通りの様になってしまったのだ

ファイルを机の上に置いたまま手を洗いに行った2人
そして、残されたファイル

宿題がどんなものか、と確認しようとファイルを開く父
そして、見つけてしまったのだ
授業参観日のお知らせを・・・・・

もう、隠すことも出来ず
ただ父と母が意気込んでいる姿を見ることしかできなかった

雲雀さん、土曜日そんなに忙しくないですよね?」
「うん、確かその日は数枚の書類にサインするだけで終わりだから大丈夫だよ。綱吉は?」
「俺も、朝に1時間程 ダンテェのボスと施設について話を30分話て終わりですから、お昼はフリーですよ」
「そう、よかった。レンとリンの授業参観日久しぶりだし、一緒に行こうか」
「「!!!!」」
「ん?どうしたの、2人とも」
「ああぁあぁあ、えっとぉ、別に、いいよ・・・・」
「何が?」
「そうそう、お父さんとお母さんはせっかくのフリーの日ぐらい家でゆっくりしてていいよ、ねぇ、レン」
「、うん!!そっちの方がいいよ、2人ともいつも忙しいんだから、休んだ方がいいよ」

そこでしばらく沈黙が流れる
いったい何なんだ、この沈黙は

「・・・・・・リー、レン・・・・」
「・・・・なっ、何?父さん・・・・」
「嬉しいよ。2人がお父さん達のことをそんなに心配してくれて。でも大丈夫だよ、2人の元気な姿を見れるだけで心がいやされるからね」

何を、どう勘違いしたのか、それは言うまでもない
嬉しそうにスーツのネクタイを緩めて着替えに行く父と、
鼻歌を歌いながら料理を作り始める母と父に

墓穴を掘ってしまった、今ごろ気付いても遅かった
これは、もう回避不能だと2人は悟った



 


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